マウスピース矯正 歯科矯正の知恵袋 記事一覧

マウスピース矯正の治療期間ってどのぐらい?矯正の仕組みと矯正期間を短くする6つのポイント

マウスピース矯正での歯科矯正を検討しており、「どのぐらいの治療期間がかかるのかな?」と気になっている方も多いのではないでしょうか?

マウスピース矯正では、部分矯正もしくは、全体矯正をするのかで治療期間が異なります。またそれ以外にも、患者さん一人ひとりの治療への取り組み方によっても、治療期間が延びたり、短くなったりすることもあります。

本記事ではマウスピース矯正の仕組みとポイント、マウスピース矯正期間を短くする6つのポイントなどを詳しく解説していきます。マウスピース矯正の矯正期間について詳しく知りたいという方は、ぜひ参考にしてみてください。

浅見 拓哉
監修 矯正ドクター
日本矯正歯科学会 認定医/インビザライン認定ドクター
三上 智彦
監修 矯正ドクター
日本矯正歯科学会認定医/インビザライン認定ドクター
名倉 奈津子
監修 矯正ドクター
東京歯科大学卒/医療法人社団佑健会 勤務

歯科矯正ってどのぐらいの期間かかるの?仕組みとポイントを解説

顎の骨にしっかり埋まっている歯。なのになぜ、歯科矯正で装置をつけると歯が動くのでしょうか?まずは、歯科矯正の仕組みとポイントについてご説明します。

そもそも歯科矯正で歯が動く仕組みって?

歯科矯正で歯が動く仕組みには、「歯根膜(歯を支える歯槽骨と歯の根っことの間にある薄い膜)」が、大きく関与しています。ちなみにこの「歯根膜」は歯科矯正以外でも、「クッション」のような役割ももち合わせており、噛む力が歯に与える衝撃もやわらげてくれます。

「歯根膜」は、矯正装置によって歯に矯正力がかかりはじめると、その矯正力に応じて変化して、歯が動く側は歯根膜が押されて縮み、反対側の歯根膜は引っ張られるため伸びます。

そして歯根膜には、厚さを一定に保つ性質があるため、歯が動く側の「押されて縮んだ歯根膜」は元の厚さを確保するために、「歯が動く側にある骨を溶かす」働きが活発になります(吸収)。一方、歯根膜が伸びてしまった反対側は、元の厚さに縮もうとするため「骨を作る」働きが活発になります(再生)。

このように何度も「吸収」と「再生」が繰り返されることではじめて、歯が動いていきます。

歯が動くスピードは、1ヶ月に最大1㎜程度です。無理に強い力をかけてしまうと、場合によっては歯を支える骨に大きなダメージを与えるリスクがあります。つまり、歯科矯正は身体の反応を見ながら進めていく必要があるため、長い期間がかかるのです。

矯正の期間はどのように決まる?矯正の種類ごとに解説

歯科矯正には、主に

  • マウスピース矯正
  • ワイヤー矯正(表側)
  • ワイヤー矯正(裏側)

などがあります。これらの歯科矯正の種類ごとの「矯正期間」を紹介していきます。また、歯科矯正の種類ごとに得意とする歯並びの症例や、対応できる症例の範囲も異なるため、事前にしっかり確認しておきましょう。

マウスピース矯正

マウスピース矯正の期間は、全顎矯正ならおよそ1〜 2年前後、部分矯正ならおよそ数ヶ月~1年程度が矯正期間の目安です。

ただし、マウスピース矯正は「重度の症例」には対応できないことも多く、もし対応できたとしても歯を大きく移動させる症例(歯の動き)を苦手としています。

そのため難しい症例の場合は、マウスピース矯正だと長い期間かかってしまうリスクがあるため、ご自身の症例に「マウスピース矯正」が適しているのか慎重に選ぶ必要があります。

「マウスピース矯正」がご自身の歯並びに適しているかを手軽に診断するなら、「エミニナル矯正」がおすすめです。「エミニナル矯正」は、オンライン矯正相談を実施しております。スキマ時間のおよそ30分程度で、ご自身の歯並びがマウスピース矯正に適しているのか、どのぐらいの矯正期間なのか、などを手軽に診断できます!

