口ゴボについて検索していると「口ゴボは自力で治すことができる」といった情報に出会ったことがあるという人も多いのではないでしょうか?
本記事では口ゴボは本当に自力で治すことができるのか、口ゴボのおすすめ改善策とともに紹介していきます。
口ゴボに悩んでいる方や口ゴボの改善策について興味のある方はぜひ本記事を参考にしてみてください。
口ゴボの改善に有効な歯科矯正の費用について詳しく知りたい方はこちらに記事も参考にしてみてください。
『歯科矯正の値段の相場は?医療費控除は?矯正費用に関する全情報まとめ』
口ゴボってどんな状態?
「口ゴボ(くちごぼ)」または「ゴボ口(ごぼぐち)」とは、口元がゴボっと盛り上がったような状態のことを指します。顔を横から見ると、唇が前に出ているように見えます。
口ゴボは、前歯が前に突出している「出っ歯」の症状によってなることが多いです。上の歯や顎が前に出ている「上顎前突」や、上下の歯や顎が前に出ている「上下顎前突」の方は、口ゴボになりやすいです。
日本人は骨格に対して歯が大きい方が多く、「出っ歯」や「口ゴボ」になりやすい傾向があります。
【口ゴボ診断】一つでも当てはまったら危険かもしれません
口ゴボになる原因には、先天的なもの(顎や歯の大きさの遺伝など)と、後天的なもの(習慣的な癖)によるものがあります。 「口呼吸」「舌で前歯を押す」「下唇を噛む」などの悪習慣を一つでもしている方は、口ゴボになる危険性があるかもしれません。
なぜこのような癖や習慣が、口ゴボにつながるのでしょうか?それぞれ詳しく解説していきます。
口呼吸をしている
口呼吸をしている方は、要注意です。 口で呼吸していると、日常的に口がポカンと開いた状態が続いてしまうもの。実は口を閉じていれば唇で歯を前から支えることができるのですが、口で呼吸をしているとこの唇の支えがなくなってしまいます。その結果、前歯が徐々に前に押されていき「口ゴボ」になるリスクが高くなるのです。
舌で押している
舌で前歯を押し出す癖がある方は、口ゴボや出っ歯になるリスクがとても高いです。無意識のうちに前歯を舌で押す状態が長年続くと、前歯が前に出てきてしまうのです。
リラックスしているときの舌の正しい位置は、上の顎の裏側です。普段から、上の前歯の少し後ろに舌が来るように意識しましょう。舌の力でも、長年にわたり歯に負荷をかければ歯並びや顔に悪影響を及ぼしてしまいます。
下唇を噛む
「上の前歯で下唇を噛む癖」がある方は、口ゴボになりやすいです。
ストレスがあるときや、寂しいとき、考えごとをするときなどに無意識に唇を噛んでしまう癖がある方は少なくありません。習慣化するとなかなか辞められないかもしれませんが、噛んでいるうちに前歯が唇で押されてどんどん前に傾き、出っ歯や口ゴボになってしまいます。歯だけではなくて、顎の骨や口元が全体的に前に出てしまうこともありますので、唇を噛む癖は意識して辞めるようにしましょう。
また赤ちゃんのころに指しゃぶりや、おしゃぶりを長く続けていると、口ゴボになるリスクが高くなります。特に顎の骨の成長時期(0~12歳ごろまで)に悪い習慣があると、顎の発達に大きな影響を与えてしまいます。
「口ゴボは自力で治せる」は嘘?ホント?
口ゴボは自力では治せない
矯正治療は費用が高いこともあり、自力で治そうと口元を押したりする方が少なくありません。インターネット上にはいろいろなマッサージや体操などの方法や、器具が紹介されているようです。
しかし、基本的には自力で口ゴボを治すことはできません。仮に改善できたように見えたとしても、歯にダメージを与えている危険性があります。
小学生くらいまでの成長期のお子様であれば、「口呼吸」「舌で前歯を押す癖」「唇を噛む癖」などの悪い習慣を辞めると口ゴボが改善されることがありますが、顎の成長が終わると口ゴボを自分で治すのは無理です。これ以上が悪化しないように悪い習慣を改善することは大切ですが、自力で口ゴボを治すのは難しいでしょう。
口ゴボを自力で直そうとするのは危険!?
