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歯科矯正にかかる費用は?医療費控除は?矯正費用に関する全情報まとめ

歯科矯正の検討を始めたものの、矯正の費用が高いのでためらっている方もいるのではないでしょうか。本記事では、歯科矯正が高額になる理由、少しでもお得に歯科矯正を実施するための方法を記載しています。

ぜひ参考にしてみてください。

浅見 拓哉
監修 矯正ドクター
日本矯正歯科学会 認定医/インビザライン認定ドクター
三上 智彦
監修 矯正ドクター
日本矯正歯科学会認定医/インビザライン認定ドクター
名倉 奈津子
監修 矯正ドクター
東京歯科大学卒/医療法人社団佑健会 勤務

目次

歯科矯正が高額になる理由は?

歯科医院でこれまで虫歯などの治療を経験したことがある人は、なぜ歯科矯正だけ高額になるのか疑問に感じることでしょう。歯科矯正治療に限らず、歯科医院でおこなわれる治療の一部は高額な治療費になることがあります。

これは、対象となる治療内容に医療保険が適用できるかできないかによるからです。歯科矯正治療の場合、保険が適用されず自費治療となるため高額になりがちだと言えます。歯科矯正以外にも、インプラントを入れたり、補綴(被せもの)にセラミックなどの素材を使ったりすると、保険がきかないケースがほとんどです。

日本では医療保険制度があり、所属している会社の健康保険や国民健康保険、後期高齢者医療制度、公費医療などによってカバーされる治療と自費治療があります。厚生労働大臣が定める診療報酬を算定し、レセプトと呼ばれる診療報酬明細書を作成して請求することで、保険でカバーされている部分が医療機関に支払われるという仕組みです。

保険が適用されれば、窓口で支払う金額は3割などの一定金額となります。一方で、保険でカバーされない内容の治療に関しては患者負担となるため、高額になりがちです。

参考:厚生労働省|保険診療の理解のために【歯科】(平成30年度)

確かに歯列矯正は保険適用にならないことがほとんどですが、

①「別に厚生労働大臣が定める疾患」に起因した咬合異常に対する矯正歯科治療
②前歯及び小臼歯の永久歯のうち3歯以上の萌出不全に起因した咬合異常(埋伏歯開窓術を必要とするものに限る。)に対する矯正歯科治療
③顎変形症(顎離断等の手術を必要とするものに限る)の手術前・後の矯正歯科治療


上記の3つに当てはまる場合は、歯列矯正が保険適用になることがありますよ!

公益社団法人日本矯正歯科学会 「矯正歯科治療が保険診療の適用になる場合とは」

歯科矯正の「方法/種類別(ex. ワイヤー、マウスピース等)」の費用は?

ここからは、歯科矯正の方法/種類別にかかる費用例を見ていきましょう。
また、下記の動画では、監修医師によって歯科矯正の費用について分かりやすく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

「表側矯正」の費用

歯科矯正というとイメージしやすい、ワイヤーとブラケットを使った矯正方法です。歯の重面に付ける矯正方法は、もっとも歴史も長くオーソドックスな方法です。目立ちやすい一方で、歯の移動量が大きい症例にも適応可能など幅広く対応できる点がメリットと言えます。

ワイヤー矯正表面の費用は、約60~100万円です。

「裏側矯正」の費用

目立ちやすく、唇の内側などの口腔内を傷つけてしまう可能性のあることが特徴の表面矯正が最も一般的です。ワイヤー矯正は他にも、目立ちにくいことが特徴で歯の裏側にワイヤーをつける裏側矯正という方法もあります。会話をしても歯の裏側に装置があるため目立ちにくいのがメリットですが、どのような歯科医師でも施術できるわけではないため、治療にかかる費用は高額になる傾向があります。

歯の裏面につけるタイプは約120~200万円です。

「ハーフリンガル矯正」の費用

ハーフリンガルとは、先ほど紹介した歯の表面と裏面を口腔内でともに施術する方法を指します。動きづらい下の歯を表面矯正にし、上の歯を裏側にするなどの矯正方法です。見えるワイヤーの部分の範囲が全顎表面ワイヤー矯正をするよりも目立ちにくいことがメリットです。また、動きづらい下の歯も効率よく動かすことができます。

ハーフリンガル矯正にかかる費用は35〜150万円程度です。

ハーフリンガル矯正は求められる技術が高く、対応できる矯正歯科医も限られているので、料金は高額になる傾向がありますね!

