出っ歯がコンプレックスで、写真を見るたびに「歯並び治したいなぁ」と思う方も多いと思います。そんなときに多くの人が疑問に思うのが「自分に合った矯正方法ってなんだろう?」ということ。
そんな方のために本記事では、出っ歯の方にオススメの矯正方法や、そもそも矯正することのメリットをご紹介します。
ぜひ、矯正方法を選ぶ際の参考にしていただければ幸いです。
出っ歯とはどんな状態を指す?自分でできるセルフ診断を紹介!

出っ歯とはその名のとおり、前の歯が前方に出っ歯ている状態を指します。ここでは詳しくどのような状態が出っ歯に当てはまるのか見ていきましょう。
上の前歯がほかの歯と比較して前に出ている状態
歯科の専門分野では上顎前突や上下顎前突などと言われており、上の前歯がほかの歯と比べて前に飛び出している状態を指します。噛み合わせが悪い状態を指す不正咬合の一つとされています。
口元が盛り上がっているために、「口ゴボ」とも言われており、見た目が気になるばかりでなく、口を閉じづらいことによる口乾燥や口臭などの原因にもつながります。また、唾液の分泌が減ることで虫歯や歯周病につながることもあります。
【セルフ診断】真横から見ると分かりやすい
出っ歯かどうかは自分でわかる場合と、自分では出っ歯だと思っていても実際にはそうではないケースなどさまざまです。自分で診断するために、以下の基準を参考にしてみてください。
- 上下の歯と歯の間に5ミリ以上の隙間がある
- 前歯がほかの歯よりも傾いている
上記の状態が確認されれば出っ歯である可能性が高いと言えます。
実際にどれくらい出っ歯なのかを確認する場合には、検査に行くのがおすすめ!

出っ歯になる原因として考えられるのは2つ

出っ歯には先天的な理由と、日々の癖などが原因でなる後天的な理由があります。詳しく出っ歯の原因を見ていきましょう。
①遺伝的要素
両親、またはそのどちらかが出っ歯である場合、遺伝で出っ歯になることがあります。こちらは、歯の矯正によって改善することが可能ですが、顎の構造上極端に前に出っ張っていると、顎の外科的な手術が必要なケースもあります。
また、上の歯と下の歯の噛み合わせがうまくいかないと、バランスがうまく保てずに上顎だけが出てしまい、出っ歯になることも。
上下噛み合っていないことで、舌の位置が歯と歯の間にあることが多かったり、無理に口を閉じようとして唇を噛み締めるなどの癖ができてしまうこともあります。すると、舌の力で前歯を押し出し、出っ歯になることもあります。
②日頃の癖・習慣
呼吸と歯並びには密接な関係があり、出っ歯の原因として口呼吸も挙げられます。口呼吸を続けていると、口がポカンと開いている状態が続き、口周りの筋肉が緩んでしまいます。すると、ベロの筋肉の方がまさり、おしゃぶり同様前歯を押し出すことなり、出っ歯になってしまいます。
噛み合わせ同様に、舌の癖も出っ歯を招く原因となります。舌がつねに前歯に接しているような状態や、上下の歯の間に置く癖がある人は、無意識のうちに舌の力で前歯を押し出しています。
舌の力は微力に感じるかもしれませんが、歯科矯正でかける負荷の何十倍にも相当する舌の力は侮れません。
出っ歯を矯正せず放置することによるリスク

出っ歯は見た目だけでなく全身の健康にも影響することさえあります。この項目では出っ歯を放っておくことで起こるリスクを紹介します。
奥歯の寿命が短くなりやすい
前歯が出っ張っていることで、噛み合わせが悪いケースも少なくありません。噛み合わせが十分におこなわれないと、噛みづらさから前歯以外の歯の使用頻度が高くなります。すると奥歯などで噛むようになり、摩耗が進みます。
また、奥歯は歯ブラシや歯間ブラシなどが届きにくい箇所のため、磨き残しや汚れが付着したままの状態が続くリスクもあります。すると虫歯になり、歯を失う可能性が高くなってしまいます。
虫歯や歯周病になりやすい
出っ歯の原因のところでも触れましたが、出っ歯があることで口が閉じづらくなります。すると口が開いたままの状態が続き、口の中が乾燥状態になります。口が閉じていれば唾液が口の中を潤してくれるほか、虫歯菌などが繁殖するのを防いでくれます。
しかし、開いた状態ですと虫歯菌や歯周病が広がりやすくなってしまいます。虫歯や歯周病は放っておけば歯を失うリスクが高まります。
出っ歯を矯正するとどんなメリットがあるのか

