歯並びが第一印象に関係することをご存じですか?
日本臨床矯正歯科学会による意識調査の結果、男女1000人中72.6%が「歯並びで第一印象が左右されると思う」と答えています。
この結果から、多くの方が歯並びは第一印象に直結すると感じていることが分かりました。
「印象がよい口元になりたい」とお悩みの方もいることでしょう。
本記事では、印象を良くする口元のつくり方についてお話しています。歯並び以外にも口元の印象を良くする方法はありますので、ご参考にしてください。
綺麗な歯並びが与える印象

歯並びが整っていると、以下のような印象を与えることができます。
- 清潔感があるように見える
- 上品な雰囲気を演出できる
- 健康的に見える
歯並びが悪いと、歯磨きなどの手入れが難しくなるため、磨き残しなどの汚れが付着しやすくなります。歯に詰まった食べかすなどが見えると清潔感を感じられません。
一方で、きれいな歯並びは口腔ケアを行いやすいため、歯に付着した汚れなども落としやすく、清潔感を得られます。
また、歯並びがきれいだと口元全体がきれいに見えるため、上品な雰囲気を演出できるでしょう。出っ歯や開咬などの歯並びは、唇が閉じにくいために口呼吸になりがちです。口がポカンとあいていると、だらしない印象を与えてしまうこともあるでしょう。歯並びも口元も整っていることで上品な印象になります。
そして、きれいな歯並びは健康的です。歯並びや噛み合わせが整っていることで咀嚼機能も十分に働き、胃腸に負担をかけずに済みます。
きれいな歯並びに加え、口腔ケアもしっかり行っていると、見た目から歯を大切にしていることが伝わるでしょう。
きれいな歯並びはマイナスのイメージを与えることがなく、プラスの印象しかないことが分かります。
歯並びの印象が重要視されるシーン
では、どのようなシーンで歯並びの印象がチェックされるのでしょうか?
日頃、人と話す時にも歯並びによる印象は相手に伝わりますが、以下のようなシーンで特に重要視されるでしょう。
- 面接
- マッチングアプリ
- 結婚式
面接では見た目から人柄をチェックされます。歯並びがきれいなことによって、清潔感や上品さ、さらに健康的なイメージを与えることができれば有利になるでしょう。
特にアメリカでは歯並びが重視されており、面接時に歯並びが乱れていれば、不合格や不採用になるなど不利な結果となる可能性が高いようです。世界的にも歯並びが第一印象に与える影響は大きいといえます。
また、マッチングアプリなどの出会いの場でも歯並びは大事でしょう。
歯並びがきれいな人と、歯並びが乱れている人では、歯並びがきれいな人の方が魅力的に感じるのではないでしょうか?もちろん人柄も大切ですが、人柄を知る前の印象が大きく異なります。
そして、結婚式といえば人生で特別に大切な日です。自分自身が主役となり、多くの方に注目されます。たくさんの写真撮影もすることでしょう。大勢から注目されるからこそ、歯並びの印象にも注意したいものです。
歯並びが悪いままでいるデメリット

歯並びの乱れは、第一印象に影響するだけではありません。以下のようなデメリットもあります。
- 滑舌が悪くなる
- 虫歯になるリスクが高い
- 歯周病で歯を失うリスクが高い
- 頭痛や肩こりの原因になる
- 風邪を引きやすくなる
歯並びは上記のように機能面、お口の健康、全身の健康にも影響します。
それぞれ、どのようなデメリットがあるのか詳しく解説します。
滑舌が悪くなる
歯並びが悪いと、舌や唇が歯列に邪魔されて正しく動かせなくなるため、滑舌が悪くなることがあります。
例えば、発音時に舌を正しい位置に置けないことでスムーズに発声できなかったり、歯の隙間から空気が漏れてしまい不明瞭な発音になったりすることです。
うまく舌や唇を使えないまま放置してしまうと、口周りの筋肉が衰える原因にもなるでしょう。
虫歯になるリスクが高い
歯並びが悪いと、お口の清掃性が低下します。歯ブラシがうまく当てられなかったり、食べかすが詰まりやすかったりと虫歯になりやすい口腔環境となってしまうでしょう。
そのほかにも、歯並びによって口呼吸になり、口の中が乾燥することによって細菌が繁殖しやすいことも考えられます。
唾液には、食べカスなどの汚れを洗い流してくれる自浄作用や、殺菌作用など虫歯予防に欠かせない役割がたくさんあります。口呼吸になることで唾液が口の中に行き渡らなくなり、このような唾液の作用を十分に得られません。
