マウスピース矯正のなかでは、インビザライン矯正が人気だと知り、どんな治療法なのか気になって、色々情報を集めているという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
本記事では、そんな気になるインビザライン矯正とはどのような治療法なのかや、インビザライン矯正の費用や治療期間などについても詳しく紹介していきます。
また、インビザライン矯正のメリットだけではなく、デメリットについてもあわせて紹介しているので、インビザライン矯正について詳しく知りたいという方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
マウスピース矯正「インビザライン」とは?

インビザラインとは、世界100ヶ国以上で、1300万人以上の人が利用している、アメリカのアラインテクノロジー社が開発したマウスピース矯正です。
そんな世界中で人気のインビザラインですが、どのような特徴があるのかについて、まずは確認しておきましょう。
特徴①3Dシミュレーション
インビザライン矯正では、3Dシミュレーションによる治療計画を立てて、治療開始~治療完了まで、コンピューター上で歯の動きを確認できます。
コンピューター上でさまざまな角度から、どのように歯を動かしていくのかが確認できるので、患者さんにとっても治療計画がイメージしやすく、治療前に患者さんと歯並びの仕上がりのイメージについても共有しやすいといった特徴もあります。
特徴②歯型採取の回数
マウスピース矯正のなかには、治療ステージごと(もしくは複数回)に渡って、歯型採取を行うこともありますが、インビザラインでは歯型採取は1回のみです。
もちろん、再度治療計画の立て直しが必要となれば、再度歯型採取を行うこともありますが、基本的には3Dシミュレーションで治療計画を立てたら、一度に治療完了までのすべてのマウスピースをつくります。
特徴③金属アレルギーフリー
インビザラインに使用するマウスピースの装置は、金属を使用していないため、金属アレルギーが心配な方でも利用できます。
インビザラインのマウスピースは、プラスティックの一種であるポリウレタン系の熱可塑性の素材からつくられています。
そのため、ワイヤー矯正のような金属の装置は使わないため、金属アレルギーが原因で今まで歯科矯正を始められなかったといった人も、気軽に治療を始められます。
特徴④オーダーメイドマウスピース
インビザラインで用いるマウスピースはすべてオーダーメイドですが、歯科技工士によって手作業でつくられるものではなく、最新デジタル技術を駆使して作製されます。
そのため、マウスピースをつくる歯科技工士による技術の差が出ることがなく、デジタル技術によって再現性の高いマウスピースが仕上がります。
また、マウスピースの厚さはおよそ0.5mmと非常に薄く、歯とも密着しやすくいので目立ちにくいことも特徴のひとつです。
特徴⑤アタッチメント
インビザライン矯正では、歯の色に似た小さな突起物「アタッチメント」を、歯の表面に接着します。
この「アタッチメント」を歯に接着することで、歯とマウスピースとの密着度を高めるとともに、マウスピース矯正による矯正力を、細かくコントロールすることが可能です。
たとえば、「アタッチメント」を接着する位置や形、数などに変化を加えることで、歯の向きや、角度も変えられます。これにより、本来マウスピース矯正だけでは動かすことが難しかった、複雑な歯の動きにも対応できます。
インビザライン矯正の費用・期間・通院頻度

では、インビザライン矯正の費用や期間、通院頻度についても、詳しく見ていきましょう。
矯正費用:部分矯正と全体矯正
インビザラインの矯正費用は、歯科医院によっても異なりますが、目安としては以下の通りです。
- 部分矯正:30~60万円程度
- 全体矯正:60~120万円程度
矯正期間:2~2年半程度
矯正期間の目安は、2~2年半程度です。ただし、軽度の歯列不正であれば、半年~1年半程度で治療が完了することもあります。
通院頻度:1〜3ヶ月に1回程度
通院頻度も歯科医院によって異なりますが、こちらも目安としては1~3ヶ月に1回程度、歯の動きなどを確認するため、定期的なチェックを行う必要があります。
インビザライン矯正によるメリット