出っ歯を放置しておくリスクがわかったところで、次に出っ歯を改善することで得られるメリットに目を向けていきたいと思います。
①顔つきが可愛く・かっこよくなる
出っ歯を矯正をする理由として多く挙げられるのが、表情や見た目の改善です。とくに、Eラインと呼ばれる鼻の先から顎の先を結んだラインを意識して治療ゴールを設定すると、見た目の改善を感じやすいと言えます。
美しいEラインは、口元がやや下がっている状態を指します。出っ歯を改善すると口元の盛り上がりが軽減され、美しいEラインに近づきます。すると、これまで以上に顔つきがかわいく、かっこよくなる可能性があります。
②体全体のバランスが整う
出っ歯に悩みを抱えている人は、噛み合わせに問題があるケースも少なくありません。噛みづらさからどちらか一方の顎ばかり使って噛んでしまったり、咀嚼回数が少なかったりする人もいます。
矯正によって噛み合わせが改善されると、左右バランス良く食べ物を噛むことができます。すると、顔の筋肉もよく使えて、表情筋の歪みや肩こり、頭痛などの不定愁訴さえも改善されることもあります。
③心が健康になる・ストレスが減少する
噛み合わせが改善することで十分に噛み切れるようになるだけでなく、ほかのメリットもあります。口が自然に閉じられるため、唾液が十分に分泌され食事もおいしくいただけます。
また、どちらかの筋肉ばかり使う癖によって顎の痛みや、肩こり、頭痛など気づかないうちに起きていた体のトラブルも減り、心身ともにストレスが軽くなることもあります。
出っ歯を矯正する治療方法の種類は?各特徴や費用目安を紹介

出っ歯を矯正するのに、歯科矯正は有効です。ここからは主な矯正方法の特徴とともにいくらかかるのか見ていきましょう。
ワイヤー矯正(表側)
従来からあるワイヤーとブラケットという矯正装置をつけるタイプの矯正方法です。歯の表面に装着するものと、口腔内の下側である歯の裏側につけるパターンがあります。
表面側につける矯正器具は目立ちやすいことがデメリットである一方で、金額面では舌側よりも比較的安くできることと、きちんと磨けているかなどが確認しやすく、清掃性での心配が低い点がメリットです。
表側のワイヤー矯正にかかる費用相場は、約60~100万円です。
ワイヤー矯正(裏側)
笑ったり会話時に矯正装置が目立つことを気にされる方は、裏側につけられるのは目立ちにくいというメリットがありますが、舌側矯正のほうが高い技術を必要とするため、金額も表側より高くなる傾向にあります。
裏側のワイヤー矯正にかかる費用相場は、約120~200万円です。

マウスピース矯正
プラスチック製の薄いマウスピースを複数個製作し、歯の移動状況に応じてつけかえていく矯正治療方法です。目立ちにくく、つけかえた際に痛みや違和感を感じにくい点から近年人気を集めています。また、通院頻度がワイヤー矯正よりも少なくて済むこともメリットとして挙げられます。
マウスピース矯正にかかる費用相場は80〜100万円程度です。
出っ歯をマウスピース矯正で治療した症例を紹介!
ここから、エミニナル矯正のマウスピースを使って実際に出っ歯を改善した症例を紹介します。
症例1.

こちらの患者さんは出っ歯が悩みで矯正をスタートしました。約1年後の結果が以下の写真です。

前に飛び出していた出っ歯が引っ込み、中央に向かって傾いていた歯も改善されていることがわかります。
出っ歯は自力で矯正できない!その危険性とは?

出っ歯の原因に、舌で押し出してしまったり、頬杖などの癖と聞き、こんな簡単なことで出っ歯になってしまうなら、自力で治すこともできるのでは? と思われる人もいるかもしれません。
しかし、これは大変危険なことです。ネットで検索すればアイスの棒のようなもので歯を押すなどの方法が出てきます。しかし、矯正は歯の構造や動きを専門的に学んだ国家資格取得者である矯正歯科医が診断と治療計画を練って矯正をおこないます。
素人判断で負荷を与えれば、あらぬ方向に歯を移動させてしまったり、余計に悪化することさえあります。決してセルフでおこなわないようにしましょう。
自分に合った出っ歯の矯正方法を見つけよう!

出っ歯は見た目だけでなく、全身の健康や心にまで影響を及ぼします。自己判断で治そうとはせず、気になったらまずは矯正歯科医に相談してみましょう。
出っ歯の矯正治療には、ワイヤー矯正とマウスピース矯正があります。どちらもそれぞれ特徴が違いますので、自分の希望に合う矯正方法を検討してみてください。
出っ歯の矯正に関するよくあるQ&A

Q.出っ歯矯正の治療期間はどのくらい?
A.出っ歯の治療にかかる期間は、患者さんの症状の重症度と仕上がりの希望によっても異なります。先ほど本文で紹介したケースでは、中程度の患者さんだったため、マウスピース矯正のみで抜歯や歯を削ることなく約1年の治療期間で改善しています。
しかし、歯を移動させるための十分なスペースがない人は抜歯が必要となることもあります。その場合、歯の移動量が多くなるため、2年半以上かかることもあります。
Q.出っ歯の矯正は何歳からできる?
A.大人になってから始めるより、子どものうちに矯正を始めたほうが良いのでは? そう悩む親御さんもいるかと思います。しかし、まだ骨の成長が見込めるうちはよっぽどのことがない限り矯正はしません。目安となるのは、6歳頃出っ歯の矯正治療を始められることが多いと言えます。
Q.出っ歯は治る?治らない?
A.出っ歯の原因にしは、生まれつきの骨の変形や歯の傾き、顎が小さいなど先天的な理由のほか、長期にわたる指しゃぶりや舌の癖などが原因でなる後天的なものがあります。
いずれの原因にせよ、歯科矯正で出っ歯を改善することができます。軽度〜中程度で顎や骨格に異常が見られない場合では、歯科矯正のみで改善されます。矯正だけでは難しい重度の症例であっても、外科的な手術を伴う矯正などで改善することができます。
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