出っ歯の人は横顔で損してる？出っ歯が与える印象やオススメの矯正方法で横顔美人に

出っ歯が横顔にも悪影響を与えると知り、出っ歯の人がまわりの人にどう見られているのか、と気になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか？

本記事では、そんな出っ歯の人は横顔ブサイクになってしまうのかどうかや、出っ歯になる原因、出っ歯を放置するデメリット、出っ歯を治すためにかかる費用などについて紹介していきます。

出っ歯による横顔ブサイクを改善して、横顔美人を目指してるという方も、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

出っ歯の人は横顔ブサイクなの？

では実際のところ、出っ歯の人は、本当に横顔ブサイクになってしまうのでしょうか？出っ歯の人が、横顔ブサイクになるといわれる理由は、横顔美人の基準「Eライン」が大きく関係していています。

横顔美人の基準「Eライン」がズレる

出っ歯の人は、横顔美人の基準「Eライン」がズレる傾向にあります。Eラインとは、エステティックラインの略称で、「美しい横顔」の基準としてよく用いられています。

具体的に「Eライン」とは、顎先と鼻先を一本の線で結んだ直線のことで、この「Eライン」の内側に、唇が収まる、もしくは「Eライン」上に唇がある状態が、理想的な美しい横顔だとされています。

出っ歯の人の場合だと、歯並びの状態にもよりますが、上の前歯が大きく前方へ突出していることも多いです。そのため、口先がこのEラインから飛び出してしまいます。つまり、出っ歯の人は、「美しい横顔」の基準から、外れてしまいやすいというわけなのです。

出っ歯になる原因って？

そもそもどうして、出っ歯になってしまうのでしょうか？まずは、出っ歯になってしまう原因を知ることからはじめてみましょう。

遺伝によるもの

出っ歯は、遺伝により引き起こされてしまうこともあります。親からの遺伝では、そのまま「出っ歯」の歯並び自体が遺伝することはないですが、歯や顎の「大きさ」や「形」は遺伝します。そのため、自然と親と似たような歯並びになりやすい傾向にあります。

たとえば、「上の顎の骨に対して小さ過ぎる下の顎」のようにバランスが悪い親の顎の骨が遺伝すると、出っ歯になってしまう可能性があります。

口呼吸によるもの

口呼吸が原因となって、出っ歯になってしまう可能性もあります。これはなぜかというと、口呼吸になると「舌」の位置が変わり、この「舌」の位置のズレが、結果的に歯並びを悪くさせてしまうからです。

ちなみに、舌は正常であれば、「スポット」と呼ばれる、前歯の裏側あたりの上顎にくっついているのが正しい状態です。舌が正しい位置にあることで、舌や唇、頬の粘膜からの圧力のバランスが取れて、歯並びを正常な位置へ保っておけるのです。

しかしながら、口呼吸になると、舌が下顎へ沈下してしまうため、「舌」と「頬」の圧力のバランスが一気に崩れてしまいます。舌が沈下すると、頬の粘膜の圧力が優位になって、歯を内側へ押して歯列を狭くしまくしてしまい、結果的に歯並びが乱れて「出っ歯」になるリスクを上げてしまうのです。

下唇を噛む癖

下唇をよく噛む癖がある方も、出っ歯の原因になってしまう可能性があります。下唇を噛む癖のことを「下口唇癖」というのですが、この「下口唇癖」があることで、上下の前歯の間を、唇が頻繁に行き来することになります。

この唇を噛んだときの、唇越しにかかる上下の歯への圧力は、歯並びにも悪影響を与えます。上の前歯は前の方向へ倒れて、下の前歯は内側に押されて倒れ込んでしまいます。これにより、結果的に「出っ歯」になるリスクが上がってしまいます。

出っ歯が横顔に及ぼす影響とは？

出っ歯を矯正せずに放置しつづけた時に生じる横顔への影響とはどのようなものなのでしょうか。一般的には、出っ歯を放置し続けてしまうと口先が前に出てしまって目立つ「口ゴボ」になったり、「アデノイド顔貌」になってしまったりします。では、「口ゴボ」や「アデノイド顔貌」とはどのようなものなのでしょうか？

口ゴボ

口ゴボとは、歯が前に突き出ていることが原因で口元がモコッと前に飛び出したような状態に見えることを指します。コンプレックスになること、虫歯や歯周病のリスクが高くなることを考えると治療して治すことが賢明です。程度にもよりますが、口ゴボは歯科矯正で治すことができるものですので、気になる方は歯科矯正を考えてみても良いでしょう。

アデノイド顔貌

そもそもアデノイドとは鼻と喉の間にある咽頭扁桃というリンパ組織のことを指し、このアデノイドが大きくなったために現れる顔の特徴を「アデノイド顔貌」と言います。一般的にはアデノイドの肥大だけでなく、口呼吸が原因による顔の特徴全般を指しています。

