インビザライン矯正治療中の、外食や飲み会、食べ歩きなど、食事をするときにどんな影響があるのか知りたいと思われている方もいらっしゃるのではないでしょうか?付き合いで食事や、飲み会に行くことが多い方は、気になるところですよね。
本記事では、インビザライン矯正中に食べ歩きするときの注意点や、その対処方法について詳しくまとめています。
インビザライン矯正中は、決められたルールさえしっかり守っていれば、食べ歩きもできるので、インビザライン矯正中に食べ歩きを思いっきり楽しみたいという方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
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インビザラインで食べ歩きするときの5つの注意点
インビザライン矯正をはじめたとしても、友人とのお出かけや、食べ歩きなどは思いっきり楽しみたいという方も多いですよね。
実際、インビザラインの装置は、マウスピース型で取り外しが自由にできるため、食べ歩きでの食事も、ほぼいつも通り楽しむことができます。
しかしながら、自由度が高い矯正治療であるが故に、しっかり自己管理を行い、注意しなければならないことが複数あります。ここでは、インビザラインで食べ歩きするときの5つの注意点について、それぞれ確認していきましょう。
着用時間が少なくなってしまう
インビザラインで食べ歩きするときに注意することのひとつに、着用時間が少なくなってしまうことがあります。
これは、食べ歩きに夢中になって、気づいたらアライナーを、長時間外したままにしてしまったというものです。
インビザラインは1日20~22時間程度の、アライナー(マウスピースの装置)の装着が推奨されています。この決められた時間が守れないと、せっかくきれいに並んだ歯並びが後戻りしたり、予定通りに歯が動かずに、治療期間が長引いたりするリスクがあります。
歯に汚れがついてむし歯や歯周病の原因となってしまう
食べ歩きでの飲食後に、そのままアライナーを装着してしまうと、むし歯や歯周病の原因となってしまうため、注意が必要です。
これは、飲食後にそのままアライナーを装着すると、歯の表面に細菌のエサがある状態でカバーをかけてしまうようなものなので、細菌にとってはこれ以上ない好都合な環境となってしまうからです。
もし、インビザライン治療中に、むし歯や歯周病が進行してしまうと、矯正治療を中断してむし歯や歯周病治療を行わなければならなくなります。そうなると、大幅に治療期間が長引いてしまうことにもなり兼ねません。
食べるものに気をつける必要がある
インビザライン治療中は、歯が移動していて不安定な状態のため、食べ歩きのときの食事内容には気を付けなければなりません。
なぜなら、矯正治療で歯を動かしているときは、歯に矯正力がかかり、まだしっかりと位置が固定されて定まっていないため、そのときに歯に強い刺激を与える「硬いもの」や「粘着性が高い食べ物」などは控えておいた方が良いからです。
とくにインビザラインで新しいアライナーに変えてから2~3日までの間は、歯が動いたばかりのため非常に不安定です。噛むと痛みも生じやすいので、注意しなければなりません。
アライナーが破損してしまう可能性がある
アライナーを装着したままの食べ歩きは、アライナーが破損してしまう可能性があるため、注意が必要です。
インビザラインのアライナーは、独自の形状でしっかりとしたつくりをしていますが、食事を食べるときは装置を外す想定で作られています。そのため、装着したまま食事をしてしまうと、アライナーが汚れることはもちろんですが、噛む力で壊れたり変形したりしてしまいます。
また、飲み物ぐらいなら大丈夫だろうと思われる方もいるかもしれませんが、アライナーを装着したまま飲んでいいのは「水」だけです。たとえば、温度の高い飲み物を飲んでしまうと、アライナーが変形してしまう可能性があるため、注意が必要です。
着脱が多く面倒であったり、紛失リスクがある
インビザライン矯正中の食べ歩きは、着脱が多く面倒であったり、紛失リスクがあったりするため注意が必要です。
インビザライン矯正中の食べ歩きで、食後に再度アライナーを装着するときには、歯磨きをしないといけないため、飲食する度にアライナーを取り外しをしたり、歯磨きをしたりすることが、面倒に感じてしまうことも多いからです。
また、色々なお店にまわって食べ歩きをしていると、その度にアライナーの着脱が必要となり、着脱回数が多い分、紛失のリスクも高まります。
ちょっと面倒だからという理由で、ティッシュの上にアライナーを置いたままにしたり、ポケットのなかに入れたりしてしまうと、一気に紛失のリスクが高まってしまうため、気を付けなければなりません。
インビザライン治療中でも食べ歩きしたい場合の5つの対処方法
では、インビザライン治療中にどうしても食べ歩きしたいといった場合には、注意点を踏まえたうえで、どのような対策をすれば良いのでしょうか?
