「インビザライン矯正はどれくらいの期間がかかる?」
「期間を短縮する方法はないのかな?」
インビザラインを検討しているけど、このような疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか。そこで本記事では、インビザラインのプラン別の治療期間や、期間を短縮する方法を紹介します。
インビザライン以外のマウスピース矯正の費用が気になる方はこちらに記事も参考にしてみてください。
『マウスピース矯正の値段はいくら?治療範囲・年齢・流れ別に徹底紹介』
インビザライン平均の治療期間
インビザライン矯正にかかる期間は、1年半〜3年程度が一般的です。 インビザライン矯正は、マウスピースを約10日〜2週間に1度取り替えることで歯を動かします。
長期間かかる理由は、1つのマウスピースをはめたことによる歯の移動距離が最大0.25mmとごくわずかだからです。つまり、歯を1mm動かすのに2ヶ月程度かかることになります。
また、インビザライン矯正に限らず矯正治療で移動した歯は、必ず元の位置に戻ろうとする力が働きます。特に矯正治療直後の歯は非常に動きやすい状態です。
そのため歯並びを整えたあとに、歯の後戻りを防ぐ「保定期間」が必要になります。一般的に保定期間は、治療期間と同じくらいの期間が必要とされています。
このような理由から、インビザライン矯正は長期間かかると言われているのです。ただし、動かす歯の範囲や歯並びの状態によって治療期間は異なります。歯の動き方にも個人差がありますので、あくまでも目安として考え、実際の期間は歯科医院でご確認ください。
他の矯正の治療期間の比較
近年、日本国内ではインビザライン矯正以外にもさまざまなマウスピース矯正ブランドが登場しています。ここでは、マウスピース矯正ブランドごとの治療期間の目安を比較してみました。
ただし前述したように、治療期間は歯を全体的に動かす「全体矯正」か、歯を部分的に動かす「部分矯正」かによって大きく異なります。複数の矯正プランがあるブランドもあり、プランによっても治療期間の幅があります。
ブランド | 矯正範囲 | 治療期間の目安 |
インビザライン | 部分・全体 | 3ヶ月~3年 |
Oh my teeth(オーマイティース) | 部分・全体 | 3~6ヶ月 |
ウィ・スマイル矯正 | 部分・全体 | 3~11ヶ月 |
ゼニュム | 部分・全体 | 3ヶ月~1年3ヶ月 |
エミニナル矯正 | 部分・全体 | 3ヶ月~1年半 |
DPEARL(ディパール) | 部分・全体 | 5ヶ月~1年 |
hanaravi(ハナラビ) | 部分・全体 | 5ヶ月~1年半 |
hanalove(はならぶ) | 部分・全体 | 5ヶ月~2年 |
クリアコレクト | 部分・全体 | 半年~3年 |
スマイルトゥルー | 部分 | 3~8ヶ月 |
マウスピース矯正ローコスト | 部分 | 3~10ヶ月 |
アソアライナー | 部分 | 3ヶ月~1年半 |
キレイライン矯正 | 部分 | 5ヶ月~1年3ヶ月 |
インビザラインのプラン別の治療期間
インビザラインは、歯並びの重症度で以下のようなプランにわかれています。それぞれのプランによって治療期間や費用、動かせる範囲、使用できるマウスピースの枚数などが異なります。どのプランが適応されるかは、矯正歯科医の診断が必要です。
インビザライン・エクスプレス
インビザラインのなかで最も軽度の症状を対象としたプランです。「治療費と期間を抑えてちょっと気になる部分だけを治したい」というニーズの方に向いています。
治療期間の目安:3~4ヶ月
費用の目安:20~40万円
症例範囲:前歯から第1小臼歯までのごく軽度の不正歯列、矯正治療後の後戻りなど
マウスピースの枚数:最大7枚
インビザライン・GO
主に前歯の部分矯正を対象としたプランです。アライン・テクノロジー社が提供する専用のスマホアプリで口の中を撮影し、画像をアップロードするだけで治療が可能かどうか判明します。
治療期間の目安:6~9ヶ月
費用の目安:35~50万円
症例範囲:前歯から第2小臼歯までの軽度の不正歯列
マウスピースの枚数:最大20枚
インビザライン・ライト
比較的軽度の不正歯列や矯正治療後の後戻りに有効なプランです。前述したエクスプレスやGOとは、移動できる歯の範囲や使用できるマウスピースの枚数が違います。
