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インビザライン矯正で横顔は変わらない?横顔に影響しやすい歯並びやEラインを整える方法を解説

「インビザライン矯正で横顔はきれいになる?」「矯正をしても横顔は変わらない?」と疑問に思っていませんか?

横顔は他人から見られていることが多く、印象に残りやすいもの。横顔を美しく改善するために、インビザライン矯正が効果的な場合があります。

ただし、どのような症例でも横顔が変わるわけではありません。

本記事では、インビザライン矯正による横顔の変化について解説します。口もとが気になっている方や横顔の変化について知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

浅見 拓哉
監修 矯正ドクター
日本矯正歯科学会 認定医/インビザライン認定ドクター
三上 智彦
監修 矯正ドクター
日本矯正歯科学会認定医/インビザライン認定ドクター
名倉 奈津子
監修 矯正ドクター
東京歯科大学卒/医療法人社団佑健会 勤務

インビザライン矯正で横顔は変わらない?

インビザライン矯正とは、1日20時間以上透明なマウスピースを装着し、交換していくことで歯並びを整えていく治療です。装置をつけていても目立ちにくく、営業職や接客業など、人と話す機会の多い方にもよく選ばれています。

また、マウスピースは取り外しができるため、普段どおり歯磨きや食事ができるのもメリットです。

ここでは、インビザライン矯正による横顔の変化について解説します。

インビザライン矯正で横顔は変わる

インビザラインで治療すると、横顔が変わる可能性があります。例えば、前歯が外側に傾いているケースでは、傾きを改善することで口もとの突出感が軽減します。

ただし、すべての症例で横顔のラインが改善するわけではありません。変化がみられるのは、出っ歯や受け口など、歯並びの乱れがあるケースです。

また、抜歯をして歯を大きく後退させるケースでは、歯に強い力を加えられるワイヤー矯正が適切な場合もあります。

どの治療が適切かは歯並びや骨格によって異なるため、歯科医師の診断を受けたうえで治療を検討しましょう。

骨格によっては横顔が変わらない場合がある

顎の骨自体が大きい場合や骨の位置にずれがある場合など、骨格に問題がある症例では、インビザライン矯正での横顔の変化は期待できないでしょう。歯並びのみを改善しても、骨格自体を変化させることはできないためです。

例えば、上顎が大きく発達して出っ歯になっているケースでは、上顎の骨を切って位置を調整する外科手術が検討されます。

また、横顔の印象は、口もと以外のバランスにも左右されます。鼻や顎、唇の形状など歯並び以外にコンプレックスを抱えている場合は、歯並びを整えても理想の横顔になるのは難しいでしょう。

インビザライン矯正が適しているかどうかは、自己判断できません。横顔の変化が気になる場合は歯科医師に相談し、治療後に想定される状態について説明を聞いておきましょう。

インビザライン矯正による横顔の変化

インビザライン矯正による横顔の変化

ここでは、日本人の横顔の特徴や理想的なEラインについて解説します。

日本人に多い横顔の特徴

日本人は、欧米人に比べて顎が小さく、鼻が低い傾向にあります。また、口もとが引っ込みやすい欧米人と比較して、日本人は口もとが前に出ている人が多いです。

Eラインよりも口もとが前に出ている口ゴボや出っ歯は、多くの日本人に見られます。

インビザラインで治療すると、前に傾いている歯やガタガタと並んでいる歯が整い、横から見たときの口もとがすっきりと見えやすくなるでしょう。

理想的なEラインとは?

Eラインとは、エステティックラインの略で、鼻先と下顎の先端を結んだ線を指します。美しさの指標として、アメリカの歯科医師が提唱したものです。

一般的には、唇の先がEラインの内側にある状態が理想とされています。ただし、これはEラインが提唱された欧米での基準です。

欧米人は、日本人よりも鼻が高く、顎が発達している傾向にあるため、口もとがEラインの内側に位置する人は少なくありません。

一方で、日本人は欧米人よりも鼻が低く顎が小さい特徴があります。そのため、日本では唇がEラインに軽く触れる程度で美しい横顔とされることが多いです。

横顔のEラインに影響を与えてしまう歯並び

横顔のEラインに影響を与えてしまう歯並び

Eラインは、歯並びや鼻の高さ、顎の大きさなどによって決まります。Eラインに影響を与える歯並びは、以下のとおりです。

出っ歯

出っ歯(上顎前突)は、上の前歯が歯列から飛び出ている歯並びです。前歯によって唇が前に押し出され、Eラインが崩れる原因になります。

出っ歯が原因でEラインが崩れている場合は、インビザライン矯正で改善できる可能性が高いです。例えば、前歯が傾いて生えている場合、角度を改善すると唇が押し出されなくなり、口もとを引っ込められると考えられます。

ただし、インビザライン矯正では顎の骨を移動させることはできません。上顎の骨自体が前に出ているケースでは、外科手術が必要な場合があります。

Eラインを改善できるかどうかは歯並びや顎の骨の状況によって異なるため、歯科医師に相談しましょう。

口ゴボ

口ゴボとは名前のとおり口もとがゴボッと口もとが歯列から出ており、盛り上がって見える状態を指します。口を閉じると、顎に梅干しのようなシワができるのも口ゴボの特徴です。

口もとがEラインから出てしまうため、コンプレックスに感じる方もいるでしょう。

口ゴボの原因は、上下どちらか、もしくは上下両方の前歯の突出です。歯並びに問題がある場合は、インビザライン矯正によって前歯を後ろに移動させると、Eラインの改善が期待できます。

