歯科矯正をすると「顔の輪郭がキレイになる」「横顔がスッキリする」といった噂をインターネット上で見たことがあるという人も多いのではないでしょうか?
本記事では歯科矯正による輪郭の変化の有無、輪郭の変化を感じやすい人の特徴、更には歯科矯正による小顔効果についてまで詳しく解説しています。
矯正の費用は安いものではないので、治療を始める前に、歯科矯正による顔の輪郭の変化に不安のある方、歯科矯正のメリットについて知りたい方などはぜひ本記事を参考にしてみてください。
歯科矯正で横顔は変わるのか?
「歯科矯正をすると輪郭が変わる」「横顔がスッキリする」と聞いたことがある方が、いらっしゃるかもしれません。
そこで本記事では、歯科矯正での輪郭や横顔の変化について詳しく解説していきます。
歯科矯正で横顔が変わる人が多い
歯科矯正をすると、横顔や輪郭が変わることが多く、その変化は、良い方向に変わることがほとんどです。
もちろん歯科矯正は、あくまでも歯の矯正です。歯並びやかみ合わせの問題を改善するためにする治療なので、輪郭整形などの整形手術をしたときのように、誰もが顔が変わるわけではありません。しかし、歯を正しい位置に動かすと、自然と口周りのフェイスラインが整うことが多くあります。かみ合わせが整うと、今まで表情筋にかかっていた余計な力が解消されるので、表情が豊かになることもあると言われています。
歯科矯正をすると、きれいな歯並びと同時にスッキリとしたきれいな輪郭が手に入れられるかもしれませんね。
「Eライン」ってなに?
「Eライン(エステティックライン)」とは、横から顔を見たときの「鼻先と下顎の先(オトガイ部)を結んだ線」のことです。
アメリカの矯正医ロバート・リケッツ氏が、1950年代に提唱したものです。アジア人の場合は、唇がこのEラインの線上か、やや内側にある口元が理想的で美しいとされています。
ちなみに欧米人の場合は、骨格的に鼻が高く顎も前方に出ていることが多いので、Eラインよりも数mm内側に唇があるのが理想的とされています。もともとは矯正治療における横顔の基準のひとつとして、レントゲン画像や横顔の写真で評価していました。
矯正の横顔の基準はEライン以外にもいくつかあるのですが、わかりやすいこともあり一般の方に広く認知されるようになりました。もちろんどのような横顔・口元が美しいと感じるかは人それぞれなのですが、一般的にはこのEラインの基準が受け入れられています。
歯科矯正をすると必ず横顔が変わるというわけではないのですが、矯正で良く噛めるようになるとお口周りの筋肉のバランスが整うので、Eラインも整っていくことが多くあります。
横顔がスッキリする人の特徴
「出っ歯」や「口ゴボ」などの前突や、「しゃくれ」とよばれる下顎前突の不正咬合は、横顔に大きな影響を与えます。このようなケースを歯科矯正すると、横顔の変化が起こりやすいです。
出っ歯
「出っ歯」とは歯が前に出ている状態のことで、専門用語では「上顎前突」という歯並びやかみ合わせの異常(歯列不正)です。
口が閉じにくかったり、お口周りが突出して見えたりすることがあります。口を閉じた時に、人中(鼻と上唇の間の溝)が長くなることが多く、顔の下半分が大きく見えてしまいます。
日本人に多いかみ合わせで、出っ歯を気にされ歯科矯正をする方は少なくありません。歯科矯正を行うと、Eラインが整い横顔がきれいになったり、スッキリとした印象になったりするでしょう。出ていた歯が引っ込むと口が閉じやすくなり、お顔が小さく見えることもあります。
口ゴボ
「口ゴボ(くちごぼ)」とは、口元がモコっと膨らんだように見える状態のことです。「口ゴボ」は俗称なので明確な定義があるわけではないが、上顎前突や上下顎前突などの歯並びの不正が原因で口ゴボになることが多いです。
歯や顎が前に出ているので唇が閉じにくいことが多く、無理に口を閉じると顎に梅干しのような形ができたり、ほうれい線が目立ってしまったりすることがあります。
適切な方法で歯科矯正をすると、口元が引っ込みスッキリとした印象になります。Eラインが整い、口周りの印象がスマートに見えるようになる方が多くあります。
しゃくれ
「しゃくれ」とは、上下の歯をかみ合わせたときに、上の歯よりも下の歯の方が前方に出ている歯並びのことです。「反対咬合」「下顎前突」「受け口」ともいいます。顎がしゃくれて見えるので、見た目のコンプレックスになるケースが多いです。特に、横からお顔を見た時にしゃくれが目立ち、見た目に大きな影響を与えます。
しゃくれを矯正すると、Eラインが整い横顔に大きな変化をもたらします。フェイスラインが整って、横顔がスッキリときれいになるでしょう。若々しい印象になることも多いです。
顔つきにどんな変化がある?
