歯並びを治したいと思うものの、気になるのは「前歯」だけ……。そんな場合、できる限り費用を抑えて、前歯をきれいに治したいと思われる方も多いのではないでしょうか?
インターネット上には、歯並びを自力で治す方法が紹介されているなど、お金をかけずに歯並びをきれいにできるといった投稿もあり、気になっている方も多いかと思います。
そこで、本記事では、前歯の矯正は自分でできるのかについての真相や、割り箸や市販のマウスピースによる効果やリスクなどについて紹介していきます。
前歯の矯正は自分でできる?気になる噂を解明!

では早速、前歯の矯正が自分でできるかどうか、以下の気になる「ふたつの噂の真相」について確認していきましょう。
うわさ1.前歯の出っ歯を押すと治る
前歯の出っ歯を押すと治るといった噂がありますが、これは仮に出っ歯になっている歯がたった1本であっても、歯を自力で押して歯並びがきれいに治るといったことは、ほぼないと言えるでしょう。
確かに、歯に継続的に力を加えれば、歯は動きます。しかしながら、本来歯を動かすには、歯科矯正で専門知識を持つ矯正歯科医が医学的根拠に基づき、時間をかけて治療計画を立ててはじめて行えることです。
一般の人が歯を押して自力で治そうとすることは非常に危険で、むしろ歯並びを悪化させてしまうリスクがあるのです。
うわさ2.割り箸で歯並びが改善する
割り箸で歯並びが改善するといった噂もありますが、割り箸で歯を押さえたり、咥えたりする方法などでは、歯並びを改善する方法にはなりません。
専門的な知識がないまま、割り箸によって歯に無理な力を加えてしまうと、歯にヒビが入ったり、おかしな方向へ歯が動いたりするリスクもあるため、やらないようにしましょう。
前歯の矯正を自分でしようとするリスク

前歯の矯正を自分でしようとすれば、さまざまなリスクを伴います。これは、歯や歯ぐきへの悪影響のみならず、全身にも悪影響を及ぼすため気をつけなければなりません。
歯並び・噛み合わせが悪化する
前歯の矯正を自分でしようとするリスクのひとつに、歯並び・噛み合わせが悪化してしまうということがあります。
自己判断で、医学的根拠のない無理な歯の動かし方をすると、思わぬ方向に歯が動いたり、気になっている歯以外も一緒に押されて、歯並びがさらにガタガタになってしまったりするリスクもあります。
また、歯並びの悪化だけにとどまらず、噛み合わせも崩れるリスクがあるため、パッと見ではわからなくても、歯の機能を十分に果たせなくなってしまう可能性もあります。
歯や歯ぐきにダメージを与える・寿命を奪う
前歯の矯正を自分でしようとすると、歯や歯ぐきにダメージを与えて、歯の寿命を短くしてしまうリスクがあります。
通常、歯を動かすには、専用の矯正器具を用いて、歯や歯ぐき、歯を支える骨などに負担をかけないよう、適切な圧力をかける必要があります。このときの圧力は、弱すぎても歯は動きませんし、強過ぎれば骨に過度な負担がかかってしまいます。
また、むやみに歯に強い力を加えると、歯を支える大事な「歯の根っこ部分」が短くなってしまうリスクもあります。
歯が抜けてしまう
歯が抜けてしまうことも、前歯の矯正を自分でしようとするリスクのひとつです。
歯に過度な力をかけ続けることで、歯を支えている骨が溶けてしまい、最悪の場合、歯が抜け落ちてしまうリスクがあります。また、圧力をかける方向によっては、歯が顎の骨から飛び出してしまい、歯が抜けてしまうリスクも想定できます。
さまざまな体の不調を引き起こす
さまざまな体の不調を引き起こすことも、前歯の矯正を自分でしようとするリスクのひとつです。
自力で歯を動かそうとして、歯並びや噛み合わせが悪くなってしまうと、顎関節やあご周りの筋肉にも負担がかかってしまい、顎関節症や肩こり、頭痛なども引き起こすリスクもあるのです。
市販のマウスピースを用いた前歯の矯正は自分でできる?

