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50代で歯並びが悪くなった…歯科矯正は可能?原因や予防方法を詳しく解説

50代で歯並びが悪くなった…歯科矯正は可能?原因や予防方法を詳しく解説

歯並びは大人になってから乱れることがあります。特に50代頃から歯並びの乱れが目立つようになることが多いでしょう。

「最近歯並びが悪くなった気がする」とお悩みの方は、お口の中のトラブルによって歯並びが乱れている可能性も考えられます。

本記事では、大人になってから歯並びが乱れる原因と治療法、歯並びが悪くならないよう予防する方法について詳しくお伝えします。

「大人になってから歯並びが悪くなった」とお悩みの方はぜひ最後までお読みください。

浅見 拓哉
監修 矯正ドクター
日本矯正歯科学会 認定医/インビザライン認定ドクター
三上 智彦
監修 矯正ドクター
日本矯正歯科学会認定医/インビザライン認定ドクター
名倉 奈津子
監修 矯正ドクター
東京歯科大学卒/医療法人社団佑健会 勤務

大人になってから歯並びが悪くなる原因

大人になってから歯並びが悪くなる原因

「子どもの頃は歯並びがきれいだったのに大人になってから歯並びが悪くなった」とお悩みの方は少なくありません。

大人になってから歯並びが悪くなるのは、お口の中のトラブルが原因である可能性が高いといえます。

主な原因は以下の3つです。

  • 歯ぎしりや噛み締めなどによる乱れ
  • 親知らずが生えたことによる乱れ
  • 歯周病による乱れ

それぞれの原因について詳しく解説します。

歯ぎしりや噛み締めなどによる乱れ

歯ぎしりや噛み締めなどは睡眠時に起きていることが多く、無意識のうちに行ってしまうため、凄まじい力が歯や顎に伝わります。歯ぎしりや噛み締めによって歯に加わる力は50〜100kg程度の力です。

これほどの力が毎日継続的に歯に加わると、歯並びが悪くなるだけでなく、歯がすり減ったり欠けたりして歯の形や大きさが変わってしまうケースも少なくありません。

時には、歯根が破折してしまい、抜歯が必要になることもあります。顎関節症の原因にもなるなど、さまざまなトラブルを誘発してしまうため注意が必要です。

歯ぎしりや噛み締めなどの症状は無意識にそれも主に就寝時に行われるため、簡単に止めることはできません。ただし、夜間にマウスピースを装着することで歯や顎にかかる負担を軽減することは可能です。

歯ぎしり・噛み締め症状がある方は早めに歯科医院で適切な処置を受けたほうがよいでしょう。

親知らずが生えたことによる乱れ

親知らずが真っ直ぐにきれいに生えていれば、歯並びへの影響は少ないですが、斜めに生えたり真横に生えたりするケースも多く、その場合は前の歯を圧迫して歯並びが乱れやすくなります。

このように歯並びに悪影響を与えるような生え方をしている親知らずは、抜歯を検討したほうがよいでしょう。きれいに生えている健康な親知らずであれば抜歯の必要がありませんが、斜めや横に生えている場合は清掃も難しく、虫歯や歯周病などのトラブルも引き起こしやすくなります。

また、親知らずは歯茎に埋まったままの場合や、少しだけ顔を出している場合もあります。

どちらもご自身の目では確認しづらく、「親知らずがあることに気付いていなかった」というケースも少なくありません。「まさか親知らずが原因で歯並びが乱れているなんて…」と驚かれる方もいます。

親知らずが原因で歯並びが乱れていると、放置すればするほど歯並びの乱れが大きくなりやすいため、早めに歯科医院で相談することをおすすめします。

歯周病による乱れ

歯周病とは、歯周ポケットに入り込んだ細菌が歯茎の炎症を引き起こし、歯を支える歯槽骨という骨を溶かしてしまう病気です。

歯槽骨が溶けることで歯の安定が失われていき、歯周病が進行すればするほど歯槽骨の吸収が大きくなるため、歯が動きやすくなり歯並びの乱れにつながります。

重度の歯周病であれば、歯がグラグラになってしまい、保存できなくなってしまうケースも少なくありません。

そのため歯周病が原因で歯並びが乱れ始めたら要注意です。『歯周病による歯の乱れ=歯槽骨の吸収が進行している』ということであるため、適切な歯周病の治療を行わなければ歯周病がさらに悪化し、歯を失う可能性も高まります。

