「大人の矯正って危ない」という噂を聞いたことありませんか?矯正はなんとなく「子供のうちにやるもの」だと思っている人も多いと思います。
本記事では、大人の歯科矯正のリスクやメリットについて解説していきます。矯正の費用を無駄にしないためにも、矯正治療を始める前に大人の歯科矯正でえられる変化について知りたい、矯正を始めてみたいという方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
大人になってからの歯科矯正は危険?その理由とは
大人になってから歯科矯正を始める方が増えてきています。
きっかけは人それぞれで「社会人になり金銭的なゆとりができた」「子育てがひと段落して時間的な余裕ができた」「マウスピースで矯正できるならやってみたい」などさまざまです。
しかし「大人の歯科矯正は危険」「歯科矯正をやらなきゃよかった…」という声を聞くと、不安に思うこともあるでしょう。具体的にどんな危険やリスクがあるのでしょうか?
矯正中に生じる痛みや違和感
どんな方法だとしても歯科矯正をする際には、歯を動かす際の痛みや違和感を感じる可能性があります。痛みの感じ方には個人差がありますが、比較的痛みを抑えられる「マウスピース矯正」でも多少の負荷はかかります。
ワイヤー矯正や裏側矯正は、装置が当たる部分(頬の内側・唇・舌など)に口内炎や潰瘍ができやすく、痛みを伴う可能性があります。
予想以上にかかる高額な費用
歯科矯正の費用の概算は最初に提示されることがほとんどですが、予想以上に費用がかかってしまうことがあります。
特にマウスピース矯正の場合、「マウスピースの装着時間が短く予定通り歯が動かない」「マウスピースの必要枚数が予定より増えた」「マウスピースを破損・紛失した」などのトラブルによって追加料金が発生することもあります。治療期間が伸びることによって、通院費用が想定より掛かる場合もあります。
歯科医院によって、追加料金がかかるシステム(都度払い制)のところと、追加料金がかからないシステム(トータルフィー制)のところがあります。費用面の不安がある方は、追加料金がかからない歯科医院を選ぶ方法がおすすめです。
矯正完了後に後戻りする歯
せっかく歯並びがきれいになっても、矯正完了後に戻ってしまうことがあります。歯科矯正後はまだ歯が安定していない状態なので、しっかりとリテーナー(保定装置)を装着しなければなりません。
また舌癖(舌で前歯を押し出す癖など)や、頬杖などの悪い癖を続けていると、歯に力がかかり後戻りしやすいです。矯正完了後も、定期的に歯科医院でチェックしてもらうことが大切となります。
矯正による歯肉・歯・口内トラブル
歯科矯正によって、歯茎が下がったり(歯肉退縮)、歯の根が溶けたり(歯根吸収)、神経が死んでしまったり(歯髄壊死)するトラブルがあります。
歯を移動させるためにかける力が強すぎたりするなど、無理な治療計画によって引き起こされます。歯周病で歯肉や歯を支える骨にトラブルを抱えていた方は、このようなリスクが高くなります。
そのほか虫歯や歯周病になった、金属アレルギーになった(ワイヤー矯正)、噛み合わせが悪化して顎が痛くなったなどのトラブルがあります。違和感がある場合は早めに歯科医に相談するようにしましょう。
大人の歯科矯正は危険よりも得られるメリットが大きい
大人の歯科矯正のリスクをご紹介しましたが、ここからは大人の歯科矯正のメリットをご紹介します。歯科矯正をすることによって得られるメリットはとても多く、大人の矯正を「やってよかった」と思う方がほとんどです。
自分への自信につながる
歯科矯正をすると、歯並びがきれいになって自分への自信につながるという大きなメリットがあります。
悪い歯並びがコンプレックスになって「口を開けて思い切り笑えない」「人前で話すことをためらってしまう」といった方は、歯科矯正をすることで自然と笑顔が作れ、積極的にコミュニケーションが取れるようになれるでしょう。
「考え方が前向きになる」「積極的に新しいことに取り組める」など、メンタルにもプラスの影響が出てくることが多いです。
身体のバランスが整う
歯並びが悪い方は同じ場所でばかり噛むことが多く、口周りの筋肉のバランスも崩れていることが多くあります。その結果顔が歪み、首・肩・腰などの左右のバランスが崩れてしまいます。
歯科矯正で歯列のバランスを整えると、顔のゆがみが取れて左右対称の美しいフェイスラインになったり、肩・腰など身体全体のバランスが整ったりするメリットがあります。
健康状態が改善する
歯科矯正で噛み合わせのバランスが整うと、首、肩などにも影響を及ぼし「肩こり」「首の痛み」「腰痛」などの不調が改善されることがあります。