インターネットなどで、市販のマウスピースを用いた矯正装置が販売されていることがあります。
しかしながら、これらの市販のマウスピースはおすすめできません。ここでは、その理由について解説します。
そもそも矯正目的で作成されていない
一般的に市販されているマウスピースは、矯正治療のために製作されたものではありません。
これは、スポーツ時のくいしばりやケガ防止、就寝時の歯ぎしり防止のためのものであったりすることがほとんどのため、歯並びや噛み合わせを改善する効果は期待できません。
矯正の効果が期待できない理由3つ
市販で販売されているマウスピースのなかには、「噛み合わせを正す」などといった効果をうたう、市販のマウスピースも販売されています。しかしながらこのような場合も、歯並びや噛み合わせを改善する効果は期待できません。
この市販のマウスピースに、矯正の効果が期待できない3つの理由は以下の通りです。
- 歯にぴったり合うマウスピースをつくれない
- 適切な矯正力をかけられない
- 本来必要なスペースをつくれない
そもそも、市販のマウスピースでは歯にぴったり合わず、隙間ができてしまいます。歯科医院でつくってもらうような精密なマウスピースとは異なるため、適合性が悪く、適切な力がかけられません。
さらに、歯を本来の位置にきれいに並べるためには、「アタッチメント」という突起物を歯の表面につける必要があります。しかしながら、市販のマウスピースではこの「アタッチメント」をつけることができません。
また、歯並びを整えるにはただ歯を動かすだけではなく、抜歯や歯と歯の間を削って歯が並ぶスペースをつくり出すことも必要です。しかし、市販のマウスピースではこれらは行えず、矯正の効果が期待できないのです。
自作マウスピースもリスクが高い
お湯でやわらかくして自分で成形できるような市販のマウスピースでも、どうしても隙間ができてしまってぴったり合うマウスピースをつくることはできません。また、つくり方によっては、まったく合っていないマウスピースに仕上がってしまうこともあるでしょう。
歯並びは「適切な矯正器具」と「適切な矯正力」、「適切な矯正歯科医の治療計画」があってはじめて、安全に歯を動かすことができます。
矯正治療にかかる費用を抑えたいという思いから、自作マウスピースをつくって自力で歯並びを治そうと思ったとしても、結果的に異常をきたしてしまえば、いらない治療費がかかってしまうリスクもあるため注意が必要です。
前歯の矯正は歯科医院での治療が最適!その方法とは?

前歯の矯正は、自力で治したり、市販のマウスピースで治したりするのではなく、安全かつ効率的に治療を進めるためには、歯科医院での矯正治療が最適です。
歯科医院で前歯を矯正する方法としては、主に「ワイヤー矯正」と「マウスピース矯正」が挙げられます。それぞれの、治療内容・費用・期間を見ていきましょう。
ワイヤー矯正|治療内容・費用・期間
ワイヤー矯正は、歯の表面に「ブラケット」と呼ばれる矯正器具を接着して、そこにワイヤーを通すことで、歯を動かしていく行う矯正治療法です。
ワイヤー矯正には、唇側の歯の表面に装置を取りつける「表側矯正」と、舌側の歯の表面に装置を取りつける「裏側矯正」があります。
なかでも、「表側矯正」は歴史のある矯正治療法で、幅広い症例に対応しています。また、「裏側矯正」は歯の裏側に装置を取りつけるため、目立ちにくいといったメリットがあります。
ワイヤー矯正の費用相場は、「表側矯正」が80~100万円程度で、「裏側矯正」が100~160万円程度。治療期間は、1~3年程度です。
マウスピース矯正|治療内容・費用・期間
マウスピース矯正は、薄くて透明なマウスピース型の矯正装置を使用した矯正治療法です。マウスピース型の矯正装置は歯全体を覆うような形をしていますが、透明なので目立ちません。人前に立つ仕事をしていて歯科矯正中の見た目が気になるという方でもはじめやすい治療法です。
また、マウスピースは自由に取り外しもできるため、食事や歯磨きもいつも通りしやすいメリットがあります。
マウスピース矯正の費用相場は、ブランドによっても異なりますが、部分矯正で30~60万円程度、全体矯正なら60~120万円程度です。治療期間は、半年~3年程度です。
前歯はもちろん、大人の歯並びが自然に治ることはない!

