歯科矯正をすべきかどうか悩んでいるという方や自分は歯科矯正ができるのかどうか不安という方も多いのではないでしょうか?
本記事では歯並びが良くなることのメリットや歯並びが良くない人のデメリット、また矯正すべき歯並びなどについて解説しています。
歯科矯正は必要?歯並びで人生が変わるってほんと?

歯並びがいい人のメリット
【食事がおいしく食べられる】
虫歯や口内炎があるだけで食事の満足度が下がったという経験はないでしょうか。自分の歯があり、食べ物が噛み切れて飲み込めるということはどんな食べ物もおいしく食べられます。
【清潔感が出て、堂々と笑える】
歯並びが綺麗だと清潔感があります。美しい人をイメージすると歯並びが綺麗に生えそろった人を思い浮かべる人は多いと思います。歯並びが綺麗だと笑顔や人とのコミュニケーションにおいても自信がもて、積極性も増します。
【噛み合わせが良くなり十分な咀嚼ができる】
歯並びが良いことは噛み合わせのバランスが良い状態も指します。噛み合わせが良いと十分な咀嚼ができ、唾液の分泌が正常に行われます。
【むし歯・歯周病になりにくい】
綺麗な歯並びですと、歯磨きがしやすく見た目ばかりでなく清潔さもアップします。歯周病は口腔内だけの問題にとどまらず、全身疾患に影響を及ぼすことも研究されています。綺麗な歯並びを心かげることは、全身の健康にもつながります。
歯並びが悪い人のデメリット
【唾液の分泌が減少し、免疫力が下がる】
噛みづらいことで、十分に食べ物を噛まずに胃腸へ送ってしまうことになります。すると唾液の分泌量も減り、消化する際に胃腸に負担がかかってしまいます。
【見た目が悪くなる】
歯並びが悪いとネガティブな印象や清潔感がない人のように受け止められてしまう可能性があります。とくに西欧圏では歯並びは育ちの良さなどとも関連づけて捉えられる傾向にあるため、歯並びの綺麗さを気にする人は多いです。
【虫歯や歯周病になりやすくなる】
歯に重なりが見られたり、歯磨きしづらい箇所があると同じところに磨き残しが発生します。すると、虫歯や歯周病の原因にもなりさらに見た目を悪化することにつながってしまいます。また、磨き残しは口臭の原因になり、美しさから遠ざかってしまいます。
歯科矯正が必要な、治したほうがいい歯並びは?

①出っ歯(上顎前突)
上の歯が前方に突き出した状態で「上顎前突」とも言います。出っ歯を自力で治すことはできないので、歯列矯正が必要です。
出っ歯になると唇が閉じにくく、唇を閉じると顎の先端に梅干しのようなシワができることも。口を閉じていても口元が突出して目立ちやすいため、コンプレックスになることも多いです。
歯並びはキレイなのに上の前歯だけ出ている場合や、上顎そのものが突出している場合もあります。出っ歯になる原因は、生まれつきの遺伝によるもののほか、指しゃぶりや口呼吸といった普段の何気ない癖も影響します。
②受け口(下顎前突)
出っ歯とは反対に下の歯が上の歯より前に出ている状態で「下顎前突」とも言います。見た目だけでなく、食べ物が噛みにくい、発音がしづらいといった問題も生じるため、歯列矯正が必要です。
受け口の原因には、下顎の過度な成長や、上の前歯が内側に傾いていることなどが挙げられます。また受け口も遺伝の影響を受けます。
顎の骨格異常で受け口になっている場合、外科的矯正治療が必要になることもあります。顎が発育中の子どもであれば、顎の成長を利用した歯列矯正で改善可能です。
③すきっ歯・開咬(かいこう)
「すきっ歯」は、歯と歯の間にすき間が開いている状態です。顎に対して歯が大きすぎる場合や、歯の本数が足りないことでも、すきっ歯になります。滑舌が悪くなったり、すき間に食べかすが溜まりやすくなるため、歯列矯正で改善しましょう。
「開咬」は、奥歯で噛み合わせたときに、上下の前歯にすき間が開いてしまう歯並びです。小さい頃の指しゃぶりや、舌で歯を押し出す癖などが原因になります。
前歯で食べ物を噛み切ることができないため、奥歯に負担がかかってしまいます。奥歯を長持ちさせるためにも、早めに歯列矯正を行いましょう。
④叢生(そうせい)・八重歯
歯と歯が重なってデコボコに生えている状態で、いわゆる「八重歯」も叢生の1種です。歯と顎のサイズバランスが悪く、歯が並ぶスペースが足りないことで叢生になります。
歯列矯正する際は、歯を並べるスペースを確保するため、抜歯をするケースも多いです。叢生は歯が重なり合っている部分に、どうしても磨き残しがでやすいため、虫歯や歯周病になるリスクが高まります。
また八重歯は、かわいいと言われることもありますが、放置しておくとさまざまなお口のトラブルの原因になりますので、早めに歯列矯正を検討しましょう。
必要な歯列矯正をしないと起こるリスク