ここでは、インビザライン治療中でも食べ歩きしたい場合の、5つの対処方法について見ていきましょう。
着用時間はしっかりと確保する
インビザライン治療中でも食べ歩きしたい場合は、まずは食べ歩きの時間を事前にしっかり管理することが大切です。友人や家族との楽しい食べ歩きであれば、気づくと長時間経っていたなんてこともありますよね。
インビザラインでは、装着時間が長いに越したことはありませんが、1日20時間を確保できれば、それ以外は自由にアライナーを取り外して、食べ歩きが可能です。
たった1日のことでも、治療計画にズレが出てしまうこともあるため、食べ歩きを思いっきり楽しみたいのであれば、このことを考慮してしっかり装着時間を確保できるように管理しておきましょう。
こまめなブラッシングを心がける
こまめなブラッシングを心がけることも、インビザライン治療中に食べ歩きしたい場合の対処方法のひとつです。
食べ歩きでは、飲食する回数が自然と増えるため、インビザライン治療中でなくとも、むし歯や歯周病のリスクが自然と上がりやすくなります。
食べ歩きで外出しているとはいえ、歯に汚れが付着したままアライナーをつけてしまうと、さらにむし歯・歯周病のリスクが上がってしまいます。そのため、再度アライナーを着用する前にはしっかりとブラッシングを行いましょう。
多少面倒臭さもあるかと思いますが、しっかりと自己管理を徹底さえすれば、インビザライン治療をしながらでも、食べ歩きを楽しむことができます。
硬いものや、粘度の高い食べ物は控える
インビザライン治療中でも食べ歩きしたい場合は、硬いものや、粘度の高い食べ物は控えることも対処方法のひとつです。
インビザライン治療は、少しずつ歯を動かしていくため、痛みが少ない治療法ではありますが、1枚のアライナーで最大0.25mmほど歯を動かしています。つまり、歯の周りの骨を溶かして歯を動かし、そして再度新しく骨を作るという一連の動きを繰り返しているわけです。
とくに、アライナーを交換したての2~3日ぐらいまでは、この歯の動きによる痛みも生じやすいので、硬いものや、粘度の高い食べ物は控える必要があります。「硬いもの」とは、硬いせんべいやお肉、「粘着性が高い食べ物」とは、キャラメルやハイチュウなどです。
アライナーを着用したままの飲食はしない
アライナーを着用したままの飲食をしないことも、インビザライン治療中に食べ歩きしたいときにできる対処方法のひとつです。
インビザライン治療中の食べ歩きで、アライナーの着脱回数が多くなってくると、「飲みものぐらいなら外さずに飲んでもいいかな」「ストローで飲めば問題ないでしょ」と気が緩んでしまいがちです。
インビザライン治療中は、飲みものはもちろん、たとえ一口サイズの小さなおやつを食べるだけでも、必ずアライナーを外す必要があります。
アライナーを着用したままの飲食はしないということさえ徹底していれば、インビザライン治療中も食べ歩きを楽しめるので、しっかりルールは守りましょう。
食べ歩きしない時間はなるべく着用する
食べ歩きしない時間はなるべくアライナーを着用することも、インビザライン治療中に食べ歩きしたいときにできる対処方法です。
たとえば、食べ歩きでは、色んなお店にまわって飲食をするかと思いますが、だからといって常に食べているわけでもないかと思います。
そのため、食べ歩き中に、長時間食べ物を食べないときには、ブラッシングを行い、アライナーの再着用を心がけましょう。そうすることで、食べ歩き中でも装着時間を確保できます。
