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クリアコレクト矯正とは?症例から値段・評判・デメリットまで徹底紹介!

「クリアコレクトってどんな矯正方法?」

「クリアコレクトとインビザラインやキレイラインの違いは何?」

「SNSでは矯正を失敗している人もいるけど、本当に大丈夫?」

矯正治療を検討していると、このような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか?

そこで本記事では、クリアコレクト矯正の症例から値段、評判、デメリットまで徹底解説します。どこのマウスピース矯正にしようか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。

浅見 拓哉
監修 矯正ドクター
日本矯正歯科学会 認定医/インビザライン認定ドクター
三上 智彦
監修 矯正ドクター
日本矯正歯科学会認定医/インビザライン認定ドクター
名倉 奈津子
監修 矯正ドクター
東京歯科大学卒/医療法人社団佑健会 勤務

目次

クリアコレクト矯正とは?特徴を紹介!

まずはクリアコレクト矯正の特徴を紹介します。

アメリカテキサス州で誕生したマウスピース矯正

クリアコレクト矯正は、アメリカテキサス州で2006年に開発されたマウスピース矯正システムです。インプラントメーカーで世界No.1のシェアを誇るストローマングループによって提供されています。

クリアコレクト矯正は、アメリカではインビザラインに次ぐシェアNo.2のマウスピース矯正装置として、世界中の歯科医師から選ばれています。

ストレートなトリムラインのアライナー

クリアコレクト矯正のアライナー(マウスピース)は、歯と歯茎の境目から2㎜低位でまっすぐカットされたトリムラインが特徴です。

独自に設計されたマウスピースは歯茎を覆う形状のため、他のマウスピース矯正と比べてしっかりフィットし、装着時の違和感が少ないとされています。

透明で目立ちにくいマウスピースを使用

マウスピース矯正は透明な矯正装置が使用されるため、目立ちにくい矯正方法ではありますが、その中でもクリアコレクトはさらに目立たないように開発されています。

クリアコレクトのマウスピースは、他のマウスピース矯正と比べて薄い素材で作られています。また、マウスピースの表面には光沢を抑える加工がされているため、周囲に矯正中だと気づかれることはほとんどありません。

このマウスピースは、クリアコレクトによって特別に開発された3層構造のポリウレタン素材でできており、透明性が高いのも魅力の1つです。耐久性や弾力性、着色のしにくさにも優れています。

マウスピース自体の矯正力が強い

前述したクリアコレクト矯正のストレートなトリムラインのマウスピースは、希望通りに歯を動かすために重要な強い保持力も実現しています。

クリアコレクト矯正のトリムラインは、歯茎の縁をそうようにカットされる「スカラップ」と呼ばれるトリムラインで作られたマウスピースと比較して、保持力が約2倍高いことが研究により確認されています。

マウスピース自体の矯正力が強いため、アタッチメント(歯の表面に固定する矯正用の突起物)の数を減らすことが可能です。

クリアコレクト矯正はアタッチメントが少なくすむため、他のマウスピース矯正よりも審美性(見た目の美しさ)にも優れています。

クリアコレクト矯正にある6種類の治療プラン

クリアコレクト矯正には6種類の矯正プランが用意されています。プランごとに動かせる歯の範囲や使用できるマウスピースの枚数が決まっています。

矯正プランマウスピースの枚数矯正範囲治療期間
FLEX3枚〜前歯部分のみ設定なし
MINI最大12枚前歯部分のみ6ヶ月以内
ONE最大24枚全ての歯1年以内
TWO最大48枚全ての歯2年以内
THREE最大72枚全ての歯3年以内
UNLIMITED無制限全ての歯5年間

ここからは、クリアコレクト矯正のそれぞれの矯正プランを詳しく紹介しましょう。

クリアコレクトFLEX(フレックス)

矯正後の後戻りや、ちょっとした前歯の不正歯列など、軽度な前歯の症例を対象にしたプランです。使用できるマウスピースは3枚〜で、自分に必要な分だけ注文できるため、短期間の治療に適しています。制作したマウスピースの枚数だけ費用を支払うことになります。

クリアコレクトMINI(ミニ)

矯正後の後戻りや前歯の部分矯正など、比較的軽度な症例に最適な定額プランです。修正1回を含む、最大12枚のマウスピースが定額で利用できます。治療期間は最大6ヶ月です。

クリアコレクトONE

部分矯正や限局矯正の補綴前矯正など、軽度な不正歯列に適した定額プランです。修正1回とリテーナー(保定装置)1セットを含む、最大24枚のマウスピースが定額で利用できます。治療期間は最大1年です。

クリアコレクトTWO

軽度から中等度の全体矯正に最適な定額プランです。修正2回とリテーナー2セットを含む、最大48枚のマウスピースが定額で利用できます。治療期間は最大2年です。

クリアコレクトTHREE

中等度から重度の全体矯正に最適な定額プランです。修正3回とリテーナー3セットを含む、最大72枚のマウスピースが定額で利用できます。治療期間は最大3年です。

クリアコレクトUNLIMITED(アンリミテッド)