また良く噛めるようになると、食べ物の咀嚼がしっかりとできるので胃腸への負担が軽くなります。その結果、「消化不良」などの胃腸の調子が良くなる可能性もあります。
健康な歯を保てる
歯並びがきれいになると、歯磨きがしやすくなります。食べたものが歯の間に詰まりにくく、詰まっても簡単に落とせるため虫歯や歯周病になるリスクが低くなるのです。
口臭の改善も期待でき、健康な歯を保ちやすくなるでしょう。大人になると歯をキレイに保つための方法を考え始めるでしょう。それには、歯並びが悪く歯の使う位置が固定されていると歯の寿命にも関係してきます。
矯正治療を行うことで良い噛み合わせになり、歯の消耗を均一にすることで、1本1本の歯の寿命を長く保つことも可能となります。
大人になってからの歯科矯正の価値について
口から「食べる」という行為は、年をとったときに最後まで残る人生の楽しみだと言われています。
歯並びが悪いと虫歯や歯周病になりやすいこともあり、将来的に早期に歯を失うリスクが高くなります。その結果、「食事の味を楽しむ」「食事を通して友達や家族とのコミュニケーションを楽しむ」などの経験が減ってしまう可能性があるのです。
歯科矯正でよく噛める歯を手に入れることは、人生後半の生活クオリティを上げるとても有意義な治療だといえます。
何歳からでも開始できる!大人の歯科矯正
大人になっても歯や歯茎の状態が健康なら、何歳からでも歯科矯正はできます。ご興味がある方は、矯正歯科医にご相談ください。まず歯科矯正の方法をご紹介します。
ワイヤー矯正
歯に矯正装置を接着し、そこにワイヤーを通して歯に力をかけ動かす方法です。矯正装置を表側につける「表側矯正」と、裏側(舌側)につける「裏側矯正」があります。
表側ワイヤー矯正のメリット | ・ほぼすべての不正咬合に対応できる |
表側ワイヤー矯正のデメリット | ・装置が目立つ ・自分で装置を取り外せない ・まめな通院が必要 ・歯磨きや食事がしにくい ・痛みや違和感がでる可能性がある ・治療中に口元に厚みがでてしまう |
表側ワイヤー矯正の期間 | ・1〜3年程度 |
表側ワイヤー矯正の費用 | ・60〜150万円 |
裏側ワイヤー矯正のメリット | ・装置が目立たない ・幅広い症例に対応可能 |
裏側ワイヤー矯正のデメリット | ・費用が比較的高い ・自分で装置を取り外せない ・まめな通院が必要 ・歯磨きや食事がしにくい ・痛みや違和感がでる可能性がある ・口内炎が舌にできやすい ・発音しにくくことがある |
裏側ワイヤー矯正の期間 | ・1〜3年程度 |
裏側ワイヤー矯正の費用 | ・110〜180万円 |
マウスピース矯正
歯にマウスピースを被せ、歯を動かす力をかける歯科矯正方法です。マウスピースは自分で着脱できます。
マウスピース矯正のメリット | ・目立ちにくい ・痛みや違和感を抑えられる ・自分で取り外しができる ・歯磨きや食事がしやすい ・歯磨きがしやすいので虫歯や歯周病になりにくい |
マウスピース矯正のデメリット | ・適応範囲が限られている ・1日に20時間装着する必要がある ・自己管理が必要 |
マウスピース矯正の期間 | ・1〜2年程度(全体矯正) ・5ヶ月〜1年6ヶ月程度(部分矯正) |
マウスピース矯正の費用 | ・80〜100万円(全体矯正) ・10〜70万円(部分矯正) |
詳しくは下記の動画で解説しています。
あなたは矯正治療が必要?歯科矯正が必要な人の特徴
歯科矯正での治療が向いていると言われるような人はどのような人なのでしょうか。
歯磨きがしづらい人
歯磨きがしづらい人は、多くの場合歯並びに異常がある人です。磨き残しは虫歯や歯周病、口臭の原因になります。またそれだけでなく、口内環境の悪化によって健康な歯を失うことになったり、体調不良にも繋がることがあります。
歯科矯正をすることにより、歯並びが整えられ磨き残しが少なくなることが多いです。そのため歯磨きがしづらい人は歯科矯正に向いていると言われています。
見た目にコンプレックスを持っている人
実際に歯科矯正をする多くの人は見た目にコンプレックスを抱えています。
コンプレックスがあまりにも強い場合、人前でうまく笑うことができなくなったり、人に会うことが嫌になり、心の病気に発展することもあります。
見た目に自信を持ち人生をより良いものにしていくためにも、見た目にコンプレックスを持つ人は歯科矯正に向いていると言われています。
噛み合わせが悪い人
噛み合わせの悪さは栄勝に大きな影響を与えていることがあります。噛み合わせの悪さは肩こりや頭痛の原因にもなります。そのため噛み合わせが元になる体の不調を感じたときは矯正歯科医に相談することをおすすめします。
このように噛み合わせの悪さは身体全身の不調に繋がるため、歯科矯正に向いていると言われています。
あなたは当てはまる?歯科矯正のおすすめをしない人は?
