2025年5月28日
2025年5月28日「前は気にならなかったのに、最近歯並びが変わってきた気がする」と、そんなふうに感じて悩んでいませんか？実は、30代に入ってから歯並びが少しずつズレたり、前歯が出てきたように感じたりする人は少なくありません。
実は30代で矯正治療を始める方は年々増えています。
この記事では、30代から歯並びが悪くなる理由や放置することのリスク、さらに今の自分に合った矯正方法や治療前に知っておきたい注意点まで、わかりやすく解説します。「そろそろ歯並び、なんとかしたいな」と思っている方は、ぜひ読み進めてみてください。
30代でも歯並びは悪くなる？
子どもの頃に矯正をしてきれいに整った歯並びでも、30代を迎えると少しずつ変化することがあります。
歯の根っこは「顎の骨」に支えられていますが、この骨や歯ぐきは年齢とともに少しずつ変化し、歯を動かしやすくするのです。
たとえば、昔より前歯が前に出てきた気がする、下の歯のガタつきが目立つようになったという方は、まさにその兆候かもしれません。
実際、矯正を受けている成人の約半数が30代以上です。
30代は金銭的にも気持ち的にも自分のケアに向き合いやすく、矯正治療を前向きにスタートできる年代でもあります。
30代で歯並びが悪くなる理由
30代は、加齢による骨や歯ぐきの変化が始まり、これまで気にならなかったズレやガタつきが目に見えてくる時期です。
実際「前歯が出てきた気がする」「噛み合わせがしっくりこない」といった違和感を抱く方は30代から一気に増えます。
ここでは、代表的な3つの原因についてご紹介します。
親知らずが生えている
20代で生えてくる親知らずが、30代で歯列に悪影響を及ぼすことがあります。
奥にスペースがないまま親知らずが生えると、隣の歯を前に押してしまい、前歯のズレや歯列全体の乱れにつながる場合があります。
また、親知らずを抜歯した後にできたスペースへ周囲の歯が動いてしまうこともあります。
睡眠中に歯軋りをしている
ストレスが多い30代は、無意識の歯ぎしりや食いしばりが起きやすい時期です。
睡眠中の歯ぎしりは50kg以上の力がかかることもあり、その圧力で歯がすり減ったり、じわじわと前に押し出されたりする可能性があります。
朝起きたときに顎が疲れている、歯に違和感があると感じる方は、入浴や軽いストレッチなど、リラックスする習慣を取り入れましょう。
頬杖をつく癖がある
仕事中やスマホを見ているときなど、つい頬杖をついてしまうくせがある場合、片側にだけ負荷がかかることで顎の位置がズレ、歯並びを少しずつ歪める原因になります。
また、横向きやうつ伏せで寝る、猫背の姿勢を続ける、柔らかいものばかり食べるなども、顎の発達や噛み合わせに影響を及ぼします。
まず姿勢を意識して正すこと、机とイスの高さを調整すること、硬めの食材（ナッツ・玄米など）を意識的に普段の食事に取り入れてみましょう。
歯並びが悪い状態のまま放置すると
歯列の乱れをそのままにしておくことで、体や心にさまざまな悪影響が起きる可能性があります。
以下に紹介するリスクを知ったうえで、早めの対処を考えてみましょう。
虫歯や歯周病になりやすくなる
歯が重なっていたりガタついていると、歯ブラシの毛先が届きにくくなり、どうしても磨き残しが出てしまいます。
結果として、歯垢がたまりやすくなり、虫歯や歯周病が進行しやすくなります。
さらに、歯並びが悪いと無意識に口呼吸になりがちで、口の中が乾燥します。
乾燥すると唾液の抗菌力が低下し、細菌が活発に増殖する環境になり、これも歯周病のリスクを高める原因です。
気づいたときには「歯がグラグラしてきた」「歯ぐきが下がってきた」なんてこともあるため、歯並びが気になるときは、同時に歯周病チェックも受けることをおすすめします。
胃腸への負担が増える
噛み合わせが悪いと、しっかりと噛めずに食べ物を飲み込んでしまいがちです。
消化されないまま胃や腸に送られることで、内臓に負担がかかり、下痢・便秘・胃もたれなどの不調につながることもあります。
また「右側では噛みにくいから左だけで噛む」などの片噛みのクセが続くと、顔の筋肉バランスが崩れ、フェイスラインのゆがみにもつながります。
自分の見た目に自信が持てなくなる
歯並びにコンプレックスがあると、笑顔に自信が持てず、写真を撮るのを避けたり、マスクが手放せなくなることもあります。
仕事やプライベートの人間関係にも、少なからず影響を与えてしまうかもしれません。
整った歯並びは清潔感・知的さ・若々しさといったポジティブな印象につながります。
特に30代はキャリア形成や子育て・パートナーとの関係など、人との接点が増える時期でもあります。
歯列矯正で美しい歯並びを手に入れると、自分に自信が持てるようになります。
顎関節症になる
歯並びが悪いと噛み合わせにもズレが生じ、顎の関節に負担が集中しやすくなります。
これが進行すると「口を開けるとカクッと音がする」「開きにくい」「噛むと顎が痛い」といった顎関節症の症状が出てきます。
顎のズレは頭・首・肩の筋肉のバランスにも影響し、肩こり・頭痛・めまい・耳鳴りなど、全身に広がる不調の原因につながる可能性もあります。
「マッサージをしても治らない肩こりがある」「寝ても疲れが取れない」と感じている方は、一度かみ合わせや歯並びのチェックを受けてみてください。
30代におすすめの歯列矯正
ここでは、30代に適した代表的な矯正方法を4つご紹介します。
それぞれの特徴や向いている人、治療期間や費用の目安を比較しながら、自分の生活スタイルや優先したいポイント（見た目・費用・治療期間など）に合う選択肢を見つけてみてください。