出っ歯の矯正が横顔以外に及ぼす影響とは？

出っ歯を改善しないでいると横顔に影響を及ぼすだけでなく、その他体全体への影響を及ぼします。

滑舌が良くない

出っ歯の方は舌の位置が正常な位置と比べずれた場所にあることが多いです。原因の部分で触れたように舌で無意識に歯を押したり、舌を噛むといった舌癖がある方は特にその傾向が強いです。

頭痛や肩こりがひどくなる

出っ歯によって噛み合わせに支障が生じ、顔回りの筋肉の使い方が歪みます。それによって身体のバランスを崩してしまうことが要因で、頭痛や肩こりを引き起こしてしまいます。

出っ歯を放置するデメリットって？

では、もし出っ歯になんらかの理由でなってしまった場合、どのようなデメリットが生じるのでしょうか？じつは、出っ歯を放置すると、さまざまなデメリットが生じるリスクがあるため、注意しなくてはならないのです。

コンプレックスでストレスになりやすい

出っ歯は、上の前歯が前方へ突出しており、正面からの見た目が気になることはもちろん、横顔からの印象にも悪影響を及ぼします。

そのため、出っ歯の方は見た目を気にする方が多く、コンプレックスにもなりやすい歯並びでもあります。出っ歯で横顔や口元にコンプレックスがあれば、人前で笑うことや、会話をすることにも、ストレスを感じてしまいやすくなります。

噛み合わせが悪い

噛み合わせが悪いということも、出っ歯を放置するデメリットのひとつです。出っ歯で噛み合わせが悪いと、食事のしにくさを感じやすいです。

たとえば、上の前歯が前方へ突出していると、上下の前歯で麺類を噛み切れなかったり、出っ歯による噛み合わせのズレが大きかったりすると、前歯以外でも噛みにくさを感じてしまいます。

また、出っ歯による噛み合わせの悪さから、偏った噛み方を続けると、さらに噛み合わせが悪化したり、顎に大きな負荷をかけてしまったりするリスクもあります。

頭痛や肩こりの原因になる

出っ歯を放置すると、頭痛や肩こりの原因になる可能性もあります。「頭痛や肩こりが、なんで歯並びと関係があるの？」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、悪い歯並びによる影響は、身体にも出ることがあります。

噛み合わせが悪いと、偏った噛み方をする傾向にあり、一部の歯にばかり大きな負荷がかかってしまいます。偏った異常な圧力が歯にかかり続けると、顎に大きな負荷をかけたり、顔まわりの筋肉バランスが崩れてしまったりすることがあります。

そうすることで、結果的に顎関節症になったり、異常な筋肉の緊張状態によって血流が滞り、肩こりや、頭痛などを引き起こしてしまったりすることもあります。

出っ歯って自力で治せる？

出っ歯を治すとなると、歯科矯正の費用が必要となるため、「できることなら自力で出っ歯を治せたら…」と思われている方もいらっしゃるかもしれません。

しかしながら、出っ歯を自力で治すのは難しく、リスクも伴うため注意しなくてはなりません。

結論、自力で治すのは難しい

歯並びは、結論、自力で治すのは難しいです。出っ歯が自然に治ることは、ほぼないと考えて良いでしょう。

もちろん、歯並びを悪くする「口呼吸」や、「舌の癖」などの「口の悪い癖」を改善することで、歯並びの悪化を防ぐことはできます。しかしながら、自力で歯を指で押したりなどの方法では、出っ歯自体を綺麗に治すことは難しいでしょう。

むしろ、専門知識がない状態で、自己判断で歯に無理な力を加えてしまうと、歯並びが良くなるどころか、歯に大きな負荷をかけてしまい、歯の寿命を短くしてしまうリスクもあります。そのため、無理に自力で治さないようにしましょう。

出っ歯を治すオススメの矯正方法を4つ紹介

出っ歯を治すためには、主に以下の4つの矯正治療法から選択ができます。それぞれの矯正治療法の、特徴や費用、期間などについて詳しく見ていきましょう。

マウスピース矯正

マウスピース矯正とは、透明なマウスピース型の矯正装置を、一定期間ごとに新しいものに交換していくことで、歯並びを整えていく矯正治療法です。

マウスピース矯正は、歯をすべて覆う形の装置ではありますが、透明で表面も滑らかな装置のため、目立ちにくく、違和感が出にくいメリットがあります。さらに、装置が自由に取り外しできるため、食事や歯磨きもしやすいというメリットもあります。

このマウスピース矯正の費用相場（全体矯正）は、歯並びの状態によっても異なりますが、およそ80～100万円です。マウスピース矯正には、近年多くのマウスピース矯正ブランドもあるため、ブランドによっても費用設定はそれぞれです。