ワイヤー矯正(表側)

ワイヤー矯正(表側)の期間は、全顎矯正ならおよそ1〜 2年前後、部分矯正ならおよそ数ヶ月~1年程度が矯正期間の目安です。

「ワイヤー矯正(表側)」は、歯の表面に装置を接着するため見た目が気になる治療法ではあるものの、従来からある治療法で幅広い症例に対応しています。「出っ歯」や「受け口」など、ほとんどの難しい症例にも対応可能です。

ワイヤー矯正(裏側)

裏側矯正は治療の難易度が高いため、矯正期間が長くかかる傾向にありますが、現在では裏側矯正でも他の矯正期間の差は少なくなってきています。ワイヤー矯正(裏側)の期間は、全顎矯正ならおよそ1〜 3年、部分矯正ならおよそ数ヶ月~1年程度が矯正期間の目安です。

またワイヤー矯正では、矯正装置がついている方に歯を引き込みやすいという性質をもっています。裏側矯正では歯の裏側に装置をつけるため、出っ歯のような前方に出た歯を内側に動かす治療に適していて、早い段階で出っ歯の前歯が改善することも期待できます。

矯正の期間は歯並びによって変わるの?

矯正治療の装置ごとによる矯正期間に差があるように、「歯並び」の種類によっても矯正期間が変わるのかどうか、気になっている方もいるのではないでしょうか?

ここでは、

  • すきっ歯
  • 出っ歯
  • 叢生(八重歯)

など、上記3つの歯並びの矯正期間について紹介します。

すきっ歯

歯と歯の間に隙間がある歯並びの状態を、「すきっ歯」といいます。「すきっ歯」の症例の場合、抜歯をすることが比較的少ないため、矯正期間も短くなることが多いです。マウスピース矯正、ワイヤー矯正ともに、3ヶ月~1年前後の短い矯正期間が目安となります。

出っ歯

上の歯が、下の歯と比べて大きく前方に出ている歯並びを「出っ歯(上顎前突)」といいます。

「出っ歯」をマウスピース矯正で治す場合は、「軽度~中程度の出っ歯の症例」のみにしか対応できないことも多く、矯正期間はおよそ3ヶ月~1年半となります。

一方ワイヤー矯正の場合は、重度の出っ歯にも対応しており、矯正期間の目安はおよそ1~2年半です。ただし、骨格の問題が大きい「重度の出っ歯」の場合は、「ワイヤー矯正」でも対応が難しく、外科的処置の併用が必要となって、さらに矯正期間がかかるケースもあります。

叢生(八重歯)

顎が小さくて歯が並びきらず、凸凹に重なっている歯並びを「叢生」といいます。八重歯も、この叢生のひとつです。

叢生は、軽度であれば短期間で治療が終わります。しかし歯科の凸凹が著しく、歯の移動距離が長くなるような場合は、矯正期間が長引く可能性があります。

また「出っ歯」の症例と同様に、抜歯を伴うような「重度の叢生」の場合は、「マウスピース矯正」では対応できないケースもあります。そのためマウスピース矯正期間(軽度~中程度の叢生)は、およそ3ヶ月~1年半です。

「軽度~重度の叢生」を治すワイヤー矯正なら、矯正期間の目安はおよそ1〜2年半です。

矯正治療完了後の保定に必要な期間は?

歯科矯正の治療が終わると、きれいになった歯並びが後戻りしないように、「保定期間」という期間が必要です。これは矯正治療後は、歯のまわりの骨がまだしっかり固まっておらず不安定で、装置をはずしてそのままにしてしまうと、歯が後戻りしてしまうリスクがあるためです。

そのため、歯科矯正後の「保定期間」の間には、「リテーナー」という保定装置を一定期間装着する必要があります。

リテーナーは、きれいになった歯並びを維持させる役割をもち、リテーナーはいくつか種類があります。大きくわけると、取り外しができない「固定式」と、取り外しができる「可動式」にわけられます。

「固定式」には、ワイヤーを歯の裏側に取りつけるタイプのものがあります。これは、後戻りを防ぎやすいリテーナーですが、取り外しができません。

「可動式」には、透明なマウスピース型のものや、プレート型ものなどがあります。どちらも、歯磨きや食事のときに取り外し可能です。ただし、取り外したまま装着を忘れてしまうリスクもあり、しっかり管理をしないと後戻りのリスクが高まります。