| 治療方法 | 特徴 | 向いている人 | 治療期間 | 費用目安 |
| 部分矯正 | 一部の歯だけを整える治療法 | 前歯など一部のズレが気になる人 | 数ヶ月〜1年 | 10万〜50万円 |
| マウスピース矯正 | 透明で目立ちにくい。取り外し可能 | 目立たない矯正をしたい／自己管理ができる人 | 6ヶ月〜2年 | 60万〜100万円 |
| ワイヤー矯正 | あらゆる症例に対応できる安定した治療法 | 重度の歯列不正がある人 | 1年半〜3年 | 70万〜120万円 |
| インプラント矯正 | 骨にネジを固定し、効率的に歯を動かす | 難症例・短期間で効果を出したい人 | 数ヶ月〜2年 | 通常矯正費用＋5万〜10万円（ネジ使用料） |
部分矯正
「前歯だけ気になる」「1本だけ歪んでいる」といったお悩みを持つ方に向いているのが、部分矯正です。
全体を動かすのではなく数本の歯だけを整えるため、治療期間は数ヶ月から1年ほどと比較的短く済みます。
費用も全体矯正に比べて抑えられるのが魅力で、相場は10万円〜50万円前後と比較的負担が軽いのも特長です。
ただし、すべての症例に適応できるわけではありません。
歯並びの状態によっては、部分矯正では対応しきれないケースもあるため、まずは歯科医院での診断を受けることが大切です。
マウスピース矯正
「目立たない矯正がいい」「仕事中でも気づかれたくない」という方に人気なのが、マウスピース矯正です。
透明なマウスピースを装着するスタイルなので、見た目を気にせず治療ができます。
食事や歯磨きのときには自分で取り外せるため、矯正中でも普段通りの生活が送りやすいのが特徴です。
また、ワイヤー矯正に比べて痛みが少なく、違和感も控えめな治療法です。
仕事や子育てで忙しい30代にとって、ストレスの少ない選択肢のひとつといえるでしょう。
ただし、決められた装着時間（1日20時間以上が目安）を守らないと、思うような効果が出ないこともあります。
また、虫歯になりやすいなどのデメリットもあるため、自己管理やスケジュール管理ができる人に特に向いている治療法です。
ワイヤー矯正
歯の表面にブラケットとワイヤーを装着して、少しずつ力をかけながら歯を動かしていきます。
どんな歯並びにも対応できる点が強みで、特に歯列の乱れが大きい方、噛み合わせに複雑な問題がある方にも適応可能です。
装置が表側に出るため目立ちやすいというデメリットはありますが、最近ではセラミック製の白い装置や目立ちにくい素材も選べます。
重度の歯列不正をしっかり治したい方にとって、確実性の高い選択肢のひとつです。
インプラント矯正
インプラント矯正は、顎の骨に「アンカースクリュー」と呼ばれる小さなネジを一時的に埋め込み、そのネジを支点として歯を動かす方法です。
この支点を使うことで、力を効率的にコントロールでき、短期間で理想の歯並びに近づけることが可能です。
「インプラント」という言葉から「人工歯を入れるのかな？」と誤解されがちですが、これはあくまでも矯正専用の仮のネジであり、矯正が終われば必ず取り外されます。
難しい症例にも対応できることから、歯並びのズレが大きい方や、短期間で結果を出したい方に選ばれている治療法です。
30代で歯列矯正を検討する時の注意点
「矯正を始めようかな」と思い立ったとき、すぐに治療をスタートできるとは限りません。
30代での矯正には、事前に知っておくべき注意点をご紹介します。
虫歯があるとすぐに矯正を始められない
まず確認しておきたいのが、虫歯や歯周病の有無です。
矯正装置をつけた状態では歯磨きがしづらくなるため、虫歯があると治療中に悪化してしまうリスクがあります。
そのため、矯正を始める前には、必ず虫歯・歯周病の検査と治療を済ませておく必要があります。
顎に異常があると手術が必要になる
顎の骨格に異常がある場合は、通常の矯正だけでは対応できず、外科手術が必要になるケースもあります。
たとえば、「顎が横にズレていて顔が左右非対称」「しゃくれが気になる」「受け口で噛み合わせに違和感がある」などの症状がある方は、顎変形症の可能性があります。
こうした骨格的な問題がある場合、矯正治療だけでなく、顎の骨を整える手術（外科矯正）を併用することで、噛む・話す・飲み込むといった機能面も含めてしっかり改善できるようになります。
手術と聞くと不安に感じるかもしれませんが、専門の医療機関で適切に対応すれば、機能性と審美性の両方を整えることが可能です。
歯並びが悪いと感じたらエミナル矯正に相談
30代になると、加齢や生活習慣の影響で歯が少しずつ動き、知らないうちに歯並びや噛み合わせが変化していることがあります。
「今さら矯正なんて…」と思っていた方も、今こそがちょうどいいタイミングかもしれません。
大人になってからの矯正は、自分で理解・納得した上で治療を進められるのが大きなメリットです。
また、生活スタイルや希望に合わせて、目立たない・通院が少ない治療法も選べるようになっています。
「見た目が気になる」という方にはマウスピース矯正がおすすめです。
エミナル矯正では、無料カウンセリングを実施しています。
また、通院回数も最低限で済むため、忙しい毎日を送る30代にはおすすめの矯正治療です。
「そもそも私の歯並びって治療が必要なの？」「どれくらい費用がかかるの？」といった段階からでも、歯科矯正医に気軽にご相談でき、無理に治療を勧めることもありません。
まずは歯科検診で自分の歯の状態を確認し、最適な治療をスタートしましょう。
