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インビザライン矯正とワイヤー矯正はどっちがいい?よくある質問やメリットとデメリットを紹介

インビザライン矯正とワイヤー矯正はどっちがいい?よくある質問やメリットとデメリットを紹介

矯正を検討している人の中には、マウスピース矯正とワイヤー矯正どっちの方が良いのか迷っている方もいますよね。

マウスピース矯正の中でも有名な、インビザラインの特徴や、インビザラインとワイヤー矯正それぞれのメリットやデメリットが知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

浅見 拓哉
監修 矯正ドクター
日本矯正歯科学会 認定医/インビザライン認定ドクター
三上 智彦
監修 矯正ドクター
日本矯正歯科学会認定医/インビザライン認定ドクター
名倉 奈津子
監修 矯正ドクター
東京歯科大学卒/医療法人社団佑健会 勤務

目次

インビザラインとワイヤー矯正はどっちがいい?まずは特徴を押さえよう

歯並びを治す方法の代表的なものに、「インビザライン矯正」と「ワイヤー矯正」があります。

本記事では、「ワイヤー矯正とインビザラインのどっちがいいか悩んでいる」「矯正方法について詳しく知りたい」という方に、各治療方法の特長をご紹介。さらに、費用・治療期間・仕上がりなどを項目別に比較していきます。

インビザライン矯正とは

インビザラインは、世界で最も有名なマウスピース型矯正システムです。一人ひとりの歯列に合ったアライナー(マウスピース)を歯並びの改善に合わせて付け替えていくことによって、理想の歯並びを目指します。

「装置が目立たたない」「自分で取り外しができる」「痛みが少ない」などの特徴があり、人気のある矯正方法です。治療完了までに使うマウスピースの枚数は歯並びによって異なり、治療期間も異なります。

ワイヤー矯正とは

ワイヤー矯正は、ブラケットという器具を1本1本の歯に装着し、そこにワイヤーを通して動かしていく矯正方法で「マルチブラケット矯正」とも呼ばれます。昔からあるスタンダードな方法で、歯列矯正といえばこのワイヤー矯正を思い浮かべる方も多いでしょう。実勢が豊富でほとんどの症例に対応できるので、今でも多くの歯科医院で行っています。

ワイヤー矯正といえば、歯の表に装置をつける「表側矯正」が一般的ですが、歯の裏側(舌側)に装置をつける「裏側矯正(舌側矯正/リンガル矯正)」も、大きくはワイヤー矯正に含まれます。

インビザラインとワイヤーはどっちがいい?項目別に比較!

インビザラインとワイヤー矯正を、【治療期間・費用・見た目・痛みや違和感・適応範囲・食事制限・歯磨き・仕上がり】の8つの項目にわけて比較していきます。

①どっちが早い?治療期間

インビザライン:1~3年ほど(部分矯正は数ヵ月~1年半ほど)
ワイヤー矯正:1~3年ほど(部分矯正は数ヵ月~1年半ほど)

治療期間は症例によって異なり、インビザラインとワイヤー矯正どちらも全体矯正の場合は1~3年ほどです。そもそもワイヤー矯正のほうが重度の症例を治療するケースが多いため、同程度の歯並びの症例であればワイヤー矯正のほうが早く治療が終わる可能性があります。

一部の歯だけにアプローチする部分矯正の場合の治療期間は、どちらの矯正方法でも数ヵ月~1年半ほどです。

②どっちが安い?治療費用

インビザライン:60~100万円ほど(部分矯正は30~60万円ほど)
ワイヤー矯正:60~150万円ほど(部分矯正は30~70万円ほど)

歯列矯正の費用は原則自費診療なので、費用は歯科医院によって異なります。相場としては、インビザライン、ワイヤー矯正の費用は大きく変わりません。
ワイヤー矯正は、金属の装置よりも白や透明の装置のほうが高く、表側矯正よりも裏側矯正の方が高いです。

③どっちが目立つ?見た目

インビザライン:目立ちにくい
ワイヤー矯正:目立つ

インビザラインは、薄くてほぼ透明なプラスチック素材のマウスピースを使って矯正するので、目立ちにくいです。近くでよく見なければ、ほとんどわからないでしょう。

ワイヤー矯正は、装置が金属でできているのでギラギラと目立ちます。白や透明の目立ちにくい装置を選択すると、やや目立ちにくくなります。歯の裏側に装置をつける裏側矯正は目立たないですが、対応している歯科医院が限られます。

