歯科経営道場ブログ講座です!今回はWEB集客で歯科医院であればマストでやっておきたい「MEO集客」について解説いたします。MEO集客をすでに始めている先生もいらっしゃるとは思いますが、
「Googleマップで自院の掲載順位が上がらない」
と悩んでいる先生も多いのではないでしょうか?
MEO集客とは一言で言うと、Googleマップを使って集患する方法です。Googleマップを利用して歯医者を探している患者さんは多くいるので、医院を見つけてもらう手段としてMEOは非常に効果的です。
とはいえ「まだ十分な対策ができていない」「そもそも何をすればいいかわからない」という先生も多いでしょう。
今回の歯科経営道場では、MEOの重要性や集患を成功させるための10の戦略をまとめました。
MEOへの取り組みを検討中の院長さん・歯科医院のWeb担当者さんは、ぜひ参考にしてください。
そもそもMEOとは??
「MEO」とは、Map Engine Optimization の略称で「マップエンジン最適化」のことです。
具体的には、Google検索結果の地図あるいは、Googleマップアプリ内で、自院の情報を上位に表示するための対策を指します。たとえば「町田 歯医者」と検索すると、以下のように3つの歯科医院の情報が表示されます。

この検索部分に自分の医院の情報を載せることができると、医院が多くの人に見てもらえるだけでなく、見てくれる多くの患者さんは近くに住んでいる方が多いので、来院率も高く、リピート率も高い質の高い集患に繋げることができます。
Google検索した際に表示されるのは、上位3つまでです。なので、MEOではTOP3を目指して対策をおこないます。
特にスマホの場合には、そのまま「電話」や「ルート検索」といったアクションにもつながりやすいため高い集患効果が見込めます。

後の章で詳しく解説しますが、上位表示するには Googleビジネスプロフィールに登録し、情報を充実させる必要があります。
MEOの順位は何で決まるのか?
順位決定の仕組みはすべて公開されているわけではありませんが、Googleが公式にランキングに使用すると発表している3つの要素があるのでご紹介します。

- 関連性
ユーザーが検索したキーワードと、クリニックの掲載情報が一致している度合いのことを表しています。クリニックの情報を漏れなく記入することで、ユーザーの検索と一致する可能性が高くなるので、クリニックに関する情報は妥協することなく全て記入しましょう。
- 距離
距離はユーザーが指定した場所と、クリニックの近さを表しています。距離が近いクリニックほどユーザーに表示されやすくなります。ここはクリニック側にできることは少ないのであまり意識しなくてもいいでしょう。
- 視認性の高さ
「視認性の高さ」は、「ビジネスがどれだけ広く知られているか」です。たとえば、ウェブ上の情報やGoogleのクチコミ評価、オフラインでの評判などが評価に含まれます。
上記の3つの要素を改善することです。3つの要素に照らしわせて自分のクリニックが最適化できているか何度も確認しながら、改善していきましょう!
MEOでクリニック集患を成功させるための7の戦略
それでは、歯科医院のMEOにおいて特に重要な7の戦略・ポイントをご紹介します。
- ターゲットキーワードを決める
- Googleビジネスプロフィールの情報をもれなく埋め、最新に保つ
- 商品欄に診療内容を設定する
- 医院の写真を増やす
- 医院や診療に関する投稿を定期的におこなう
- 患者様にクチコミを依頼する
- クチコミに返信する
それぞれ解説します。
1.ターゲットキーワードを決める
まずは、どのようなキーワードでの上位表示を目指すのか、ターゲットキーワードを決めましょう。
あなたの歯科医院を利用する患者さんは、どのような単語を検索窓に入力するでしょうか?
通常、歯科医院を探す患者さんは職場や自宅近くを探すため、地域名を含むキーワードでの対策が基本となります。歯科医院のターゲットキーワード例
- 「地域名 + 歯医者」(例:「町田 歯医者」)
- 「地域名 + 歯科」(例:「町田 歯科」)
- 「駅名 + 歯医者」(例:「町田駅 歯医者」)
- 「地域名 + 歯医者 + 詳細条件」(例:「町田 歯医者 痛くない」)
- 「地域名 + 歯医者 + 診療時間」(例:「町田 歯医者 夜」)
- 「地域名 + (歯医者) + 診療内容」(例:「町田 歯医者 インプラント」「町田 ホワイトニング」)
ただしターゲットキーワードは、「東京 歯医者」のような広いエリアではなく、「町田 歯医者」のように近隣のエリアや最寄り駅に絞りましょう。
エリアが広がるほど、上位表示も難しくなるためです。
また、Googleビジネスプロフィールのパフォーマンス機能を使って「検索内容」をチェックするのもおすすめです。
現在どの検索キーワードで医院情報が表示されているかを確認できます。