重度の全体矯正に最適な定額プランです。5年間の有効期限内であれば、修正や交換を含め、マウスピースとリテーナーが無制限で利用できます。アンカースクリュー(骨に埋め込む小さなネジ)矯正やワイヤー矯正などと、組み合わせて治療をすることにも適しています。

クリアコレクト矯正の値段はいくら?費用相場を紹介

クリアコレクト矯正の費用は、症例や選択するプランによって異なります。また歯列矯正は基本的に保険が適用されない自由診療となりますので、歯科医院によっても大きく変わります。そのため下記の費用は、あくまで目安です。

クリアコレクト矯正の費用相場:約15~70万円

矯正プランごとの費用相場は、FLEXが約15万円と最も安く、MINI→ONE→TWO→THREEの順に高くなり、UNLIMITEDが約70万円と最も高額になります。

クリアコレクト矯正の適応症例・適応外症例

クリアコレクト矯正の適応症例と適応外症例をそれぞれ詳しく紹介します。

適応症例

クリアコレクト矯正は以下のような症例に対応しています。

  • 叢生(そうせい):八重歯などのデコボコの歯
  • 空隙歯列(くうげきしれつ):すきっ歯
  • 捻転歯(ねんてんし):ねじれて生えている歯
  • 上顎前突(じょうがくぜんとつ):出っ歯
  • 下顎前突(かがくぜんとつ):受け口
  • 開咬(かいこう):前歯が噛み合わない
  • 交叉咬合(こうさこうごう):歯並びが交叉している
  • 過蓋咬合(かがいこうごう):噛み合わせが深い
  • 切端咬合(せったんこうごう):上下の歯の先端がぶつかる
  • 正中の不一致:上下の歯の中心がずれている
  • 過剰歯(かじょうし):正常な歯の本数よりも多く歯がある
  • 先天性欠如(せんてんせいけつじょ):生まれつき歯が足りない
  • ガミースマイル:笑ったときに歯茎が見えすぎてしまう

適応外症例

歯並びが悪くなる原因には生活習慣などさまざまなことが考えられますが、骨格に問題がある場合はクリアコレクトの適応外になる可能性があります。

たとえば上下の顎の骨の位置やサイズバランスが悪いことなどが、骨格に問題があるケースです。顎の骨などの骨格は、両親からの遺伝の影響を受けやすいとされています。

クリアコレクトが適応できるかどうかは、歯科医師によって何が原因で歯並びが乱れているのかを、診断してもらう必要があります。

クリアコレクト矯正治療のステップ

クリアコレクト矯正の治療の流れは、以下のようなステップで進みます。

ステップ①カウンセリング・検査・診断

歯科医院に足を運び、歯科医師や歯科衛生士からクリアコレクト矯正についての説明を受けます。カウンセリングでは、どのような歯並びになりたいかなど、希望や気になることを相談してみましょう。

レントゲン撮影や、デジタルスキャナーによる歯の型取りを行い、歯や顎の骨の状態などを精密検査します。検査結果をもとに、クリアコレクト矯正が可能かどうかを歯科医師が診断します。

ステップ②3D治療計画を確認

デジタルスキャンによって採取した歯型や精密検査の結果をもとに、3D治療計画を作成します。だいたいの治療期間と、どのように歯が動いていくのかを確認します。3Dシミュレーションで、完成形までの予想される歯の動きを見ることが可能です。

ステップ③マウスピースの作成・矯正開始

治療の同意が得られたら、治療計画をもとにマウスピースを製作します。マウスピースは14営業日で完成します。マウスピースができあがったら歯科医院で受け取り、その日からマウスピースを装着し矯正開始です。

クリアコレクト矯正のマウスピースは、食事と歯磨きのとき以外、1日22時間以上の装着が推奨されています。歯科医師の指示に従って、1〜2週間ごとに新しいマウスピースに交換してください。

ステップ④経過観察・調整

その後は歯並びの状況にもよりますが、1〜3ヶ月に1回程度通院して経過観察を行います。その際、マウスピースの装着状況や、計画通りに歯が動いているかなどをチェックします。必要に応じて歯の形態修正が行われることも。

ステップ⑤矯正完了・リテーナー装着

歯が理想通りに並んだら矯正治療は完了です。矯正治療が完了したら保定期間がスタート。

保定期間は歯が元の位置に戻ってしまう後戻りを防ぐため、リテーナーというマウスピースを装着します。歯並びを安定させるため、1〜3年ほどリテーナーの装着が必要です。

保定期間中も2〜6ヶ月に1回程度通院し、噛み合わせや後戻りを起こしていないかなどのチェックをしていきます。

クリアコレクト・インビザライン・キレイラインの違いとは?

