2022年11月18日
2023年6月27日歯の治療は元より、歯科矯正は人生で頻回おこなうものではありません。なので、後悔しないためにしっかりと事前チェックをすることが大切です。
本記事では、矯正にかかる費用などラミネートベニアで後悔しないために知っておきたい事前知識について基本的な情報を説明します。
そもそもラミネートベニアとはどんな治療？
ラミネートベニアとは、歯並びが気になる歯を削ってセラミックなどの被せ物をする治療方法です。歯の根本から動かし治療していくワイヤー矯正やマウスピース矯正などと異なり、治療にかかる期間が短くて済むのが特徴です。
ラミネートとは貼り合わせるという意味があり、ジルコニアなどの素材で作ったチップを歯に貼り合わせることで歯を綺麗に見せます。
この方はラミネートベニアの構造をわかりやすく発信しています。
個人差はありますが、ほとんど削らずにラミネートベニアを施術できる場合もごぜいますので、気になる方はぜひ一度お近くの歯医者さんに相談してくださいね。
ラミネートベニアはこんな人におすすめ！
ラミネートベニアは、早ければ数ヶ月程度の通院で完結する治療方法です。したがって、急いで綺麗な歯並びが欲しい人や、長期にわたる矯正治療が嫌な人に向いています。
一方で、ラミネートベニアでは適応できない症例もあります。それは、主に以下の4つの症状や習慣がある人です。
- 顎の骨が変形しているなどの問題がある人
- 歯ぎしりがあり、歯の摩耗が見られる人
- 上下の歯の端が当たる状態の人
- 歯を食いしばる癖がある人
ラミネートベニアの治療の特徴・メリット
ここからはより詳しくラミネートベニアのメリットを紹介します。
1.短期間で治療が完了する
ラミネートベニアは、治療自体は1日で完結します。事前に歯型を取り、”被せ物”部分を製作します。続いて、歯を削り削った部分に被せ物を接着します。その後は被せ物に破損などがないかなどを定期的にチェックします。治療前後の診察などを含めても数ヶ月程度で終わります。
結婚式などのイベントごとを控えている人や、オーディションがある人など急いで歯並びを改善したい人にとっては大きなメリットです。
2.歯の形だけでなく色も改善できる
被せる部分の素材は、ご自身の歯の色や理想の色などによってさまざまな種類から選べます。被せ物だとわからないレベルで自然な色味を出すことも可能なので、治療していることがわかりにくいです。
また、過去の治療による影響で歯が黒ずんでしまった人や、帯状の線が入っている人などはラミネートベニアによって目立たなくすることが可能です。
治療により後悔することも…ラミネートベニアが持つ欠点
ラミネートベニアによる歯並びの改善は、一見メリットばかりに見えます。しかし、デメリットも存在しますので、デメリットも認識してから治療を検討しましょう。
1.健康な歯を削らなくてはいけない
ラミネートベニアを被せる歯は傾きやがたつきなど悩みのある歯かもしれません。しかし、見た目に難点があると感じていても機能的には問題がないケースもあります。ラミネートベニアによる治療の場合、そうした健康な歯を削って被せ物をします。健康な歯を削ると若いときには感じなくても、年を重ねた場合に影響が出ることがあります。
ラミネートベニアは人工物を接着剤で歯につける施術ですので、寿命が存在しています。核の報告書によると10年経過した25人の患者（上顎前歯87症例）のうち、10年後に再治療が必要となったのは4％という報告があり、比較的長期的な使用が可能な完成度の高い治療方法といえますが、一生ものではありません。
歯科矯正で治療した場合は基本的には、その歯がなくなるまで有効なものですので、歯の審美性を高めたい方は、一度歯科矯正も視野に入れて医師と相談することをお勧めします。
エミニナル矯正では無料相談も行っていますので、ぜひ一度相談いただければと思います。
出典：https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.2310/6130.2006.00019_1.x
2.複数の歯を治療すると費用が高額になる
ラミネートベニアによって歯を治療する場合、1本あたり5〜15万円ほどの費用が発生します。複数の歯を治療するとなると高額になり、かなり費用面での痛手は大きいです。
3.保険診療が適用されない
虫歯などの治療では保険適用となるほか、歯周病などでも保険がきく場合など治療には保険適用となるもの、ならないものがあります。ラミネートベニアによる治療の場合は保険適用外となります。これは、審美目的のためです。機能面には問題がなくても見た目の改善のための治療は、美容整形同様に保険がききません。
4.チップ装着による違和感を感じる
