手軽に前歯などの見た目が改善できる「ダイレクトボンディング」という治療法があることを知り、どんな治療法なのかと、気になっている方もいらっしゃるのではないでしょう?
本記事では、ダイレクトボンディングの費用の目安や、保険適用ができるかどうか、そしてダイレクトボンディングの利点・欠点などについて紹介しています。
ダイレクトボンディングについて詳しく解説しているので、ダイレクトボンディングに興味がある方はぜひ本記事を参考にしてみてください。
矯正の費用について詳しく知りたい方はこちらに記事も参考にしてみてください。
『歯科矯正の値段の相場は?医療費控除は?矯正費用に関する全情報まとめ』
ダイレクトボンディングとはどんな治療法?
ダイレクトボンディングとは、歯が欠けたり、歯の形や大きさが気になるところに、ダイレクトボンディング専用のレジン(樹脂)を直接つめていき、審美性を回復する治療のことです。
まずは、ダイレクトボンディングとはどんな治療法なのか、詳しく見ていきましょう。
ダイレクトボンディングの特徴
ダイレクトボンディングの特徴としては、仕上がりの美しさはもちろん、短期間で治療が終わる手軽さや、従来のレジンにはなかった「強度の強さ」があります。
従来のレジンという材料は、劣化が早く、2~3年もすれば「変色」してしまったり、再度むし歯になってしまったりなどトラブルも生じやすい状態でした。
しかし、現在では歯科材料メーカーが研究を重ねて、審美性だけではなく、強度も保たれるようになっています。
ただし、注意点として、修復箇所が大きいとダイレクトボンディングでは対応できないケースもあるため、自身の歯がダイレクトボンディングの適用になるのかどうか、事前に確認しておく必要があります。
ダイレクトボンディングはこんな人に適する治療法!
ダイレクトボンディングは、以下のような方におすすめです。
- 短期間で治療を終わらせたい
- 前歯のすきっ歯を改善したい
- 前歯の形を変えたい
- 以前つめてもらったプラスチックの詰め物が変色した
- できるだけ歯を削る量を減らしたい など
ダイレクトボンディングは安い?費用の目安を紹介
では、ダイレクトボンディングの費用はどのぐらいなのでしょうか?
今度は、気になる費用相場について見ていきましょう。
ダイレクトボンディングの費用は1歯あたり1−5万円
ダイレクトボンディングの費用は歯科医院によって異なりますが、費用の目安としては、1歯あたりおよそ1~5万円です。
ダイレクトボンディングは、比較的手に取りやすく歯の審美性を高められます。しかしながら、矯正歯科医の技量によっては、仕上がりが大きく変わる可能性もあります。
そのため、ダイレクトボンディングの治療を受ける場合は、費用にこだわる前に、矯正歯科医のダイレクトボンディングの症例や実績などを、確認しておくことが大切です。
基本的に費用は保険適用されない
ダイレクトボンディングにかかる費用は、基本的に保険適用されません。
ダイレクトボンディングとは治療の名称であり、保険適用のレジンではなく「保険適用外のレジン」を使用するときに「自費治療」の扱いとして治療が行われます。
ただし、歯科医院によっては、症例やケースによっては、保険適用で治療が可能な場合もあります。そのような歯科医院の場合は、歯科医院で実際に口のなかを診てもらってから、適用できるかどうか診断してもらう必要があります。
ダイレクトボンディングの治療期間・通院回数・寿命
ダイレクトボンディングの治療を受けるなら、治療期間・通院回数・寿命などはやはり気になるところ。
ここでは、それぞれの目安について紹介していきます。
治療期間:短期間
たとえば、「すきっ歯」を歯科矯正で治そうとすると、歯を少しずつ動かしていくため、数ヶ月~2年程度の治療期間がかかることもあります。
しかしながら、ダイレクトボンディングで「すきっ歯」を治す場合は、治せる症例が限られてはいますが、1日程度の短期間で治療が完了します。そのため、できるだけ早く、きれいな歯並びを手に入れたい、という方に適している治療法です。
通院回数:1~2回
ダイレクトボンディングの治療を受ける際の通院回数は、およそ1~2回であることが多いです。
これは歯科医院の方針によって異なりますが、歯科医院によっては初回カウンセリングの当日に、ダイレクトボンディングの治療を完了できることもあります。
ただし、ある歯科医院では、元々詰め物が入っていたところを除去するのに1日、2回目にダイレクトボンディングを行うなど、治療が日をまたぐケースもあるため、事前に通院回数が何回ぐらいのなるのかを確認しておきましょう。
寿命:4〜6年
ダイレクトボンディングの寿命は、およそ4〜6年です。保険適用のレジンの寿命が2〜3年ですので、およそ倍の年数、長持ちします。