④どっちが痛い?違和感・痛み

インビザライン:痛みが少ない
ワイヤー矯正:痛みが強いことが多い

矯正中に感じる痛みや違和感はワイヤー矯正の方が大きく、インビザラインは比較的痛みが少ないです。

ワイヤー矯正は、ブラケットやワイヤーなどの器具に凸凹と尖った部分があるためお口の粘膜を刺激しやすいです。装置が舌や唇などにあたって傷や口内炎ができてしまうこともあります。

また、歯を動かすときにはインビザライン・ワイヤー矯正ともに痛みや違和感があります。しかし、インビザラインはプラスチックの弾性を利用して少しずつ弱い力をかけるため、比較的痛みや違和感が少ないです。

⑤どっちが広い?適応範囲

インビザライン:ワイヤー矯正より狭い
ワイヤー矯正:広い

インビザライよりワイヤー矯正の方が、より幅広い症例に対応可能です。インビザラインは新しい矯正方法なので、現状において適応範囲が限られます。ワイヤー矯正はブラケットの位置やワイヤーの曲げ方などの調整により、効率的に歯を動かすことができます。重症後の高い症例は、ワイヤー矯正で治療することが多くなります。

⑥どっちがしやすい?食事制限の有無

インビザライン:食事がしやすい
ワイヤー矯正:食事がしにくい

インビザラインは食事のときに取り外しができるので、食事制限は基本的にありません。マウスピースを取り外せば、矯正前と同じように食事ができます。

ワイヤー矯正は装置が固定式なので、食事がしにくいです。ガムやキャラメル、お餅などの粘着性の食べ物は避けた方がよいでしょう。ただ、マウスピース、ワイヤー矯正ともに歯が痛むときは、硬いものを噛むと痛みがひどくなる恐れがあるため気をつける必要があります。

⑦どっちが簡単?歯磨き

インビザライン:歯磨きがしやすい
ワイヤー矯正:歯磨きがしにくい

取り外して歯磨きができるインビザラインの方が、断然歯磨きが簡単です。マウスピースそのものも取り外して丸洗いができるため、清潔を保てます。

ワイヤー矯正は装置が固定式なので、歯磨きがとても難しいです。歯ブラシだけでは汚れが落としきれないため、歯間ブラシやインタースペースブラシ(タフトブラシ)などを使い、時間をかけて丁寧に磨く必要があります。

⑧どっちが綺麗?最終的な仕上がり

インビザライン:優れている
ワイヤー矯正:優れている

最終的な仕上がりの綺麗さは、基本的にそれほど大きく変わりません。

ワイヤー矯正の方が歯の位置などを細かく調整するのが得意なので、仕上がりが優れるケースがあります。ただ、違いがでるのはごく一部の症例で、基本的には仕上がりの綺麗さは大きく変わらないでしょう。

インビザライン矯正のメリット・デメリット

インビザライン矯正のメリット・デメリット

インビザライン矯正のメリットとデメリットをご紹介しします。「やらなきゃよかった」と後で後悔しないため、事前にメリットだけでなくデメリットもしっかりとチェックしておきましょう。

メリット|清潔・違和感が少ない・目立たない

インビザラインは透明なプラスチック素材のマウスピースを使って矯正するので、治療中の見た目が目立たないのが大きなメリットです。

自分で取り外してマウスピースを水洗いできるので、清潔に保てます。歯磨きもしやすいため、ワイヤー矯正に比べて虫歯や歯周病になりにくいです。マウスピースは薄く滑らかなので、痛みや違和感が少ない点もメリットです。

デメリット|自己管理が必要・症例の制限

インビザラインは対応できる症例が限られています。重度の歯並び不正の方や、マウスピースがはまりにくい形の歯列をしている方などは、インビザライン矯正が難しいことがあります。

また、インビザラインは1日に20時間以上装着する必要があります。外している時間が長いと計画通りに治療が進みません。「毎日20時間装着する」「食事の際は取り外す 」「マウスピースを紛失・破損しないようにする」などの自己管理に自信がない方にはおすすめしないです。

ワイヤー矯正のメリット・デメリット

ワイヤー矯正のメリット・デメリットについてご紹介します。

メリット|幅広い適応症例・自己管理が不要

ワイヤー矯正は幅広い症例に対応可能で、ほとんどすべての歯並びに適応できます。抜歯症例など、大きく歯を移動させることを得意としています。インビザラインよりも歯の移動速度が速く、治療期間が短くなる傾向にあります。

また、矯正器具は歯科医院で装着するため、自分で取り外しする必要はありません。マウスピース矯正のような自己管理の手間が負担になる方にとっては、ワイヤー矯正のほうが楽に感じることもあるでしょう。

デメリット|目立つ・虫歯リスク

ブラケットやワイヤーなどの装置を歯の表側につける「表側ワイヤー矯正」は、装置が目立つのがデメリットです。装置を裏につける「裏側矯正」を選ぶと目立ちませんが、痛みや違和感が強く出ることが多いです。

また、矯正装置はつけっぱなしなので食べかすや汚れがたまりやすく、虫歯や歯周病のリスクが高まります。

【結論】インビザラインとワイヤーのどっちがいいかは人によって違う

インビザライン矯正がおすすめな人の特徴と、ワイヤー矯正がおすすめな人の特徴をご紹介します。

インビザライン矯正はこんな人におすすめ!