歯周病で歯を失うリスクが高い
歯並びの乱れは虫歯だけでなく、歯周病の原因にもなります。お口の清掃性が低下することで歯周病が進行しやすくなるため注意が必要です。
頭痛や肩こりの原因になる
歯並びが乱れているということは噛み合わせも乱れています。
噛み合わせが乱れると、一部の歯や顎に負担がかかり、筋肉が緊張することで頭痛や肩こりを引き起こす恐れがあります。
風邪を引きやすくなる
出っ歯や開咬などの症例は、口を閉じづらくなるため口呼吸になりがちです。口呼吸になると、口の中が乾燥しやすくなり、細菌が繁殖してしまいます。
細菌が繁殖すると、虫歯や歯周病など口の中の疾患だけでなく、風邪などの感染症にも罹りやすくなるため気をつけなければなりません。
印象を良くする歯並びの矯正方法

歯並びは第一印象に影響するため「歯並びをきれいにしたい」とお考えの方もいるでしょう。
歯並びをきれいにするための治療方法は、主に以下の3つです。
- マウスピース矯正
- ワイヤー矯正
- セラミック矯正
これらの矯正方法は、治療方法が全く異なるため、人によっては向き不向きがあります。
それぞれの治療方法の特徴やメリット・デメリットを理解し、ご自身に適した治療方法を選択することが大切です。
マウスピース矯正
マウスピース矯正とは、透明のマウスピースを1日に20時間以上装着することで歯に矯正力を加え、少しずつ歯を動かす矯正治療法です。
矯正装置が目立ちにくいため、矯正治療中の見た目を気にする必要がありません。
また、0.5mm程度の薄いマウスピースを使用するため違和感が少ない特徴があります。装置の着脱も可能で口腔内を清潔に保ちやすい治療法です。
マウスピース矯正は1日に20時間以上マウスピースを装着することを前提として歯の動きを考慮し、治療計画を立案しています。
そのため、マウスピースの装着時間が不足してしまうと、十分な矯正力が加わらないため、治療計画通りに歯を動かすことができません。
装置の管理ができる方に向いている矯正治療法といえるでしょう。
そして、大きく歯を動かす症例などは対応できないこともあります。ワイヤー矯正に比べて適応症例は限られています。
【マウスピース矯正のメリットとデメリット】
メリット | デメリット |
矯正装置が目立ちにくい | 装着時間を守らなければならない |
装置の着脱が可能 | 飲食の度に装置を外す必要がある |
口腔ケアを行いやすい | 装置の破損や紛失に気をつけなければならない |
痛みや違和感が少ない | 適応症例が限られている |
ワイヤー矯正
ワイヤー矯正とは、歯の表面にブラケットと呼ばれる装置を接着し、その上にワイヤーを通して矯正力を調整する治療法です。
昔から用いられてきた矯正方法であり、治療実績も豊富で多くの症例に対応できます。
ただし、装置が目立ちやすい点が難点です。装置の見た目を気にする方は、矯正装置を歯の裏側に接着する裏側矯正や、透明のブラケットを使用するなどの選択肢もありますが、追加費用が発生するため、治療費が高額になりやすいといえます。
マウスピース矯正との大きな違いは、装置を取り外せるかどうかという点です。マウスピース矯正は自由に着脱ができるのに対し、ワイヤー矯正は固定式であるため、装置をご自身で外せません。
装置を取り外せるほうが便利な点も多く、口腔ケアを行いやすいという利点があります。
しかし、固定式であるワイヤー矯正の場合は装置の装着時間を管理しなくても、常に矯正力がかかるため、自然に治療を進められる点が大きなメリットでしょう。
【ワイヤー矯正のメリットとデメリット】
メリット | デメリット |
治療実績が豊富 | 矯正装置が目立ちやすい |
幅広い症例に対応可能 | 慣れるまでは違和感がある |
装置の管理をしなくても治療を進められる | 装置の着脱ができない |
見た目に配慮した治療法の選択もできる | 口腔ケアが難しくなる |
セラミック矯正
セラミック矯正とは、セラミックの被せ物を装着することで歯並びを整える方法です。
被せ物で歯並びを整えるため、歯並びだけでなく、歯の形や大きさ、色までを調整できます。
また、一般的な矯正治療とは異なり、ご自身の歯を動かすわけではないため、短期間で治療が完了する点も特徴です。数本のみの治療であれば費用も抑えることが可能でしょう。