マウスピース矯正全般にいえることですが、
- 透明な装置で目立ちにくい
- 取り外し式の装置で口内トラブルが少ない
- マウスピースを洗浄できて衛生的に保てる
などのうれしいメリットがあります。
このように、マウスピース矯正自体メリットが多い治療法ではありますが、そのなかでインビザライン矯正には、他のマウスピース矯正ブランドと比べて、どんなメリットがあるのでしょうか?
ここでは、インビザライン矯正を選ぶことで得られるメリットについて紹介します。
矯正と同時にホワイトニングできる
インビザライン矯正では、マウスピースの内側に「ホワイトニング薬剤」をつけて装着することで、ホワイトニングも同時に行えます。
歯医者で行う「オフィスホワイトニング」のような即効性は期待できませんが、じっくり期間をかけることで、自宅でも白い歯を目指すことができます。
対応できる症例範囲が広い
インビザライン矯正は、対応できる症例範囲が広いことも、大きなメリットのひとつです。
マウスピース矯正は基本的に、ワイヤー矯正に比べると対応できる症例に限りがあることが多いです。
しかしながら、インビザライン矯正の場合は、抜歯矯正にも対応でき、ワイヤー矯正に劣らないほど幅広い症例に対応しています。
提携クリニックが多い
提携クリニックが多いことも、インビザライン矯正の大きなメリットのひとつです。
これは、インビザライン矯正が、世界100ヶ国以上1300万人以上の人が利用していることからもわかるように、インビザラインは実績数が多いマウスピース矯正ブランドのため信頼度が高く、取り扱っている歯科医院も非常に多いです。
連携している歯科医院が多ければ、それだけ選択肢も増えるということなので、患者さんサイドから見ると、通いやすい歯科医院や、信頼できる矯正歯科医など、さまざまな視点から歯科医院を厳選できるメリットもあります。
矯正中も食事が楽しめる
矯正治療中も食事が楽しめることも、インビザライン矯正のメリットです。
たとえば、ワイヤー矯正では食事制限があり、ひっつきやすい「おもち」や「キャラメル」は、「ワイヤー」や「ブラケット」と呼ばれる装置にひっついて、歯から外れてしまうリスクがあるため控えなければなりません。
また、弾力のあるかたい「お肉」や「おせんべい」なども同様に、装置が外れてしまうリスクがあるため、控えておく必要があります。
一方、装置を自由に取り外せるインビザライン矯正では、ほぼいつも通りに食事を楽しめます。
また、食事中にワイヤーなどの装置の隙間に、野菜の繊維質や、お肉の筋が挟まることもないため、食事中の不快感も軽減できるといったメリットもあります。
インビザライン矯正のデメリット・注意点

メリットの多いインビザライン矯正ですが、デメリットや注意点もあります。
インビザライン矯正を始める前に、しっかり確認しておきましょう。
痛み・違和感の感じ方には個人差がある
インビザライン矯正は、痛みが抑えられる治療法ですが、この痛みや違和感に関しては、個人差があるため注意が必要です。
インビザライン矯正は、マウスピース1枚で最大0.25㎜と少しずつ歯を動かしていきます。そのため、ワイヤー矯正に比べると痛みを抑えられることに違いはないですが、とはいえ初めてマウスピースを装着したときや、新しいマウスピースに交換したばかりの頃は、少なからず痛みや違和感が出やすいです。
そのため、過度に期待し過ぎず、痛みが出るかもしれないことを念頭に置いたうえで、治療を開始すると良いでしょう。
自己管理が必要になる
インビザライン矯正では、自己管理の徹底が必要です。そのため、自己管理が苦手な人にとっては、マウスピース矯正での治療は、デメリットに感じてしまう可能性があります。
これは、自由に取り外しができる便利なマウスピース矯正特有のデメリットでもあるのですが、装置が取り外せることはメリットである反面、自分で装置の取り外しを管理しなくてはいけないので、面倒だと感じてしまう方もいらっしゃるためです。
インビザライン矯正は、1日20~22時間のマウスピースの装着が推奨されています。もし、この時間が守れていないとシミュレーション通りに歯が動かず、治療期間が延びてしまうリスクもあるため、自己管理の徹底が非常に重要となってくるのです。
滑舌が悪くなる
インビザライン矯正では、滑舌が悪くなるといったデメリットもあります。
これは、今まで口内になかった歯の表裏にマウスピースが覆うようになることで、発音に重要な役割を担う「舌」が装置に当たりやすくなって、慣れるまでは発音に支障をきたすことがあるからです。
とはいえ、インビザライン矯正のマウスピースは0.5mmと非常に薄いです。歯の裏側に装置を取りつける「裏側(舌側)矯正」に比べれば「舌」への影響は少なく、早ければ数日程度で滑舌が改善することもあります。
歯を削る可能性がある
歯を削る可能性があることも、インビザライン矯正のデメリットのひとつです。
通常、ガタガタの歯並びをきれいに治すためには、歯を歯列に並べるためのスペースを確保する必要があります。
このスペースを確保する方法には、抜歯や、IPR(ディスキング・ストリッピング)といった方法があるのですが、なかでもこの「IPR」という方法は、問題のない範囲で歯を少し削ってスペースを確保する方法です。
「IPR」は、抜歯ほどスペースを確保することはできませんが、抜歯せずに歯を削るだけでスペースを確保できるため、歯を抜きたくない人にとってはうれしい方法です。
とはいえ、問題がない範囲で歯を削るとはいっても、「健康な歯を削りたくない」といった人にとっては、デメリットにもなる治療法です。
すべての症例に対応できるわけではない
インビザライン矯正は、日々技術進歩を遂げており、ワイヤー矯正に劣らないほど幅広い症例に対応していますが、すべての症例に対応できるわけではありません。
たとえば、骨格性の問題が大きいような症例では外科処置との併用が必要になったり、重度の歯周病がある状態であれば、治療が難しいケースもあります。
さらに、担当する矯正歯科医の技量によって、インビザライン矯正自体は適応症例としていても、矯正歯科医自体がその症例に対応できないと判断するケースもあります。
そのためまずは、ご自身の歯並びが希望の歯科医院で、インビザライン矯正の適応症例になるかどうか、事前にしっかり診断してもらっておきましょう。
インビザライン矯正を後悔しないためのポイント

