「すきっ歯を治すにはどのぐらいの費用と期間がかかるんだろう?」と気になっている方も多いのではないでしょうか?
歯科矯正にかかる費用や治療期間は、すきっ歯の度合いやそれ以外の歯並びの課題により異なってきます。
本記事では、すきっ歯にオススメの矯正として「マウスピース矯正によるすきっ歯の費用・期間」などを詳しく解説していきます。期間や費用について詳しく知りたいという方は、ぜひ参考にしてみてください。
すきっ歯ってどんな状態?
すきっ歯とは
すきっ歯とは、おもに前歯2本の間に空間がある状態です。「正中離開(せいちゅうりかい)」や「空隙歯列(くうげきしれつ)」とも言い、歯と歯の間に2mm程度の隙間が見られます。すきっ歯になってしまう原因には次の2つが考えられます。
1つに、舌の癖です。舌で気づかないうちに前歯を押し出すように負荷をかけていると、次第に前歯が突出して隙間ができてしまうことがあります。また、2つ目に歯と顎のサイズが合っていないことが挙げられます。歯が小さく顎が大きい人はとくにすきっ歯が見られます。
これらの原因以外にも、埋伏歯と言って生えてはいないけれど歯茎の中に余分な歯が埋まっていることなども挙げられます。
前歯に隙間が空いていると起こる問題
人と話す際に口元はとても目立ちます。すきっ歯があることで、相手も自然と隙間がある部分に目がいってしまい、積極的にコミュニケーションが取れないことにもつながります。
また、歯と歯の隙間に食べ物がつまりやすくなります。すると、歯ブラシでは取りきれなかったり、磨き残しが発生したりします。同じ箇所に汚れが付いたままの状態を放置すると、歯周病や虫歯を招くことにつながります。ただでさえ目立ちやすいすきっ歯に虫歯の治療による被せ物があると、余計目立ってしまいます。
お口のトラブルだけでなく、すきっ歯があることで、話していても隙間から空気が抜けて発音にも影響が出ます。はっきり発語しているつもりでも、空気が漏れるような音になってしまったり、相手に聞き取りにくい印象をもたれたりする可能性があります。
前歯に隙間が空いてしまう原因を5つ紹介
先ほどすきっ歯になってしまう原因に少し触れましたが、ここからはより詳しく見ていきましょう。
遺伝的に歯が小さい
歯が小さいために隙間が生じてしまいます。遺伝的に小さい場合は矮小歯(わいしょうし)と言い、顎のサイズと合わずに、スペースが余ることで歯と歯の間に空間が生じてしまいすきっ歯になります。
歯が生えてこなかった/本数が少ない
乳歯から永久歯に生え変わったときに、本来生えてくるはずの本数が生えない場合があります。先天性欠損歯と言い、この場合も矮小歯同様口の中にスペースが余ってしまい、歯と歯の間に空間ができてしまいます。
過剰歯がある/本数が多い
欠損歯とは反対に歯が過剰に生えている、または生えなくても歯茎の中に埋まっている(埋伏歯)がある人もすきっ歯になることがあります。前歯の間に余分な歯があることで、歯が押し出されたり、真っ直ぐに生えずに空間ができてしまいます。
歯周病
一見、歯周病とすきっ歯は無関係のように感じられるかもしれませんが、密接な関係があります。歯周病とは、歯と歯茎の間から細菌が入ることで歯茎に炎症が起きる状態を指します。
歯周病が進むと歯茎の中にある歯槽骨を溶かし始め、重度の場合歯のグラつきや歯が抜けてしまうこともあります。
歯周病によって歯を失ってしまうと、欠損歯の状態と同じく口の中にスペースができ、歯と歯の間に隙間ができてしまうのです。
歯ぎしり
無意識におこなっていることの多い歯ぎしりでもすきっ歯になることがあります。舌の癖同様、癖になっている人は、一日のうち何回も歯ぎしりをしてしまう傾向にあります。歯ぎしりはストレスや緊張、浅い睡眠などさまざまな原因で起きます。
歯ぎしりをすることで歯にかかる負荷は50〜100kgにも相当すると言われています。これは歯科矯正で歯にかける負荷の300倍近くにも相当します。こうした強い負荷が恒常的にかかることによって、歯の向きが変わったり、隙間ができたりします。
すきっ歯を治す矯正方法を解説
先天的なすきっ歯も、習慣や癖でなってしまった後天的なすきっ歯も矯正治療によって改善することができます。ここからは、どのような矯正方法があるのか見ていきましょう。
ワイヤー・ブラケット矯正で治す
昔からある矯正方法のワイヤー矯正。歯の表面にワイヤーとブラケットと呼ばれる装置をつけるタイプと、歯の裏側につけるタイプの2種類があります。
すきっ歯以外に噛み合わせに問題がない場合や、部分的な矯正で改善が見込める場合には部分矯正で対応できるケースもあります。
ワイヤー矯正のおもなメリット
1. 対応可能な症例が幅広い
2. 歯の移動が起きやすい
3. 都度ワイヤーの調整が必要なため、定期的に診察が受けられ、口の状態がチェックできる
4. つねにつけた状態のため、つけ忘れや紛失の恐れがない
5. 歴史も長く症例数が豊富
ワイヤー矯正のおもなデメリット
1.表面につける場合は目立つ
2.発音に影響が出ることもある