・治療中の見た目を気にされる人
・自己管理ができる人
・矯正中の痛みや違和感を少なくしたい人
・金属アレルギーの人

インビザライン矯正は透明のマウスピースを使って治療するので、目立ちません。接客業や人前に立つことが多い仕事をしている方など、見た目を気にされる方におすすめの治療方法です。

「1日に20時間装着する」「飲食の際は外し、歯磨きをしてから再装着する」「マウスピースを紛失・破損しないように管理する」などの自己管理ができる方におすすめします。また金属を使っていないので金属アレルギーの心配がなく、 ワイヤー矯正に比べて痛みや違和感が少ないです。

ワイヤー矯正はこんな人におすすめ!

・重度の歯列不正など、歯を大きく動かす必要のある人
・マウスピースのような自己管理は面倒に感じる人
・早く治療を終わらせたい人
・実績のある治療をしたい人

ワイヤー矯正は、ほぼすべての歯並びに対応できます。また治療の効果が出やすく、抜歯をして歯を大きく動かすような症例も可能です。自分では取り外しができませんので、マウスピースの装着時過不足による治療期間の延長などのトラブルも起こりません。

事前相談をして自分に合った治療を見つけよう

インビザライン矯正と、ワイヤー矯正の特徴とそれぞれの治療期間・費用・見た目などの比較を解説しました。どちらにもメリットとデメリットがありますので事前にチェックし、歯科医院で相談して自分に合った治療を見つけましょう。

エミニナル矯正は、歯列矯正に詳しい矯正ドクターが担当医になるマウスピース矯正サービスです。矯正相談を行っており「私の出っ歯は、マウスピース矯正とワイヤー矯正どっちで治すのがいいですか?」などの質問も可能です。事前のオンライン相談でも、治療期間などある程度シミュレーション可能ですので、お気軽にお問い合わせください。

インビザラインとワイヤー矯正に関するよくある質問

Q.子供はインビザラインとワイヤーどっちが良い?

子どもの歯列矯正は、インビザラインとワイヤー矯正どちらが良いとは言い切れません。それぞれにメリット・デメリットがあるためです。

インビザラインには、子ども用に特化したパッケージ「インビザライン・ファースト」があります。永久歯と乳歯が混在する時期の子ども(歳6~12歳ごろ)が対象で、適応条件があるためすべての子どもに適応できるというわけではありません。インビザライン・ファーストで治療が可能か、ワイヤー矯正の方が適しているかの最終的な判断は医師が行いますので、まずは歯科医に相談してみましょう。

Q.プラスチックブラケットのデメリットとは?

ワイヤー矯正のブラケットの種類は、「メタルブラケット」「プラスチックブラケット」「セラミックブラケット」があります。

「プラスチックブラケット」のデメリットは、メタルブラケットより強度が劣るためやや厚くできている点です。唇に当たって違和感を覚えやすいです。またプラスチックは吸水性があるため、変色して黄ばんでしまうことがあります。

Q.アタッチメントなしでの治療はできる?

アタッチメントをつけなくても、インビザライン矯正は可能です。ただし、アタッチメントを付けた場合よりも治療期間は長くなります。
インビザラインでアタッチメントを付けたくないという方は、カウンセリングの段階で歯科医に相談してみましょう。

Q.インビザラインとワイヤー矯正のどっちも行うケースもある?

症例によっては、インビザラインとワイヤー矯正のどっちも行うこともあります。「ハイブリッド矯正(コンビネーション矯正)」と呼ばれる方法で、最初にワイヤー矯正である程度歯を動かし、途中でインビザライン矯正に移行します。

インビザラインでは難しい症例でも治療できるため、治療方法の選択肢が広がります。また、ワイヤー矯正の装置を装着する期間を最小限にでき、矯正装置によるストレスを減らせるというメリットがあります。

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Emi

デパコスからドラコスまで大好きな、根っからの美容好き。最近は美容医療領域の興味関心度が高い。綺麗に年を重ね、素から綺麗を目指したい。