「マウスピース矯正」の費用

プラスチック製の薄いマウスピースを複数個製作し、歯の移動状況に応じてつけかえていく矯正治療方法です。目立ちにくい点と、マウスピースをつけかえた際にも痛みや違和感を抑えられる点、そして通院頻度が比較的少なくて済むことがメリットとして挙げられます。

マウスピース矯正にかかる費用は80〜100万円程度です。

「子どもの矯正」の費用

子どもの歯科矯正は大人と比べて比較的歯が動きやすい時期におこなうため、治療効果が高いことがメリットです。親御さんと一緒に歯科矯正を検討されている人もいるかと思います。子どもの歯科矯正は症状にもよりますが、大人より保険が適応される場合が多いです。子どもの歯科矯正は機能面に問題があることが多く、保険でカバーされるケースがあるからです。歯科医院にて確認してみてください。

子どもの歯科矯正にかかる費用は3〜100万円程度です。価格に開きがあるように感じられるかもしれませんが、これは、開始時期によって価格が大きく異なることが理由として挙げられます。年齢が幼ければ幼いほど費用は低価格で、3〜5歳の時期に始める歯科矯正は3〜10万円とリーズナブルです。

子供の歯科矯正は、従来の悪い歯並びを矯正するだけでなく、幼いうちから歯並びが悪化してしまうのを防ぐ予防矯正も有効ですね。

柔らかいマウスピースを使った予防矯正では、「プレオルソー」や、「マイオブレース」などがありますよ。

マウスピース矯正には様々なブランドがある。マウスピース矯正のブランド別費用は?

先ほど矯正装置別の費用について触れました。マウスピースのブランドにはさまざまあり、ブランドによって費用は大きく異なります。ここではブランド別の費用について説明します。

「インビザライン」での治療に必要な費用

インビザラインの費用は、部分矯正では約30万~40万円、全体矯正では70万~100万と言われています。1997年にアメリカで開発されて以来、900万人以上の方に使用されている歴史的なブランドです。

「クリアコレクト」での治療に必要な費用

クリアコレクトの費用は、15万〜70万円の6つのプランに分かれています。歯並びの乱れが重症で、リーズナブルに矯正したい人におすすめのブランドとなっています。

「キレイライン」での治療に必要な費用

キレイラインは、費用の目安として21~38万円かかると言われています。そもそもキレイラインは月2.2万円からはじめられる回数制のマウスピース矯正のため、リーズナブルに自分が納得する歯並びを目指す方におすすめです。

「エミニナル」での治療に必要な費用

エミニナルの費用は、軽症から中症の場合13万〜47万円、重症の場合は52万〜86万円と言われています。歯並びの乱れが重症でない方が自宅でリーズナブルに矯正したい場合におすすめです。

私の医院でもこちらのエミニナル矯正を使って治療をしていますね。
始めやすいマウスピース矯正だと思います!

歯科矯正の「治療範囲別」の費用は?

歯並びの症状の程度によって、全体矯正と部分矯正の2つのパターンに分かれます。これにより矯正方法によって大きく値段が異なってきます。ここではその違いについて説明していきます。

「全体矯正」の場合は?

全体矯正とはその名の通り歯を全体的に動かす矯正方法のことを指します。

ワイヤー矯正の表側矯正では60〜130万円、裏側矯正では100〜170万円と言われており、マウスピース矯正では60〜100万円と言われています。

「部分矯正」の場合は?

部分矯正は上下の前歯部分(前から数えて3番目の歯まで)を矯正することを指すことが多いです。

ワイヤー矯正の表側矯正では30〜60万円、裏側矯正では40〜70万円と言われており、マウスピース矯正では10〜40万円と言われています。

歯科矯正の「治療段階別(ex. 治療前、治療中、治療後等)」の費用は?