マウスピース矯正には、クリアコレクト以外にもさまざまなブランドがあります。ここでは、クリアコレクトと同じマウスピース矯正である「インビザライン」「キレイライン」との違いを紹介します。

どのマウスピース矯正にするか判断する際の参考にしてください。

インビザラインとは?クリアコレクトとの違い

インビザラインは、1999年にアメリカで提供がスタートした、世界シェアNo.1のマウスピース矯正ブランドです。クリアコレクトとは以下のような違いがあります。

【適応症例】

インビザラインは、前歯から奥歯まで全ての歯を動かすことが可能で、軽度〜重度のほぼ全ての症例に対応しています。

一方クリアコレクトも全ての歯を動かすことができますが、適応しているのは中等度の症例までです。

【マウスピースの特徴】

クリアコレクトのマウスピースは、インビザラインに比べて若干大きめに作られています。クリアコレクトは歯茎を2㎜覆う大きさでできているため、マウスピース自体の矯正力が強くなります。

キレイラインとは?クリアコレクトとの違い

キレイラインは、初回2万円からはじめられると話題の、リーズナブルなマウスピース矯正ブランドです。クリアコレクトとは以下のような違いがあります。

【適応症例】

キレイラインは、軽度〜中程度の症例に適しています。また動かせる範囲が上下の前歯のみですので、噛み合わせの矯正はできません。

一方キレイラインは、中等度の症例に適応しています。前歯から奥歯まで全ての歯を動かせるので噛み合わせの矯正も可能です。

【歯型採取】

キレイラインは、シリコンなどの印象材を使用した方法で歯型を採取します。動いた歯にあわせて、その都度歯科医院で印象材を使っての歯型採取を行い、マウスピースを製作します。

一方クリアコレクトは、歯型採取をするのは最初の1回のみです。印象材は使用せず、3Dスキャンを用いて歯型を採取します。

治療前に把握したいクリアコレクト矯正のデメリットとは?

どの矯正方法にもいえることですが、メリットがあればデメリットも存在します。失敗を防ぐためにも、治療する前にクリアコレクト矯正のデメリットもしっかりと理解しておきましょう。

治療できる歯科医院が限られている

クリアコレクト矯正は、3Dスキャンのみに対応しています。そのため3Dスキャンに対応していない歯科医院では治療を受けることができません。治療できる歯科医院が限られるのは、クリアコレクト矯正のデメリットです。

長時間(22時間)の装着が必要である

クリアコレクトの治療効果を十分に発揮するためには、1日22時間以上のマウスピース装着が必要です。基本的に食事と歯磨きのとき以外は装着することになります。

装着時間が守れないと、シミュレーション通りに歯が動かず、治療が長引いてしまう可能性があります。自分で装置の取り外しができるのはメリットでもありますが、自己管理が難しい方にとっては矯正が進まない原因となり、デメリットになってしまうでしょう。

計画通りに歯を動かすためには、つけ忘れなどがないよう装着時間を守れるかどうかが重要なポイントです。

アライナーが硬く取り外ししにくい

クリアコレクト矯正は、他のマウスピース矯正と比べて、アライナー(マウスピース)が硬く取り外ししにくいこともデメリットの1つです。

なぜならクリアコレクト矯正のマウスピースは、歯茎を覆う形状がゆえ、非常にフィット感が強いのが特徴だからです。また、マウスピースを薄くするため、硬い素材で作られています。

このような特徴から、慣れるまではマウスピースの取り外しが難しく、人によっては痛みがでる可能性も高くなるでしょう。

クリアコレクト矯正の評判・口コミを調査!

実際にクリアコレクトで矯正している方の評判や口コミ情報を紹介します。いい口コミと悪い口コミどちらも調査してみたので、参考にしてください。

https://twitter.com/mon55637782/status/1707520829247107547
https://twitter.com/0laNlCKuz1kILQl/status/1261620022314598400

マウスピースがフィットしているため、違和感がそこまでなく、口が閉じやすいという声が多く見られました。一方でフィット感が強いため、痛みがでたり取り外しに苦労されている方もいるようです。

信頼できる矯正ドクターの元でキレイな歯並びを手に入れよう!

本記事ではクリアコレクト矯正の症例や値段、デメリットなどを紹介してきました。

クリアコレクトのマウスピースは、インビザラインなど他のマウスピース矯正と比べて、薄く目立ちにくく、矯正力が強いのが特徴です。一方でマウスピースが硬く、取り外しにくいデメリットもあります。

理想の歯並びを手に入れるためにも、メリット・デメリット双方をしっかりと理解した上で治療をはじめることが大切です。あなたの歯並びの乱れには、どの矯正方法が最適かを歯科医院に相談してみてください。

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Emi

デパコスからドラコスまで大好きな、根っからの美容好き。最近は美容医療領域の興味関心度が高い。綺麗に年を重ね、素から綺麗を目指したい。