ワイヤー矯正の値段の仕組み

歯科医院によって値段が変動する
歯列矯正が高額になりがちな理由として、保険がきかないことが挙げられます。保険適用となる範囲の歯列矯正もありますが、外科的な処置が必要な症例など重度の方が対象となります。見た目の改善を目的とする歯列矯正の場合、機能改善ではなく審美目的のため保険がききません。
そのため、全額治療費を患者が負担することとなります。また、治療費は歯列矯正をおこなう歯科クリニックごとに設定できるため、同じ治療内容でもばらつきがあります。
治療する範囲(部分・全体)も値段に影響する
歯列矯正と一言で言っても、対象となる症状や範囲は患者さんそれぞれで異なります。前歯の若干の出っ歯や、すきっ歯など部分的な悩みをもっている人は、部分矯正で改善できる可能性があります。しかし、奥歯や噛み合わせを含む改善が必要な人には全体矯正が必要です。部分矯正の場合、治療費も治療にかかる期間も少なくて済むケースがほとんどです。
ワイヤー矯正の値段を治療法別に紹介

1.表側矯正
ワイヤー矯正にはいくつか種類があります。まず、代表的なのが歯の表面にワイヤーとブラケットを装着する表側矯正です。表側矯正は、施術できる歯科医師も多く一般的な治療方法と言えます。
歯の移動範囲も広く、適応可能な症例が幅広い点がメリットとして挙げられる一方、どうしても見た目が目立ちやすく、口元が盛り上がってしまう点などがデメリットと言えます。
2.裏側矯正
目立ちやすい表面に施す矯正方法と違い、歯の裏側に施す矯正方法は目立ちにくいことが最大のメリットです。ワイヤーやブラケットを使う点では表側矯正と同じですが、矯正装置を裏側につけるため、会話をしてもほとんど気づかれません。
しかし、歯の表側に施す治療方法とは違い施術ができる歯科医師が少ないため、クリニック選びが難しいケースもあります。また、表側よりも高い技術が必要とされるため費用が高くる傾向があります。
3.ハーフリンガル矯正
歯の表面に施す治療方法と、裏側に施す治療方法のハイブリッド型がハーフリンガル矯正です。目立ちやすい上の歯を裏側矯正にして、下の歯を表側矯正にする方法です。
この場合、上下共に表側矯正をするよりも目立ちにくく、上下共に歯の裏側に施す矯正方法よりも目立ちにくいことが特徴です。
ワイヤー矯正の値段は素材の種類によっても異なる

ワイヤー矯正に使う素材にはいくつか種類があります。選ぶ素材によってメリット・デメリットがあります。
メタル(金属)ブラケット
従来からあるのが、メタル(金属)を使ったタイプです、メタルは素材のなかでも比較的リーズナブルで、30〜80万円ほどで施術ができます。これまで多くの症例もあり、扱いに慣れている歯科医師も多い点がメリットです。
一方、どうしてもギラギラとした見た目や目立ちやすさに加えて、口腔内を傷つける可能性がある点や、金属アレルギーがある人には不向きな点などがデメリットです。
ホワイトワイヤー
近年、これまでのワイヤー矯正のデメリットだった目立ちやすさを改善するために登場したのが、ホワイトワイヤーです。ホワイトワイヤーは、金属を白色に加工したものや、ロジウムという指輪などのコーティングに使われている素材を使ったものがあります。
ワイヤーとブラケットという使う装置は同じでありながら、見た目が白いため目立ちやすさは軽減されます。しかし、金属アレルギーの人の場合には適応外となることもあります。
治療費用は40〜90万円ほどです。
審美ブラケット
審美ブラケットとは、ホワイトワイヤー同様目立ちにくい素材でできているブラケットのことです。使われる素材には、ジルコニアやセラミックなどがあります。これらの素材は金属アレルギーの人でも対応できる点がホワイトワイヤーと異なる点です。
それぞれの価格は、ジルコニアが65〜100万円ほど、セラミックの場合65〜100万円とメタルよりも高額になります。
ワイヤー矯正の値段の内訳|矯正装置以外にかかる費用とは?