歯周病で溶かされた歯槽骨は基本的に自然と元に戻ることはありません。

適切な歯周病治療を受けなければ、進行し続けます。歯がグラグラになったり、膿が出たりするまで歯周病に罹患していることに気付かない方も多くいます。

歯周病による歯並びの乱れを防ぐためにも、定期検診を受診し、歯周病の状態を確認しておくことが大切です。

50代で歯並びが悪くなる原因

50代で歯並びが悪くなる原因

50代頃から歯並びの乱れが気になってくる方が多い傾向にあります。

大人になってから歯並びが乱れる原因は、歯ぎしりや親知らず、歯周病が考えられますが、50代からの歯並びの乱れの原因はその他の要素も考えられます。

50代頃から歯並びが悪くなる原因として考えられるのは主に以下の3つです。

  • 加齢による歯並びの変化
  • 頬杖をつくなどの悪習慣
  • 顎周りの筋力の衰え

それぞれの原因ついて確認してみましょう。

加齢による歯並びの悪化

歯周病が進行することで、歯槽骨が溶けていくということを上記で説明しましたが、歯槽骨は加齢によっても減少していきます。

そのため、歯周病が進行していなくても加齢によって骨密度が低下し、歯が動きやすくなることも少なくありません。特に更年期以降の女性は骨密度が低下しやすいため、50代頃から歯並びに影響しやすくなるでしょう。

また、歯槽骨の減少以外に、加齢による歯の擦り減りなども歯並びの悪化の原因の1つです。長年使用してきた歯は擦り減って形状が変わってきます。歯の形状が変わると噛み合わせも変化し、歯並びの悪化へとつながります。

特に特定の歯が擦り減っている場合は、噛み合わせがズレやすく、他の歯で噛もうとすることで歯が動いてしまう可能性があるでしょう。

加齢による歯槽骨の減少は自然現象であるため、予防はできません。歯槽骨の減少は、加齢に加えて歯周病や悪習癖などの要因があることで加速していきます。

そのため、歯周病や悪習癖などの要因を取り除けば歯槽骨が減少するスピードを緩やかにすることは可能です。

歯の擦り減りによる歯並びの悪化は、定期検診で噛み合わせのチェックと調整を受けることで、ある程度の予防ができます。

50代からの歯並びの乱れを防ぎたい方は、定期検診を受診するようにしてください。

頬杖をつくなどの悪習慣

頬杖などは、歯にかかる力はそれほど大きくなさそうに思えますが、癖になっていることで継続した力がかかるため、歯並びが乱れてしまう可能性があります。

歯並びに影響する悪習慣は、頬杖のほかにも口呼吸や舌で前歯を押す癖などさまざまなものがあり、習慣が長いほど改善が難しくなるでしょう。

歯並びの乱れを矯正治療で改善したとしても、このような悪習慣が改善できていなければ再び歯並びが乱れる原因となるため、まずは原因となる悪習慣を改善することが大切です。

顎周りの筋力の衰え

50代くらいから、加齢とともに体の筋力が低下するのと同じように、顎周りの筋力も衰えてきます

顎周りの筋力が低下すると、舌や頬、口周りの筋力も低下していきます。その結果、舌の筋力や頬の筋力で維持していた歯並びが崩れやすくなってしまいます。

例えば、唇を閉じることで前歯を抑えていたのが、唇の筋力が低下することで前歯を抑えられなくなり出っ歯になってしまうケースも少なくありません。 

それだけでなく、顎周りの筋力が低下すると噛む力も弱くなります。硬いものが噛めず、柔らかいものを好んで食べるようになってしまうでしょう。しかし、柔らかいものばかりを食べているとさらに顎周りの筋力が低下するため注意が必要です。

50代で歯並びが悪くなるデメリット

歯並びが悪くなると、口元の印象が大きく変わってしまうため年齢問わず誰もが気になるでしょう。

こういった審美面から「口元を見られたくない」という精神的な問題が起きたり、歯並びの乱れから機能面や健康面でトラブルが発生しやすくなったりするなどのデメリットがあります。

