2025年5月30日
2025年5月30日「歯並びがそこまで悪くなくても、矯正する人はいる？」「見た目が少し気になるけど矯正するほどではない？」と感じる方もいるかもしれません。
しかし、一見歯並びが悪くなくても、噛み合わせに問題があるケースもあります。また、矯正治療は見た目の改善だけでなく、虫歯や歯周病の予防や口臭の軽減など、さまざまなメリットがあるのです。
この記事では、歯並びが悪くなくても矯正したほうがいい理由について解説します。おすすめの治療方法についても紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
歯並びは悪くないけど矯正した方がいい理由
「見た目はそれほど悪くないけれど、矯正治療って必要？」と感じている方も多いのではないでしょうか。
一見きれいに見える歯並びでも、噛み合わせや口元のバランス、将来的な口腔トラブルのリスクを考えると、矯正治療が勧められるケースがあります。
ここでは、歯並びに大きな問題がなくても矯正を検討すべき理由について解説します。
噛み合わせが改善する
歯並びがきれいに見えても、噛み合わせにずれがあったり、深く噛み合っていたりする場合があります。
噛み合わせに問題があると、顎に負担がかかり、顎関節症になるリスクが高まります。顎関節症は、口を開けにくくなったり、痛みを感じたりする病気です。
重症化すると、顎だけでなく、肩こりや頭痛など全身に症状が及ぶこともあります。矯正治療で噛み合わせを改善すると、顎関節症になるリスクを下げられます。
すでに口を開けると音が鳴る、顎が動かしにくいなどの症状がある方は、歯科医師に相談しましょう。
参考：口腔外科相談室
コンプレックスが解消する
歯並びがそれほど悪くない場合でも、口元が前に出ている口ゴボや、口を閉じたときに顎にできる梅干しのようなシワが気になる人もいます。
また、他人は気にならない程度でも、わずかに歯が傾いていたりガタガタになっていたり、本人にとっては気になることもあるでしょう。
矯正治療によって理想的な歯並びになると、口元の印象が改善し、コンプレックスを解消できる可能性があります。自信を持って笑えるようになり、精神面でも大きなメリットを感じられるでしょう。
口内環境への意識が変わる
矯正治療を始めると、口腔環境への意識が自然と高まります。矯正治療時は虫歯や歯周病のリスクが高く、普段以上に丁寧な歯磨きが求められるためです。
歯間ブラシやデンタルフロスの使用など、治療をきっかけに効果的な口腔ケアの習慣が身につき、治療後も歯を健康に保ちやすくなります。
歯を健康に保てれば、年齢を重ねても食べ物をしっかりと噛むことができ、全身の健康にもつながります。口腔環境への意識を高められることは、生涯にわたるお口の健康を守るうえで大きなメリットといえるでしょう。
口臭がしにくくなる
一見歯並びが悪くないように見えても、歯がわずかに重なり合っているケースは少なくありません。
歯と歯の間や歯並びのデコボコした箇所は歯ブラシの毛先が届きにくいため、食べかすやプラーク（歯垢）が溜まりやすく、口臭の原因になります。
矯正治療で歯がきれいに並ぶと、歯ブラシがすみずみまで届きやすくなり、汚れが溜まりにくくなります。
口の中の細菌を減らしやすくなるため、口臭を防ぎやすくなるのです。その結果、自信を持って人と話せることにもつながるでしょう。
虫歯や歯周病のリスクが下がる
歯が重なっている部分や隙間がある部分は、食べかすが溜まりやすく、歯ブラシの毛先も届きにくいです。磨き残しが多くなり、細菌が繁殖して虫歯や歯周病になるリスクが高まります。
矯正治療によって歯並びが美しく整うメリットは、一つひとつの歯を磨きやすくなり、効率的にプラークを除去できるようになる点です。
口腔内を清潔に保ちやすくなり、虫歯や歯周病になるリスクを下げられます。その結果、長期的に歯を健康に保つことにつながります。
口ゴボの改善になる
口ゴボとは、口元全体が前に突き出ているように見える状態です。口元が出ていると、口を閉じにくくなったり、顎に梅干しのようなシワができたりするだけでなく、横顔のラインにコンプレックスを抱える方も少なくありません。
また、口が閉じにくいことで口呼吸になりやすく、口臭や睡眠の質の低下など、見た目以外の問題にもつながります。
口ゴボは、出っ歯（上顎前突）や受け口（下顎前突）などの歯並びの乱れが原因であることが多いです。矯正治療によって出っ歯や受け口といった根本的な問題を改善することで、口ゴボを改善できる場合があります。
すっきりとした横顔のラインになれば、自信にもつながるでしょう。
歯並び悪くない人におすすめの矯正
「歯並びに大きな問題はないけれど、もう少し口元をきれいにしたい」「部分的な歯の傾きが気になる」と感じている方もいるでしょう。
ここでは、比較的短期間で理想の口元を目指せる矯正治療や、審美性を重視した治療法を3つ紹介します。