また、こまめに「ブラッシング」と「アライナーの装着」を行うというルールさえ守っていれば、インビザライン治療中でも、長時間食べ歩きを楽しむことも可能です。
食べ歩き以外にも!インビザラインが人気な理由
インビザラインは、アライナーが自由に取り外せて便利ではあるものの、治療中に食べ歩きをする際は、注意点が多いという一面もあります。
そんなデメリットがある「インビザライン」ですが、近年非常に人気が高まっており、世界中にもたくさんの患者さんがインビザラインをはじめています。
ここでは、そのインビザラインの人気の理由について、特徴やメリット・デメリットを通して紹介していきます。
インビザライン特徴
インビザラインは、世界1,300万人を超える患者さんが治療を受けている、非常に人気の高いマウスピース矯正ブランドです。(※2022年6月時点の「インビザライン・システム」「インビザライン Goシステム」の合計)
透明で目立ちにくく、薄くて軽い装置のため、矯正治療中も快適に過ごせます。さらに、取り外しもできる装置のため、食事や歯磨きもほぼいつも通りできます。
インビザラインのデメリット
メリットの多いインビザラインですが、デメリットにはどんなものがあるのでしょうか?
詳しく見ていきましょう。
かなりの重度の場合は対応できない場合がある。
インビザラインは、幅広い症例に対応できるものの、かな以下の重度の不正咬合(ふせいこうごう)の場合が、例として挙げられます。
- 叢生
- 過蓋咬合
- 出っ歯
- 受け口
これは、歯を歯ぐきとは逆側に引っ張る「挺出(ていしゅつ)」といった動きや、歯を回転する動き、歯を大きく動かす「平行移動」という動きが、インビザラインは苦手だからです。
「アタッチメント」という突起物を歯の表面につけることで、この苦手な動きにも対応することはできますが、これらの動きを伴う「重度の症例」の場合は、治療の難易度がグッと上がってしまいます。
着脱の管理を自分でしないといけない
インビザラインの治療中は、着脱の管理をご自身で徹底しなければいけません。アライナー交換の時期や装着時間を把握し、食後には必ずブラッシングをするなど、徹底する必要があります。
アライナーを外したまま装着するのを忘れたり、次のアライナーの交換日を間違えたりなど、ちょっとしたことの積み重ねが、大きなトラブルを生じる原因になり兼ねません。
そのため、たとえ仕事やプライベートで、毎日忙しい日々を過ごしていたとしても、自己管理の徹底をする必要があります。
インビザラインのメリット
ここでは、インビザラインのメリットについて詳しく紹介します。
ほとんど目立たない
透明で目立ちにくく、薄くて軽いマウスピース型の装置を使用したインビザラインは、アライナー装着中も、ほとんど目立つことはありません。
そのため、矯正中の口元の見た目を気にする必要がありません。プライベートはもちろん、仕事で人前に立つことが多い仕事や、接客業などをしている方でもはじめやすい矯正治療法です。
幅広い症例(歯並び)に対応可能
インビザラインは、マウスピース矯正ブランドのなかでも、幅広い症例(歯並び)に対応可能なブランドです。インビザラインは、世界1,300万人を超える患者さんのビッグデータをもとに、常に技術進歩を遂げています。
独自に開発されたアライナーの形状・素材や、「アタッチメント」という突起物の装着などを駆使して、ほかのマウスピース矯正ブランドでは難しい症例にも対応可能です。
インビザライン矯正の料金は?
