歯科矯正を検討しているものの、ブラックトライアングルが歯科矯正後にできると聞いて、不安になって色々情報を調べているという方もいらっしゃるのではないでしょうか?確かに歯科矯正では、必ずしもブラックトライアングルができるわけではありませんが、リスクはあります。
本記事では、そんな歯科矯正によるブラックトライアングルを心配している方へ向けて、ブラックトライアングルの原因についてや治療する方法、そして矯正後ブラックトライアングルにならないための予防方法などについて詳しく紹介していきます。
歯科矯正のブラックトライアングルに不安があり、対策方法を知りたいと思われている方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
ブラックトライアングルとは?どんな歯の状態?

ブラックトライアングルとは、直訳すると「黒い三角形」で、「歯ぐき」と「歯と歯の間にできた隙間」のことを指しています。ブラックトライアングルは、根元がキュッとくびている「前歯」に生じやすく、その名の通り「三角形」のブラックトライアングルができます。
前歯にこの「ブラックトライアングル」ができると、目立ちやすく審美性を損なってしまいます。
一方、奥歯の場合はフォルムが「四角形」に近いため、三角形の「ブラックトライアングル」にはなりにくく、ほとんどの場合は前歯に表れて、奥歯には表れにくいです。
ブラックトライアングルができる原因として考えられるもの

では、どうしてブラックトライアングルができるのでしょう?前歯にブラックトライアングルができると目立ってしまうため、できれば避けたいですよね。
ブラックトライアングルができるのは、主に以下の5つの原因が考えられます。まずは、ブラックトライアングルの原因を知ることからはじめましょう。
原因①加齢
ブラックトライアングルは、加齢が原因でできることがあります。なぜなら、加齢とともに代謝が下がり歯のまわりの組織や、歯を支える骨の細胞活性が低下してしまうからです。
次第に歯を支える骨が下がってくると、それとともに「歯ぐき」も徐々に下がっていきます。つまり個人差はありますが、年齢を重ねるごとに少しずつ「歯ぐき下がり」が顕著に表れはじめ、ブラックトライアングルが生じるリスクが高くなるのです。
原因②歯周病・歯肉炎
ブラックトライアングルは、「歯周病」や「歯肉炎」が原因となって生じる可能性もあります。進行した歯周病では「歯を支える骨」を溶かして、歯ぐきも下がってしまうからです。
また、歯周病・歯肉炎などによる腫れが落ち着いて、歯ぐきが引き締まることで、ブラックトライアングルができるケースもあります。
原因③歯の磨き方
毎日の歯の磨き方が原因となって、ブラックトライアングルが生じてしまう可能性もあります。これは、硬いハブラシで歯磨きや、強すぎるブラッシング圧での歯磨きをしたことによるものです。
これらを続けてしまうと、やわらかい歯ぐきが削れて痩せてしまいます。そして結果的に、歯ぐきが痩せてブラックトライアングルができてしまいます。
原因④遺伝・体質
遺伝・体質などが原因となって、ブラックトライアングルができてしまう可能性があります。
たとえば、以下のような方は注意が必要です。
- 歯ぐきがもともと薄い人
- 歯ぐきが下がりやすい人
- 歯のフォルムが三角形に近い人
- 歯を支える骨(歯槽骨)が薄い人
原因⑤歯科矯正
歯科矯正が原因となって、ブラックトライアングルができてしまう可能性があります。ただし、歯科矯正をしたからといって、ブラックトライアングルが必ずできるわけではないです。
歯科矯正が原因となってブラックトライアングルができる主な理由は、以下の通りです。
- 凸凹の歯並びが整って、ブラックトライアングルが目立つようになったため
- 強すぎる矯正力が、歯を支える骨を溶かしてしまったため
- 歯並びが良くなって歯磨きがしやすくなり、歯ぐきが引き締まったため
- 歯を移動した箇所の骨がもともと薄くなっていたため
歯科矯正で、歯並びや噛み合わせを改善することは、歯や身体の健康にもつながるさまざまなメリットがあります。
しかしながら、歯科矯正で歯をきれいに並べることで、今まで歯が重なって隠れていたブラックトライアングルが目立つようになったり、歯磨きがしやすくなって歯ぐきがキュッと引き締まったりする可能性があります。
また、歯を動かすときは、歯を支える骨を「溶かす」ことと「再生する」ことを繰り返します。ただしこのときに、強すぎる力が加わると、歯槽骨が溶けて歯ぐきが痩せてしまうリスクもあります。
ブラックトライアングルは自然に治るのか

