「歯科矯正を始める女の子が増えている」ことを知っていますか?ここ数年で歯科矯正についてのイメージが変わってきています。矯正の費用が手に届きやすい価格のものが増えてきたことも理由の一つだと思います。
本記事では、女の子に人気の歯科矯正である「目立たない矯正」について詳しく解説していきます。「これから歯科矯正を始めようか」検討している女の子は、ぜひ参考にしてみてください。
歯科矯正する女の子が増えてきているのはなぜ?
これまで歯科矯正というと、「目立って恥ずかしい」「なんか痛そう」といったネガティブなイメージをもたれることが多いのが現実でした。見た目を気にしたまま大人になってしまい、仕事の都合や昔抱いた矯正へのイメージから歯科矯正に踏み出せない人も少なくありません。
しかし、最近では女の子で矯正を始める人が増えています。実際に、アイドルが自身のSNSで歯科矯正中であることをカミングアウトしたり、一般の方でも矯正を隠さない人も増えています。
この理由として、歯科矯正をした後の結果が良いものであるという認識が普及していることと、歯並びに気を遣っているという美意識の高さなどが垣間見れることが挙げられます。
女の子が歯科矯正を開始する時期
第1期治療
歯科矯正は基本的に永久歯に生え変わったタイミングから治療が始められます。年齢ごとに治療の種類が分かれており、3歳~12歳くらいで始める矯正を第1期治療と言います。
3歳から6歳くらいまでの子どもは、まだまだ永久歯に生え変わるタイミングのため、歯を動かすというよりは、舌の癖を治したり顎の成長を促すような治療がおこなわれます。
永久歯になった6歳以上では、上記の癖を治すことに加えて実際に歯を移動させていきます。この時期の治療では歯を移動させるような大人の治療と同内容もおこなわれますが、まだまだ成長が見込める時期なので、顎の成長を促すような治療が優先されます。
第2期治療
12歳以上〜大人の歯科矯正を第2期治療と言います。この時期になると、顎の骨や歯の成長もひと段落つくため、大人と同じ内容の歯科矯正がおこなわれます。
もし、第1期の段階で治療を希望しても、骨格に問題が見られないケースではあえて時期を第2期にずらすこともあります。これは、骨の成長が原因でないため、歯の傾きや位置の調整で済むためです。
女の子が早期に歯科矯正をおこなう意味とは?
骨格のバランスを整える
歯並びは口の部分の見た目だけに影響するのではなく、じつは身体全体にも悪影響を及ぼす可能性があります。歯並びが悪いことで、使う筋肉のバランスが悪くなってしまったり、負荷をかけてしまったりします。すると、姿勢が悪くなったり、頭痛や肩こりなどに悩まされることもあります。
治療の負担が少ない
歯科矯正には決して安くはない費用が発生しますが、小児矯正は大人の矯正よりもリーズナブルな価格に設定されています。これは、子どものほうが歯の移動が起きやすいことなどが理由として考えられます。
また、大人の場合では仕事の都合など通院スケジュールも組みにくいこともありますが、子どものうちであれば比較的曜日ごとの予定が固定されていることが多いため、調整しやすいです。
悪習癖が改善できる
悪い歯並びは、遺伝や生まれつきばかりが原因ではありません。長期間に及ぶおしゃぶりの使用や、頬杖、指しゃぶり、舌で前歯を押し出す、下唇を噛むなどの癖が原因であることも多いです。
このような習慣は一見ささいなように感じられるかもしれませんが、歯科矯正で歯にかける負荷よりもじつは大きいのです。小児の段階でこれらの悪癖を改善できれば、大人よりも早期に歯に悪い習慣をやめることができます。
噛み合わせが良くなる
歯並びは見た目だけでなく噛み合わせに影響を及ぼしていることもあります。噛み合わせが悪いと十分に食べ物が噛めず、胃腸にも負担がかかってしまいます。また、顔の表情筋もアンバランスになり、顔が歪んでしまうこともあります。
歯の健康を保てる
歯並びが良くなると、清掃性もアップします。綺麗に生え揃って隙間や重なりがない歯並びは、歯磨きがしやすくなり、虫歯や歯周病になるリスクも下げられます。小児の時期に綺麗な口腔環境を手に入れておけば、歯の寿命を長くすることができ、いつまでも自分の歯で食事が楽しめます。
歯科矯正前に確認! こんなデメリットもある
矯正期間が長引く可能性も
歯科矯正にはたくさんのメリットがありますが、デメリットも存在します。
まずは、治療期間が長くなる可能性についてです。歯科矯正を大人になってから始める場合、悩みを解決しようと自分で決断して、治療費を払います。しかし、小児の場合親が決めることが多いため、治療モチベーションが低いこともあります。
定期的に歯科医院に通うことが嫌になってしまったり、決められた装着時間や清掃などを怠ってしまうことも。すると、思うように歯の移動が起きずに治療期間が長引いてしまうことがあります。
生活の負担が増える
子どもの矯正治療は親もペアで行動する必要があります。通院や自宅での口腔ケアなど、親も一緒になって治療に臨むことが大切です。子どもの勉強や習い事のほか、自分の仕事や家事などに加えて、治療が加わることで金銭的にも肉体的にも負担になることがあります。
ほうれい線が目立つことがある
子どもはまだシワなどとは無縁のようですが、歯科矯正によってほうれい線が目立つようになるケースがあります。これは、歯の移動量が大きい治療内容のときに、口元が後ろに下がることでほうれい線が目立ちやすくなるのです。
歯科矯正を検討するべき歯並びとは?
