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歯医者でマウスピースを使う治療とは?矯正の失敗を防ぐポイントも解説

歯医者でマウスピースを使った治療を勧められることがありますよね。

一般的に、いびき用のナイトガードや、スポーツマウスピース、矯正治療用のマウスピースなどがあります。歯医者でマウスピースを勧められたときに必要な情報を記載しました。

マウスピース矯正の費用が気になる方は、こちらの記事をぜひ参考にしてください。
マウスピース矯正の値段はいくら?治療範囲・年齢・流れ別に徹底紹介

浅見 拓哉
監修 矯正ドクター
日本矯正歯科学会 認定医/インビザライン認定ドクター
三上 智彦
監修 矯正ドクター
日本矯正歯科学会認定医/インビザライン認定ドクター
名倉 奈津子
監修 矯正ドクター
東京歯科大学卒/医療法人社団佑健会 勤務

歯医者で受けられるマウスピース治療

歯医者で受けられるマウスピース治療には、「マウスピース矯正(歯科矯正)」、「夜間用のマウスピース(ナイトガード)」、「スポーツ用マウスピース(マウスガード)」があります。それぞれについて、詳しく解説していきます。

歯科矯正でのマウスピース

歯科矯正のマウスピースとは、従来のワイヤーやブラケットなどを使わずマウスピースで歯を動かす矯正装置です。複数のマウスピースを段階的に付け替えることによって、少しずつ歯並びを整えていきます。

ワイヤー矯正とは違い、「目立たない」「自分で取り外しができる」「歯磨きや食事がしやすい」といったメリットがあります。デメリットは「マウスピース矯正では対応が難しい症例がある」「1日に20時間以上マウスピースを装着する必要がある」方もいらっしゃいます。

夜間用マウスピース

夜間用のマウスピースとは、夜間(就寝時)に歯ぎしりや食いしばりをする方が、歯や顎を守るために使用するマウスピースのことです。「ナイトガード」とも呼ばれ、夜間にマウスピースを装着して就寝します。

夜間用のマウスピースを装着すると、以下に挙げる効果が期待できます。
・歯のすり減りを防止する(マウスピースが歯の代わりにすり減る)
・歯にかかる負担を低減させ、「歯や歯根の破折防止」「セラミックやレジンなどの破折脱離を防止」をする
・顎関節の負担を軽減する
・歯の位置を保定する

夜間用のマウスピースは歯ぎしりや食いしばりから歯を守るため、ある程度の厚みや硬さがあります。そのため「違和感から無意識に外してしまう」ことがありますが、慣れると「歯が守られている安心感からよく眠れるようになる」こともあります。

スポーツ用マウスピース

スポーツ用マウスピースは、格闘技などのコンタクトスポーツ時や、その他のスポーツやトレーニング時に、歯を守るためのマウスピースです。「マウスガード」とも呼ばれます。

スポーツ用のマウスピースには、以下に挙げる効果が期待できます。
・外傷から歯を守る
・食いしばりをしたときに、歯の負担を軽減する
・しっかりと食いしばれるようになるので、スポーツのパフォーマンスが向上する

スポーツマウスピースは、食いしばり時の歯を保護するだけではありません。歯が守られている安心感から、しっかりと食いしばれて運動能力がアップしたり、集中力が向上したり、積極的なパフォーマンスが生まれたりといった効果が期待できます。

市販のスポーツ用マウスピースも販売されていますが、歯科医院ではオーダーメイドのフィット感抜群なマウスピースを作成してもらえます。

歯医者のマウスピース治療は保険適用される?

歯科矯正でのマウスピース

歯科矯正は、基本的に公的医療保険制度が適用されません。

「顎変形症」と診断され手術が必要なケースや、「厚生労働大臣が定めた59の疾患 (唇顎口蓋裂など)による歯並びの異常」と診断された場合などは、保険が適用されることがあります。しかし、保険が適用されるのは「表側ワイヤー矯正」となります。「マウスピース矯正」や「裏側矯正」は保険が適用されません。

夜間用マウスピース

夜間用マウスピースは、顎関節症の症状がある場合は基本的に保険が適用されます。保険が適用されれば、3割負担で自己負担額は5,000円程度です。
顎関節症などの症状がなく、予防として夜間用のマウスピースを作る場合は保険が適用されません。費用は1万円程度かかることが多いです。

