オープンバイトに悩んでいて、このまま放置するとどんなリスクがあるのか、どんな「治療法」を検討すべきなのかと、悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
じつはオープンバイトは、放置するとさまざまなリスクがあるため、悩んでいる方は一度歯科医院で状態を診断してもらうことをおすすめします。
本記事では、オープンバイトの原因やリスク、オープンバイトの治療方法まで詳しく紹介しています。オープンバイトに悩んでいて詳しく知りたいという方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
矯正の費用について詳しく知りたい方はこちらに記事も参考にしてみてください。
『歯科矯正の値段の相場は?医療費控除は?矯正費用に関する全情報まとめ』
オープンバイト(開咬)ってどんな状態のこと?
オープンバイトとは「開咬」とも呼ばれ、噛み合わせたときに上下の歯列に隙間があり、数歯に渡り噛み合っていない状態を指します。
「出っ歯(上顎前突)」や「受け口(下顎前突)」が水平方向の不正咬合であるのに対し、「オープンバイト(開咬)」は垂直方向の不正咬合に含まれます。
ただし、垂直方向の「オープンバイト」に加えて、水平方向の「出っ歯(上顎前突)」や「受け口(下顎前突)」などが組み合わさっているケースもあります。
オープンバイトは、噛み合わせに隙間があってうまく噛み合わせられず、無理に噛み合わせようとすることで、顎に大きな負担をかけてしまったり、隙間から息が漏れてしまって発音がしにくくなったりなど、さまざまなリスクがあります。
オープンバイトの原因として考えられるもの
オープンバイトの原因として考えられるものは、大きくわけると2つあります。それは、「遺伝的要因」と、日常の癖などによる「後天的要因」によるものです。
まずは、オープンバイトになった原因について知ることからはじめましょう。
口呼吸や指しゃぶりなどの癖によるもの
オープンバイトの原因として考えられるものに、「口呼吸」や「指しゃぶり」などの日常の癖が挙げられます。これらの癖のことを「口腔習癖」と呼び、本人も気づかないうちに癖づいてしまって、度々行ってしまうものです。
たとえば「口呼吸」では、ポカンと口が開く状態が続くことで舌が低い位置になったり、口を閉じる筋力が弱まったりすることで、歯の表側と裏側からの押される力のバランスが崩れて、オープンバイトになるリスクが高まります。
また「指しゃぶり」の場合は、3歳頃を過ぎても長く続いてしまうと、「指しゃぶり」による圧力で前歯が前方に倒れてしまって、オープンバイトの原因になる可能性があります。さらに、「唇を噛む癖」や「爪を噛む癖」なども、オープンバイトの原因になるリスクがあります。
遺伝などによる骨格によるもの
オープンバイトは、遺伝など骨格によるものが原因となるケースもあります。
「オープンバイト」の悪い歯並びや噛み合わせ自体がそのまま遺伝することはありませんが、顎の「形」や「大きさ」などは遺伝します。
これらの骨格的要因が親から遺伝することによって、オープンバイトになるリスクを高めてしまう可能性があります。
オープンバイトによって生じうるリスク
オープンバイトによって生じると考えられるリスクは、非常に多いです。具体例は、以下の通りです。
- 発音がしにくくなる
- 口呼吸になりやすい(口の中が乾燥しやすい)
- 虫歯・歯周病のリスク
- 顎関節症のリスク
- 面長になるリスク
- 歯の寿命が短くなる(バランスよく噛めないため)
- 見た目のコンプレックス
- 食事がしにくい など
今、具体例を挙げただけでも、これだけのリスクが想定できます。
正しく噛めないことで、歯や顎に部分的に強い負荷がかかってしまいます。さらに、口呼吸にもなりやすいオープンバイトは、「ドライマウス」になって「虫歯・歯周病のリスク」なども上がります。
また「面長になるリスク」に関しては、口元が開いて「鼻下から顎先までの距離」が長くなりやすいことや、口元がポカンと開くことで口まわりの筋肉が衰えて、顔のメリハリがなくなることが原因です。
これはほんの一部のリスクですが、オープンバイトを放置することで、「見た目」のコンプレックスだけに留まらず、さまざまなトラブルが生じる可能性があるため注意点が必要です。
【危険】オープンバイトを自力で治す行為
歯科矯正は費用が高額になることも多いため、どうにかしてオープンバイトを自力で治すことはできないかと、方法を探している方もいるかもしれません。しかしながら、この自力で治す行為は非常に危険です。
歯は指で継続的に押して圧力をかければ、動く可能性はあります。ただし、正しい位置に動く可能性は低く、むしろデメリットの方が上回るリスクがあります。
たとえば、異常な力で歯を押し続けると、歯ぐきが痩せたり、歯の根っこが短くなってグラグラしはじめたりなど、歯の寿命を縮める可能性もあります。
インターネットなどでさまざまなトレーニング法などが紹介されていることもありますが、それが本当に自分に合ったものかどうかは、矯正歯科医によって診断しないとわかりません。よかれと思ってやったことが、結果的にさらなく歯並びの悪化を招くリスクもあるため、注意が必要です。
オープンバイトの治し方は?矯正治療別に費用目安も紹介
オープンバイトの治し方には、以下の4つがあります。それぞれの治療法の特徴や、費用相場についても見ていきましょう。
- ワイヤー矯正
- マウスピース矯正
- MFT
- 外科的矯正治療
それぞれの治療法の特徴や、費用相場についても見ていきましょう。
①ワイヤー矯正