部分矯正
部分矯正は、歯を移動させて歯並びを整える歯科矯正のひとつです。歯並び全体ではなく、上下左右の前から3番目までの歯（合計12本）のみを治療します。
歯を移動させる範囲が小さいため、全体矯正と比べて治療期間が短く、費用を抑えられる点がメリットです。前歯の軽度な傾きや隙間などを改善したい場合に向いています。
治療方法には、金属製のワイヤーで歯に力をかけていくワイヤー矯正と、マウスピースを装着して交換しながら歯を動かすマウスピース矯正があります。
マウスピース矯正の場合、透明の矯正装置を使用するため見た目が目立ちにくく、自分で取り外して普段どおり食事や歯磨きが可能です。歯並びがそれほど悪くない方であれば、マウスピースを使用した部分矯正で対応できる可能性も高いでしょう。
ただし、噛み合わせによっては全体矯正が必要な場合もあります。まずは歯科医師の診断を受けましょう。
セラミック矯正
セラミック矯正は、歯を薄く削ってセラミック製の被せ物（クラウン）を装着し、歯の形や色を整える方法です。部分矯正のように歯を動かすわけではないため、短期間で見た目を改善できます。
前歯の形が不揃いな方や変色した歯を白くしたい方、軽度のすきっ歯を改善したい方に向いています。
デメリットは、健康な歯を削らなければならない点です。また、歯を動かすわけではないため、歯並びを根本的に改善することはできません。
ラミネートベニア
ラミネートベニアは、歯の表面を薄く削り、セラミック製のシェルを貼り付けて見た目を整える治療法です。セラミック矯正と同様に、短期間で歯の変色や軽度の隙間などを改善できます。
セラミック矯正よりも歯を削る量が少ないため、歯にかかる負担を減らして見た目をきれいにしたい方に選ばれています。
注意点は、強い衝撃が加わると剥がれたり割れたりするリスクがある点です。また、歯を動かすわけではないため歯並びの乱れや噛み合わせの深さは改善できません。
歯並びが悪くない人が治療を決心できない理由
口元の見た目が気になっていても、治療に踏み切れない人もいるでしょう。ここでは、歯並びがそれほど悪くない人が、治療を決心できない理由について解説します。
歯科矯正費用が高い
矯正治療は基本的に保険適用外であり、費用が高額になる傾向にあります。歯並びの状態や治療方法によって異なりますが、部分矯正では30万円〜60万円程度、全体矯正では60万円〜120万円程度が相場です。
見た目の改善や虫歯のリスク軽減など、歯科矯正には多くのメリットがありますが、費用面が大きなハードルとなっている人は少なくないでしょう。
ただし、歯並びがそれほど悪くない場合は、費用を抑えながら治療できる場合があります。一回でまとまった金額を払うのが難しい方は、デンタルローンを利用する方法もあるので、歯科医院で一度相談してみるとよいでしょう。
咀嚼や発音に悪い影響が出ていない
現在の歯並びで咀嚼や発音に不自由を感じていない場合、「このままで十分」と感じる方も多いでしょう。見た目の改善に対するモチベーションが高くなければ、必要性を感じにくいかもしれません。
ただし、自覚症状がなくても、歯科医師が見ると噛み合わせに問題があったり、歯や顎に負担をかけていたりする場合もあります。
噛み合わせに問題がない場合は、短期間で費用を抑えて治療できる場合もあります。口元の見た目が気になっている場合は、一度歯科医師に見てもらうとよいでしょう。
「歯科矯正＝子どもがするもの」という意識がある
歯科矯正は子どもがするものというイメージを持っている方も多いです。
「矯正治療をしていると気付かれたくない」「歯並び悪くないのになぜ治療しているの？と思われたくない」などと感じ、矯正治療に対して抵抗感を抱く人もいるでしょう。
しかし、大人になってから矯正治療をする人は少なくありません。歯並びがそれほど悪くない人であれば、短期間で治療できる場合があります。
また、マウスピース矯正であれば、周りの人に気付かれることも少ないです。人と話す機会の多い接客業や営業職の方でも、口元を気にせずに治療を続けられるでしょう。
忙しくて歯科医院に通う時間がない
従来のワイヤー矯正では、1〜2ヶ月に1回程度通院し、装置を調整する必要があります。通院時間の確保が難しい場合、歯科矯正を諦める人もいるでしょう。
ただし、近年では通院回数が少ないマウスピース矯正を選ぶことも可能です。マウスピースの交換は自宅ででき、治療経過はオンラインで歯科医師が確認してくれます。
仕事や子育てで忙しく、定期的に通院するのが難しい方でも治療を続けやすいため、検討してみてください。
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33万円〜66万円 ※自由診療 |
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