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抜歯矯正は口元が引っ込みすぎるのか?原因と後悔しない方法を徹底解説

歯並びを綺麗にしたくて歯科矯正を始めてみたいと思っていても、SNSで「口元が下がった」や「歯科矯正でブサイクになった」などの口コミを目にすると不安に思いますよね。今回の記事では、そんな不安を払拭するために、歯科矯正で抜歯をすると口元が下がってしまうことがあるのか?

矯正にかかる費用を無駄にしないために、何に注意すれば歯科矯正で後悔をしなくて済むのか?その原因やその解決方法など気になることを分かりやすくまとめました。歯科矯正を始めたいけど、まだ不安で踏み出せていない方は、ぜひ参考にしてみてください。

浅見 拓哉
監修 矯正ドクター
日本矯正歯科学会 認定医/インビザライン認定ドクター
三上 智彦
監修 矯正ドクター
日本矯正歯科学会認定医/インビザライン認定ドクター
名倉 奈津子
監修 矯正ドクター
東京歯科大学卒/医療法人社団佑健会 勤務

歯科矯正によって口元が下がりすぎることはあるのか

「歯科矯正をしたら口元が下がりすぎてしまった」「歯科矯正でブサイクになった」という話を聞いたことがありますか?

本来は、歯科矯正によって口元が下がりすぎるということはないはずですが、実際には「口元が奥へと下がりすぎた」というトラブルを抱えている方は少なからず存在します。歯科矯正によって口元が下がりすぎるのはどうしてなのでしょうか?

歯科矯正後に口元が下がりすぎる・顔が変化してしまう2つの原因

歯科矯正で口元が下がりすぎてしまう原因を、2つご紹介します。

1.不必要な抜歯矯正をおこなった

歯科矯正では、歯を動かすためのスペースを作るために「抜歯」を行うことがあります。抜歯してできたスペース分、突出した前歯を下げることができ、それに伴い口唇も下がります。

一般的には、大きく歯を移動させる必要がある症例にのみ抜歯を行います。まれに歯科医師のシミュレーション不足などによって不必要な抜歯矯正を行ってしまうことがあり、口元が引っ込みすぎてしまうケースがあるのです。その結果、口元が貧相な印象になってしまうことが考えられます。

2.Eラインを考慮しなかった

理想的な横顔の指標とされる「Eライン」を考慮しない矯正歯科医のもとで歯科矯正をすると、「口元が下がった」「顎がしゃくれた」といった顔の変化を感じることがあります。

歯科矯正によってブサイクにならないためには、歯並びや噛み合わせだけでなく、顎の位置・唇の形や厚み・鼻の形なども含めて、トータルバランスを考えて治療する必要があります。これらをしっかりと考慮しないと、満足のいく治療結果は得ることは難しいです。

トータルバランスを考えて矯正治療を進めていきたい場合には、症例件数が多く、たくさんの患者さんに治療をした経験のある矯正歯科医を選ぶと安心して治療を受けることができますよ。

ミニナル矯正では、治療経験が500症例以上の矯正のプロ”矯正ドクター”が100%担当するシステムですので、歯列矯正に不安がある方も安心して治療を行うことができます。気になった方は下のボタンから詳細をご確認くださいね。

歯科矯正によって口元が下がりやすい歯並び

そもそも歯を下げる歯科矯正は、「出っ歯(上顎前突)」や「上下顎前突」など、歯が前方に突出している歯並びに対して行う治療方法です。このような歯並びの方は、歯科矯正によって口元も下がりやすいでしょう。

1.出っ歯

「出っ歯」とは歯が前に出ている歯並びのことで、医療用語では「上顎前突」といいます。前歯が前に出ていると、口唇も前に突き出ている「口ゴボ」のように見えます。

重度の上顎前突のケースでは、小臼歯を抜歯してスペースを作り前歯を奥に下げてきれいに並べていく矯正治療をします。抜歯矯正をすると、口元が引っ込みスッキリとした顔立ちになることがあります。
しかし、大きなスペースが必要ないのに抜歯矯正をすると前歯が下がり、口元が引っ込みすぎてしまうことがあるのです。