矯正治療にはさまざまな治療内容が含まれます。ここでは、治療の内容別にかかる費用を見ていきましょう。

【治療前】「カウンセリング」の費用

矯正治療に入る前に、なぜ歯科矯正を検討しているのかや、歯並びへの悩みなどを相談するタイミングが設けられます。ここで、どのような治療があるのか、症状が改善されるのかなど治療にかかるおおよその費用や期間などを相談できます。カウンセリングにかかる費用としては、無料のところから5,000円程度かかるところなどさまざまです。

【治療前】「精密検査・診察」の費用

歯科矯正を始めようと決意し、契約後にすぐ治療に入るわけではありません。虫歯や歯周病などがないか、いまのお口のチェックに加え、エックス線などを使って歯の状態のチェックをします。精密検査にかかる費用は、10,000円〜65,000円ほどです。

【治療前】「虫歯・歯周病・抜歯」の費用

もし、精密検査の段階や矯正治療中に虫歯や歯周病になったら、一旦矯正治療はストップし、それらの治療が優先されます。虫歯や歯周病の治療には、保険が適用されることがほとんどなので、治療費は1,500〜3,000円前後です。ただし、これは軽度の症例の場合であって、虫歯が奥深くまで達していて、歯の根っこの治療が必要な場合には保険適用であっても7,000〜20,000円程度かかります。

また、歯周病の治療に関しても症状の重さによって値段が異なります。保険適用での自己負担額は軽度の場合には5.000〜10,000円程度、中程度であれば10,000〜50,000円程度、重度の場合は30,000〜100,000円ほどかかります。

もし歯科矯正をしたくても歯が移動するために十分なスペースがない場合には抜歯が必要となることもあります。その場合、1本の抜歯につき5,000〜15,000円ほどかかり保険適用外となります。

【治療中】「矯正装置料・調整料」の費用

ワイヤー矯正の場合、数週間から1ヶ月に1回程度、ワイヤーとブラケットの調整をする必要があります。歯が移動したらまた次の移動目標に向けてワイヤーの傾きや負荷を変える必要があるからです。

また、マウスピース矯正であっても都度マウスピースを自分で交換する必要があり、数週間〜1ヶ月に1回程度交換していきます。医師の経過観察は3ヶ月〜4ヶ月くらいの頻度で行い、経過観察を無料でおこなっているところから、3,000〜5,000円程度かかるところまであります。

ワイヤーの調整にかかる費用は、1回につき3,000〜10,000円ほどですが、元から歯科矯正費用に含まれているところもありますね。

【治療後】「保定装置・観察料」の費用

歯科矯正によってせっかく理想の位置に動いた歯が、また元の位置に戻らないよう矯正治療が終わったあとも保定装置を使った保定期間が必要です。保定装置はリテーナーとも言い、矯正期間と同じくらいまたはそれ以上にわたって着用することが望ましいとされています。

保定装置には部分的なものから、マウスピースタイプ、歯に直接取り付けるタイプなどさまざまあります。保定装置(リテーナー)はクリニックごとにも異なりますが、おおむね15,000円〜6万円程度と開きがあります。治療前に確認しておくと安心です。

歯科矯正の「治療難易度別」の費用は?

容易なケース

矯正治療の容易なケースとしては以下のようなものが挙げられます。

  • 骨格のずれがない
  • 抜歯をせずに治療ができる
  • 噛み合わせに問題がない

上記に加え、部分矯正の対象となる歯並びであると容易なケースに該当し、治療費を抑えることが可能となります。

この時、虫歯や歯周病がないということも治療が長引かない条件として、重要な指標となります。

一般的なケース

矯正治療の一般的なケースとしては以下のようなものが挙げられます。

  • 骨格のずれが少ない
  • 抜歯の必要がある
  • 噛み合わせには問題がない

一般的なケースは、噛み合わせに問題はないものの歯の生え方に問題があるパターンが当てはまります。

この場合、歯を並べるためのスペースを確保するために、IPRという歯の表面を少し削る処置や拡大床と呼ばれる装置を使用したり抜歯をすることがあります。そのため容易なケースよりも費用が上昇することになります。