また、治療期間の目安も、歯並びの状態によっても異なりますが、およそ1〜2年です。

ワイヤー矯正

「ワイヤー矯正（表側矯正）」は、「ブラケット」と呼ばれる装置を歯の表側に取りつけ、そこにワイヤーを通して、歯を引っ張ることで歯並びを整えていきます。

歯の表側に矯正器具があることで、装置が目立つという見た目の問題がありますが、「審美ブラケット」という歯の色に似た、目立ちにくいワイヤー矯正の装置もあるため、できる限り目立ちにくくすることも可能です。

また、ワイヤー矯正は長い歴史があり、ほぼすべての歯並びの症例に対応している、症例数が多い治療法でもあります。ただし、見た目が気になるといった理由から、近年では目立ちにくい「マウスピース矯正」が高い人気を集めています。

そんなワイヤー矯正の費用相場は、およそ60～100万円。歯の色に似た目立たない「審美ブラケット」でのワイヤー矯正を受ける場合は、60～100万円の費用相場より、さらに費用が高くなることが多いです。

詳しい比較は下記の記事で解説しています。

ワイヤー矯正とは？歯医者さんがわかりやすく解説

裏側矯正

歯の表側に矯正器具を取りつける「ワイヤー矯正」に対し、「裏側矯正」は歯の裏側に矯正器具を取りつける矯正治療法です。

どちらも、歯の表面に矯正器具を取りつけることに変わりありませんが、「裏側矯正」は、歯の裏側に矯正器具を取りつけるため、矯正中の見た目が気になりにくいメリットがあります。

ただし、メリットがある一方で、矯正器具が歯の裏側にあることで、装置が舌にあたりやすく、裏側矯正をはじめたばかりの頃は、しゃべりにくさを感じることもあります。

また、裏側矯正を行うには、矯正歯科医の専門性の高い技術力が必須となります。そのため、矯正歯科医によっては対応できないことがあったり、手間がかかる分、費用が高額になったりするデメリットもあります。

そんな裏側矯正の費用相場は、他の治療法と比べると高額で、およそ100～150万円です。また治療期間の目安は、およそ1〜3年です。

小児矯正

小児矯正とは、成長期のお子さんのための矯正治療法で、矯正装置や、トレーニングなどを併用することで、顎の成長を促し、将来的に歯が綺麗に並ぶように整えていくものです。

顎の成長を促せるのはこの時期のみで、この成長期の時期を逃すと、歯が並ぶスペースがない場合には、抜歯や、外科手術が必要となるケースもあります。

また、小児矯正で使用する装置は、一例を挙げると、顎のアーチを広げる「拡大床」や、マウスピース型の「筋機能矯正装置」、ネジを調整することで歯列のアーチを広げる「急速拡大装置」などがあります。

このように、小児矯正はさまざま種類があるため、使用する装置によって費用相場が異なります。また治療期間に関しては、お子さんの口の状態にもよりますが、およそ1～4年が目安です。

さらに、小児矯正の場合、大人になってからの歯科矯正も必要になることもあります。そのため、費用相場、治療期間ともに長引く可能性があります。

まとめ

出っ歯になると、横顔などの見た目が悪くなったり、放置することで肩こりや、頭痛の原因になったりなど、さまざまなトラブルの原因にもなる可能性も。

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歯科矯正に関するQ&A

ここでは歯科矯正に関する、以下の3つの質問について回答していきます。

Q1.Eラインが綺麗なのかを見極める方法って？

自身のEラインが綺麗なのかは、簡単に自分でもチェックすることが可能です。長めの鉛筆や、自身の「人差し指」で、顎先と鼻先の両方に鉛筆、もしくは指をあててみてください。

人差し指、もしくは鉛筆に、唇が少し触れる程度か、触れない状態であれば、理想的で綺麗な横顔の「Eライン」であるといえます。

Q2.美意識の高い人ってなんで横顔にこだわるの？

美意識の高い人が、横顔にこだわる理由は、常に自分のことをあらゆる角度から見られているという、高い意識をもっていることが理由です。

美意識の高い人は、常に肌質やメイクなど、最先端のものを取り入れて、とにかく「見られる」ということにこだわっていますよね！とくに自分の横顔は、常に自身で確認ができないため、さらに意識を高く持っているのではないでしょうか？

Q3.矯正をする際に気をつけるポイントって？

歯科矯正をする際に気をつけるポイントは、自身でできるところでいうと、丁寧な歯磨きや、矯正歯科医にいわれたルールを守る、ということです。

「マウスピース矯正」の場合は、歯磨きはほぼいつも通りにできますが、ワイヤー矯正の場合は、歯の表面に複雑な矯正器具を取りつけているため、磨き残しがでやすく虫歯・歯周病のリスクが上がりやすいため、気をつけなければなりません。

また「マウスピース矯正」は、20時間以上の装着時間を守らないと、治療に遅れができてしまうリスクがあるため、矯正歯科医からいわれたルールもしっかり守る必要があります。