また「保定期間」の目安は、およそ1〜3年です。個人差や、歯科医院の治療方針などによって期間に差がありますが、基本的には骨がしっかり安定するまで、装着し続ける必要があります。

歯の矯正期間を短くする6つのポイント

歯科矯正は期間が長いイメージがあるかと思いますが、じつは歯の矯正期間を短くするためにできることもあります。

以下の6つのポイントに注意することで、歯科矯正にかかる期間を短縮することが期待できます。

  • 経験豊富な医師を選ぶ
  • 虫歯、歯周病を作らない
  • 舌癖や体癖などの悪い癖を治す
  • 使用時間を守る
  • 装置に異変を感じたらすぐ連絡する
  • 予約をキャンセルしない

経験豊富な医師を選ぶ

歯科矯正にかかる期間を短くするためには、経験豊富な矯正歯科医を選ぶことが重要です。「装置の種類」や「歯並びの状態」などによって矯正期間が変わることはもちろんですが、担当矯正歯科医が立てる「治療計画」によっても、大きく矯正期間が変わる可能性があります。

どの矯正歯科医も患者さんにとって最適な「治療計画」を立てようとしてくれていることには違いないですが、矯正歯科医の技術力や知識が乏しければ、起こりうるリスクを想定できずに、結果的に治療が長引く可能性があります。そして矯正歯科医による、歯科矯正でのゴール設定の仕方なども期間に影響します。

そのため、マウスピース矯正をはじめる前には、信頼できる矯正歯科医のもとで、しっかり歯科矯正のゴールのイメージを共有してから矯正をはじめましょう。

エミニナル矯正では、患者さんに最適な歯科矯正を提供するために、500以上の症例数をもつ経験豊富な「矯正歯科医」のみが担当する体制を整えています。「矯正歯科医」があらゆるリスクを想定したうえで、一人ひとりに合わせた最適な提案をいたします。

虫歯、歯周病を作らない

歯科矯正中に「虫歯」や「歯周病」を作らないことも、スムーズに治療を進められ、矯正期間の短縮につながります。

というのも歯科矯正中に「虫歯」や「歯周病」が進行してしまうと、矯正治療を中断しなくてはならないリスクがあるからです。

進行した「虫歯」や「歯周病」の治療が完了してから、再度歯科矯正を再開するとなると、治療内容によって矯正治療完了の時期が大幅に延びてしまいます。なかでも「ワイヤー矯正」は、食事の度に複雑な装置の隙間に食べカスが挟まったり、磨き残しが出たりと、「虫歯」や「歯周病」のリスクが高まるため注意が必要です。

エミニナル矯正では、しっかり歯磨きでのケアができる取り外し可能な「マウスピース型」の矯正装置を使用しています。そのため、歯科矯正をはじめてもほとんど今までと変わらずケアができるため、ケア不足による「虫歯」や「歯周病」のリスクを最小限に抑えられます。

舌癖や体癖などの悪い癖を治す

舌癖や体癖などは、歯並びに悪い影響を与えます。つまりこれらの癖がある方は、歯科矯正後に「後戻り」のリスクを招くとともに、歯科矯正の進行を妨げるリスクもあります。そのため、舌癖や体癖なども治しておくと良いでしょう。

舌癖とは、悪い舌の位置や、舌で前歯を押してしまう癖などが挙げられます。これらは、担当の矯正歯科医に指示に従い、舌トレーニングなどを行う必要があります。また、頬杖や唇を噛む癖なども歯並びに悪影響を及ぼすリスクがあるため、気をつけなければなりません。

使用時間を守る

歯科矯正では、矯正装置や器具などの「使用時間」を守ることも、矯正期間の短縮につながります。

たとえば「マウスピース矯正」では、ほぼすべてのブランドで1日20時間以上の装着を推奨しています。この時間を守らないと歯がシミュレーション通りに動かないため、治療がスムーズに進まずに滞ります。

また、「顎間ゴム」などの追加で使用する器具なども、装着時間を守らないと治療が上手く進まなくなるため、矯正歯科医からいわれたことは必ず守る必要があります。

装置に異変を感じたらすぐ連絡する

「マウスピース矯正」「ワイヤー矯正」ともに、装置に異変を感じたらすぐ連絡することが大切です。マウスピース矯正なら「アタッチメント」という歯の表面につける突起物、ワイヤー矯正なら「ワイヤー」や「ブラケット」などが外れた場合は、すぐに連絡しましょう。

