インビザラインをやろうと決めてSNSで調べてみると「失敗した人の情報」に行き着くことがあります。もちろんどのような治療もリスクはつきものですが、失敗せず治療を成功させるために必要なことはどのようなことがあるのでしょうか。
本記事では、マウスピース矯正のインビザラインで失敗しないために知っておくべきことについて解説していきます。インビザラインを始めてみたい、失敗しないための対策を知りたいという方は、ぜひ参考にしてみてください。
マウスピース矯正の費用が気になる方はこちらに記事も参考にしてみてください。
『マウスピース矯正の値段はいくら?治療範囲・年齢・流れ別に徹底紹介』
インビザラインでよくある5つの失敗例と考えられる原因
インビザラインはマウスピース矯正の歴史のなかでも、最も古いマウスピース矯正です。痛みや目立ちにくさなどのメリットがあり、世界中で多くの人に選ばれています。しかし、インビザラインで治療をした人のなかには、失敗と見られるケースもあります。どのような原因があるのか見ていきましょう。
歯並びに変化がない
インビザラインは、下の歯並びより、理想の歯並びに近い形に設計されています。最初つけたときズレがある状態なのですが、このズレがなくなるにつれて歯が移動していることになります。しかし、インビザラインを装着しても一向に変化がない場合、次の原因が考えられます。
その原因って?
・装着方法を守っていない
歯並びを綺麗に矯正したいときは、インビザラインに限らず多くのマウスピース矯正では、装着時間を守る必要があります。なぜならマウスピース矯正は歯に力を加え続けることで歯を移動させる仕組みで、装着していない間に歯は元に戻ろうとします。なので装着時間を守ることができないと、矯正期間が長引いたり、歯が動かなくなってしまう原因になります。
・歯の移動量が少なく感じているだけで、実際は動いている
まず、装着方法についてはマウスピースをつけている時間が重要です。インビザラインは一日20時間以上装着することで効果が得られます。しかし、食事したままつけ忘れたり紛失してつけない時間が長くなると効果は薄れてしまいます。
また、マウスピース矯正によって生じる歯の移動は、せいぜい1ヶ月でも1mm程度です。毎日歯並びをチェックしていても気づきにくい量と言えます。
出っ歯になってしまった
出っ歯などの悩みを治すための治療で出っ歯になると聞くと衝撃的かもしれません。しかし、実際に歯科矯正の治療中に出っ歯になったというケースはあります。SNSなどでも、歯科矯正で出っ歯になったという人もちらほら見ますが、この原因には次のようなことが考えられます。
その原因って?
インビザラインはマウスピース矯正のなかでも対応できる症例の幅が広いです。重度の方の場合、歯を綺麗に並べる為には、抜歯やIPR(歯の表面を削る施術)又は遠心移動(奥歯を顎の後方へ移動させる施術)などをして歯を移動させるためのスペースを確保することが必要になります。しかしこれらの事を怠ってしまうと、スペースが足りないことが原因で、出っ歯になることもあります。本来歯が動くためのスペースが十分ない人が無理矢理インビザラインで矯正すると、歯が押し出されてしまい、出っ歯になることがあります。
矯正後に歯並びが戻ってしまった
せっかくお金も時間もかけてインビザラインで治療したにもかかわらず、治療後に元の歯並びに戻ってしまうこともあります。この現象を「後戻り」と言います。歯科矯正後の歯並びは、元々の位置に戻ろうとする働きが起き、歯が安定していない状態です。
その原因って?
後戻りが起きてしまう原因には、歯科矯正終了後の「保定期間」にきちんとリテーナー(保定装置)をつけなかったことが原因です。リテーナーは矯正にかかった期間と同様の期間を装着する必要があります。装着時間も食事や歯磨き以外の時間はほとんど着用します。しかし、この装着時間を守らないことで、歯が元の位置に戻ってしまうのです。
歯茎が下がってしまった
せっかく綺麗になるためにおこなったインビザラインで、歯茎が下がった人もいます。歯茎が下がると歯茎が痩せて老けた印象さえ与えかねません。また、露出部分が多くなることで、虫歯にかかるリスクが増えたり、歯も不安定になったりします。
その原因って?