スポーツ用マウスピース

スポーツ用マウスピースは保険が適用されません。全額自己負担となり、5,000円~1万円ほどかかることが多いです。

歯医者でマウスピース矯正を受けて後悔した例とその対策

矯正後に後戻りしてしまった

マウスピース矯正で後悔している方に多いのが、「矯正後に後戻りしてしまった」というものです。

矯正終了直後は、まだ歯の周囲の骨が固まっていない状態なので歯が動きやすくなっており、後戻りを防ぐために「リテーナー(保定装置)」を着用する必要があります。後悔しないため、決められた時間にしっかりとリテーナーを着用することが大切です。

理想の歯並びにならなかった

「歯並びが完璧にきれいにはならなかった」「口元が下がりすぎた」など、理想の並びにならなかったという理由で後悔している方もいらっしゃいます。

そもそも「部分矯正」など歯科矯正の方法によっては、理想の歯並びを目指すのは難しいケースがあります。矯正を始める前に、最終的な歯並びはどのようになるのかをしっかりと確認しておくことが大切です。場合によっては、他の矯正方法も検討すると良いでしょう。

望ましくない顔の変化があった

「ほうれい線が目立つようになった」「鼻下が長くなった」など、望ましくない顔の変化があるケースがあります。

そもそも歯科医のイメージする理想的な顔と、患者様のイメージする理想的な顔は違うことがあります。残念な結果にならないために、治療を始める前にしっかりとイメージのすり合わせをするようにしましょう。

歯と歯の間に隙間ができた

「歯と歯はくっついたけれど、歯と歯茎の間に隙間ができた(ブラックトライアングル)」ため、後悔することもあります。ブラックトライアングルの原因はいろいろありますが、もともとは歯が重なっていたので隙間が目立たなかったけれど、歯を並べることによって隙間が目立つようになってしまうことがあります。

対策として、「IPR(歯と歯の間を削る処置)」をしてから歯を並べることにより、ブラックトライアングルを目立たなくできます。

矯正中に歯の神経がなくなった

歯科矯正で、歯の神経がなくなってしまう失敗もあります。歯を動かすための力が強すぎたり、歯を動かすスピードが速すぎたりすると、このような失敗が起こる可能性があるのです。

ただマウスピース矯正の場合は、マウスピース1枚ごとに歯を動かせる限界量がプログラムされているため、歯の神経がなくなることは比較的少ないと言えるでしょう。

歯茎の状態が悪くなった

歯科矯正後に歯茎が下がってしまうことがあります。歯周病の方や、もともと歯茎や歯槽骨の状態が良くなかった方が歯科矯正を行うと、このようなリスクが高くなります。

歯科矯正を始める前に、レントゲンやCTで骨の状態をしっかりと確認しておくことが大切です。根面被覆術などの歯茎移植や、骨造成術を受ける方法もあります。

顎関節症になった

重度のかみ合わせ異常だった方が矯正した場合、顎関節症を発症することがあります。正常な顎の位置に適応できずに痛みが出てしまうのです。

患者様にとっての最適な顎の位置をしっかりと確認してから歯科矯正を始めることにより、顎関節症を防ぐことが可能です。

マウスピース矯正における歯医者の選び方

矯正ドクターによる治療を受けられるか

歯科矯正は歯科医ならだれでも行ってよいとされてはいますが、実際には専門的な知識や経験が必要な分野です。歯科矯正の知識と経験が豊富な、矯正ドクターのいる歯医者さんを選ぶと安心でしょう。

治療内容・費用・治療期間の説明が明確か

歯科矯正は自由診療なので、治療内容・費用・治療期間の決まりはありません。歯科医院によってもかなり差がありますので、事前にしっかりと内容を確認しておきましょう。

「どのような治療方法か」「費用は総額いくらか」「治療期間はどのくらいかかるのか」などの説明が明確な歯科医は、信頼がおけるでしょう。

矯正治療における対応が充実しているか

矯正治療中には「装置が外れた」「マウスピースを紛失した」などさまざまなトラブルが予想されます。そんなときに、すぐに対応してくれる矯正歯科医ならば安心です。矯正治療の担当医が常勤、または非常勤でも定期的に勤務しているか、矯正の知識がある歯科医やスタッフは在籍しているかなどもチェックしましょう。

自宅から通いやすいか

自宅や勤務先近くなど、なるべく通いやすい歯科医院を選びましょう。歯科矯正は1ヶ月に1回の頻度で数年間にわたり通うことが多いためです。

初回カウンセリング・事前相談ができるか

初回カウンセリング・事前相談ができる歯科医院へ実際に行き、相談をしてみることも大切です。できれば何件かのクリニックでカウンセリングを受け、歯科医と実際に話しをして、「この人なら信頼できる」と思える歯科医を選ぶことをおすすめします。

信頼できる歯医者でマウスピース矯正をしよう!