ガタガタな歯並び
子どもの歯並びが悪いかな……と思ったら、歯科矯正が選択肢に上がることでしょう。ここからはどのような症例が矯正を検討すべきか紹介します。まずは、ガタガタに並んだ歯並びです。叢生(そうせい)や八重歯などが見られ、歯が綺麗なアーチ状ではなくガタついている歯並びです。
歯列が前に出ている状態(出っ歯)
続いては出っ歯です。出っ歯は目立ちやすいため、歯科矯正をする人の悩みでも多い症状です。出っ歯の場合、見た目だけでなく、口が閉じづらいことで口がポカンと空いた状態となり、虫歯や風邪になりやすいというデメリットもあります。
歯と歯に隙間がある状態(すきっ歯)
すきっ歯は、おもに前歯の中央2本の間に隙間がある状態です。見た目だけでなく、発語の際に息が隙間から漏れて聞こえづらくなってしまったり、隙間部分に食べ物が詰まりやすいなどのデメリットがあります。
犬歯が目立つ(八重歯)
日本では八重歯をかわいいと思う風潮もありますが、海外ではバンパイアティースなどと言われ、忌み嫌われています。尖った部分は目立ちやすく、会話をしていても目立ちやすいです。
歯が噛み合っていない
歯並び以外にも噛み合わせが悪いケースでは、身体のさまざまな部分に悪影響を及ぼします。噛み合わせが悪いことで、食べ物を噛みきれず固形のまま胃腸に送り出すこともあります。すると、消化への負担がかかり胃腸の調子を悪くすることにつながる可能性もあります。
また、噛み合わせが悪いことで、顔のバランスが左右対象にならなかったり、筋肉がバランス良く使えていないことで、肩こりや頭痛につながるケースもあります。
女の子には目立ちにくい治療方法がおすすめ!
最近では見た目を気にして歯科矯正を始める人が多くいます。これまでは目立ちやすいワイヤー矯正が主流でした。最近ではマウスピースを使った目立ちにくい矯正方法が人気を集めています。
マウスピースは透明なプラスチック製の装置を使うため、矯正中であることが周囲からわかりにくく、仕事や学業にも影響が少ない矯正方法です。
費用もブランドごとにさまざまなため、予算や仕上がりイメージなどに応じて選択肢が広いことも特徴です。自分で取り外しもできるため、清潔に保てますし、食事もこれまでどおり矯正装置なしでできるので、見た目を気にしている女の子にも最適です。
治療期間や値段など、詳しく知りたい方はこちらから↓
歯並びが気になる女の子は歯科矯正を検討しよう
歯並びが気になって歯科矯正を始める女の子が増えています。これまでより、矯正に対してオープンになってきたものの、見た目を気にする女の子も未だ多いのも事実です。
マウスピース矯正であれば、矯正中の見た目も気にせず清潔・快適に過ごせるため、女の子におすすめの矯正方法です。八重歯や出っ歯、すきっ歯などで悩んでいる人は、マウスピースで治すことができますので、ぜひ検討してみてください。
歯科矯正に関するよくあるQ&A
Q.歯科矯正は何歳から開始するべき?
A.矯正は始める年齢によって第1期と第2期に分かれます。永久歯に生え変わるタイミングの6〜12歳(第1期)では、顎の成長を促す治療がおこなわれるほか、舌の位置などの悪癖を改善します。一方、成長が落ち着いた12歳以降(第2期)では、歯の傾きや並びを整える治療がおこなわれます。
Q.子どもの歯科矯正はいくらかかる?
A.大人の歯科矯正に比べて子どもの矯正費用は安い傾向にあります。第1期では、20〜40万円ほどかかり、第2期では、25〜65万円ほどかかります。
Q.子どもの時に歯科矯正をしないとどうなる?
A.子どものうちに矯正をしないと、大人になってからもコンプレックスとなり、自信を失ってしまう可能性があります。また、頬杖や舌の位置などを長年続けていると、年々歯並びが悪くなってしまうほか、清掃性も悪く虫歯や歯周病になるリスクも高まります。