犬歯が尖ってることに悩んでいる方はいらっしゃいませんか?
犬歯が尖ってると日本では「かわいい」とも言われることもありますが、海外では違ったイメージを持たれることや、放置することでさまざまなリスクやデメリットなどもあるため、注意が必要です。
本記事では、犬歯が尖っている原因やそのリスク、尖ってる犬歯の治し方について詳しく紹介していきます。犬歯が尖っていることに悩んでいる方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
矯正の費用について詳しく知りたい方はこちらに記事も参考にしてみてください。
『歯科矯正の値段の相場は?医療費控除は?矯正費用に関する全情報まとめ』
犬歯が尖ってる=八重歯?違いと役割を解説
「八重歯」と「犬歯」は、同じものとして捉えている方も多いかもしれませんが、実はそれぞれ違う意味を持っています。それぞれの違いと役割について解説していきます。
奥歯を守り、食べ物を切る「犬歯」
犬歯は奥歯を守り、食べ物を噛み切るという役割があります。犬歯が食べ物をしっかり噛み切れるのは、歯の根っこが他の歯に比べて長く、丈夫なためです。そのため犬歯は、最後まで残りやすい「寿命が長い歯」でもあります。
一方、奥歯は犬歯に比べて歯ぐきに埋まっている部分が短く、横からの動きに弱い傾向があります。じつは「犬歯」は、その奥歯にかかる横からの力を分散する役割があります。さらに、犬歯で予め食べ物を噛み切っておくことも、奥歯への負担を減らして奥歯を守ることにつながっています。
「犬歯」は顎ズレを防止する役割を持つ
犬歯の噛み合わせは、上下の顎を正しく噛み合わせる重要な役割があります。尖った犬歯の部分が「噛み合わせのガイド役」となって、噛み合わせのズレを正常に誘導します。
仮に犬歯が噛み合っていないと、顎ズレが生じて「顎関節症」になりやすい傾向があります。
たとえば、前方へ大きく押し出されているような「八重歯」では、犬歯が噛み合っていないため、顎ズレのリスクが高まります。
他の歯と重なるように生えている「八重歯」
八重歯は、他の歯と重なるように生えている「歯並びの状態」を表しています。一方で、「犬歯」は歯の名前です。「犬歯」が重なり合って、「八重歯」の状態になっていることはありますが、言葉自体はまったく別物です。
なぜ犬歯が尖ってるの?考えられる理由や原因
犬歯が尖ってる原因は、噛み合わせの悪さや遺伝などの理由があります。これらの理由について、詳しく見ていきましょう。
1.顎の成長不足
顎の成長不足だと、「犬歯」が本来の位置に並ぶスペースが狭くなり、「八重歯」になってしまう可能性があります。これにより、「犬歯」が前方へ押し出されて目立ち、動物の「牙」のように尖ってみえることがあります。
2.噛み合わせが悪い
噛み合わせの悪さによっても、犬歯が尖る可能性があります。たとえば、奥歯がしっかり噛み合わずに、「犬歯」が強く噛み合うような異常な噛み合わせでは、「犬歯」に負担がかかってすり減ってしまいます。すり減りが長く続くと最終的には「平ら」になることも多いですが、その途中過程で「犬歯が尖る」状態になるリスクがあります
噛み合わせが悪いうえに犬歯が尖っていると「犬歯のガイドの役割」が正しく発揮できず、咀嚼のしづらさや、顎ズレが生じる可能性が想定できます。
3.乳歯が早く抜けた
乳歯の生えかわりのタイミングが早かったり、虫歯などが原因で乳歯を早くに失ってしまったりすると、永久歯の生えてくるスペースに両隣の歯が寄ってきて埋まってしまう可能性があります。
つまり犬歯が生える時期には、生える十分なスペースがなく、前方へ押し出された「八重歯」の状態で生えてくるリスクがあります。そうなると「八重歯」が目立ち、尖ったように見えてしまいます。
4.歯が大きい
個々の歯が大きいことも、歯が尖って見える要因になります。これは、歯が顎に対してサイズが大きいと、犬歯がきれいに並べず、「八重歯」になるリスクが高まるためです。