ブラックトライアングルができてしまったけれど、そのうち自然に治るのでは?と思っている方もいらっしゃるかもしれません。
ただし、残念ながらブラックトライアングルが自然に治ることはありません。さらに、放置することによるリスクがあるため、注意が必要です。
自然治癒・自分で治すことは不可能
残念ながら、加齢や歯周病などで一度できた「ブラックトライアングル」が自然に治ることや、自分で治すことは不可能です。
仮にブラックトライアングルができて見た目が気になるといった場合には、できてしまった三角形の隙間を改善する治療を受ける必要があります。
ブラックトライアングルを放置することによるリスク
ブラックトライアングルはとくに前歯にできやすく、見た目を気にされる方も多いです。しかし、ブラックトライアングル自体は、大きなトラブルが生じるような病気ではありません。
ですので、ブラックトライアングルができたからといって、必ず治療が必要となるわけではありません。ただし、見た目の問題をはじめ、いくつか放置することによるリスクもあるため、注意が必要です。
ブラックトライアングルを放置することによるリスクは、以下の通りです。
- 見た目の問題
- 虫歯や歯周病のリスクが高くなる
- 発音がしにくい(ブラックトライアングルが大きい場合)
ブラックトライアングルができると、見た目が悪くなって「老けた印象」を与えてしまったり、ブラックトライアングルがかなり大きい場合には、隙間から息が漏れてしまって発音がしにくくなるなどのリスクがあります。
さらに、ブラックトライアングルの三角の隙間に食べ物が詰まりやすくなり、虫歯や歯周病のリスクが上がる可能性もあります。丁寧にケアをすればリスクは下げられますが、歯磨きの難易度は確実に上がるでしょう。
ブラックトライアングルを改善する治療方法

では、ブラックトライアングルができた場合、改善するためにはどのような治療方法があるのでしょうか?
ブラックトライアングルの主な改善方法は、以下の通りです。
- ダイレクトボンディング・・・歯の色に似た歯科用プラスチックを歯の表面に塗り重ねて、ブ ラックトライアングルの隙間をきれいに埋めて修繕する方法
- ラミネートベニア・・・歯の表面を少し削って、セラミック製の薄い素材を歯に張りつけて隙間を修繕する方法
- セラミッククラウン・・・セラミックのかぶせものを入れることで、ブラックトライアングルの隙間を修繕する方法
- IPR矯正・・・ブラックトライアングルができている歯と歯の接触部分を一層削り、歯と歯の距離を近づけて隙間を少なくする方法
- ヒアルロン酸注入・・・歯ぐきにヒアルロン酸を注入する方法
- 歯肉の移植・・・外科手術が必要で、上顎の裏の歯肉をブラックトライアングルが気になる部分に移植する方法
矯正後にブラックトライアングルにならないようにするためのポイント