インビザライン矯正の料金は、どの治療プランを選択するかによって、料金の相場が変わってきます。
ここでは大きく「部分矯正」と「全体矯正」の料金の相場について紹介すると、「部分矯正」は30~50万円程度、「全体矯正」は60~120万程度です。
また、これらの料金に定期的な通院費や、治療後の保定装置代が追加でかかるケースもあります。
取り外すことができる
インビザラインでは1日20時間以上の装着を守れば、自由に取り外すことも可能です。食事会や、写真撮影などがあったときにも、装着時間のコントロールさえしっかりできていれば、取り外すことができます。
また、食事はもちろん、歯磨きのときにも取り外しができるので、矯正治療前とほぼ同じように歯磨きもできて、口内を清潔に保ちやすいメリットもあります。
痛みを抑えられる
インビザライン矯正では、アライナー1枚で歯を動かす量が最大0.25mmになるように設定されています。そのため、ワイヤー矯正と比べて小さな矯正力かつ、均一に矯正力がかかるため痛みが抑えられることが特徴です。
また、インビザラインのアライナーは非常に滑らかで、ワイヤー矯正のように歯の表面に複雑な装置を取りつけないため、口内が装置で傷つくこともほとんどありません。
料金プランが豊富
インビザラインには、さまざまな料金プランがあって、自分に合う最適なプランを選びやすいといったメリットがあります。
たとえば、「全体矯正」であれば、以下の4項目があります。
- コンプリヘンシブ…「重度」の歯並び向け
- モデレート…「中度」の歯並び向け
- ライト …「軽度」の歯並び向け
- エクスプレス…「ごく軽度」の歯並び向け
「部分矯正」ではインビザラインGO、「お子さん向けの矯正」であれば、インビザラインファーストがあります。
まとめ
インビザライン治療中でも、食べ歩きは可能です。ただし、ルールをしっかり守り、自己管理を徹底しておく必要があります。他のマウスピース矯正ブランドとも比較して、自分に合った矯正方法を見つけてみてください。
マウスピース矯正ブランドのエミニナル矯正では、1人ひとりの歯並びや口の状況を精度高く診断し、治療計画を提示してくれます。気になることがあれば、気軽に矯正相談を受けてみてくださいね。
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インビザラインでよくあるQ&A
ここでは、インビザラインでよくあるQ&Aについて、回答していきます。
歯並びによっては、インビザラインで治療できないこともありますか?
A. 矯正装置にはさまざまな種類がありますが、それぞれに特徴があって、得意な動きや、苦手な動きがあります。そのため、歯並びによっては、効果を出しやすい症例と、難しい症例があります。
インビザラインにとって難しい動きが必要な症例の場合は、ほかの矯正装置と併用することで治療がスムーズになることもあります。
ただし、矯正装置の併用となると、矯正治療の豊富な経験が必須となるため、多くの実績がある矯正歯科医にご相談することをおすすめいたします。
治療期間は長めですか?
A. インビザラインの治療期間は、患者さんの歯並びの状態によって異なりますが、治療期間の目安としては、1~3年程度です。
インビザラインの治療をはじめる前には、必ず精密なシミュレーションを行っていきますので、無駄な歯の動きが出ないように設定されています。
歯が効率よく動くように最短距離でシミュレーションを立てているため、症例によっては他の矯正装置と比べると、治療期間が短くなるケースもあります。
インビザラインの洗浄方法を教えてください
A. インビザラインの洗浄方法は、インビザラインのアライナーを口から外して、まずは流水で汚れを洗い流します。
この際、冬場で水道水が冷たくても、40℃以上のお湯は使わないようにしましょう。なぜなら、高温のお湯でアライナーを洗ってしまうと、アライナーが変形してしまう恐れがあるからです。
また、アライナーを入れて食事をするわけではないですが、アライナーは常に口内に入れておくもののため、清潔に保つ必要があります。そのため、タブレット錠の洗浄液などに、「食事中」もしくは「歯磨き」している間につけておくことをおすすめいたします。