顎関節症を患っている
顎関節症は歯科矯正で100%治すことができるものではありません。そのため症状のひどい場合は歯科矯正を行う前に顎関節症の治療が優先されることがあります。
虫歯や歯周病の治療をしている
虫歯や歯周病を患っていると歯科矯正をすることで歯磨きが難しくなるなによって、状態が悪化してしまうことがあります。そのため程度にもよりますが多くの場合、虫歯や歯周病の治療が優先されます。
まとまったお金を持っていない
歯科矯正はほとんどの場合保険適用外となります。そのため高額になる傾向にあり、治療法によっては100万円以上かかることもあります。支払い方法を考えることで金額を抑えることは可能ですが、まとまったお金が必要となることは事実です。
もちろん歯科矯正にもリスクがある。回避術も紹介
歯科矯正も良い面だけでなくリスクを伴います。ここではそのリスクとそれに対応する回避術を紹介していきます。
歯科矯正の期間や費用は増えることがある
治療の進み具合に伴って治療の期間が変化することがあります。計画よりも歯の動くスピードが遅い場合は追加で料金が発生し、費用も増加することがあります。そのため、矯正相談などの機会を活かして、事前によく話を聞いておく事、予定する金額よりも多めに予算を確保しておくことなどが大切になります。
自己管理を怠ると治療が計画通りに進まない
矯正期間はワイヤーやマウスピースなど矯正装置を歯につけることになります。これによって歯磨きが難しくなったり、磨き残しをしてしまうとそこから虫歯になりやすくなってしまいます。もし治療期間中に虫歯や歯周病が発覚すると矯正治療を止めて虫歯や歯周病の治療を行う必要があります。こうなってしまった場合、治療期間や費用が伸びることにつながりかねません。
そのため、矯正以前よりも十分に注意して歯磨きをするなどのセルフケアが重要になります。
矯正歯科医や歯科医院によって違いがある
後悔することなく歯科矯正を終えるには矯正歯科医との相性は欠かせません。自分の要望や気になる点を遠慮することなく伝えられるか、治療においてメリットばかりではなく、デメリットもきちんと伝えてくれるかどうかは医師選びの中で重要になってきます。遠慮することなく話すことがdケイル歯科医師選びを心がけましょう。
歯科矯正をしないと危険!大人になってからのサイン
歯科矯正が必要な人は、どのような人なのでしょうか?歯科矯正が必要ない人もいるのでしょうか?
大人になってからの、「歯科矯正が必要」「歯科矯正をしたほうがいい」というサインをご紹介します。
ブラッシングのしづらさを感じる
「ブラッシングがしづらい」と感じる方は、歯並びが悪くなっていることが多いです。歯と歯が重なっていたり、隙間が開いていたりすると、歯磨きがしづらくなるためです。
食べかすや汚れがついたまま放置していると、将来的に虫歯や歯周病になりやすくなります。歯科矯正で歯磨きのしづらさを解消できる可能性がありますので、歯科矯正が必要かどうか矯正歯科医に相談してみましょう。
人前で歯を見せる自信がない
歯並びにコンプレックスがあり、人前で歯を見せる自信がないというのも歯科矯正が必要なサインです。歯科矯正で自分の歯並びに自信がもてると、コンプレックスが解消され精神面にも良い影響を与えます。
うまく噛めていない・噛み合わせが悪い
「食べ物がうまく噛み切れない」「奥歯が噛み合っていない」「左右のどちらかしか噛めない」といった症状がある方は、歯科矯正が必要なことがあります。
噛み合わせの悪さは、口の問題だけでなく全身へ大きな影響を与えます。歯科矯正をすることで、噛み合わせが改善され体調も改善されることがあるでしょう。
放置するリスクは何?