2.両顎が前に出ている歯並び

上下両方の歯や顎が前方に出ている状態を「上下顎前突」といいます。口元がモッコリと突き出して見えるのが特徴です。口ゴボという風に呼ばれたりもしています。

重度の上下顎前突を治療する際は、上下左右合わせて4本の小臼歯を抜歯し歯を並べるスペースをつくり、歯科矯正を行うことが多いです。抜歯をする本数が多いほど、顔の印象の変化も大きくなります。症状が重くないのに抜歯矯正をすると、口元が引っ込みすぎてしまう原因となります。

抜歯矯正で口元が引っ込みすぎたことによって生じうるリスク

歯科矯正で口元が下がりすぎると、以下のようなリスクが生じることがあります。

1.鼻の下が伸びる

前歯を過度に下げてしまうと、今まで張り出していた鼻の下の皮膚が余ってしまい、鼻の下(人中)が伸びたような印象になることがあります。

2.ほうれい線が目立つ

出っ歯や上下顎前突などで歯が前に出ていた方が矯正で歯を下げると、頬の皮膚も一緒に引っ込みます。その結果、頬がたるんでほうれい線が目立つようになることがあります。

3.口元がしぼんでみえる

抜歯の必要がない症例なのに抜歯をして矯正すると、口元が過度に引っ込んでしまうことがあります。
通常は、口元の皮膚は歯や顎で前に張り出されている状態なのですが、必要以上に歯を引っ込めると口元がしぼんで見えるようになります。

その結果、「顔が貧相に見える」「肌の張りが失われる」「老けて見える」などの印象を与えることがあるのです。

4.噛み合わせが悪化する

抜歯矯正で口元が引っ込みすぎているケースでは、上下のかみ合わせが悪化している可能性もあります。歯科矯正を始める前に精密検査をしっかりと行わなかったり、矯正に詳しくない歯科医の診断・施術を受けたりすると、このような恐れがあるのです。

かみ合わせが悪いと歯や顎に負担がかかるので、将来的に顎関節症を発症したり歯の寿命が短くなったりするリスクも考えられます。

5.しゃくれて見えるようになる

口元が過度に引っ込むと、相対的に下の顎が目立ってしまうことがあります。その結果、下顎が突き出た「しゃくれ」のような印象になるケースがあるのです。

口元が下がりすぎない歯科矯正をおこなうポイント

歯科矯正で口元が下がりすぎないようにするために、気を付けたいポイントをご紹介します。

1.Eラインについて知識をつける

口元が下がりすぎないためには、Eラインについての正しい知識をつけておくことが大切です。Eラインを意識しすぎると過度に歯を下げてしまうことがあり、口元が引っ込みすぎる結果を招く危険性があるためです。

そもそもEラインとは、横顔の美しさの指標として用いられるものです。顔を横から見た時の「鼻先と顎先を結ぶライン」のことで、このラインよりも唇が内側(またはライン上)にあると、理想的な横顔だとされています。

ただEラインは、アメリカの歯科医が提唱したものなので、鼻や顎に高さがある欧米人の美の基準には合っても、骨格的に鼻や顎が低めの日本人には合わないケースがあります。

鼻や顎の高さがあまりない日本人が無理に歯科矯正でEラインの基準に合わせようとすると、口元が下がりすぎてしまうケースがあります。
Eラインにこだわりすぎず、顔全体のバランスを見ながら歯並びを整えることが大切ですよ。

2.理想とする治療のゴールを事前に伝える

歯科矯正でどんな歯並びや口元になりたいのかなどの自分の希望を、治療を始める前にしっかりと矯正歯科医に伝えることはとても大切です。希望を伝えれば、担当医はその希望に最大限添うような方法を考え、治療計画を提示してくれます。

横顔だけでなく、正面から見た顔の印象、全体的な顔のバランスのイメージを、矯正歯科医としっかりとすり合わせましょう。抜歯をして矯正する場合と、抜歯をしないで矯正する場合にどのような顔立ちになる可能性があるのかを事前によく確認し、納得の上で治療を始めることが大切です。

不安なことがあればどんどん質問し、丁寧に答えてくれる信頼のおける矯正歯科医を選ぶと良いでしょう。

3.実績が豊富な矯正歯科医を選ぶ

歯科矯正は、専門的な知識や高度な技術が必要な治療方法です。歯科矯正の実績が豊富な矯正歯科医を選ぶと良いでしょう。

実は歯科医師免許を所持していれば、歯科矯正を行っても法律上問題はありません。しかし歯科矯正を専門的に行っている、治療実績の豊富な矯正歯科医を選んだ方が、顔の印象を含めたよい結果を得られやすいです。