主なデメリットを以下で詳しく解説します。

自信を持って笑えなくなる

歯並びの乱れから口元に自信が持てず、笑えなくなってしまう方も多いです。マスクや手で口元を隠したり、歯が見えないように、変な癖がついてしまったりする方もいます。

会話中も、話す内容より口元のコンプレックスに意識がいってしまい、うまくコミュニケーションが取れなくなってしまうケースもあるようです。

このような心理的な問題はストレスにもつながるため、心身の健康にも良くありません。

虫歯や歯周病のリスクが高まる

歯並びが乱れると、歯磨きなどの口腔ケアが難しくなるため、虫歯や歯周病のリスクが高まります

これまで使用していた歯ブラシだときれいに磨けないため、口腔ケア用品の見直しが必要になることもあるでしょう。

顎関節症を引き起こす可能性がある

歯並びが悪い状態は、顎にも負担がかかり、顎関節症を引き起こしやすくなります。

歯並びのバランスが崩れていると、左右のどちらかで噛む癖がつきやすいためです。

顎関節症を引き起こすと、口がうまく開けられなくなったり、顎の痛みが生じたりと日常生活に支障をきたすことがあります。なかには顎関節症が悪化することで頭痛や耳鳴りの症状に悩まれている方もいるため、悪化しないよう早めの治療が必要です。

50代で歯並びが悪くなるのを防ぐ習慣

50代からの歯並びの乱れはある程度予防することができます。

見た目はもちろん、心身を健康に保つためにも、以下の点を意識してみましょう。

口内環境を整える

虫歯や歯周病になると、歯並びの乱れにつながることがあるため、口内環境を整えることが大切です。

特に、歯周病の場合は、歯槽骨が溶けることで歯が動きやすくなります。加齢によっても骨は減少していきますが、歯周病に罹るとさらに骨吸収が進行してしまうため注意が必要です。

虫歯の場合も、歯の形状が変わることで噛み合わせが変化し、噛み合わせに応じて歯が動いてしまうため歯並びの乱れにつながります。

虫歯や歯周病は口腔ケアによって予防ができるので、歯並びが悪化しないためにも口腔ケアを積極的に行いましょう。

歯応えのあるものを食べる

柔らかいものばかりを食べていると顎の筋力は低下していきます。舌や口周りの筋肉も同様に使わなくなることで弱くなってしまいます。

その結果、歯並びを維持できず歯並びの乱れにつながってしまうため、歯応えのあるものを食べ、よく噛む習慣をつけましょう。

加齢によっても50代頃から筋力は低下しやすいため、自宅で口周りの筋肉を動かすトレーニングを行うのもおすすめです。

舌を正しい位置でキープする

歯並びの乱れを防ぐためには、舌の正しい位置を覚えることが大切です。

舌の正しい位置を知らず、舌で前歯を押したり、舌の位置が下がったりする方は少なくありません。このような癖は、出っ歯や開咬などの不正咬合をまねきやすくなります。

舌の正しい位置は、上前歯の裏側の付け根にあるスポット部分です。日頃から「舌が正しい位置にあるか」確認することを意識していると、舌を正しい位置におく習慣が付いてきます。

大人で歯科矯正をする時の選び方

矯正歯科治療の種類を大きく分類すると、マウスピース矯正とワイヤー矯正の2種類に分けられますが、そのなかでさらに分類されるため、治療法の選択が難しく感じるでしょう。

マウスピース矯正は数多くのブランドがあり、ワイヤー矯正は表側矯正・裏側矯正・ハールリンガル矯正と装置を装着する場所によって治療の特徴が異なります。

矯正治療の選択でお悩みの方は、それぞれの治療法の特徴を理解することが大切です。そのうえで、装置の見た目や治療期間、費用などご自身が重視したい項目を絞って検討するとよいでしょう。

【矯正治療の費用相場とそれぞれの特徴】

矯正装置の目立ちにくさで選ぶ

矯正治療は数年単位で行われる治療であるため、矯正装置の見た目を意識することが大事です。なかには、「ワイヤー矯正を始めたけれど、ブラケットが目立つことに抵抗があり治療を中断してしまった」という方もいます。

症例にもよりますが、3年ほどは矯正治療がかかること、装置の種類によっては取り外しができないことをよく考慮しておきましょう

矯正治療を始める方のなかには、「就職までにキレイにしたい」「結婚式までに歯並びを整えたい」「成人式までに矯正治療を終わらせたい」というように、目的がある方が多いのではないでしょうか。

治療を始める前には、治療期間の目安を歯科医師から伝えられますが、必ずしもその治療期間内に矯正治療が完了するわけではありません

矯正治療中に虫歯や歯周病になってしまったり、矯正治療の進行にトラブルがあったりすれば、治療期間が長引く可能性もあります。そうすれば、就職や結婚式、成人式に間に合わないこともあるのです。

その時、マウスピース矯正であれば必要に応じて装置の着脱が可能ですので特に困ることはないでしょう。一方で、ワイヤー矯正の場合は、装置が固定式であるためご自身で装置の着脱はできません。