3.口腔内に矯正装置が当たって、口内炎ができやすくなる
4.清掃性が悪くなることもある
5.余計に口元が目立つ
6.調整したとき、痛みや違和感を感じやすい
7.ワイヤー調節のための来院が必要
マウスピース矯正を行う
マウスピース矯正では歯の移動状況に応じて数枚〜数十枚のマウスピースを製作し、つけかえることで徐々に歯の移動を起こします。
マウスピース矯正では、現在の歯並びより理想の歯並びに近い歯並びに形作られており、その差によって歯の移動が起きる仕組みです。
マウスピース矯正のおもなメリット
1.目立ちにくい
2.衛生的
3.虫歯や歯周病のリスク少ない
4.痛みや違和感が抑えられる
5.通院回数が少なくて済む
6.始めやすい価格
7.歯根吸収が少ない
マウスピース矯正のおもなデメリット
1.適応できる症例に限りがある
2.装着時間を守らないと期待通りの効果が得られない
3.担当する歯科医師によって仕上がりが異なる
セラミックを被せる
矯正とは少し違いますが、歯の表面を数ミリ程度削って、その上にセラミックでできた被せ物をする方法もあります。こちらの方法では、歯を実際に動かすことなく隙間がないように見せます。
期間が一定必要となる矯正とは異なり、治療期間も短い点がメリットですが、健康な歯を削ることで、歯の寿命が短くなるリスクも考えられます。
すきっ歯をマウスピース矯正で治療するときの期間と費用って?
矯正治療には期間も費用もある程度かかりますが、選ぶ矯正の種類によっても異なりますので、それぞれチェックしていきましょう。
すきっ歯の治療期間ってどのぐらい?
すきっ歯の治療期間についてです。まずはワイヤー矯正でかかる期間は、部分矯正と全体矯正かによって、または症状の程度によっても異なります。
部分矯正の場合は、数ヶ月〜1年ほどかかります。全体に矯正装置を取り付ける全体矯正では、1〜3年程度かかり、歯の裏側に施す場合は2〜3年程度と言われています。
マウスピース矯正ですきっ歯を改善する場合にも、部分矯正か全体矯正かで期間が変わってきます。部分矯正の場合にかかる期間は、3ヶ月〜半年ほどです。全体矯正の場合は2〜2年半ほどかかります。
最後にラミネートベニアを使ったセラミックの被せ物を使う場合です。こちらは1回の治療で終了しますが、状態のチェックなども含めて治療後数回の通院が必要となります。
すきっ歯の矯正費用ってどのぐらい?
続いて治療にかかる費用について見ていきましょう。こちらもそれぞれの種類別に異なります。
ワイヤーを使った部分矯正(表面)の場合、かかる治療費は20〜60万円ほどかかり、歯の裏面に施す場合は40〜70万円と表面より高額になります。全体的に施す矯正の場合は、80〜170万円と開きがあります。
マウスピースを使った矯正の場合、部分矯正の場合の治療費は10〜40万円程度で、全体矯正の場合は60〜100万円ほどかかります。
ラミネートベニアによる治療の場合、治療費用は30〜70万円ほどかかります。
まとめ
すきっ歯は、見た目だけでなくお口の健康にも関わってくる状態です。ワイヤー矯正、マウスピース矯正など様々な方法で改善することができます。
症例によっては部分矯正で比較的短期間かつ手に取りやすい価格でできることもあります。また、種類が豊富なマウスピース矯正であれば、自分に合うものが選べ、費用的に心配だった人の悩みが解決できることも。
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すきっ歯の矯正に関するQ&A
すきっ歯は矯正した方がいい?
すきっ歯は見た目が気になって矯正を始める人も多いですが、機能面にも問題があるケースもあります。隙間があることで発音がはっきり聞き取ってもらえない、隙間に汚れが溜まり虫歯や歯周病の原因になるなどトラブルに発展することも。
すきっ歯で悩んでいたらまずは歯科医師に相談してみることをお勧めします。
すきっ歯の矯正ってどのぐらいかかるの?
すきっ歯の矯正には、3種類あります。ワイヤー矯正の場合、表面につける矯正ですと部分矯正で費用が20〜60万円ほど、全体矯正の場合は80〜170万円程度です。治療期間は部分矯正で部分矯正で数ヶ月〜1年ほど、全体矯正装置では、1〜3年程度かかります。
マウスピース矯正の場合部分矯正にかかる費用は10〜40万円ほどで、全体矯正の場合は60〜100万円ほどかかります。治療期間は部分矯正で、3ヶ月〜半年ほど、全体矯正の場合は2〜2年半ほどかかります。
ラミネートベニアを使った治療では、治療費用が30〜70万円ほどかかり、治療自体は一日で終わりますが、その後経過観察のため通院が5回程度必要になります。
抜歯する必要ってあるの?
すきっ歯の治療をする際、過剰歯が原因ですきっ歯になっているケースは抜歯が必要なことがあります。隙間を埋めるだけのすきっ歯治療ではあまり抜歯を伴うケースは多くありません。
一方、ラミネートベニアを使う治療では現在の歯を少し削ってセラミックの被せ物をする処置が必要です。