歯列矯正には費用が高額になるイメージをもたれている人も多いことと思います。治療には実際に歯に装置をつける以外にもさまざまな費用が発生します。
治療前:カウンセリング・検査費用など
歯列矯正に入る前に、どのような矯正方法であっても必ず事前カウンセリングと検査の費用がかかります。クリニックによっては、矯正費用にまとめて含まれているところもありますが、おおむねカウンセリングには、無料のところから5,000円程度かかるところがあります。
また、検査には無料でおこなってくれるところから、6,5000円程度かかるところまで幅広いです。検査には、エックス線の撮影により見えている歯の部分だけでなく歯の根本部分までの状態を調べる必要があるためです。
治療中:治療費・調整料
実際に歯列矯正を始めると、都度通院が必要になります。ワイヤー矯正は数週間〜1ヶ月に1回程度歯の移動状況に応じてワイヤーを調整する必要があります。ワイヤーの交換時に都度診察料と調整代金が発生するところもあります。治療にかかる費用や調整費用は、無料のところから10,000円程度かかるところまでさまざまです。
治療後:保定装置代金・保定観察料
リテーナーは保定装置とも呼ばれ、歯列矯正した歯並びをキープするために使う器具です。矯正装置や方法関係なしに、矯正直後の歯は元の位置に戻りやすい状態です。歯を支えている顎の骨がまだ安定していないため、「後戻り」が生じてしまい、矯正治療前の歯並びに戻ってしまったり、歯並びが崩れてしまったりする可能性が高いです。
後戻りを防ぐために、取り外しができる保定装置(リテーナー)をつける期間が必要になり、リテーナー代金も発生します。使う保定装置の種類によっても費用は違いますが、5,000円〜60,000円ほどかかります。また、保定装置も一度つけたら終わりではなく経過観察が必要なため、都度5,000円ほどかかるところもあります。
ワイヤー矯正の値段は年齢によって変わる?

子どもの矯正治療の内容と値段
ワイヤー矯正は始める年齢によっても費用が異なります。子どもの場合には永久歯に生え変わった頃から歯列矯正が推奨される年齢となり、ワイヤー矯正もできるようになります。しかし、治療にかかる費用は大人よりも若干リーズナブルです。
治療にかかる費用は、3〜5歳で3〜10万円ほど、6〜12歳で20〜30万円ほど、13際以上ですと30〜100万円ほどが相場です。これらの費用はお子さんの症状の程度にもよりますが、年齢が低いほど費用は軽く済む傾向にあります。
中学生・高校生以降は大人と同様の値段
さきほど触れた費用相場のとおり、年齢が上にいくほど治療費用は高くなります。体の成長も落ち着いてくる中学生や高校生以上となると、治療費用は大人とほとんど同じ金額がかかります。
まだまだ成長が見込める時期のため、施術内容や治療方針は成長が止まった大人とは異なりますが、費用や期間の面では変わらないと思っておくと良いでしょう。
値段が気になる方は「マウスピース矯正」がおすすめ
保険がきかないことから、どうしても費用が高額になりがちな歯列矯正。費用面のほか見た目も気になるという人も少なくありません。その場合、ワイヤーではなくマウスピースを使った矯正方法を検討してみるのもありです。
マウスピース矯正は、透明なプラスチック製のマウスピースを使っているため、つけていてもほとんどバレることはありません。また、ワイヤー調整時に感じる痛みや違和感と比べてつけている不快感なども軽減されます。
そしてなにより費用面では、80〜100万円と審美ブラケットや裏側矯正よりも安く済む可能性があります。
無理せず歯列矯正を始めよう!
ワイヤー矯正は目立ちやすいメタルブラケットのほか、目立ちにくい素材を使った審美ブラケットなどさまざまな種類があります。目立たない素材や裏側矯正の場合には費用が高くなります。また、治療する範囲も部分矯正であれば全体矯正よりも安くなります。
歯列矯正は、決して安くはない費用と期間が発生します。自分が希望する治療ゴールや治療中の快適さなど、条件に合う治療方法を検討し、無理のない治療をおこないましょう。
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ワイヤー矯正に関するよくあるQ&A

Q.ワイヤー矯正にかかる期間はどのくらい?
A.メタル(金属)を使ったタイプでは、30〜80万円ほどが治療相場です。金属に白い加工を施したホワイトワイヤーの場合は、40〜90万円程度かかり、より目立ちにくく金属アレルギーの人でも使える審美ブラケットの場合には、ジルコニアが65〜100万円ほど、セラミックの場合65〜100万円ほどかかります。
Q.マウスピース矯正とワイヤー矯正ではどちらのほうが安いの?
A.歯列矯正にかかる費用は、患者さんの症状の程度と理想とする治療ゴールによっても異なります。ワイヤー矯正の場合では、適応範囲も広く治療回数も多く設定されていることなどから、治療にかかる費用は高額になる傾向にあります。
一方、マウスピース矯正の場合にはさまざまなブランドがあり、なかには通院回数も少ないところもあります。マウスピース矯正が対象とするのは軽度〜中程度の症状のため治療にかかる費用はワイヤー矯正よりも比較的リーズナブルです。
Q.矯正にかかる費用はどうやって支払うの?
A.治療するクリニックにもよりますが、一括払いや分割払いのほか、クレジットカード、デンタルローン、定額制などさまざまな支払い体系があります。