治療期間の目安:7ヶ月程度
費用の目安:45~65万円
症例範囲:すべての歯の比較的軽度の不正歯列
マウスピースの枚数:最大14枚
インビザライン・モデレート
ライトとコンプリヘンシブの間に位置するプランです。ライトでは対応が難しい中等度の不正歯列に適しています。
治療期間の目安:1年程度
費用の目安:50~70万円
症例範囲:すべての歯の軽度~中度の不正歯列
マウスピースの枚数:最大26枚
インビザライン・コンプリヘンシブ
マウスピースの枚数に制限がなく、噛み合わせの治療など幅広い症例に適応できるプランです。治療計画の変更にも柔軟に対応できます。
治療期間の目安:1年半~3年
費用の目安:80~100万円
症例範囲:すべての歯の中度~重度の不正歯列
マウスピースの枚数:枚数制限なし
インビザライン・ファースト
乳歯と永久歯が混在している混合歯列期から利用できる子ども向けのプランです。顎の発育をサポートし、永久歯のスペース確保と歯並びを整える治療を同時に行えます。
治療期間の目安:6ヶ月~1年半
費用の目安:40~80万円
症例範囲:混合歯列期の不正咬合
マウスピースの枚数:枚数制限なし
インビザラインの治療期間が長くなってしまう原因
インビザラインの治療期間が長くなってしまう原因は、以下のようなことが考えられます。
装着時間
インビザラインに必要な装着時間は、1日20時間以上です。インビザラインはいつでも取り外し可能ですので、その分ご自身で装着時間をしっかり守る必要があります。
装着時間を守れなかった場合、計画通りに歯が動きません。期間が延長するだけでなく、後戻りを起こしてマウスピースが作り直しになってしまうこともあります。
延長分の料金や再制作のマウスピースの料金が追加で必要となることもあります。このようなリスクを防ぐためにも、装着時間はしっかり守ることが大切です。
リファインメント
インビザラインの治療は、最初に精密検査を行って治療計画を立てていきます。しかし、実際に治療を始めてみると、歯がシミュレーションと異なる動きをし、多少の誤差が生じてしまうこともあります。
リファインメントは、この誤差を修正するため、治療計画を再度立て直し追加でマウスピースを作成することです。
美しい歯並びにするために重要な工程ですが、当初の予定より期間が延長したり、医院によっては追加料金が必要になる場合もあります。
抜歯
マウスピース矯正は抜歯を必要とする症例は難しいとされていましたが、インビザラインでは一部対応可能です。
歯が並ぶスペースが不足している場合、抜歯を行うことで歯並びをキレイに整えることができます。その分スペースが大きく開くので、歯の移動距離が増えてしまいます。
このような理由から、インビザラインの抜歯を伴う症例では、歯を動かすのに時間が必要となり、治療期間が長くなってしまうのです。
歯槽骨が硬い場合
歯は歯槽骨と呼ばれる顎の骨によって支えられています。この歯槽骨の硬さも治療期間が長くなる原因の1つです。
歯槽骨の骨密度や硬さには個人差があり、一般的に骨が硬いと歯の動きが悪くなる傾向にあります。そのため1つのマウスピースの装着時間が長引き、結果的に治療期間も長くなってしまいます。
重度の叢生
重度の叢生も治療期間が長くなる可能性があります。叢生とは歯と顎のサイズバランスが悪く、歯が部分的に重なり合っている状態のことです。
軽度であればそれほど期間はかかりませんが、重度になれば本来あるべき位置から大きくずれているため、元の位置に戻すのに時間がかかってしまいます。
また、顎が小さく歯が正常に生えるスペースが少なくなっているのが原因の場合、抜歯が必要になることも。抜歯が必要になると、先述したように治療期間は長くなってしまいます。
対応範囲が広いため
インビザラインは、マウスピース矯正のなかでも適応できる範囲が幅広い矯正方法です。さまざまな歯並びに対応できるからこそ、ほかのマウスピース矯正と比較したときに、治療期間が長いと思われてしまいます。
ただし、治療期間は長いと言われることが多いですが、適応範囲が広いというのはインビザラインのメリットでもあります。