ラミネートベニアは自分の歯が土台となって、その上にチップを装着する方法です。自分の歯に被せるとは言え、装着してみると違和感を感じる人もいるようです。この原因には、チップが合っていない、知覚過敏などになってしまった、噛み合わせに変化が生じてしまったことなどが考えられます。
5.治療ができないケースがある
ラミネートベニアは短期間で治療が終わる夢のような治療法に聞こえるかもしれませんが、適応範囲には限りがあります。顎の変形や骨格異常などの症状の方は、ラミネートベニアによる治療ができません。また、ラミネートベニアが適応可能となるのは、歯の大幅な移動が必要のない程度の患者さんです。治療費用の面からも、複数歯の治療や大幅な歯の移動を伴う症状の方は、ラミネートベニアによる矯正では高額となるため、ワイヤー矯正やマウスピース矯正などほかの治療法がおすすめです。
「ラミネートベニアで後悔した…」失敗例を紹介
ラミネートベニアには魅力もありますが、実際に治療をおこなった人からは「失敗した」との声もあります。どのような理由からそう思ったのか見ていきましょう。
1.歯の色が浮いて不自然な見た目になった
ラミネートベニアは選ぶ素材のほか、歯の色も選択できます。理想を追い求めるあまり、自分の歯よりも白すぎる歯を選んでしまうというケースはあるようです。すると、せっかく治療が目立ちにくいことが特徴のラミネートベニアなのに、治療箇所だけ明るく目立ってしまうということもあります。ラミネートベニアの部分だけ不自然で浮いてしまうということにつながりかねませんので、色選びは歯科医師の客観的な意見とともにおこないましょう。
2.ラミネートベニアがすぐ取れた・破損した
ラミネートベニアはレジンなど強力な歯科用接着剤で歯につけますが、治療を受けるクリニックによっては、すぐに取れてしまうというケースもあります。また、食事や歯磨きで割れてしまうというトラブルもあります。
3.虫歯になってしまった
ラミネートベニアはレジンなどの接着剤で歯にくっつけますが、経年劣化とともに歯と被せ物との間に隙間ができてしまうことがあります。すると、空いている部分から雑菌が繁殖し、虫歯になることがあります。
ラミネートベニアの治療後に後悔しないためのコツ
ラミネートベニアの治療は良い面もある一方、知っておくべきデメリットがあることがわかりました。ここからは、ラミネートベニアの治療後に後悔しないためのポイントを紹介します。
1.審美治療の実績が豊富な歯科医院を選ぶ
まずなんと言っても大切なのが、歯科医院選びです。歯科医師は国家資格ですが、得意とする治療分野は人それぞれです、矯正を専門に学んだ人もいればインプラントに特化した人などさまざまです。ラミネートベニアで治療を検討する際は、ラミネートベニアでの治療経験が豊富で、実績が多いクリニックを選ぶと安心です。
2.ラミネートベニア以外の治療の知識をつける
ラミネートベニアも見た目を改善する治療の一つですが、そのほかにも治療方法はあります。歯並びの改善では、ワイヤー矯正やマウスピース矯正があり、これらは実際に歯を移動させることで歯並びを改善するため、歯の寿命を短くするリスクなどは基本的にはありません。また、歴史もある治療法であることから、トラブルなどの対応もできるという安心感があります。
ラミネートベニアに不安を感じた人は、歯並びを根本から治す歯科矯正についても検討してみてくだささい。
ラミネートベニアの特徴やリスクの知識をつけよう
ラミネートベニアは健康な歯を削り、被せ物をすることで歯並びを綺麗に見せる治療方法です。
治療期間が短くて済み、歯の色も希望どおりになるなどのメリットがある一方、健全歯を削ることで、歯の寿命を短くしてしまうリスクも伴います。また、治療にかかる費用も決して安くはないため、治療を検討している方は予算や歯の健康などさまざまな点を理解したうえで治療を検討してみてください。
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ラミネートベニアに関するよくあるQ&A
Q1.ラミネートベニアの寿命はどのくらい？
A.ラミネートベニアの寿命は10〜20年ほどと言われています。接着剤の劣化などは術後数年以内に起きるとされていて、寿命を迎えたラミネートベニア歯は離脱や破損が著しくなります。
Q2.ラミネートベニアの1本あたりの料金相場は？
A.ラミネートベニア1本あたりの治療費用は10〜15万円ほどかかります。審美（見た目の改善）を目的におこなっているため、基本的に保険はききません。
Q3.ベニア修復ってなに？
A.ラミネートベニアについて調べていくと「ベニア修復」という言葉も出てきます。これは、ラミネートベニアによる治療という意味で本記事で解説した治療方法と同じ内容のことです。