具体的に起こる顔つきの変化について、詳しく解説します。
Eラインが整う
歯科矯正で、Eラインが整うことがあります。Eラインは横顔の美しさの指標で、顔を横から見た時にEラインの少し内側かライン上に唇があるのが理想とされています。
出っ歯や口ゴボの方は、Eラインの外側に唇があることがほとんどです。歯科矯正で歯を正しい位置に移動させると、Eラインが改善されます。特に、抜歯をして大きく後方に歯を動かして治療するケースで、口元や横顔の変化が大きいでしょう。
反対にしゃくれの方は、下顎が前方に出すぎていてEラインの大きく内側に唇があることがあります。矯正で歯並びやかみ合わせを治すと、Eラインも自然と改善され美しい横顔を手に入れられるでしょう。
歯並びやかみ合わせはもちろん、Eラインも改善することを目標としている歯科医院・矯正歯科は少なくありません。矯正をしたらどんな横顔を手に入れられるのかどうか、Eラインは整うのかどうか、カウンセリング時に矯正歯科医とよく相談してみましょう。
しゃくれが目立たなくなる
下の前歯が大きく前に傾いていたり、歯の位置の異常があったりするような「しゃくれ(下顎前突)」を矯正すると、しゃくれているのが目立たなくなります。しゃくれは横顔の印象に大きな影響を与える歯並びなので、矯正で正しい位置に治すと顔つきのイメージが大きく変わるでしょう。
重度の下顎前突で骨格的な問題があるケースでは、外科的な手術と歯科矯正の併用が必要になることがあります。
口を閉じることができるようになる
出っ歯などにより口が閉じられなかったり口が閉じにくかったりする方が矯正すると、口を閉じ閉じることができるようになります。口を閉じることができるようになると、横顔のイメージは大きく変化するでしょう。
また口を閉じていても、歯並びのデコボコが目立っていた方が矯正したケースも、口元の印象がスッキリと見えるようになりますよ。
歯科矯正をすると顔が小さくなる?
歯科矯正には「小顔効果がある」という声を聞いたことがある方がいらっしゃるかもしれませんね。歯の矯正治療をすると必ず顔が小さくなるわけではありませんが、歯並びやかみ合わせなどの歯の問題を治すとお顔全体の印象を変えてスッキリと小さく見えることはあります。
歯並びやかみ合わせが悪いと、噛む時に筋肉にかかる筋肉の負荷もかたよってしまうもの。それにより顎周りの筋肉のバランスがゆがんで、フェイスラインもゆがんでしまうことが多いのです。
矯正をして左右均等にバランスよく噛めるようになると、顎周りの過度な負担が解消されフェイスラインが整うことがあるのです。エラの張りが解消されるケースもありますよ。
また矯正中は、歯磨きなどのお手入れに普段以上に気をつかわなければならないので、自然と間食やダラダラ食べが減ります。その結果、ダイエットにつながりお顔も痩せてスッキリすることが多いです!
まとめ
歯科矯正で、輪郭が変わったり、エラの張りが解消されスッキリした顔立ちになったりする理由について詳しく解説しました。特に「出っ歯や口ゴボなどの上顎前突」の方や、「しゃくれ(下顎前突)」の方が矯正すると、横顔や輪郭の変化を感じやすいでしょう。
フェイスラインを少しでもキレイにするため、輪郭整形と歯科矯正の施術を両方検討されている方も少なからずいます。施術方法や施術の順番でお悩みでしたら、まずはカウンセリングを受けてみることをおすすめします。
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歯科矯正で輪郭が変わることに関するQ&A
歯科矯正で輪郭変わるのはなぜ?
歯並びやかみ合わせが悪い場合、どうしても一部の歯で食事をかみ砕くことが多くなります。咬筋(噛むときに使う筋肉)への負担がかたよってしまうため、結果としてお顔がゆがむことが少なくありません。顎の筋肉が過度に発達することも多く、エラが張ったような輪郭になることもあります。
このような方が矯正治療をして顎の筋肉の歪みや過度な負担が解消されると、輪郭が変わって見えます。歯科矯正ですべての方の輪郭が変わるわけではありませんが、矯正がお顔の印象に影響を与えスッキリとした顔立ちになることは少なくありません。
歯科矯正は何ヶ月で変わる?
個人差はありますが、矯正を始めて早い方で1~3ヵ月ほどで歯並びの変化を感じます。治療が完了するまでの期間は、3ヵ月~3年程度で、歯並びや治療方法などよって大きく治療期間は異なります。
ただし、歯の動くスピードは個人差があります。マウスピースを規定の時間通り装着するなど医師の指示を守り、歯磨き等のセルフケアをしっかりする方は、治療期間が予定よりも長引かない傾向にあります。
歯科矯正 面長 なぜ?
歯科矯正をすると、「輪郭がスッキリ」「顔が小さく見える」などのよい変化を感じる方がほとんどなのですが、中には「面長になって老けた感じになった」「ブサイクになった」と感じる方も少なからずいらっしゃいます。
これは、「矯正でかみ合わせが変化して筋肉が落ちたため、面長に見えるようになった」「抜歯が必要ではない症例だったのに、抜歯をしたためほうれい線が目立つようになった」などの理由でおこることが多いです。
このような矯正治療での失敗をしないためには、事前の歯科医院選び・歯科医選びがとても大切です。治療開始前にしっかりとカウンセリングをして、お顔の変化に関しても確認し、質問に答えてくれる信頼のおける矯正歯科医を選ぶようにしましょう。
ゴボ口の割合は?
日本人の約10%は、ゴボ口(口ゴボ)や出っ歯などの「上顎前突」だそうです。
これは、厚生労働省が平成23年に12歳~20歳の男女に対して行った、歯科疾患実態調査によるものです。調査結果によると、「叢生(ガタガタの歯並び)」が全体の44.3%、「上顎前突(口ゴボや出っ歯)」が12.3%、「空隙(すきっ歯)」が12.4%でした。
日本人は欧米人に比べて顎の骨が小さいのですが、歯はむしろ大きいケースもあり、歯並びが悪くなりやすい人種であると言われています。