歯は目で見て確認できる部分と、歯茎の中に隠れている部分があります。実際に見える部分よりも歯は長く、見えている部分を歯冠、歯茎で隠れている部分を歯根といいます。
マウスピース矯正によって、歯に負荷がかかると歯を支えている歯槽骨の吸収が生じます。この力によって歯茎が下がってしまい、これまで隠れていた歯根が見えてしまうのです。すると、歯が長く見えてしまい歯茎が下がってしまった印象を受けます。
噛み合わせが悪くなってしまった
インビザラインによる噛み合わせの悪化という口コミも見られます。歯科矯正終了後も噛み合わせが合わないと感じてしまう原因とは何なのでしょうか。
その原因って?
インビザラインでは、マウスピース矯正ではなかなか難しい奥歯を含めた全顎の矯正が可能です。対応可能な症例は奥歯における不正咬合(噛み合わせ)や重程度の出っ歯、八重歯、受け口のほか、抜歯が必要となる症例等にも対応が可能です。しかし、当初の治療計画の見定めが誤っていることが原因で、期待通りの効果はおろか噛み合わせが悪いまま終了してしまったり、ズレたりするケースがあります。
エミニナル矯正では、治療経験が500症例以上の矯正のプロ”矯正ドクター”が100%担当するシステムですので、治療計画も経験豊富なドクターが作るので安心して治療を行うことができます。
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【場面別】インビザラインで失敗しない9つの方法
インビザラインは治療費も決して安くはない矯正治療です。せっかくの歯科矯正を失敗に終わらせないためにも、5つの方法を紹介します。
【治療前】インビザラインをきちんと理解する
インビザラインの特徴
インビザラインは、1998年にアメリカで誕生しました。従来型のワイヤー矯正にあった、目立つ、痛い、違和感を感じるなどの懸念されがちだったポイントを軽減してくれる画期的な矯正方法として瞬く間に世界中に広まりました。マウスピース矯正の中では最も歴史が深いブランドで、症例数も豊富なほか、日本における取り扱いドクターも最も多い矯正方法です。
インビザラインのメリット
ほとんど目立たない
インビザラインで使うマウスピースはアライナーと呼ばれ、透明なプラスチックでできています。歯の表面につけるワイヤーと大きく異なるのは、その目立ちにくさです。会話をしていてもほとんどアライナーをつけていることがわかりにくいため、社会人にとってもメリットが大きいと言えます。
広い症例(歯並び)に対応可能
インビザラインの特徴として、広範な適応範囲が挙げられます。マウスピース矯正はワイヤー矯正と比べて、カバーできる症例が限定的です。しかし、インビザラインでは全体的な矯正を含めても適応可能なため、マウスピースでは矯正が難しそうな患者さんでも対応ができるケースがあります。また、抜歯や歯の切削を伴うケースにも対応できます。
取り外すことができる
インビザライン以外のマウスピース矯正にも言えることですが、なんと言っても自分で矯正装置を取り外せる点はメリットです。ワイヤー矯正は、歯科矯正が終わるまで矯正装置が歯についたままの状態が続きます。食べかすや磨き残しなどによる虫歯や歯周病のリスクもあります。インビザラインの場合には、食事や歯ブラシのときには自由に取り外せるため清潔さを保てます。
痛みが抑えられることが多い
ワイヤー矯正は歯に直接つけるため、歯の移動が生じやすいことがメリットですが、数週間〜1ヶ月ごとにあるワイヤー調整に痛みを感じる人が多いです。これは歯の移動による痛みです。マウスピース矯正のインビザラインの場合は痛みや違和感を抑えられると言われています。
料金プランが豊富
インビザラインには、症状の程度や希望によって料金プランが選べます。2つの料金プランがあり、1つにコンプリヘンシブパッケージと呼ばれるプランがあります。こちらは、奥歯を含む全体的な歯並びの治療が可能です。費用は68〜110万円程度かかります。
そして、2つめがライトパッケージと呼ばれるプランです。こちらは片顎で14ステージ以内で治療可能な範囲を対象とした治療プランで、軽度〜中程度の患者さん向けのプランです。費用は45〜90万円程度かかります。
自由診療のため、歯科医院ごとに費用は異なります。
インビザラインと同様のマウスピース矯正であるエミニナル矯正では、月額2750円から矯正治療を始めることができるので、気になった方は下のボタンから詳細をご確認くださいね。
インビザラインのデメリット
かなりの重度の場合は対応できない場合がある
メリットがたくさんあるインビザラインですが、デメリットもあります。まず、外科的な処置を必要とするような重度の症例には向いていない点です。外科的な処置が必要なケースとは、顎骨の変形や先天性の骨格異常などです。このような場合には、口腔外科において顎の骨を削るなどの手術が必要なため、インビザラインでは対応できません。