セラミック矯正の1番のデメリットは、自分の健康な歯を削らなければならない点です。場合によっては神経を取る根管治療が必要になることもあるでしょう。歯は削れば削るほど脆くなってしまい、寿命が短くなってしまいます。元々被せ物を装着していたのであれば歯を削ることに抵抗がないかもしれませんが、虫歯や歯周病に罹っていない健康な歯を削る場合は十分に検討したほうがよいでしょう。
また、セラミック矯正は全ての症例に適応できるわけではありません。歯を動かすわけではないため、複雑な不正咬合の症例は対応が難しいでしょう。
そのほかにも、歯ぎしりや食いしばりの癖があったり、噛む力が強い方であれば、セラミックが欠けたり割れたりする恐れもあります。
【セラミック矯正のメリットとデメリット】
メリット | デメリット |
・短期間で歯並びを整えられる | ・自分の歯を削る必要がある |
・歯の形や大きさ、色の調整も可能 | ・適応症例が限られている |
・数本であれば費用を抑えた治療が可能 | ・セラミックが割れたり欠けたりする可能性がある |
矯正以外で印象を良くする方法

口元の印象を良くするために、歯並びを整える矯正治療を第一に考える方も多いでしょう。
しかし、歯並び以外に口元の印象を良くする方法はあります。
歯並び以外に口元の印象が変わるのは主に以下の2つです。
- 歯の色
- 歯茎の色や形
多少歯並びが乱れていたとしても、歯の色が白くて、歯茎の色も健康的な状態であれば、清潔感や健康的な印象を与えることができます。
ここでは、歯や歯茎の色を変える方法についてご紹介します。
オフィスホワイトニング
オフィスホワイトニングとは、歯科医院で行うホワイトニングのことです。
歯面清掃を行った後、歯茎を保護してから歯の表面にホワイトニング薬剤を塗布し、専用の光を照射します。
オフィスホワイトニングは歯科医師、もしくは歯科医師の指示のもと歯科衛生士が施術を行うホワイトニングです。国家資格を保持している者が施術を担当するため、ホワイトニングを初めて行う方や、自分自身で行うには不安がある方に適した方法といえるでしょう。
そして、オフィスホワイトニングの特徴は、即効性が期待できる点です。1回の施術でも歯が白くなったことを実感できる方が多くいます。ただし、理想的な白さになるまでは3回程度繰り返し施術を受ける必要があるでしょう。
ホームホワイトニング
ホームホワイトニングとは、専用のマウスピースとホワイトニング薬剤を用いてご自宅で患者さま自身が行うホワイトニングのことです。
まず、歯科医院で型取りをして専用のマウスピースを作製します。マウスピースが完成したら、歯科医院でホームホワイトニングの進め方の説明を受け、ご自宅でご自身で行います。
自分の好きなタイミングでホワイトニングを行えるので、頻繁に歯科医院に通いたくない方や自分のペースでホワイトニングを行いたい方におすすめです。
ホームホワイトニングの特徴は、持続性が期待できる点です。ゆっくりと薬剤が歯に浸透するため、効果を実感するまでには時間がかかりますが、白さを長くキープできます。
また、月日が経って再度歯の色が気になってきた際も、ホワイトニング薬剤を購入するだけですぐに自宅でホワイトニングを始められる点もメリットでしょう。
「ホワイトニングの即効性と持続性の両方を得たい」という方は、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用する「デュアルホワイトニング」がおすすめです。
どちらのホワイトニングも行うため、高めの費用設定になっていますが、ホワイトニング効果を十分に得られます。
【ホワイトニング方法の比較】
ホワイトニング方法 | メリット | デメリット | |
オフィスホワイトニング | 歯科医院で行うホワイトニング方法。 | ・即効性がある・国家資格を有する者に施術してもらうため安心できる・トラブルがあってもその場で対応してもらえる | ・持続性は期待できない・通院が必要 |
ホームホワイトニング | 自宅で自分自身で行うホワイトニング方法。 | ・持続性がある・自分の好きなペース、タイミングでホワイトニングを行える・再度ホワイトニングを行う際も手軽 | ・即効性は期待できない・マウスピースを作製する時に通院が必要 |
デュアルホワイトニング | オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用する方法。 | ・即効性と持続性のどちらも得られる・ホワイトニング効果を十分に発揮できる | ・費用が高額になりやすい |