難易度が高いケース

矯正治療の難易度が高いケースとしては以下のようなものが挙げられます。

  • 骨格に大きなずれがある
  • 抜歯の必要がある
  • 噛み合わせに問題がある

難易度が高くなる最大の原因は骨格のずれにあります。骨格に問題があると矯正治療のために外科手術(外科的矯正治療)が必要となります。そのため矯正治療費に加え外科手術費が必要となります。

このような理由で、難易度が高いケースにおいては矯正費用が上昇することになります。

歯科矯正の「支払い体系別(ex. 全額一括、都度払い等)」の費用は?

歯科矯正にかかる大まかな費用がわかったら、次は支払い方法を見ていきましょう。

【トータルフィー制度】とは

一度に治療費を支払うプランで、通院費や処置の費用がまとまっていることをトータルフィー制度といいます。毎月や治療のたびにいくら治療費がかかるのかという不安がなくなり、予算立てもしやすい点がメリットです。しかし、抜歯などが別費用であったり、保定期間については別費用などクリニックによりどこまでがトータルなのかというのが異なっているので、確認しましょう。

【都度支払い】とは

ワイヤーの調整や、マウスピースの交換、処置など通院するごとに費用が発生する料金システムを都度払いと言います。こちらはクリニックの窓口にて都度かかった費用を支払うため、毎回一定の金額とはかぎりません。費用が抑えめな回もあれば高額になる回があるなど費用の見通しが立てづらい面もあります。

歯科矯正の「支払い方法別(ex. デンタルローン、クレカ分割等)」の費用は?

続いて、支払い方法について見ていきましょう。これまで現金のみとしていたクリニックでもクレジットカードやデンタルローンの導入など選択肢があります。

「一括支払い」の方法

従来からある、現金で治療費を全額一度に支払う方法です。こちらは当初見積もり額に提示された価格を最初に支払い、治療過程において虫歯や歯周病の治療などが発生すれば、そちらは別途支払うという方法です。

治療計画どおりに治療が終わらず、矯正期間が長引いてしまった場合などには、延長分の費用が発生するところもあります。なかには、提示金額以上をもらわないというところもあります。初回に提示された額で完結するのか、追加で費用が発生するのかは、最初の相談時に確認してみることをお勧めします。

現金一括払いのメリットとして、支払いが完了してしまえば、あとは費用に関する不安や支払う煩わしさがなくなる点が挙げられます。また、すでに料金を支払っていることで治療を続けるモチベーションキープにもつながります。

現金での一括払いのほかに、銀行振込やクレジットカードでの一括払いもあります。クレジットカードであれば、まとまった現金を用意したり持ち歩くことなく支払いができ、持ち運びの不安や煩わしさが解消されます。カード会社によっては支払いでポイントが貯まることもあります。

「デンタルローン」の方法

歯科矯正以外にもインプラント治療やセラミックを使った治療など高額になることが少なくない歯科治療。デンタルローンという支払い体系を用意しているクリニックもあります。

金利が発生しますが、まとまった金額を用意できない場合や分割で支払いたい人に向いています。クリニックがローン会社と提携することでローンを組めるようになっており、18〜20歳以上で安定的な収入があるかなどチェックポイントもあります。ローンの申込時には審査が必要です。

無職や過去にローンでのトラブルなどがあると組めない可能性もあります。また、金利に関してもクリニックごとに異なりますので確認してみましょう。もし、矯正治療してもらいたいクリニックでデンタルローンの取り扱いがなかったとしても、外部のローン会社を探してご自身でローンを組むこともできます。クレジットカードでの分割払いと比べて金利が低めに設定されている点がメリットです。

「銀行の多目的ローン」の方法

銀行や信用金庫の多目的ローンも支払いに利用できます。こちらは、銀行ごとに貸し出し可能な金額や金利が異なりますので、いずれの機関が自分に合っているか比べてみましょう。