残念ながら、大人の歯並びが自然に治ることはありません。
子どもの場合は顎の発育途中のため、矯正歯科医指導のもと口腔機能改善のトレーニングなどを行ったり、口呼吸や舌を突き出す癖など「日常の悪習癖」に気をつけたりすることで、歯科矯正をしなくても、顎が本来の大きさにしっかりと成長することで、歯がきれいに並ぶこともあります。
しかしながら、大人の場合は顎がすでに成長しきっている状態ですので、歯並びを治すには歯科矯正をする必要があります。
前歯の矯正は自分で行わず治療が改善の近道!
前歯の矯正を自分で行うと、結果的に口のトラブルが生じてしまい、無駄な治療費や期間を過ごしてしまうことになります。そのため、前歯をきれいにしたいのであれば、自分で治そうとせず、歯科矯正を受けるのが改善の一番の近道です。
エミニナル矯正では、500以上の豊富な症例実績を持つ矯正歯科医に、一人ひとりに合った「最短期間の矯正治療プラン」を提案してもらえます。
矯正治療中はもちろん、その前後に不安や疑問点があれば、公式LINEの「相談室」から気軽に相談ができる体制も整っており、治療も最短1回の通院から開始できます。
また、全国に提携クリニックも多くて通いやすいので、ぜひお近くの連携クリニックから初回診断を受けてみてください。
前歯の矯正に関するQ&A

Q.前歯が大きいのが悩み、治す方法は?
大きい前歯を治す方法は、前歯が大きく見えている原因によって変わります。
たとえば、「気になっている前歯の大きさ」が正常な大きさより明らかに異なる場合、被せ物を入れて歯の大きさを理想的な大きさにしたり、歯の表層の「エナメル質」部分を一層削って歯を正常な大きさにし、その後エナメル質を削ってできたスペースに「歯科矯正」でまわりの歯を動かして隙間を閉じたりする方法などがあります。
また、前歯の大きさは正常なのに「出っ歯」になっていることで、前歯が大きく見えることもあります。この場合は、歯科矯正で前に出ている前歯を引っ込めることで、大きく見えていた前歯が目立ちにくくなることもあります。
Q.前歯を舌で歯を押すとどんな影響がある?
舌で歯を押すと、前方へ押す圧力が歯にかかるため、前歯が前方へ傾斜して、出っ歯や受け口になるリスクがあります。
また、舌は本来、上顎の前歯の裏あたりに先端があり、舌全体は上顎についた状態が正常な状態ですが、舌の位置が下がった「低舌位」になっていると、下の前歯を自然と押しやすく、受け口になるリスクがあります。
Q.前歯の矯正はいくらかかる?
前歯だけで歯並びを治せるような症例であれば、部分矯正で治療が可能です。
そのため、全体矯正に比べると費用を抑えられます。具体的な費用相場は、歯並びの状態や、どの矯正治療法を選ぶかなどによっても異なりますが、部分矯正の費用の目安は30〜60万円程度です。
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月々3,000円から始められるエミニナル矯正は、「安心」で選ばれるマウスピース矯正です。
近年、不適切なマウスピース矯正治療により、残念な想いをされている方がいます。
治療期間が短く、極端に安価であることを謳うマウスピース矯正がでてきている中で、「歯並びの仕上がり結果が、理想から程遠い。噛み合わせが逆に悪くなった。」「当初伝えられた治療費より、結果大幅に総額が高くなり、途中で治療を断念した」などのお声を聞きます。
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