受け口

受け口は、下の前歯が上の前歯よりも前に出ており、横から見るとしゃくれたように見えやすい歯並びです。下顎前突や反対咬合とも呼ばれます。

本来は、上の前歯が下の前歯よりも前に出ているのが正しい噛み合わせです。しかし、受け口は噛み合わせが反対になっているため、食べ物をしっかりと噛めなかったり、滑舌が悪くなったりすることがあります。

前歯が傾いてEラインが乱れている場合は、出っ歯や口ゴボの場合と同様に、インビザライン矯正での改善が見込めます。

横顔のEラインを整える方法

横顔のEラインを整える方法

横顔のEラインを整えるには、原因に応じた治療が必要です。主な方法は以下のとおりです。

抜歯矯正を受ける

顎が小さく、歯が並ぶスペースが足りないことが原因でEラインが崩れている場合は、抜歯をしてから歯科矯正を行うことがあります。

抜歯をすると、歯が並ぶスペースを確保でき、前歯を大きく移動させられます。口もとを引っ込められて、Eラインが整いやすくなるのです。

インビザライン矯正では、3Dシミュレーションで歯の移動を予測しています。どのように歯並びが変化していくのかを確認したうえで治療を始めることが可能です。

ただし、歯を大きく移動させる場合は、歯により強い力をかけられるワイヤー矯正が適している場合もあります。

抜歯が必要か、インビザライン矯正で治療できるかどうかは歯並びによって異なるため、歯科医師に相談しましょう。

骨格によっては外科手術を受ける

顎が大きい場合や骨格のずれがあり、顎変形症の診断を受けた場合は、外科手術が検討されます。

顎変形症とは、上下の顎の成長バランスが崩れ、噛み合わせが悪くなる疾患です。見た目が悪くなるだけでなく、食べ物を噛みにくくなったり、話しにくくなったりする症状がみられます。

顎変形症と診断された場合、顎の骨を切って骨を移動させる外科手術を行い、手術の前後にワイヤー矯正で歯並びや噛み合わせを改善します。

顎の骨にアプローチするため横顔の変化も期待できますが、全身麻酔をして手術を行うため、入院が必要です。

体への負担が大きいため、歯科医師の説明を聞き、リスクを十分に理解したうえで治療するかどうか判断しましょう。

参考:大阪歯科大学附属病院

頬やあごのマッサージを取り入れる

Eラインを整えるために、頬やあごのマッサージを取り入れるのもひとつの方法です。

頬やあごのマッサージを行って血行を促進させると、むくみがとれてすっきりとした横顔になる可能性があります。マッサージを行う際は、肌を痛めないよう、クリームやオイルを使って行いましょう。

ただし、マッサージを行っても歯並びや骨格を変えることはできないため、大きな変化は望めません。また、やりすぎるとかえってシワの原因になる場合もあります。

Eラインが崩れているのを根本的に改善したい場合は、歯並びや鼻、唇の形状など、原因に応じて専門医に相談が必要です。歯並びが乱れている場合は、歯科クリニックで相談しましょう。

インビザライン矯正での横顔の変化についてよくある質問

インビザライン矯正での横顔の変化についてよくある質問

ここでは、インビザラインで治療したあとの横顔の変化について、よくある質問に回答します。

横顔に変化が感じられるのはどのタイミングですか?

インビザライン矯正による横顔の変化は、歯がある程度動いた頃に感じやすくなります。治療計画によって異なりますが、治療を開始してから6ヶ月〜1年程度してから表れることが多いです。

特に抜歯を行った場合は、歯を抜いたスペースが埋まるほど歯が移動してきた頃に口もとの変化を感じやすいでしょう。

治療を開始する前にシミュレーション画像を確認しておくと、見通しがつきモチベーションにつながります。

横顔の変化は少しずつ進むため、定期的に写真を撮っておくと、違いを実感しやすくなるでしょう。

治療中、一時的に横顔が不自然に見えることはありますか?

歯科矯正では、歯が動く過程で口もとが一時的に崩れる場合があります。そのため、「横顔が不自然になった」と感じる方もいるかもしれません。

ただし、歯並びの改善に伴い、最終的には顔つきも改善することがほとんどです。不安がある場合は、治療経過について歯科医師に確認しましょう。

矯正後にしゃくれたように見えるのはなぜですか?

しゃくれたように見える理由は、上の前歯を引っ込めた場合に、下顎が目立つようになったためです。

また、元々上の歯が下の歯を覆い被さるように深く噛み合う過蓋咬合の場合、下顎が正しい位置に改善されると、下顎が目立ってしゃくれているように見えるケースもあります。

しゃくれて見える、顔が長くなったように見えるなど、不満足な仕上がりにならないためには、歯科医師とのコミュニケーションが大切です。歯科医師が考えている治療後のイメージをしっかりと確認し、不安な点や疑問点があれば確認しておきましょう。

まとめ

インビザライン矯正は、透明で目立ちにくい、取り外しができるなど多くのメリットがある治療方法です。

出っ歯や受け口など歯並びが原因でEラインが崩れているケースでは、インビザライン矯正によって口もとを引っ込めると整えられる可能性が高いです。

ただし、歯並び以外に問題を抱えているケースでは、十分な効果が得られない場合があります。

治療後に想定される横顔の変化について、治療前に確認しておくことが大切です。インビザラインでの治療が難しい場合は、抜歯矯正や外科手術などの治療も検討するとよいでしょう。

ぜひ歯科医院で相談し、理想的な横顔となるための一歩を踏み出してくださいね。

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Emi

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