着脱の管理を自分でしないといけない
自分で好きなタイミングで取り外しができる一方で、マウスピースの紛失や破損のリスクはあります。とくに旅行や外食のときには、取り外したままつけ忘れてしまい、長時間間隔が空いてしまうことがあります。自分で管理に気を遣っていないと、余計な治療期間や費用の発生につながりますので、保管には気をつけましょう。
こちらのYouTube動画では、マウスピース矯正の体験談を紹介しています。
マウスピース矯正のデメリットを経験者の方はどう感じたのか気になる方はぜひ見てみてくださいね。
【治療前】信頼できる矯正歯科医に治療をしてもらう
世界中の歯科医院で採用されているマウスピース矯正のため、症例数も豊富な点がメリットと言えるインビザライン。しかし、インビザライン治療を始めて間もない歯科医師ですと不安もあるほか、矯正を専門に学んだ人かどうかによっても治療のクオリティーは左右されます。なるべくインビザラインを使った治療経験が豊富で、矯正専門医など信頼が置ける歯科医師に治療をしてもらえるようクリニック選びをすることがおすすめです。
【治療前】治療のイメージをあらかじめ持っておく
歯科矯正を始める前にあらかじめ治療が完了した時のイメージを持っておくことが大切です。治療結果のシミュレーションが出たときに自分のイメージと合っているのかを確認するようにしましょう。
同時に、インビザラインで治療をおこなうときにどのようなリスクやデメリットを伴うかを理解しておくことも重要です。一部の医院では十分にリスクやデメリットを伝えずにメリットばかり話すことがあります。治療を十分に理解し自信を持っている医師であれば、リスクやデメリットの十分な説明もしてくれるでしょう。
【治療前】非抜歯にこだわりすぎない
インビザラインの治療が失敗に終わる原因の一つに、非抜歯による治療にこだわりすぎることが挙げられます。意味もなく健康な歯を抜くことは決しておすすめできません。また、歯を抜くとなると不安を抱く人もいることと思います。しかし、歯並びの状態によって抜歯が必要なケースもあります。歯を理想の位置に動かすために必要な抜歯かどうかは十分納得のいく説明が得られたら、実施したほうがよい場合があります。
【治療中】着用時間をしっかりと守る
インビザラインは食事や歯磨きの際に取り外しができる点がメリットですが、一日の装着時間や日数を守らないと期待通りの移動が生じません。だらだら食いが続く、食事後につけ忘れがあるなどすると、治療期間が長引くことにもつながります。一日20時間以上はアライナーと呼ばれるマウスピースを装着するように心がけましょう。
【治療中】長い時間アライナーを外さない
一日の装着時間以外にも仕事や結婚式などのライフイベントで、どうしてもアライナーを外すことはあります。しかし、その分歯の移動は起きないばかりか後戻りをする可能性も高いです。イベントの直前までつけ続けたり、可能であれば食事や歯磨き以外の時間はすべてアライナーを着用するように心がけましょう。
【治療中】矯正装置の手入れを心がける
インビザラインでは自分でマウスピースの管理を行うことになるので、意識的に手入れを行うことが重要となります。
もしマウスピースの手入れを怠ると、虫歯や歯周病、口臭の原因につながります。虫歯ができてしまうと治療が必要になるため期間が長引いてしまうことになります。
治療期間をなるべく短くするためにも矯正装置の手入れをきちんと行う必要があります。
【治療中】口腔内の清潔を保つ
口腔環境の悪化は矯正装置の手入れ不足と同じように、虫歯や歯周病、口臭の原因につながります。
食事を終えたら矯正装置を手入れすると同時に、歯磨きをして口腔内を清潔に保つことも重要です。また矯正装置をつけているときの水分補給は水のみが良いとされています。特に糖分を含んだものはおすすめされません。歯と矯正装置の間に残り、虫歯に発展することがあるためです。
【治療中〜治療後】違和感を感じたら放置せずに矯正歯科医に相談する
矯正装置による痛みや違和感を感じた時は、すぐに担当の矯正歯科医に相談しましょう。またこれは不安や疑問が生じた時も同様です。計画通りにうまく歯が動いていないなど口腔内の深刻なトラブルが起こっている可能性があります。こういった違和感を放置しておくと治療が失敗に終わったり、口腔内に新たなトラブルが発生することがあります。
そのため、医師を選ぶ際も相談しやすいと思える先生を選ぶことが重要となってきます。
【治療後】歯並びが固定されるまでリテーナーをしっかり着用する
歯科矯正直後の歯並びはまだ安定せず、後戻りが起きやすい状態です。リテーナーをつけて保定期間を十分設けることで、後戻りは防げますので、歯科矯正後もリテーナーをつけるよう習慣づけましょう。
もしインビザラインで失敗してしまったら…?