エミニナル矯正では、治療経験が500症例以上の矯正のプロ”矯正ドクター”が100%担当するシステムですので、矯正治療に不安のある方でも安心して治療を進めていくことができます。

また、エミニナル矯正は月額2750円から矯正治療を始めることができるので、気になった方は下のボタンから詳細をご確認くださいね。

4.精密検査をきちんとおこなう

歯科矯正で失敗しないためには、精密検査をきちんと行うことが大切です。

セファロレントゲン(頭部X線規格写真)や、3次元CTを導入している歯科医院なら、横顔や立体的な顔立ちを含めたより精密な検査を行うことができるでしょう。

5.通いやすい距離の歯科を選択する

一般的に、歯科矯正を始めると1ヶ月に1回ほど通院することになります。治療期間も1~3年と長くなることが多いので、通いやすい距離の歯科医院を選択するとよいでしょう。

矯正中は、矯正器具が取れたりお口の中に違和感があったりなど、予期せぬトラブルがあることも少なくありません。歯科医院が遠いと、すぐにトラブルに対処できないこともありますので、歯科医院を選ぶ際は通いやすさも考慮することをおすすめします。

6.セカンドオピニオンを受ける

しっかりと精密検査を行い相談したとしても、「本当にこの治療方法で大丈夫なの?」と不安になることがあるでしょう。心配がある方は、ぜひセカンドオピニオンを受けてみましょう。

時間のある方は他の矯正歯科・歯科医院で診てもらってセカンドオピニオンを受け、疑問点などをどんどん質問してみましょう。

こちらのYouTube動画では、矯正の治療計画で矯正医が話す内容と注目すべきポイントを紹介しています。
矯正クリニックに相談に行く際、ぜひ参考にしてみてくださいね。

まとめ

歯科矯正で口元が下がりすぎてしまう可能性は、残念ながらゼロではありません。このような失敗を防ぐためには、矯正歯科医に自分の理想とする口元・顔立ちの希望を事前にしっかりと伝えておくことが大切です。

マウスピース矯正ブランドの「エミニナル矯正」では、1人ひとりの歯並びや口の状況を精度高く診断し、治療計画を提示してくれます。
気になることがあれば、気軽に無料の矯正相談を受けてみてくださいね。

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近年、不適切なマウスピース矯正治療により、残念な想いをされている方がいます。

治療期間が短く、極端に安価であることを謳うマウスピース矯正がでてきている中で、「歯並びの仕上がり結果が、理想から程遠い。噛み合わせが逆に悪くなった。」「当初伝えられた治療費より、結果大幅に総額が高くなり、途中で治療を断念した」などのお声を聞きます。

これらの問題を解決すべく、エミニナルでは矯正のプロ”矯正ドクター”が100%担当する仕組みを作りました。在籍ドクターの治療経験は500症例以上なので、安心です。

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歯科矯正に関するよくあるQ&A

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Q.前歯矯正が顔にもたらすデメリットは?

前歯だけを矯正する部分矯正は、「費用が安い」「治療期間が短い」などのメリットがある一方、「かみ合わせを改善できない」「仕上がりが甘い」「歯を削ることがある(IPR)」などのデメリットがあります。

前歯だけしか治療できないので、奥歯のかみ合わせが悪い症例や、歯並びのガタツキが著しい症例には向いていません。また、仕上がりの完成度は全体矯正より落ちることが多いです。

Q.歯科矯正によって顔が長くなるのはなぜ?

出っ歯や上下顎前突など、口元が前方に突出していた症例を矯正して引っ込めると、前に張り出していた口元の皮膚が余ってしまう可能性があります。その結果、皮膚がたるんで「頬がこける」「顔が長く見える」ことがあるのです。

Q.抜歯矯正をすると歯列はどのくらい下がるの?

一般的に歯科矯正の際に抜歯をする「第一小臼歯(前から4番目の歯)」の幅は、6~7.5mmくらいなので、その程度歯列を下げることは可能です。ただ人によって歯並びが違うので、実際に口元が下がる量は人それぞれです。


Emi

デパコスからドラコスまで大好きな、根っからの美容好き。最近は美容医療領域の興味関心度が高い。綺麗に年を重ね、素から綺麗を目指したい。