歯科矯正をするのにためらっている方もいるのではないでしょうか。歯科矯正をせずに放置してしまうことのリスクについて触れていきます。
虫歯や歯周病のリスク
歯並びが悪いまま放置してしまうと噛み合わせも悪くなっていき、虫歯や歯周病が起きやすくなるだけでなく、口臭の原因や顎関節症になってしまうこともあります。また食事の時に片方の顎だけで噛むことが増え、顔が歪んでくることがあります。
このように歯並びを悪いまま放置し続けるとさまざまなリスクを伴います。
ストレスの増加
また鼻らにが悪いと自覚しながら放置すると周りの目が気になるようになり、自然に笑いづらくなりストレスが溜まることにつながります。また、口元自体を見られることが苦手になり、人と話すことすらストレスになるという方もいるそうです。
このように自分の見た目を気にして自信をなくしてしまい、ストレスが象じゃしてしなう自治があります。
身体の不調
歯並びが悪いまま放置すると噛み合わせが悪くなり、それに伴い消化不良が起こり、異様の吸収がうまくいかなくなることがあります。
このような状況になるといや他の臓器にも負担になるため、身体全体に影響を及ぼすことになります。
大人の歯科矯正における危険を回避するポイント
大人の歯科矯正を成功させるためには、いくつかのポイントを押さえる必要があります。危険を回避するためのポイントについて解説していきます。
自分のライフスタイルに合った治療を選択する
歯科矯正の方法は、マウスピース矯正・ワイヤー矯正・裏側矯正など様々な種類があり、それぞれメリットやデメリットがあります。治療方法の特徴をしっかりと理解し、自分のライフスタイルに合った治療を選択することが大切です。
矯正期間・費用による負担が少ないか確認する
「思ったよりも費用が高くなった」「装置をつける期間が長すぎて途中で面倒になった」などの後悔を避けるため、事前に矯正期間や費用をしっかりと把握しておくことも大切です。
近年、短期間で手に取りやすい価格のマウスピース矯正が増えていますが「当初の計画よりも大幅に費用が高くなった」「いつまでも治療が終わらない」などの声も聞きます。事前に費用の総額や、治療期間の目安をしっかりと確認しておくことをおすすめします。
安心できる歯科医院から治療を受ける
治療を受ける歯科医院との相性もとても大切です。歯科医やスタッフと相性が悪いと、コミュニケーションを取ることが難しくなります。
カウンセリング時に歯科医院の雰囲気を確認し、「ドクターやスタッフに質問しやすいか」「質問内容に丁寧に答えてくれるか」「メリットだけでなくデメリットも説明してくれるか」などのポイントをしっかりと見極めるとよいでしょう。
歯科矯正は治療期間が長くなりますので、安心できる歯科医院を選ぶと良いですね。
矯正治療中のトラブルはすぐ相談する
歯科矯正中にトラブルがあれば、すぐに相談しましょう。ドクターに相談した方がいいトラブルとして「装置が取れた」「装置が破損した」「装置がずれた気がする」「虫歯や歯茎の腫れなどがある」「食べ物が装置の間に挟まってとれなくなった」などです。
トラブルを放置すると、歯科矯正が予定通りに進まなくなるケースがあります。早め早めに対処してもらうことが大切です。
ポイントを押さえて歯科矯正を成功させよう
大人になってからの歯科矯正には危険がありますが、得られるメリットの方が大きいです。健康寿命を延ばすためには歯はとても重要になりますので、人生の後半を充実させるためにも歯科矯正を検討してみてはいかがでしょうか。
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大人の歯科矯正に関するよくあるQ&A
Q.歯科矯正による後遺症ってある?
歯科矯正によって起こりうるリスクに、以下のようなものがあります。
・虫歯や歯周病になることがある
・抜歯をすることがある
・抜歯時に行う麻酔注射で、血圧の上昇、悪心、嘔吐、アレルギー反応を引き起こすことがある
・ワイヤー矯正で金属アレルギーを引き起こすことがある
・噛み合わせが悪くなることがある
・頭痛、首や肩のこり、顎関節症、倦怠感、吐き気など不定愁訴が起こることがある
・歯根吸収、歯肉退縮が起こることがある
Q.歯科矯正って危険なの?
歯科矯正は危険なものではありませんが、歯を動かす治療に「無駄な動き」「無駄な期間」があると、「歯根吸収」や「歯肉退縮」などが起こることがあります。
「歯根吸収」とは、歯の根が溶けて(吸収)短くなってしまうことです。歯を動かす力が強すぎたり、無駄な動き(ごますり運動と呼ばれる動き方)が長すぎたりすると、歯根吸収が起こるリスクが高くなります。
「歯肉退縮」とは、歯肉(歯茎)が下がることです。矯正力が強すぎたり、拡大装置で無理に顎を広げたりすると歯肉退縮が起こるリスクが高くなります。
このようなリスクを防ぐためには、矯正に関する知識と経験が豊富な矯正歯科医を選ぶことがとても大切です。
Q.歯科矯正をしないとどんなリスクがある?
歯科矯正が必要なのに放置した場合、以下のようなトラブルが起こる可能性があります。このようなトラブルが必ず起こるというわけではありませんが、知識として知っておくと良いでしょう。
・虫歯や歯周病になる
・口臭が発生する
・良く噛めないので胃腸に負担がかかる
・一部の歯に負担がかかり、将来的に歯を失う
・顎関節症になる
・発音がしにくくなり、人とのコミュニケーションに支障がでる
・歯並びがコンプレックスになり、精神面への影響を及ぼす