ブラックトライアングルにならないようにするために、事前にいくつかできることがあります。以下のポイントに気をつけて、ブラックトライアングルになることを防ぎましょう。
適切なブラッシングを行う
適切なブラッシングを心がけることで、ブラックトライアングルの予防につながります。もちろんブラッシングに気をつけてもブラックトライアングル自体を治すことはできませんが、悪化を防ぐことは可能です。
「歯ブラシ」や「デンタルフロス」、「歯間ブラシ」などでゴシゴシと強い力でケアしていませんか。
歯磨きはゴシゴシしなくても、やさしい力でも時間をかけてケアをすれば、溜った汚れを取ることができます。むしろ、ゴシゴシとした強い力だとハブラシの動かし方も自然と大きくなるので、磨き残しも出やすくなります。
普段から丁寧に、やさしい力で歯を磨くように気をつけましょう。また、自身だけでは溜った汚れをすべて取り除くのは難しいです。汚れが溜ってしまうと、今度は歯周病などで歯ぐきが痩せてしまうリスクもあるため、定期的に歯科医院でクリーニングを受けることも大切です。
ブラックトライアングルができにくい治療方法を選ぶ
歯科矯正の中でブラックトライアングルができやすい治療法を挙げるとすると、それは「裏側矯正」です。
なぜなら、裏側矯正では歯に力をかけやすい傾向があり、一気に強い力をかけ過ぎると、歯が動くときに必要な「骨を溶かして、新しく作る」のサイクルがうまくいかず、骨を新しく作るペースが間に合わなくなってしまうからです。
もちろん、必ずしも「裏側矯正」でブラックトライアングルができるというわけではありませんが、もしブラックトライアングルのリスクをできる限り避けたいという方は、他の治療法を選択するのも一つの手です。
矯正歯科医に相談・治療計画を立てる
ブラックトライアングルが気になっているという方は、まずは矯正歯科医に相談し、適切な治療計画を立てることが重要です。
ブラックトライアングルができるかどうかは、ある程度事前に予測がつきます。また、歯ぐきの状態や歯並びの状態によって、そのリスクには個人差もあります。そのためまずは、現状自分にどのぐらいのリスクがあるのか診断してもらいましょう。
ブラックトライアングルの不安点は矯正歯科医に相談して解決しよう!
ブラックトライアングルは見た目の問題はもちろん、虫歯や歯周病のリスクが上がるなど放置しておくとリスクもあります。しかし、予めブラックトライアングルのリスクがあるかどうかは、診断することが可能です。
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ブラックトライアングルによくあるQ&A

ここではブラックトライアングルに関する、以下の4つの質問についてそれぞれ回答していきます。
Q.ブラックトライアングルの治療は何歳から何歳までできる?
ブラックトライアングルの治療に、とくに年齢制限はありません。
Q.ブラックトライアングルができる理由は?
ブラックトライアングルができてしまう理由は、主に以下の5つです。
- 加齢・・・加齢とともに代謝が下がり、歯のまわりの組織や、歯を支える骨の細胞活性が低下するため。
- 歯周病・歯肉炎・・・進行した歯周病では「歯を支える骨」を溶かして、歯ぐきも下がってしまうため。
- 歯の磨き方・・・硬いハブラシでの歯磨きや、強すぎるブラッシング圧での歯磨きをしたため。
- 遺伝・体質・・・「歯ぐきがもともと薄い人」「歯ぐきが下がりやすい人」「歯のフォルムが三角形に近い人」「歯を支える骨(歯槽骨)が薄い人」はリスクが高い。
- 歯科矯正・・・以下の理由によるものです。
- 凸凹の歯並びが整って、ブラックトライアングルが目立つようになったため
- 強すぎる矯正力が、歯を支える骨を溶かしてしまったため
- 歯並びが良くなって歯磨きがしやすくなり、歯ぐきが引き締まったため
- 歯を移動した箇所の骨がもともと薄くなっていたため
Q.ブラックトライアングルの治し方とは?
ブラックトライアングルの治療方法は、以下の通りです。
- ダイレクトボンディング・・・歯科用プラスチックを歯の表面に塗り重ねて、隙間をきれいに埋めて修繕する
- ラミネートベニア・・・歯の表面を少し削って、セラミック製の薄い素材を歯に張りつけて隙間を修繕する
- セラミッククラウンをかぶせる
- IPR矯正・・・歯と歯の接触部分を一層削り、歯と歯の距離を近づけて隙間を少なくする方法
- ヒアルロン酸注入
- 歯肉移植(外科手術)