ここからは歯列矯正が必要なのに放置しておくと、どのようなリスクがあるのかを、外面的・内面的に分けてそれぞれ詳しく紹介します。
外面的リスク
乱れた歯並びは、歯磨きがしにくくなるため、虫歯や歯周病、口臭のリスクを高めてしまいます。出っ歯や開咬などは、ドライマウスや口呼吸の原因になってしまうことも。
噛み合わせが悪いと、左右の歯で均等に噛むことが難しくなり、特定の歯や顎の関節に大きな負担がかかってしまいます。結果的に顔の歪み・顎関節症・頭痛や肩こりなど全身の不調を引き起こしてしまうこともあるのです。
また歯並びや噛み合わせが悪いと、食べ物をしっかり噛み砕くことが難しくなるため、胃腸への負担も増やしてしまいます。
内面的リスク
乱れた歯並びと噛み合わせは、顔の印象にも大きく影響します。歯並びを見られることを恥ずかしく思い、口元を隠したり人前で話すことに抵抗を感じるなど、自然な笑顔ができなくなっている人も多いです。
また口元のコンプレックスが原因で、自信をなくしてしまい、性格まで暗くなってしまったという方も。乱れた歯並びは、人付き合いが消極的になるなど、精神的にも悪影響を及ぼす可能性があります。
代表的な歯列矯正の種類|治療方法ごとの特徴を把握しよう

歯並びを改善する歯列矯正には、さまざまな種類があります。治療方法ごとに特徴がありますので、歯科医師と相談し、メリット・デメリットをしっかりと把握した上で、ご自分に合った歯列矯正を選択してください。
①ワイヤー矯正(表側矯正)
最も歴史の古いオーソドックスな矯正方法です。歯列矯正といえばワイヤー矯正のイメージが強いでしょう。歯の表面にブラケットと呼ばれる装置をつけて、そこにワイヤーを通して圧力をかけることで歯を動かします。
装置を歯に固定するため、自己管理は必要ありません。他の矯正方法と比べて、丈夫で比較的費用が安い傾向にあります。また、ほとんどの症例に対応できることもメリットです。
一方で矯正装置が金属のため、目立つことがワイヤー矯正の一番のデメリットです。接客業や営業など人前に立つ職業の方には不向きでしょう。見た目が気になる場合は、白や透明の目立ちにくい装置もありますが、金属の装置と比べて費用が高額になります。
②裏側矯正(舌側矯正)
矯正装置を歯の表側ではなく裏側(舌側)に装着するのが裏側矯正です。装置が見えにくいことが裏側矯正の大きなメリットです。周囲の人に矯正中だと気づかれたくない方でも安心して治療が受けられます。
ただし、舌があたる位置に装置がつくため、違和感を感じたり、食事や発音がしづらいことがデメリットです。また歯磨きもしにくいため、磨き残しを放置することで、虫歯や歯周病になるリスクも高まります。
裏側矯正は難易度が高く、技術力が必要です。そのため表側矯正に比べて費用が高額になる傾向にあります。専門的な知識を必要とすることから、対応できる歯科医院も限られます。
③マウスピース矯正
透明のマウスピース型の装置を装着し、少しずつ歯を動かす矯正方法です。1つのマウスピースをずっと使用するわけではなく、治療計画にあわせて1〜2週間ごとに新しいマウスピースに交換することで、理想の歯並びに近づけていきます。
透明のマウスピースは、非常に目立ちにくいので、見た目を気にされる方におすすめです。マウスピースを自分で取り外しできるため、食事をする際も矯正前と同じようにできます。また歯磨きの際も取り外しできるので、口腔内を清潔に保つことも可能です。
ただし装置の取り外しができる分、決められた装着時間が守れないと、計画通りに歯が動かず治療期間が延びてしまうことも。また重度の症例には対応できないケースもあります。
歯科矯正が必要な、大人の矯正ならマウスピース矯正