イベント前に歯科医院で一旦装置を外す処置を受け、そして、イベントが終われば再び装置を接着する必要があります。

このように矯正治療期間中である数年間のうちにどんなイベントがあるかも分からないため、装置の目立ちやすさや着脱できるかを考えておくことはとても重要です。

矯正期間の短さで選ぶ

「矯正治療をできるだけ早く終わらせたい」という方も多いでしょう。

マウスピース矯正とワイヤー矯正では、治療期間の差はそれほどありません。しかし、どちらの治療法も得意・不得意の動きがあるため、得意な症例であれば治療期間を短縮できる可能性はあります。

矯正期間の短さで治療法を選ぶ場合は、まずは歯科医院を受診し、マウスピース矯正とワイヤー矯正のどちらのほうが治療期間が短くて済むか確認してみるとよいでしょう。

また、治療期間に差はなくても、通院回数が少なくて済むのはマウスピース矯正です。

ワイヤー矯正の場合は1ヶ月に1回程度の通院が必要です。ワイヤー矯正の場合、治療の進み具合を確認するだけでなく、歯科医院で矯正装置の調整を受ける必要があります。この処置を受けなければ治療を進めることができません。

一方、マウスピース矯正の場合、順調に治療が進んでおり、特にトラブルがなければ2〜3ヶ月に1回の通院頻度でも問題ない場合が多いでしょう。

マウスピース矯正のブランドによっては、もっと通院間隔をあけても大丈夫なように、スマホのアプリなどを導入しているブランドもあります。

通院頻度を少なくしたい方はマウスピース矯正が向いているでしょう。

矯正費用の安さで選ぶ

矯正治療法を選択するうえで、費用面も大切なポイントです。

マウスピース矯正の費用相場は70〜100円程度で、ワイヤー矯正(表側矯正)の費用相場は80〜100万円程度です。

それほど大差がないように思われますが、表側矯正は装置が目立ちやすい特徴があることから、金属のブラケットを目立ちにくいクリアブラケットに変更したり、白いワイヤーを選択したりする方が多い傾向にあります。

このような矯正装置の変更は追加費用が発生するため「想定していた費用よりも高くなってしまった」という方が多いでしょう。

一方で、マウスピース矯正の場合は、元々が目立ちにくい装置であるため、見た目を考慮して矯正装置を変更する必要がありません。

ただし、マウスピース矯正はブランドによって費用が大きく異なります。

エミニナル矯正の治療プランは以下の3つとなっています。

ライトプランとミドルプランに関しては、費用が明確に決まっており、ライトプランは33万円(税込)、ミドルプランは66万円(税込)です。

ライトプランなら月々2,780円〜の分割払い※も可能なため、費用面で矯正治療を諦めていたという方も挑戦しやすいでしょう。

※デンタルローンを使用して33万円(税込)を120分割した場合の手数料抜きの月々の費用です。ローンの内容は治療期間や分割回数によって異なります。

フルプランに関しては、提携クリニックによって費用が異なります。

このように、マウスピース矯正ブランドによっても料金設定が全く異なるため、費用の安さを重視される方はさまざまなマウスピース矯正ブランドを確認してみるとよいでしょう。

【全顎矯正の種類別費用相場】

マウスピース矯正70〜100万円程度
ワイヤー矯正(表側矯正)80〜100万円程度
ただし、クリアブラケットやホワイトワイヤーを選択すると追加費用が発生する可能性あり。
ワイヤー矯正(裏側矯正)100〜170万円程度
ワイヤー矯正(ハーフリンガル矯正)90〜130万円程度ただし、クリアブラケットやホワイトワイヤーを選択すると追加費用が発生する可能性あり。

大人の歯科矯正でよくある質問

矯正治療は一般的な歯科治療とは異なり、治療期間も費用もかかるため、治療の選択や決断に時間がかかる方も多いでしょう。

ここでは成人矯正に関してよくある質問をまとめています。矯正治療に関するお悩みがある方は以下の質問にも目を通してみてください。

矯正後も歯並びが悪くなることはありますか?

矯正治療で歯並びがきれいに整っても、再度歯が元に戻ろうとする「後戻り」を起こすことがあります。

歯は元の位置に戻ろうとする性質があることから、矯正治療後は保定期間が必要です。保定期間とは、矯正治療で整えた歯並びを安定させるための期間のことで、リテーナーと呼ばれる保定装置を使用します。

この保定装置を歯科医師の指示通りに使用していれば、後戻りのリスクを下げられるのですが、正しく保定装置を使用していなければ後戻りが起きやすくなります。

そのほかにも、歯並びが乱れる原因に、頬杖や口呼吸などの悪習癖があります。これらの癖は本来矯正治療を開始すると同時に改善することが大切です。矯正治療で歯並びを整えてもこれらの癖が改善できていなければ、再度歯並びが乱れる原因になるからです。

保定装置を正しく使用し、悪習癖を改善していれば、矯正治療後に歯並びが悪くなる可能性は極めて低くなるといえます。

50歳でも歯科矯正はできますか?