保証人などが不要のところもあり、歯科矯正やインプラント治療など高額になりがちな歯科治療費用にあてる人もいます。

「院内分割払い(窓口分割払い)」の方法

院内(窓口)分割払いは、クリニックで分割払いがおこなえる支払い方法です。クレジットカードの分割と異なり、支払い回数はそんなに多く設けられていないところがほとんどのようです。しかし、クレジットカードやデンタルローンと違い、金利が発生しないことがメリットです。全体で支払う金額に変わりはないものの、分けて支払えることで一気にお金がなくなってしまうといった不安が軽減されます。

【実例紹介】マウスピース矯正での治療による変化を実際の費用とともに紹介!

【症例1】矯正期間5ヶ月の場合

矯正期間が5ヶ月の症状を持っていたこの方は、矯正治療に23万円ほどかかりました。

【症例2】矯正期間8ヶ月の場合

矯正期間が8ヶ月の症状を持っていたこの方は、矯正治療に38万円ほどかかりました。

【症例3】矯正期間12ヶ月の場合

矯正期間が12ヶ月の症状を持っていたこの方は、矯正治療に56万円ほどかかりました。

医療費控除で矯正費用を下げられる?

高額になるケースも少なくない歯科矯正は、医療費控除で還付金があるのか疑問に感じる人も多いと思います。

医療費控除は、1月〜12月までの1年間に支払った医療費が10万円を超える場合(年間所得が200万円以下の場合はすべての所得金額等の5%にあたる金額)、超過分の金額に対し所得控除が受けられるものです。

矯正治療は、控除となるケースとならないケースがあり、歯科矯正の目的によって異なります。矯正をすることで、機能面の改善が図れる症例では医療費控除の対象となる可能性がありますが、審美目的による治療は認められない場合がほとんどです。

医療費控除が申請できるかどうかは、担当する歯科医師による診断が必要ですので、相談してみましょう。

そのほかに治療費を抑えるためには?

では、医療費控除を受け取ることができなかった場合にはそのほかの方法で治療費を抑えることはできるのでしょうか。ここでは治療費を抑える方法について説明していきます。

デンタルローンを利用する

デンタルローンを利用することで、矯正費用の分割払いが可能となります。そのため費用を支払うタイミングでの、大きな負担を避けることができます。また、クレジットカードでの分割払いと比べても金利が抑えられていることからもデンタルローンはおすすめです。

モニターを募集している歯科医院で治療を受ける

歯科矯正治療を行っているクリニックの中には、モニターを募集しているケースがあります。クリニックが提示する条件にと合うことができれば、通常料金よりも費用を抑えて矯正治療を受けることが可能となります。

トータルフィー制度を採用しているクリニックを選ぶ

トータルフィー制度を採用している医院では通院のたびの費用を抑えることが可能になります。矯正治療期間が長くなるケースだと、通院回数がその分増えることになります。そのためトータルフィー制度を採用しているクリニックの方が、結果的に費用負担が安くなることになります。

治療を早く終わらせるためには?

定められた時間矯正装置をつける

矯正装置は歯並びを正しく整列させるための力を正確に制御することができます。歯並びが正しく並ぶには、適切な力が正確な量で正確な場所に加えられる必要があります。矯正装置は、このような適切な力を加えることができ、治療の効果を最大限に高めることができます。

また時間矯正装置は、歯科医師が定めた治療プランに合わせて調整されています。これにより、歯並びの動きを最適化し、治療の効果を早く実感できるようになります。

以上のように、矯正装置をつけることで、治療期間を短縮し、治療効果を最大限に高めることができます

虫歯や歯周病にならないように自己管理する

歯科矯正治療は長期間にわたる治療であり、治療中に虫歯や歯周病が発生すると治療期間が延びることがあります。虫歯や歯周病になると計画通りに歯並びが改善しなくなる可能性があるため、一度矯正治療を止めて虫歯や歯周病の治療を優先することになります。その結果、治療期間は伸びてしまいます。また、矯正装置があるため、歯の清掃がしにくく、虫歯や歯周病のリスクが高まります