透明だから目立たない
近年人気を集めているマウスピース矯正は、目立ちにくく痛みも抑えられることがメリットです。マウスピース矯正は透明で目立ちにくいプラスチック製の矯正装置を使うので、気軽に始めることができます。矯正していることがバレにくいため、社会人からも人気が高い矯正方法です。
食事の時に気にならない
矯正歯科医の手によって装着と調整が必要となるワイヤー矯正。マウスピース矯正は自分の手で好きな時に着脱が可能なことがメリットとして挙げられます。飲食時や仕事上の都合でどうしても取り外しが必要な際にも、マウスピース矯正なら簡単に外すことができます。ワイヤー矯正であれば24時間装置がついたままの状態となるため、食べ物が詰まりやすいなどの悩みも出てきますが、マウスピース矯正であれば悩む必要はありません。
矯正中の口内環境トラブルを軽減
装置を自分で外せるため、これまでどおりのブラッシングができます。ワイヤー矯正の場合同じ箇所に汚れがたまるなど清掃性はとくに気をつけなくてはなりません。しかし、マウスピース矯正ならばこうした手間が省けます。つねに歯もマウスピースも清潔に保つことができるため、矯正中に発生しがちな虫歯や歯周病などの口内環境トラブルにかかるリスクが下げられます。
マウスピース矯正の症例
自分の歯並びに歯列矯正が必要かどうかを、知ることはできましたでしょうか。最後にマウスピース矯正のエミニナル矯正でキレイな歯並びを手にいれた方の、実際の症例写真を紹介します。
叢生(ガタガタの歯並び)


矯正前後で比較すると、奥に引っ込んでいた上の前歯が改善しているのがわかります。
出っ歯


上の歯の前に出ていた部分が、目立たないレベルに改善しているのがわかります。
あなたに必要な歯列矯正の範囲は?
歯列矯正には、一部の歯のみを矯正する部分矯正と、歯全体を矯正する全体矯正があります。部分矯正と全体矯正の違いは、以下の通りです。
部分矯正
部分矯正は、基本的に前から数えて3番目にある左右の犬歯~犬歯までの6本、上下12本が治療できる範囲です。
前歯のちょっとしたガタつきや、軽度の出っ歯、すきっ歯など、見た目が気になる部分だけを治したいという場合に適しています。一方で噛み合わせや骨格に異常がある場合など、複雑な症例には対応できません。
部分矯正は歯を動かす範囲が狭いため、全体矯正と比べて治療期間は短く(約半年〜1年)、費用も抑えられます。
全体矯正
全体矯正は、前歯だけでなく奥歯まですべての歯を矯正できます。見た目だけでなく、噛み合わせに問題がある歯並びにも対応可能です。
ほとんどの症例に対応できることが全体矯正のメリットです。たとえば部分矯正では治療が難しい「受け口」や、抜歯をして歯を大きく動かす必要がある場合にも対応できます。
一方ですべての歯に矯正装置を装着する必要があるため、部分矯正と比べて2倍ほどの費用がかかってしまいます。また、治療期間も2〜3年ほどと長くなることも全体矯正のデメリットです。
良い歯列矯正をおこなうために重視したいポイント