50歳でも矯正治療は可能です。矯正治療に年齢制限はありません。

ただし、加齢とともに骨の代謝が遅くなる傾向があるため、若い方と比べると歯を動かすのに時間がかかり治療期間が長くなることが多いでしょう。

また、年齢に制限はないものの、歯槽骨の骨量が少ない方や重度の歯周病の方は、矯正治療ができない可能性があります。

骨量が少ないというのは、歯を十分に支えられない状態です。この状態で矯正治療を行うと歯周組織に大きな負担がかかり歯が抜けてしまう恐れもあります。

歯周病が進行している状態も同じく、歯周組織に大きな負担がかかるため、歯周病が悪化する可能性があり「矯正治療はできない」と断られることもあるでしょう。

インプラントがある場合は歯科矯正はできないのでしょうか?

インプラントがあるから矯正治療をできないということはありませんが、矯正治療でインプラントの歯を動かすことはできません

まず、矯正治療で歯が動く仕組みは、歯と歯槽骨の間にある歯根膜が大きく関係します。矯正力が歯に加わると、歯根膜が圧迫されたり引っ張られたりすることで、骨吸収と骨再生が繰り返され歯が動きます。この歯根膜は天然歯には存在しますが、インプラントにはありません。

インプラントは骨と強固に固定されており、歯根膜がないため動かせないのです。

そのため、インプラントが入っている人が矯正治療を受けようとすると、インプラント以外の歯を動かして歯並びを整える治療計画を立てなければなりません。インプラントが入っている場所によっては矯正治療が難しいケースもあります。

例えば、出っ歯を解消したい場合、インプラントが入っているのが奥歯であれば、矯正治療ができる可能性は高いでしょう。しかし、前歯にインプラントが入っている場合は、前歯を動かせないため、矯正治療では出っ歯を改善できません。

インプラントが入っていて矯正治療を検討されている方は、歯科医院で治療が可能か確認してみましょう。

マウスピース矯正どれにしようか迷ったら、「エミニナル矯正」を受けてみて!

月々3,000円から始められるエミニナル矯正は、「安心」で選ばれるマウスピース矯正です。

近年、不適切なマウスピース矯正治療により、残念な想いをされている方がいます。

治療期間が短く、極端に安価であることを謳うマウスピース矯正がでてきている中で、「歯並びの仕上がり結果が、理想から程遠い。噛み合わせが逆に悪くなった。」「当初伝えられた治療費より、結果大幅に総額が高くなり、途中で治療を断念した」などのお声を聞きます。

これらの問題を解決すべく、エミニナルでは矯正のプロ”矯正ドクター”が100%担当する仕組みを作りました。在籍ドクターの治療経験は500症例以上なので、安心です。

エミニナル矯正の矯正相談では、あなた1人1人の矯正に対する不安を取り除き、そもそもマウスピース矯正が合っているのか?、金額や支払い方法はどのようなものがあるのかを丁寧にお伝えしています。

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まとめ

今まで歯並びは悪くなかったのに、大人になってから歯並びが悪くなったと感じる方は多くいます。

その原因は、歯ぎしり・親知らず・歯周病など口の中のトラブルが原因である場合と、加齢や悪習慣、口周りの筋力の衰えなどの環境的な問題が原因である場合が考えられます。特に50代から歯並びの乱れが顕著になることが多いでしょう。

歯並びの乱れは見た目だけでの問題ではなく、健康面やお口の機能面にも悪影響を及ぼします。そのため、大人になっても歯並びが乱れないよう予防することが大切です。

一度歯並びが乱れてしまえば自力で元に戻すことはできないため、矯正治療などの処置が必要になります。最近は50代、60代、70代の方でも矯正治療を始める方が増えてきました。

矯正治療法も選択肢が多数あり、目立ちにくい治療も可能です。矯正治療を検討されている方は、本記事を参考にしてご自身に合った矯正法を選択してください。


Emi

デパコスからドラコスまで大好きな、根っからの美容好き。最近は美容医療領域の興味関心度が高い。綺麗に年を重ね、素から綺麗を目指したい。