これらが取れてしまったまま治療を続けても、歯が想定通りに動かないため、早急に連絡して再度接着してもらう必要があります。

予約をキャンセルしない

予約をキャンセルしないことも、矯正の治療を最短で完了させるために重要です。というのも、忙しいからといって予約が先延ばしになってしまえば、治療が進まないからです。

歯科医院への来院の間隔は、使用する矯正装置や、歯科医院によって異なります。そのため、歯科矯正の種類ごとの「必要な通院頻度」が、自分のライフスタイルに合っているかどうかの見極めも大切です。

エミニナル矯正では、最低1回の通院で歯科矯正をはじめられます。専用キットを利用した歯型採取を行い、オンライン診断で進捗確認ができるため、通院の手間や予約取りの手間がかからず、毎日忙しい方にも最適です。またなにかトラブルが生じた際には、担当の矯正歯科医などにチャットで相談できる体制も整っています。

まとめ

歯科矯正は軽度な症例であれば数ヶ月で完了しますが、歯並びの状態によっては矯正期間が長くなる可能性があります。また矯正期間は、歯科矯正への取り組み方や矯正歯科医の治療計画、治療中のサポートなども大きな影響を与えます。

マウスピース矯正ブランドのエミニナル矯正では、1人ひとりの歯並びや口の状況を精度高く診断し、治療計画を提示してくれます。気になることがあれば、気軽に矯正相談を受けてみてくださいね。

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治療期間が短く、極端に安価であることを謳うマウスピース矯正がでてきている中で、「歯並びの仕上がり結果が、理想から程遠い。噛み合わせが逆に悪くなった。」「当初伝えられた治療費より、結果大幅に総額が高くなり、途中で治療を断念した」などのお声を聞きます。

これらの問題を解決すべく、エミニナルでは矯正のプロ”矯正ドクター”が100%担当する仕組みを作りました。在籍ドクターの治療経験は500症例以上なので、安心です。

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矯正の期間に関するQ&A

歯科矯正の期間に関する、よくある以下の3つの疑問について回答していきます。

Q. 大人の矯正は何年かかる?

歯科矯正の治療期間は、一人ひとりの歯並びの状態や、矯正方法などによって異なります。ただし目安としては、大人が全体矯正をする場合、およそ1~2年半です。そこに、後戻りを防ぐための「保定期間」が追加されます。(「保定期間」の目安は、1〜3年程度)

また軽度の症例の場合は、「部分矯正」で歯科矯正をはじめることも可能です。主に抜歯を伴わないような軽度の症例では、3ヶ月〜1年前後と短い期間で治療が完了することが多いです。

Q. 歯の矯正の最短期間は?

歯の矯正の最短期間は、歯を動かす距離によって異なります。この動かす距離が短いほど、治療が早く終わります。軽度の症例であれば、3ヶ月程度と短期間で治療が完了することもあります。

また歯科矯正は、「虫歯」「歯周病」などが進行している状態では、治療がスムーズに進みません。そのため歯科矯正をはじめる前から定期的な歯のメンテナンスを行い、お口の中の環境を整えておく必要があります。

さらに治療をはじめてからも、マウスピース矯正の場合は装着時間を守ったり、「虫歯」「歯周病」などのトラブルが生じないようにしっかりセルフケアを徹底するなどにも気をつけることで、歯科矯正を長引かせずにスムーズに進めることができます。

Q. 歯科矯正 何ヶ月で変わる?

歯科矯正をはじめて何ヶ月で歯並びの状態が変わるのかは、個人差が大きいです。ただし多くの方が、歯科矯正をはじめて数ヶ月程度で、歯が動いていることを実感できることが多いです。

歯は1ヶ月で最大1㎜程度移動するため、歯並びの状態によっては、1ヶ月目から変化を実感できる可能性もあります。


Emi

デパコスからドラコスまで大好きな、根っからの美容好き。最近は美容医療領域の興味関心度が高い。綺麗に年を重ね、素から綺麗を目指したい。