これも理由は先ほどと同じで、歯が前方へ押し出されている「八重歯」は、もともとの「犬歯の尖った形」が前に出ることで強調され、さらに際立ってしまうためです。
5.遺伝によるもの
歯並び自体が遺伝することはありませんが、「歯」や「顎」の大きさや形は遺伝する可能性があります。犬歯は本来、「尖った形」をしています。「遺伝」によっては、この犬歯の尖り具合が「鋭い」ケースもあります。
尖ってる犬歯にはどんなデメリットがあるのか
尖ってる犬歯のなかでも、尖ってる原因が「八重歯」の場合、さまざまなデメリットが想定できます。
放置することで、虫歯・歯周病リスクを高めたり、肩こり・頭痛につながったりするリスクもあるため軽視できません。
もし尖ってる犬歯がある方は、どんなデメリットがあるのかをしっかりチェックしておきましょう。
1.歯周病・虫歯になりやすい
犬歯が尖ってる原因が「八重歯」の場合、歯みがきの難易度が上がって、虫歯・歯周病になりやすくなります。
これは、「八重歯」が歯列から飛び出した位置にあること、そして隣の歯との重なりが多いことなどにより、ハブラシなどが届きにくいことが要因です。
2.歯に負担がかかりやすい
八重歯で犬歯が尖っている歯は、歯に負担がかかりやすい状態にあります。というのも、「八重歯」は歯列から飛び出して、噛み合わせに参加できていないことがほとんどだからです。
そのため「八重歯」がある歯列は、歯1本分が役割を果たしていないということでもあるので、他の歯にかかる負担が増えます。
さらに「犬歯」は他の歯にかかる負担を緩和させるガイド役も担っているため、その役割を果たせないとなれば、他の歯に多大な負担がかかってしまうリスクがあります。
3.口呼吸になる
犬歯が尖っている「八重歯」の場合は、八重歯が飛び出ている分、唇が閉じにくくなる可能性があります。そうなると「口呼吸」になってしまい、口の中が常に乾燥してしまいます。
口呼吸による唾液の減少は、抗菌作用や、溜った汚れを洗い流す作用などの、「唾液の機能低下」を招きます。結果的に、虫歯のリスクを高めやすくなります。
4.肩こり・頭痛につながる
犬歯が尖ってる原因が「八重歯」の場合、肩こり・頭痛にもつながります。
「八重歯」の状態であることで「犬歯」の本来の機能である「噛み合わせのガイド役」を果たせないことで、噛み合わせのズレが生じます。
噛み合わせのズレによって、口周りの筋肉が「緊張状態」になってしまいます。そして、全身の筋肉バランスが崩れ、結果として肩こり・頭痛の原因になってしまいます。
「性格が良さそう」「かわいい」という声もある尖った犬歯ですが…
犬歯が尖ってるように見える「八重歯」は、日本では無垢で「かわいい」といった良いイメージを持たれている方も多いです。しかしながら海外では、あまりいい印象はありません。「ドラキュラ」や「魔女」などと関係づけて、忌み嫌われています。
また、「自己管理ができていない」などの悪いイメージも与えて、就活や面接、オーディションなどでも悪影響を及ぼすリスクがあります。
ただし、これらのリスクは、犬歯の尖りを治すことで回避できます。
尖ってる犬歯の治療方法は?費用と治療期間について
ではこの尖っている犬歯は、どのように治療することができるのでしょうか?費用や治療期間について、詳しく見ていきましょう。
1.矯正治療
尖ってる犬歯は、「八重歯」など歯並びや噛み合わせが悪いことが原因となっているケースも多いです。その場合、歯科矯正をすることで尖った犬歯を治すことが可能です。
ワイヤー矯正(表側)
ワイヤー矯正(表側)は、歴史があり、症例数も豊富な矯正治療法です。歯の表面に直接装置を取りつけて、ワイヤーなどで矯正力をかけて歯並びを整えていき、幅広い歯並びにも対応可能です。
治療期間は2〜3年程度で、費用相場は70〜100万円程度です。取りつける装置には、目立ちにくい「審美ブラケット」と呼ばれるものもあります。しかし、オプションとなるため、追加料金がかかる場合があります。