ワイヤー矯正とは、歯の表面に「ブラケット」という矯正器具を取りつけ、そこにワイヤーを通すことで矯正力をかけて歯を動かしていく矯正治療法です。ワイヤー矯正には、歯の表側に装置を取りつける「表側矯正」と、歯の裏側に装置を取りつける「裏側矯正」があります。
「表側矯正」は矯正器具が目立ちやすいというデメリットがありますが、従来からある矯正治療法で、ほぼすべての歯並びの症例に対応可能です。一方「裏側矯正」は、矯正器具を裏側に取りつけているため、目立ちにくいというメリットがあります。ただし治療の難易度が高いため、矯正歯科医によっては対応できないケースもあります。
費用相場は、ワイヤー矯正に限らず「歯並びの症例」によって異なりますが、目安として表側矯正は70~100万円、裏側矯正ではおよそ100~150万円の費用相場です。
②マウスピース矯正
マウスピース矯正とは、自分専用に作ったマウスピースを一定期間ごとに交換することで、歯を動かしていく矯正治療法です。透明なマウスピースを使用するため目立ちにくく、取り外しもできるため、食事や歯磨きなども、ほぼ今まで通りできるメリットがあります。
1日に20時間以上の装着時間が必要ですが、痛みも抑えられ目立ちにくい装置のため、アパレルや芸能関係のような人前に出たり、しゃべったりするような仕事の方でもはじめやすく、近年人気の矯正治療法です。
費用相場は矯正治療を受ける歯科医院や、歯並びの症例などによって大きく異なるケースもありますが、90~110万円程度が目安です。
③MFT
オープンバイトの後天的な原因として、「口呼吸」や「舌の癖」などの口腔習癖が挙げられます。これらを治すために、「MFT(筋機能療法)」と呼ばれる治療法を行うこともあります。
口まわりの筋肉が正常に機能できるように、「呼吸」や「舌の位置」などを正すトレーニングを行います。これらの癖を「MFT」で治しておくことで、オープンバイトの悪化や、歯科矯正後の後戻りを防げます。
「MFT」の費用相場も、歯科医院によってばらつきがありますが、目安としては1回3,000円~1万円程度です。ただし、歯科矯正と併用して行うことも多いため、オープンバイトの歯科矯正の費用に「MFT」の費用が含まれているケースもあります。
④外科的矯正治療
重度のオープンバイトの場合は、外科的矯正治療が必要になるケースもあります。外科的矯正治療とは、歯科矯正に「外科矯正手術」を併用するものです。
歯科矯正だけでは「オープンバイト」を改善できない場合に、顎の骨切りを行い、上下の噛み合わせを正常に戻します。
保険適用されない場合の費用相場は、80~200万円前後です。歯科医院や、オープンバイトの状態などにより、この費用相場は大きく変動します。
オープンバイトの治療費用は保険適用になるのか
オープンバイトの矯正治療の費用は、ほとんどの場合が「保険適用外」です。そのため、すべて自費治療になります。ただし一部、「健康保険適用となる疾患」に当てはまる場合は、「外科矯正手術」にかかる費用が保険適用できる場合もあります。
具体例を挙げると、外科手術を必要とする「顎変形症」や、6歯以上の「先天的な歯の欠損」を伴う不正咬合などの症例で、保険適用できる可能性があります。
オープンバイトの場合に、保険適用できる可能性が高いのは「顎変形症」です。まずは歯科医院でご自身の歯並びの症例が保険適用できるかどうか診断してもらいましょう。また仮に保険適用できても、保険適用できる医療機関は限られているため、事前にしっかり確認しておきましょう。
オープンバイトの治療を成功させよう
オープンバイトの歯並びは、口元が開きやすく見た目が気になるといったリスクがありますが、それ以外にも多数のリスクがあるため、注意が必要です。オープンバイトによるトラブルが生じる前に、早めに対策をしておくことが大切です。
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オープンバイトに関するよくあるQ&A
ここではオープンバイトに関する、以下の4つの質問についてそれぞれ回答していきます。
Q.オープンバイト(開咬)のデメリットとは?
オープンバイト(開咬)のデメリットは、非常に多いです。
主なデメリットは、以下の通りです。
- 発音がしにくくなる
- 口呼吸になりやすい(口の中が乾燥しやすい)
- 虫歯・歯周病のリスク
- 顎関節症のリスク
- 面長になるリスク
- 歯の寿命が短くなる(バランスよく噛めないため)
- 見た目のコンプレックス
- 食事がしにくい など
具体例を挙げただけでも、これだけのリスクが想定できます。
これはほんの一部のリスクですが、オープンバイトを放置することで、「見た目」のコンプレックスだけに留まらず、さまざまなトラブルが生じる可能性があるため注意点が必要です。
Q.オープンバイトとはどんな症状のこと?
オープンバイトはどんな症状かというと、噛み合わせたときに上下の歯列に隙間があり、数歯に渡り噛み合っていない状態を指します。
噛み合わせたときに隙間ができるため、うまく食べ物を噛み切れなかったり、歯の隙間から息が漏れてしまい、発音がしにくかったりなどのリスクがあります。
Q.オープンバイトはどうやって治すの?
オープンバイトを治すには、多くの場合は「歯科矯正」によって治すことが可能です。ただし、顎の大きさや位置に大きな問題があるケースでは、「外科矯正手術」が必要となるケースもあります。
また「マウスピース矯正」の場合は、歯並びの状態や、矯正歯科医の方針によって適用範囲に制限があるケースもあります。まずは歯科医院でご自身の歯並びが適用になるかどうか、診断してもらいましょう。