治療費は返ってくる?
治療が計画通りに完了した場合、治療費用の返金はありません。ただし、司法判断により矯正歯科医にミスが判断された場合は返金を受けられることがあります。
再治療は可能?
治療が計画通りに完了しても、思っていたの歯並びや見た目にならず再治療したいということもあるでしょう。このような場合は基本的に再治療は可能です。しかし歯や歯茎の状態によっては負担がかかりすぎるため、再治療が難しいということもあります。一度担当の矯正歯科医に相談してみましょう。
もし治療計画に乱れがあり矯正治療が失敗に終わった際は基本的に再治療が認められます。その場合、再度検査を行った上で治療計画を立て直し再度矯正治療に移ります。
まとめ
インビザラインは世界中でユーザー数が多い歯科矯正ブランドです。自分で取り外しができるマウスピースを使った矯正方法で、幅広い症例にも対応できます。メリットが多い一方で、決められた装着時間や保定方法を守らないと、期待通りの効果は得られず失敗に終わってしまうこともあります。
せっかくの矯正治療を無駄にしないためにも、歯科医師からの指示通りに着用するようにしましょう。
マウスピース矯正ブランドの「エミニナル矯正」では、1人ひとりの歯並びや口の状況を精度高く診断し、治療計画を提示してくれます。
インビザラインも取り扱っているので、気になることがあれば、気軽に矯正相談を受けてみてくださいね。
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月々2,750円から始められるエミニナル矯正は、「安心」で選ばれるマウスピース矯正です。
近年、不適切なマウスピース矯正治療により、残念な想いをされている方がいます。
治療期間が短く、極端に安価であることを謳うマウスピース矯正がでてきている中で、「歯並びの仕上がり結果が、理想から程遠い。噛み合わせが逆に悪くなった。」「当初伝えられた治療費より、結果大幅に総額が高くなり、途中で治療を断念した」などのお声を聞きます。
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インビザラインに関するQ&A
抜歯をしなければなりませんか?
A. 結論から申し上げますと、抜歯は必ずしも必要ではないです。しかし、歯を綺麗に並べる場合には、スペースを確保する必要があります。そのスペースを確保できないと矯正後に出っ歯になってしまったりすることがあります。
抜歯以外にも歯の表面を削ったり、歯全体を後ろに下げたりなどの方法でスペースを作ることができます。一部の方はそのスペースの確保が抜歯を伴わないとあけられないことから抜歯を勧めることもあります。患者様一人一人に合わせた治療法を選ぶことが大切です。
インビザラインは1日に何時間装着するのですか?
A. 1日20時間以上装着してください。基本的には、飲んだり食べたりする食事の時間と歯磨きのとき以外は、いつも装着することをおすすめします。
ワイヤー矯正とマウスピース矯正では、歯の動き方にどんな違いがありますか?
ワイヤー矯正とマウスピース矯正は、動かす方向に得意不得意があります。ワイヤー矯正は、ワイヤーが元の形に戻ろうとする力とワイヤーのしなりを利用して、ブラケットと結び合せることで、歯をワイヤーに引き寄せて、歯に力を加えます。
マウスピース矯正はゴールの歯並びに向けてマウスピースを1週間ごとに少しずつ動かしていきます。