ガムピーリング
ガムピーリングとは、喫煙や紫外線によって黒ずんだ歯茎の色をピンク色に改善する方法です。歯の色が白くて歯並びが整っていても、歯茎が黒ずんでいると、清潔感や健康的な印象を得られなくなってしまいます。それほど歯茎の色って実は大切なポイントなのです。
ガムピーリングには主に以下の2つの方法があります。
- レーザー除去
- 薬剤除去
レーザー除去とは、歯茎の黒ずんだ部分にレーザーを照射し、熱エネルギーでメラニン色素を破壊して除去する方法です。ヒリヒリとした痛みを感じることがありますが、痛み止めを服用するほどでもないことがほとんどでしょう。
薬剤除去は、フェノール剤を歯茎の黒ずんだ部分に塗布した後、アルコール剤で中和します。そのまま水洗することで、皮膚の表面組織とメラニン色素を除去する方法です。
施術後1週間程度で歯茎がピンク色になります。施術後は歯茎が敏感になっていますので、刺激物によって痛みを感じることがあります。辛いものや炭酸飲料などは1週間程度避けてください。
歯肉切除
歯肉切除とは、レーザーなどで歯茎の一部を切除して歯と歯茎のバランスを整える治療です。
笑った時に歯茎が目立ちやすい「ガミースマイル」の症例で行われることが多く、歯茎のラインが揃っていない場合などにも行われます。
歯茎が目立つことで歯が小さく見えたり、歯茎のラインが揃っていないことで歯がガタガタに見えたりすると自分の口元に自信をもてなくなってしまうものです。そのような方は、歯肉切除で口元の悩みを解消できる可能性があります。
1回の施術で治療が完了することが多く、切除部分も2週間程度で治癒するため、患者さまの負担が少ない治療法です。
ガミースマイル治療の中でも気軽に受けやすい治療法でしょう。
歯茎は再生能力が高く、元の形態に戻ろうとする「後戻り」を起こすことがあるため、すべてのガミースマイルの症例に適しているわけではありませんが、軽度のガミースマイルには有効な治療法です。
印象を変える歯並びの矯正についてよくある質問

矯正治療に関するよくある質問を以下でまとめました。印象を良くするために矯正治療を検討されている方は参考にしてください。
痛みが少ない矯正はどれですか?
歯を動かす矯正治療は、歯を移動させる際に歯周組織に炎症反応が起こるため痛みを感じます。この痛みはマウスピース矯正であってもワイヤー矯正であっても起こるものです。
しかし、ワイヤー矯正は月に1回の頻度で矯正力を調整するのに対し、マウスピース矯正は1〜2週間に1回のペースで新しいマウスピースに交換して少しずつ矯正力を加えます。
そのため、ワイヤー矯正のほうが調整後に強い痛みを感じやすいといわれています。
セラミック矯正の場合は、歯を動かすことはないため、歯が移動する際に生じるような痛みはありません。ただし、ご自身の歯を削るために知覚過敏のような痛みが生じる可能性があります。歯を削る際には麻酔を行うため痛みはありませんが、麻酔がきれた後にしみるような痛みを感じることはあります。多くの場合、数日で治まりますのでそれほど心配はないでしょう。
短期間で終了する矯正はどれですか?
短期間で治療が完了するのはセラミック矯正です。
セラミック矯正は一般的な矯正治療のように歯を移動させることがなく、歯を削って被せ物を装着することによって歯並びを整えます。
そのため、歯を削る形成・型取り・試適・装着の4段階で治療が完了します。数本であれば2〜3週間で完了するでしょう。
マウスピース矯正とワイヤー矯正に関しては、症例によっても異なりますが、多くの場合、それほど治療期間に大差はありません。
セラミック矯正の寿命はどのくらいですか?
セラミック矯正の寿命は一般的に10〜15年程度といわれています。
セラミックは耐久性があり強度も高い素材であるため、ほかの被せ物の材質に比べて経年劣化が少なく寿命が長い素材です。
ただし、虫歯や歯周病になったり、何らかの衝撃によってセラミックが割れたりすることで、寿命は短くなり再治療が必要になってしまいます。
メンテナンスや口腔ケアの管理が十分にできていれば、15年より長持ちさせることも可能です。セラミック矯正を受けた後は、虫歯・歯周病の予防のために定期検診を受診し、噛み合わせのチェックも受け、長持ちさせるようにしましょう。
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