メリット・デメリットともにあるインビザライン矯正ですが、後悔しないためには、以下の3つのポイントを事前に確認しておきましょう。
矯正ルールをきちんと守る
インビザライン矯正で後悔しないためには、決められたルールをしっかり守ることが大切です。
たとえば、
- 食事中はマウスピースを外す
- マウスピースの装着時間(1日20~22時間以上)や、交換時期を守る
- 歯磨きなどのセルフケアも徹底する
- 1~3ヶ月に1度の定期検診にも必ず通う
などをしっかり守る必要があります。
このルールを守れていないと、治療期間が延びたり、追加治療が必要になったりと、無駄な期間や費用がかかってしまうリスクもあるため、自己管理の徹底が必要です。
安心できる歯科医院を選ぶ
安心できる歯科医院を選ぶことも、後悔のない矯正治療を始めるためにはとても重要です。
具体的には、一定基準の知識や技術を持つ矯正歯科医がいる歯科医院であるか、もしくはマウスピース矯正の治療実績が豊富かどうか、などが選ぶ基準として挙げられます。
ちなみにエミニナル矯正では、500症例以上の豊富な実績を持つ矯正歯科医のみが必ず担当することになります。経験豊富な矯正歯科医をどう探せば良いのかわからないという方は、ぜひ一度エミニナル矯正にご相談ください。
他の矯正治療について学ぶ
矯正治療を始める際には、インビザライン矯正だけにこだわらず、まずは「ワイヤー矯正」や「他のマウスピース矯正ブランド」など、あらゆる治療法を比較して、さまざまな視点から自分に最適な治療法を選択する必要があります。
たとえば、費用はもちろん、装置の目立ちにくさや、通院頻度、痛みの出やすさ、通いやすさなど、それぞれ治療法によって特徴は異なるため、事前に確認しておきましょう。
どの治療法にも、必ずメリット・デメリットがあるため、「費用だけ」「見た目だけ」にこだわるのではなく、総合的に見て自分に最も適している治療法を選ぶことをおすすめいたします。
矯正の知識をつけて治療に成功しよう!
インビザライン矯正は、世界で数多くの患者さんが利用している、人気の高いマウスピース矯正です。幅広い症例に対応していることはもちろん、多くの実績があるところも大きな魅力です。
ただし、そんなインビザライン矯正にも、デメリットはあります。どんなに優れた治療法であっても、自分に合った治療法でなければ意味がありませんし、担当する矯正歯科医の質が悪ければ思ったような結果が得られない可能性も十分に考えられます。
エミニナル矯正では、マウスピース矯正で後悔したくない方にしっかり寄り添い、必ず500症例以上の豊富な実績を持った矯正歯科医のみが、患者さん一人ひとりに最適な治療法を提案します。
また、マウスピース矯正の不安や疑問なども、公式LINE「相談室」から気軽に相談ができる体制も整えています。さらに、エミニナル矯正は、日々忙しく過ごしている方も続けやすく、最短通院回数1回で治療が開始できます。
全国に連携クリニックも多く通いやすいため、お近くの連携クリニックから初回診断をぜひ一度受けてみてください。
[temp id=4177]
インビザラインに関するよくある質問

ここでは、インビザラインに関するよくある、以下の3つの質問について回答していきます。
Q.インビザラインのステータスランクとは?
インビザラインには、年間症例数によって定められた、アラインテクノロジー社が格付けする10のランク付けがあります。
たとえば、年間1症例以上であれば「ブロンズ」、年間1,000症例以上であれば「レッド・ダイアモンド」といったようなものです。
もちろん、症例数が多ければ良いというわけではないのですが、ランクが高いということは、それだけ患者さんから選ばれている歯科医院であることは判断できます。
また、担当した症例数が多いほど、経験を積んできた証拠にもなるので、歯科医院を選ぶひとつの基準として検討してみると良いでしょう。
Q.インビザラインに欠点ってあるの?
メリットの多いインビザラインですが、欠点もあります。
それは、
- 歯を歯ぐきと反対側に引っ張る動き(挺出)
- 歯を根元から動かす(平行移動)
- 歯を回転する動き
などの苦手な動きがあることです。
ただし、インビザライン矯正は日々技術が進歩しており、「アタッチメント」を活用することで、これらの苦手な動きにも対応しています。とはいえ、得意な動きではないため、歯並びの状態によってはスムーズに動かないケースもあるでしょう。
Q.矯正開始前・開始後にかかる費用は?
矯正開始前・開始後にかかる費用は、以下の通りです。
- 初回カウンセリング料:無料〜5,000円程度
- 検査・診断料:2〜6万円程度
- 定期的な検診・調整料:3,000〜5,000円程度
- 保定装置(リテーナー):2〜6万円程度
ただし、こちらはあくまで目安ですので、細かい費用に関しては、カウンセリングを受けて確認しておきましょう。