しかし、自己管理をすることで虫歯や歯周病を予防することは可能です。定期的な歯科検診と適切なブラッシングやフロス、うがいを行うことで、口腔内の清潔を保つことができます。また、砂糖の摂取を控えることも大切です。

自己管理を怠ると、虫歯や歯周病が進行し、治療期間が延びるだけでなく、治療の成果も損なわれる可能性があります。歯科矯正治療を早く終わらせるためには、自己管理をしっかりと行い、虫歯や歯周病を予防することが必要不可欠です。

リテーナー(保定装置)をきちんとつける

歯科矯正治療の最終段階では、歯を元の位置に戻らないようにするためにリテーナー(保定装置)を装着することが一般的です。リテーナーをきちんとつけることで、以下のようなメリットがあります。

まず、矯正治療中に動かした歯を固定することで、治療が効果的である期間を延長することができます。治療中に歯を動かすために、力を加えることが必要ですが、それによって歯を動かしても、一定期間経過すると元の位置に戻ろうとするのが普通です。リテーナーをつけることで、歯が動かないように固定し、治療が効果的である期間を延長することができます。

また、リテーナーは歯を移動させないだけでなく、歯槽骨(歯を支える骨)にも影響を与えます。歯を移動させることで、歯槽骨も同じ方向に移動するため、リテーナーをつけないと、歯槽骨が元の位置に戻ろうとする力が働き、治療前の歯並びに戻ってしまうことがあります。リテーナーをきちんとつけることで、歯槽骨も元の位置に戻ることを防ぎ、長期的な治療効果を維持することができます

以上のように、リテーナーは矯正治療の最終段階で非常に重要な役割を果たします。リテーナーをきちんとつけることで、治療期間の延長や、治療前の歯並びに戻ることを防ぎ、治療効果を長期的に維持することができます

まとめ

この記事では歯科矯正が高額になる理由に加え、治療方法やブランド別、治療難易度別など様々な観点から歯科矯正にかかる費用を解説してきました。歯科矯正にかかる費用は様々な条件のもと決定するため、正確に言うことはできません。ぜひ本記事で挙がった各項目をもとにご自身で計算してみて下さい。また、治療する医療機関や医療費控除の対象になるかどうかによって費用が大きく異なってくるため、事前に矯正歯科医に相談し、自分に合った治療方法や費用について確認することが重要です。

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歯科矯正にかかる費用に関するQ&A

治療中、契約した矯正治療費用以外に費用が発生する可能性は?

矯正治療中に虫歯や歯周病になった場合には、治療費が別途発生します。また、矯正治療の一環として保定装置が用いられる場合、強制終了後にもリテーナー代金が発生する可能性もあります。

矯正装置を破損・紛失の場合は費用が発生する?

矯正装置が壊れてしまったり、失くしてしまった場合には、別途制作代金がかかるところもあります。費用はクリニックや治療種類によって異なりますので、治療前に確認しておきましょう。

途中で治療ができなくなってしまった場合、返金は可能か?

返金保証についてもクリニックや、矯正ブランドごとに異なります。返金可能な期間が設けられているところもあるため、こちらも治療前にチェックしておくことをお勧めします。

未成年の場合でも、デンタルローンは契約できる?

デンタルローンは18歳以上の人でないと契約できません。一定の収入があることや、過去にローンでのトラブルがなかったかなどの審査項目を通過した人がデンタルローンを利用できます。

後戻り矯正、やりなおし矯正の費用はどのくらいかかる?

矯正終了後には保定装置を使い保定期間が設けられます。この際保定装置を決まった時間装着しなかったり、正しく装着しなかったりすることで、後戻りが生じてしまうケースがあります。このような場合には再度矯正治療を別途支払うか、クリニックによっては保証期間内であれば再び治療が受けられることもあります。


Emi

デパコスからドラコスまで大好きな、根っからの美容好き。最近は美容医療領域の興味関心度が高い。綺麗に年を重ね、素から綺麗を目指したい。