2.Googleビジネスプロフィールの情報をもれなく埋め、最新に保つ

MEOを成功させるには、Googleビジネスプロフィールの情報を充実させ、その情報を常に最新に保つ必要があります。
Googleビジネスプロフィールでは、以下のような基本情報の登録が可能です。Googleビジネスプロフィールで登録できる項目の例
- ビジネス名
- ビジネスカテゴリ
- 説明
- 開業日
- ビジネス所在地(およびサービス提供地域)
- 営業時間(および特別営業時間)
- 電話番号
- ウェブサイト
- その他
- 写真
それぞれの項目に自院の情報を入力しておきましょう。
ビジネス情報をもれなく正確に入力することで、検索キーワードとの一致度合いが高まり、上位表示しやすくなります。
特に、営業時間に関しては正確で最新の情報を入力しましょう。なぜならこの情報を参考に予約や、来院に直接繋がるので、間違った情報では患者さんに誤解を与えてしまう可能性があるからです。
各基本情報を入力する際には細かな注意点もありますので、初めての方は以下のGoogle公式ヘルプページ を確認しながら入力することをおすすめします。
Google でビジネス プロフィールを編集する – Google ビジネス プロフィール ヘルプ
3.商品欄に診療内容を設定する
歯科医院は「商品」欄に診療内容を設定できます。※設定したカテゴリに応じて設定可能な項目が異なります。

それぞれの項目をクリックすると、診療項目ごとの詳細情報も確認できるようになっています。
以下の設定をしておくことが可能です。
- 写真
- 説明文(診療内容の説明)
- 特定のWebページへのリンク
来院前に診療項目を確認したい患者さんも多いため、設定しておくと親切です。
4.医院の写真を増やす
歯科医院の施設や院内スタッフの雰囲気が伝わるような写真を増やすこともMEOに効果的です。

写真を充実させることで、表示回数や閲覧数、ユーザーのアクションに対して良い影響が出る傾向があります。
院内の雰囲気や歯科医師の先生や衛生士さんの顔が事前にわかるほうが、イメージがしやすく、患者さんは安心して来院できますよね。
特に、痛みを伴うこともある歯科治療の場合には「安心感」がとても重要です。
以下のようなさまざまな写真を投稿し、医院の雰囲気が伝わるようにしましょう。歯科医院の写真の例
- 外観の写真:正面だけでなく、右・左からなど患者様が来院するあらゆる角度での写真。
- 院内の写真:医院全体の雰囲気が伝わる写真。受付・待合室・診療台の写真など。
- スタッフの写真:院長、歯科衛生士の写真。
- 治療の様子:実際に治療中の写真。
写真には笑顔の医院長や、笑顔のスタッフを乗せるようにして、とにかく明るい雰囲気の写真を載せた方が患者さんは安心感を持つので、来院につながりやすいです!
5.医院や診療に関する投稿を定期的におこなう
Googleビジネスプロフィールには、自院に関する最新情報をSNSやブログのように発信できる「投稿」と呼ばれる機能があります。
投稿を定期的におこなうことで、来院前の患者さんに対して「情報をきちんと管理・更新している医院だ」という信頼感を与えたり、自院の取り組みやアドバイスを広く伝えることが可能です。

狙っているキーワードと関連性の高い投稿をすると、MEOにも有利に働く傾向があります。
そのため、「町田 インプラント」のようなキーワードでの上位表示を狙っている場合には、投稿でもインプラントに関する情報提供を増やすと良いでしょう。
以下、歯科医院の投稿内容例です。歯科医院の投稿内容例
- 自院の治療方法や設備、感染対策への取り組み
- 口腔ケアのアドバイス
- キャンペーンの告知
- 休診日のお知らせ
6.患者様にクチコミを依頼する
クチコミは患者さんの歯科医院選びに直接影響するだけでなく、順位にも大きく影響する要素です。
Googleはクチコミの数やスコアがランキングに影響することを明記しています。
Google でのクチコミ数とスコアも、ローカル検索結果のランキングに影響します。クチコミ数が多く評価の高いビジネスは、ランキングが高くなります。
そのため、まずは患者さんにクチコミを投稿してもらうことが重要です。
特に、クチコミ件数が10件に達していない歯科医院は、定期的に通院しているような満足度の高い患者さんに、積極的に依頼してみましょう。
クチコミを促す方法
- 治療に満足いただけた患者様に、声かけをする
- QRコードを掲載したPOPやチラシを院内の目立つところに設置する
7.クチコミに返信する
投稿された口コミに返信することで、検索でクリニックを見つけた際に口コミに返信しているクリニックは好印象を与えることができるので新患の来院にも繋がる点です。

良くないクチコミをいただいた場合にも、それが事実の場合にはきちんと謝罪し「今後こうしていきます」と示すことをおすすめします。
【まとめ】歯科医院はMEOを意識して新患を増やそう!
MEOにまだ取り組んでいない歯科医院は、正しい方法でMEOに取り組めば、飛躍的に問い合わせや新患の数を増やせる可能性があります。
対策エリア内の競合が増えてしまう前に、いち早く対策しておくことをお勧めします。
なお、MEOはSEOとセットで取り組むことで相乗効果が生まれ、さらに成果が出やすくなります。