ワイヤー矯正(裏側)
ワイヤー矯正(裏側)は、矯正装置を歯の表面に取りつけますが、「歯の表側」ではなく「歯の裏側」に取りつけていきます。そのため装置が見えにくく、目立ちにくいことが大きなメリットです。
治療期間は2〜3年程度で、費用相場は100~150万円程度です。また、矯正装置が舌に触れやすくなるため、違和感が出やすく、発音にも影響が出るといった注意点もあります。
マウスピース矯正
マウスピース矯正は、オーダーメイドの透明なマウスピースを使用します。目立ちにくく、取り外しもでき、歯磨きや食事などもほぼいつも通りできることが大きなメリットです。
治療期間は2〜3年程度で、費用相場は90~110万円程度です。1日およそ20時間以上と装着時間が長く、自己管理が必要な矯正治療法ですが、人と接することが多い職業の人でもはじめやすい矯正治療法で、近年非常に人気が高い治療法でもあります。
マウスピース矯正ブランドの「エミニナル矯正」では、治療経験が500症例以上の矯正のプロ”矯正ドクター”が100%担当するシステムですので、犬歯に悩んでいる方も安心して治療を行うことができます。
このYouTube動画では、マウスピース矯正の体験談を紹介しています。
2.修復治療
犬歯が尖ってるのは、歯のすり減りが原因のケースもあります。この場合は、プラスチック素材や金属など歯科素材を用いて、元の形に近づける「修復治療」が有効です。
「コンポジットレジン」というプラスチック素材での治療は、治療当日に治せることもありますし、金属を用いた治療は早くて2度の来院で治すことが可能です。
費用については、検査料なども含めると歯科医院によって総額が大きく異なるケースもあるため、事前に歯科医院にかかる費用について確認しておきましょう。
犬歯が尖ってることに悩んでいるなら矯正治療を検討しよう
犬歯が尖ってると、見た目の問題だけではなく、本来の犬歯の役割を果たしていないケースもあります。そのため犬歯が尖っていることに悩んでいるなら、早めに矯正治療を検討することをおすすめします。
マウスピース矯正ブランドのエミニナル矯正では、1人ひとりの歯並びや口の状況を精度高く診断し、治療計画を提示してくれます。
気になることがあれば、気軽に矯正相談を受けてみてくださいね。
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犬歯に関するよくあるQ&A
ここでは犬歯に関する、以下の4つの質問についてそれぞれ回答していきます。
Q.犬歯にメリットはあるの?
犬歯には、大きなメリットがあります。犬歯とは「なくてはならない存在」という言葉の方がしっくりくるほど、非常に大切な歯のひとつです。
下顎は頭の骨(頭蓋骨)にくっついているわけではなく、筋肉や靭帯でぶら下がっているだけでとても不安定です。犬歯は、そんな「下顎の位置を定める」ことに役立っている歯なのです。犬歯が噛み合わせのガイド役となることで、顎を正しく動かすことができます。
Q.犬歯が尖る理由とは?
犬歯が尖ってる原因は、以下の通りです。
- 噛み合わせが悪い・・・噛み合わせの悪さによって、歯がすり減って「犬歯が尖る」可能性があるため。
- 顎の成長不足・・・顎の成長不足だと犬歯がきれいに並ぶスペースがなく、「犬歯」が前方へ押し出されて目立ち、尖ってみえてしまうため。
- 遺伝によるもの・・・犬歯の尖り具合が遺伝するケースがあるため。
- 歯が大きいため
- 乳歯が早く抜けたため
Q.犬歯の寿命はどのくらい?
厚生労働省の「平成11年歯科疾患実態調査報告」をもとにすると、犬歯の中でも「下顎犬歯」は一番歯の寿命が長いです。男性の場合、左右の下の犬歯が平均寿命66.7年、女性の場合は右下の犬歯が平均寿命66.2年となっています。
その他の犬歯の平均寿命は、以下の通りです。
【男性】
右上犬歯:61.8年
左上犬歯:62.1年
【女性】
右上犬歯:60.8年
左上犬歯:60.5年
左下犬歯:65.8年