口ゴボを自分で治そうと口元に圧力をかけたりすると、以下に挙げるようなリスクが生じて危険です。
矯正をするタイミングを逃す
口ゴボを自力で治そうと自分で押したりして努力しているうちに、歯科矯正のタイミングを逃してしまう方が少なくありません。自力で治そうと何年も頑張っている間に、妊娠出産で忙しくなったり、歯周病になって歯科矯正が難しくなったりすることも。その結果、一生「口ゴボ」をコンプレックスに感じながら過ごすことになるかもしれません。
何年も口ゴボに悩むよりも、歯科医院で専門的な知識と経験がある矯正歯科医のもとで歯科矯正を受けた方が、確実にきれいな口元を手に入れられますよ。
歯の寿命が縮まる
自分で口ゴボを治そうと歯に圧力をかける場合、歯に対する力が強すぎると歯肉や歯槽骨に炎症が生じて歯の寿命が縮まることがあります。また知覚過敏が起こったり、歯が折れたりすることもあります。反対に、力が弱すぎれば何の影響も与えられないので、口ゴボは治りません。
歯並びが悪化する
仮にちょうどいい力で歯に圧力をかけられたとしても、自分の思い通りの位置に歯を動かすことはとても難しいです。そのため自力で口ゴボを治そうとして、かえって歯並びが悪くなることがあります。また一時的に歯が動いたとしても、すぐに後戻りします。
さらに、動かしたい歯だけでなく他の歯にまで悪影響を及ぼして、口全体の歯並び・噛み合わせが悪化するリスクもあります。
このように、口コボを自力で治そうとする行為はとても危険です。お金がかかるとしても歯科医院で治療してもらいましょう。
【口ゴボを治す】オススメの方法を3つ紹介
口ゴボを治すためには、基本的に「出っ歯」や「上顎前突」「上下顎前突」などの歯並びを矯正治療します。歯並びがきれいになると、口元もきれいになるためです。
歯科矯正の方法には「マウスピース矯正」、「ワイヤー矯正(表側矯正)」、「裏側矯正」があります。それぞれの特徴を解説していきます。
マウスピース矯正
矯正用のマウスピースを毎日20時間ほど装着し、段階的に新しいマウスピースに交換しながら歯並びを整えていく矯正方法です。
透明で目立たないプラスチック素材でできたマウスピースを装着するだけで、歯並びがきれいになるので、とても人気があります。ワイヤー矯正と違って、装置が目立たないので見た目を気にすることなく歯科矯正ができます。
自分で簡単に取り外しができるので、食事や歯磨きがしづらいということもありません。
メリット | ・目立ちにくい ・自分で取り外しが可能 ・食事がしやすい ・歯磨きがしやすく虫歯や歯周病になりにくい |
デメリット | ・歯並びによっては、マウスピース矯正で治療できないことがある ・1日に20時間装着する必要がある ・自己管理が必要 |
費用の目安 | ・70~100万円程度(全体矯正) ・10~70万円程度(部分矯正) |
治療期間の目安 | ・1年~3年程度程度(全体矯正) ・3ヶ月~1年半(部分矯正) |
エミニナル矯正では、治療経験が500症例以上の矯正のプロ”矯正ドクター”が100%担当するシステムですので、口ゴボに悩んでいる方も安心して治療を行うことができます。
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ワイヤー矯正(表側矯正)
前歯の表面(表側)に、ブラケットとよばれる矯正器具をつけて、ワイヤーを通して歯を動かしていく矯正方法です。
昔からある矯正治療方法で、幅広い症例に対応できるのがメリットです。抜歯が必要な重度の口ゴボの症例でも治療が可能です。 歯の表側に矯正器具をつけるので、どうしても矯正中の見た目が目立つ点がデメリットです。白や透明装置を選ぶことも可能です。
メリット | ・幅広い症例に対応可能 |
デメリット | ・目立つ ・自分で取り外せない ・虫歯や歯周病になりやすい ・ワイヤーが当たって痛みがでることがある |
費用の目安 | ・60~100万円程度(全体矯正) ・8~50万円程度(部分矯正) (白や透明の装置を選ぶと追加費用が発生) |
治療期間の目安 | ・1~3年程度(全体矯正) ・3ヶ月~1年程度(部分矯正) |
裏側矯正
歯の裏側に、ブラケットやワイヤーなどの矯正装置をつける方法です。表側矯正と同じように、ワイヤーで歯を動かしていく矯正方法なので、抜歯が必要な症例などにも対応できます。
メリット | ・目立たない ・幅広い症例に対応可能 |
デメリット | ・自分で取り外せない ・装置が粘膜に当たって痛みがでやすい ・費用が高い ・食事がしにくい ・発音や滑舌に影響を及ぼすことがある |
費用の目安 | ・90~150万円程度(全体矯正) ・15~65万円程度(部分矯正) |
治療期間の目安 | ・2~3年程度(全体矯正) ・3ヶ月~2年程度(部分矯正) |
詳しい比較は下記の記事で解説しています。
まとめ
口ゴボ(くちごぼ)になりやすい方の特徴と、治す方法について解説しました。口ゴボになる原因は、両親からの遺伝によるものと、習慣によるものがあります。「下唇を噛む癖」や「前歯を舌で押す癖」「口で呼吸する癖」などがある方は、意識して辞めるようにしましょう。
口ゴボを自分で治すのは難しく、失敗すると歯に取り返しのつかないダメージを与えてしまいます。歯科医院で専門的な治療を受けることが大切ですので、口ゴボが気になる方は矯正歯科医に相談してみましょう。
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口ゴボに関するQ&A
口ゴボを放置するとどうなる?
口ゴボは出っ歯や上顎前突などの悪い歯並び、噛み合わせが原因になっていることが多く、虫歯・歯周病・口臭の原因になることがあります。また口が閉じにくいので口呼吸になりやすい、食事がしにくい、発音がしにくいなどのリスクも考えられます。
口元が前に出ているので自然と口が開いてしまうことが多く、口腔内に細菌が入りやすく病気にかかるリスクが高くなるデメリットもあります。
口ゴボの印象って?
口ゴボの程度が軽ければ、かわいい印象を与えることもありますが、「横顔が残念」「いつも口が開いていてだらしない」といった印象を与えることもあります。横顔の美しさの基準の「Eライン」が崩れている状態なので、気にしている方も少なくありません。
無理に口を閉じることによって、顎に梅干しのようなシワができたり、顎の下にラインが入ったり、ほうれい線が目立ったりすることもあります。さらに口ゴボの見た目がコンプレックスになって気持ちがふさいでしまったり、うまく人前で笑えなかったりと、精神面への影響がでる可能性があります。
歯科矯正は何ヶ月で変わる?
歯科矯正での歯並びの変化は個人差もありますが、歯科矯正を始めてから数か月程度で歯が動いていると実感できることが多いです。
矯正方法などにもよって違いますが、歯は4週間で最大1mmまで移動します。早い人であれば、矯正を始めて1ヶ月~数ヶ月で歯並びの変化を実感できるようです。
歯科矯正の治療期間は、前歯だけの部分矯正の場合3ヶ月~1年ほど、全体矯正の場合は1年~3年ほどかかります。