マウスピース矯正が適応できるかどうかは、歯科医師の診断が必要です。エミニナル矯正では、矯正治療を専門としている歯科医師によって無料のオンライン診断を行っています。矯正歯科医がマウスピース矯正の適応か非適応かを判断しますので、お気軽にご相談ください。
インビザラインの治療期間を短くする為の方法
インビザラインの治療期間を少しでも短くするには、以下のような方法があります。
非抜歯で治療する
歯を並べるスペースが足りないときに、スペースを確保するための方法の1つが抜歯でしたが、出っ歯など症例によっては抜歯をせずに歯を並べるスペースを作る方法もあります。非抜歯での矯正を行うことで、インビザラインの治療期間を短縮することが可能です。
「IPR」という歯の両端のエナメル質を少し削ってスペースを作りだす方法があります。削るのは1本あたり片側0.3mm程度なので、痛みや虫歯になるリスクなどはありません。
また、拡大床と呼ばれる装置を利用し歯を頬側に移動させることで、スペースを作る方法もあります。拡大床は主に子どもの矯正治療で使用されることが多いです。
奥歯を後方移動(遠心移動)させることで、スペースを確保することもできます。インビザラインは、ワイヤー矯正が苦手とする歯を奥に移動させることが得意です。
ただし、すべての症例が非抜歯で治るわけではなく、診断を行った結果どうしても抜歯が必要になるケースもあります。
着用時間を守る
マウスピースの1日20時間以上の着用時間を守ることで、治療期間が伸びてしまうことをなくしてください。単純なことのようですが、インビザラインの期間を最短で終わらすためには一番重要です。
食事や歯磨き以外のときは常に装着する気持ちで、自己管理を徹底しましょう。
虫歯や歯周病を予防する
インビザライン矯正中に虫歯や歯周病が発症してしまうと、そちらの治療を優先するため矯正が遅れてしまいます。
スムーズな矯正治療を行うためにも、しっかりと口腔ケアを行って虫歯や歯周病を予防することが重要です。
食事の際はマウスピースを外し、歯ブラシだけでなくフロスなども使用して、丁寧に汚れを落としてから装着しましょう。
タバコを控えめにする
喫煙をしていると、血流の流れを滞らせ、歯の動きが遅くなると言われています。矯正期間を短縮したいのであれば、タバコを控えめにしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
本記事では、インビザラインの治療期間の目安や、期間を短縮する方法を紹介しました。装着時間を守ったり、口腔内を清潔に保つことで、治療期間の短縮につながります。
期間面や費用面において、インビザラインは他のマウスピース矯正と比較したときに、確かに長くかかってしまったり高額になるケースが多いです。ぜひ、自分に合った矯正方法を見つけてみてください。
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Q&A
インビザラインは通院する必要がありますか?
インビザライン矯正中の適切な通院頻度は2ヶ月に1回です。通院した際は、歯の動き方やマウスピースをしっかり装着できているかどうかを確認し、予想外の動きをしていたら本記事でも紹介したリファインメントを行うかどうかの判断をします。
また、歯を並べるスペースを確保するためにIPRを行う場合、何回か決まった時期に通院する必要があります。
抜歯治療はできますか?もしくは非抜歯であっても歯は動きますか?
インビザライン矯正は抜歯治療も可能ですが、できるだけ非抜歯で行えるよう治療計画が立てられます。歯を並べるスペースがない場合でも、IPRや遠心移動、拡大床を併用することで、スペースを作っていきます。
どうしても抜歯が必要になる症例もありますが、その場合はしっかりと説明をして患者さんが納得した上で行われます。基本的には健康な歯を抜かない方針ですので安心してください。
インビザラインはどこで受けても同じですか?
インビザラインに限らず矯正治療には、正確な診断と適切な治療計画を立てることが大切です。特にインビザラインに関しては、専門の知識も必要とし、技術力の高い矯正歯科医に担当してもらうことで仕上がりが変わってきます。
インビザラインには、年間の症例数に応じたステータスランクが設定されています。どこで矯正を受けるか迷った場合は、これを1つの目安にするのがおすすめです。