この強度の強さは、ダイレクトボンディングのレジンには、レジンにセラミックを混ぜ合わせたものを使用しているためです。
セラミックは丈夫で、汚れにくく、透明感があります。この特徴をもったセラミックがレジンと合わさることで、耐久性が上がるのです。
また、セラミックが含まれることで、審美性も良くなるため、より自然な歯を再現することができます。さらに、セラミックが含まれることで、レジン単体よりも変色しにくくなります。
治療前に要確認!ダイレクトボンディングの利点・欠点
ダイレクトボンディングには、利点もありますが、じつは欠点もあります。
実際に治療をはじめる前に、ダイレクトボンディングの利点・欠点についてしっかり確認しておきましょう。
メリット|歯への負担が少ない
ダイレクトボンディングの大きなメリットとしては、歯を大きく削らないため、歯への負担が少ないことです。
たとえば、被せ物や詰め物、ラミネートベニア(歯の表面を一層削って薄い板を貼りつけて審美性を改善する治療法)などは歯を削る量が増えてしまいますが、ダイレクトボンディングの場合は、健康な歯を削る量がごく僅かで済みます。
歯の寿命を考えると、歯はできる限り削らない方が良いです。そういった意味でも、ダイレクトボンディングは長い目で見て、歯への負担を減らせるメリットがあります。
デメリット|適応症例が限られる
ダイレクトボンディングは、「修復する箇所が広範囲」の治療には向いていません。というのも、あまりに大きな穴にレジンをつめるとなると、形を形成するのが非常に難しくなるためです。そのため、基本的にはレジンをつめるのは、小さい隙間や、小さな穴への適用となります。
また、ダイレクトボンディングは保険適用のレジンと比べると強度が強くなったとはいえ、強い力がかかる奥歯には不向きです。セラミックが含まれているものの、プラスチックを含む素材のため、奥歯の噛む力には耐えられず、適用できないケースもあります。
ダイレクトボンディングで後悔・失敗しないために
ダイレクトボンディングの治療で、後悔・失敗しないためには、まずは気になる歯を治すには、どういった治療法が選択できるのかをしっかり確認しておきましょう。
たとえば、「すきっ歯」を治すのであれば、ダイレクトボンディングだけではなく、「ワイヤー矯正」や「マウスピース矯正」などの歯科矯正という選択肢もあるわけです。
複数の治療法があることを知ることで、自分に最適な治療方法を見つけやすくなります。そして、それぞれの治療方法には、メリット・デメリットがあるため、個々にどんな特徴があるのかもしっかり確認しておく必要があります。
自分に適した方法・負担にならない費用で治療しよう!
ダイレクトボンディングは、短期間で治療が完了し、治療費用も比較的安く、歯の形や、ちょっとした歯の隙間も治すことができます。しかしながら、どの治療法にもメリット・デメリットがあります。そして、治し方はひとつではなくて、複数あるケースもあるのです。
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ダイレクトボンディングに関するよくあるQ&A
ここでは、ダイレクトボンディングに関するよくあるQ&Aについて回答していきます。
Q.ダイレクトボンディングとセラミックの違いは?
ダイレクトボンディングは、歯を大きく削らないため、歯への負担が少ない治療法です。レジンにセラミックが合わさっているため、保険適用のレジンに比べると強度が高く、変色もしにくい傾向にあります。
一方、セラミッククラウンは、セラミックの被せ物を入れて、見た目が天然歯のようにきれいになります。
しかしながら、歯を数mmほど大きく削る必要があります。これは、セラミックの被せ物の強度を保ったり、自然な色を出したりするためには必要不可欠ではありますが、歯を大きく削ることで歯の寿命を縮めるリスクがあります。
Q.ダイレクトボンディングのメリットは?
ダイレクトボンディングのメリットは、以下の通りです
- 歯を削る量が少ないため歯に負担が少ない
- 天然歯に近い自然な歯を再現できる…さまざまな色調のレジンを使い分けることで自然な色に近づく
- 短時間・短期間で治療が完了する…早ければ最短1回の来院で治療が完了する
- 自費治療だが費用が良心的で手に取りやすい
- 変色しにくい…保険適用レジンに比べると変色しにくい
- 軽度のすきっ歯も補修できる
Q.ダイレクトボンディングのデメリットは?
ダイレクトボンディングのデメリットは、以下の通りです。
- 割れるリスクがある
- 大きな穴は形が形成しにくいため不向き
- 噛む力が強い奥歯の治療に不向き
- 適応できる症例に限りがある
- 寿命がある…4〜6年程度
- 変色するリスクがある…保険適用のレジンよりかは変色しにくい