歯医者のマウスピースには、「夜間用マウスピース(ナイトガード)」、「スポーツ用マウスピース(マウスガード)」、「歯科矯正用マウスピース」があります。それぞれ用途にあったマウスピースを選びましょう。

もし、歯科矯正用のマウスピースをお探しなら、エミニナル矯正がオススメです。「提携クリニックが多く通いやすい」「痛みを抑えられる」などのメリットもあります。マウスピース矯正にご興味をお持ちの方は、お気軽にお問い合わせください。

マウスピース矯正どれにしようか迷ったら、「エミニナル矯正」を受けてみて!

月々2,750円から始められるエミニナル矯正は、「安心」で選ばれるマウスピース矯正です。

近年、不適切なマウスピース矯正治療により、残念な想いをされている方がいます。

治療期間が短く、極端に安価であることを謳うマウスピース矯正がでてきている中で、「歯並びの仕上がり結果が、理想から程遠い。噛み合わせが逆に悪くなった。」「当初伝えられた治療費より、結果大幅に総額が高くなり、途中で治療を断念した」などのお声を聞きます。

これらの問題を解決すべく、エミニナルでは矯正のプロ”矯正ドクター”が100%担当する仕組みを作りました。在籍ドクターの治療経験は500症例以上なので、安心です。

エミニナル矯正の矯正相談では、あなた1人1人の矯正に対する不安を取り除き、そもそもマウスピース矯正が合っているのか?、金額や支払い方法はどのようなものがあるのかを丁寧にお伝えしています。

提携クリニックは全国拡大中です。お近くの提携クリニックはこちらからお探しください。

 

サービス名 エミニナル矯正(EMININAL)
目安総額
(軽度〜中度)
33万円〜66万円
※自由診療
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マウスピース治療に関するよくあるQ&A

Q.マウスピースの費用はどのくらい?

歯科矯正のマウスピース・夜間マウスピース・スポーツマウスピースごとに、費用の目安は異なります。
・歯科矯正のマウスピース 10~120万円
・夜間用のマウスピース 5,000~1万円
・スポーツマウスピース 5,000~1万円

歯科矯正では、複数のマウスピースを段階的に交換していくため費用が高額になります。

夜間用のマウスピース(歯ぎしり用のマウスピース)は、顎関節症と診断されると保険適用となります。自己負担額は5,000円程度です。

Q.歯ぎしり用のマウスピースの寿命は何年?

歯ぎしり用のマウスピースは、マウスピースに穴が空いたり変形したりしたら寿命なので新しいものに作り替えます。

マウスピースの寿命は歯ぎしりや食いしばりの程度や使用頻度などによって変わりますが、数ヶ月~1年程度です。柔らかい素材のマウスピース(ソフトタイプ)は違和感が少ないのですがすぐに穴が空いてしまうことが多いです。硬い素材のマウスピース(ハードタイプ)は違和感があることがありますが、寿命は長いです。ソフトタイプを使用してすぐに穴が空いてしまった方は、ハードタイプへの変更を検討すると良いでしょう。詳しくは歯科医院でご相談ください。

Q.マウスピースの役割は?

スポーツマウスピース(競技用マウスガード)の役割をご紹介します。

  • スポーツによる衝撃から歯を守る
  • スポーツ時の食いしばりから歯を守る
  • 口の中を切ったり噛んだりすることを防止する。
  • サッカーのヘディング時の脳震盪防止
  • コンタクトスポーツ時に相手を傷つけることを防止する
  • しっかりと食いしばれるので瞬発力がアップする

Emi

デパコスからドラコスまで大好きな、根っからの美容好き。最近は美容医療領域の興味関心度が高い。綺麗に年を重ね、素から綺麗を目指したい。