歯列矯正には高額な費用がかかるため、治療をはじめてから後悔するようなことは避けたいですよね。ここからは、良い歯列矯正をおこなうために重視したいポイントを紹介します。以下のポイントを事前にしっかりと確認し、歯列矯正による後悔を防ぎましょう。
治療スケジュール
歯列矯正は長期間にわたって治療を行います。その間、矯正装置をつけつづけなければなりません。特にワイヤー矯正の場合は、基本的に装置を外すことができないため、結婚式などのイベントとのスケジュールは問題ないかを確認しておきましょう。
また、どの矯正方法でも治療中は定期的に通院が必要です。転勤や結婚、出産などライフスタイルが変わることで、通院ができなくなる可能性があります。数年以内にライフスタイルが変わる予定が少しでもあるなら、矯正前にどうするかをしっかり考えておきましょう。
矯正の目的・ゴール地点
歯列矯正で後悔しないためには、何を目的に矯正をするのか、最終的にどんな歯並びを目指しているのかを明確にしておくことも大切です。理想とする歯並びは患者さんごとに異なり、どこをゴール地点にするかによって最適な治療方法も変わってきます。
また、そのゴール地点を治療前に歯科医師と共有しておくことも重要です。患者さんと歯科医師でゴール地点が一致していないと、矯正後に「こんなはずじゃなかった」というトラブルの原因になってしまいます。
そのようなトラブルを避けるためにも、あらかじめ歯科医師と理想の歯並びについて、しっかりと話し合っておきましょう。
歯列矯正の専門医院
歯列矯正は、歯科医師の免許をもっていれば誰でも行えます。しかし、歯列矯正には専門知識と技術を必要とするため、あまり症例数が少ない歯科医師だと、満足のいく結果にならないケースもあるでしょう。
残念な結果にならないためにも、歯列矯正の専門的な教育とトレーニングを受けた歯科医師に依頼するのがおすすめです。また、歯列矯正の専門医院なら設備も整っているため、安心して治療を任せられるでしょう。
マウスピース矯正の治療の流れについて

矯正開始前
歯科矯正治療はいきなり矯正が始まるわけではありません。患者さんごとに悩みや治療ゴールを確認するためのカウンセリングや、口腔内チェック(精密検査)をおこなう必要があります。矯正前に虫歯やトラブルが見つかれば治療を優先し、治療後に矯正が始まります。また、精密検査の結果をもとに、治療計画を立てて納得がいく内容であればいよいよ矯正治療に入ります。
マウスピース矯正ブランドの「エミニナル矯正」では、無料で相談ができますので、まずは気になる悩みについて相談するだけでもOKです。
矯正中
矯正中は、都度歯の移動状況や口腔内に虫歯などのトラブルが発生していないかのチェックがおこなわれます。また、マウスピースの交換のたびに通院が必要となるクリニックもありますが、通院頻度に関しては選ぶマウスピースブランドによっても方針が異なります。少ないところでは、初回の精密検査以降郵送でマウスピースが送られてくるために、最低限の通院回数で済むところもあります。
エミニナル矯正は最低限1回の通院のみでも矯正できます。専属のサポートチームがいますので、気になる悩みや不安はチャットを使って相談できるので安心です。
矯正後
歯科矯正期間が終わったからといって、治療が終わるわけではありません。矯正終了後には、矯正によって歯並びを維持するための保定期間が設けられます。矯正直後の歯は元の位置に戻りやすい状態です。歯を支えている顎の骨がまだ安定していないため、「後戻り」が生じてしまい、矯正治療前の歯並びに戻ってしまったり、歯並びが崩れてしまったりする可能性が高いためです。
後戻りを防ぐために、取り外しができる保定装置(リテーナー)をつける期間が必要になります。保定期間は歯の矯正にかかった期間と同程度必要とされています。
まとめ
歯並びを改善すると、見た目だけでなく内面の変化にまで影響が出てきます。悪い歯並びを放っておくと、歯を失ってしまったり不健康につながるリスクさえあります。歯並びを改善するために有効な歯科矯正。マウスピース矯正は目立ちにくさや扱いやすさなどから人気を集めています。歯並びが気になったらエミニナル矯正の矯正相談を受けてみてはいかがでしょうか。
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治療期間が短く、極端に安価であることを謳うマウスピース矯正がでてきている中で、「歯並びの仕上がり結果が、理想から程遠い。噛み合わせが逆に悪くなった。」「当初伝えられた治療費より、結果大幅に総額が高くなり、途中で治療を断念した」などのお声を聞きます。
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歯科矯正は必要?大人の歯列矯正に関するQ&A

Q.大人の矯正は何年かかる?
A.大人の歯科矯正にかかる期間は患者さんの症状の程度によっても異なります。前歯だけなど軽度の場合であれば数ヶ月〜半年で改善する人もいますが、ほとんどのケースでは1〜2年を見ておくと良いでしょう。
Q.歯の矯正の最短期間は?
A.前歯の傾きなどの軽微な矯正では、6〜10ヶ月程度で改善が見込めます。
Q.歯科矯正は何ヶ月で変わる?
A.実際に変化を感じられるのは3ヶ月〜半年程度と言われています。もともとあまり歯並びが悪くない人や、歯の移動がゆっくりの人、決められた装着時間を守っているかどうか(マウスピース矯正の場合)などによっても左右されます。