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歯科矯正が横顔に与える影響とは?Eラインとの関係や効果的な歯並びについて

「歯科矯正をすると横顔がキレイになる」というウワサを聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。果たして、歯並びを治すことで横顔にどのように影響を及ぼすのか。矯正の費用は安くはないので、治療を始める前から完成後のイメージを持って治療を始めたいですよね。

本記事では、歯科矯正とEラインの関係や効果的な歯並びなどについて詳しく解説していきます。歯科矯正で得られる横顔の変化について、詳しく知りたいという方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

浅見 拓哉
監修 矯正ドクター
日本矯正歯科学会 認定医/インビザライン認定ドクター
三上 智彦
監修 矯正ドクター
日本矯正歯科学会認定医/インビザライン認定ドクター
名倉 奈津子
監修 矯正ドクター
東京歯科大学卒/医療法人社団佑健会 勤務

横顔美人の基準として用いられる”Eライン”とは?

Eライン(イーライン)って、聞いたことありますか?
「Eライン(esthetic line)」とは、顔を横から見たときに「鼻先と下顎の切端部を結んだ直線」のことです。

もともとはアメリカの矯正歯科医「ロバート・リケッツ氏」が提唱したものです。どのような横顔が美しいと感じるかは人によって違うのですが、このEラインの基準はわかりやすいこともあり、横顔美人の基準として広く用いられています。

理想とするEラインの条件

横顔を見た時に、Eライン(鼻先と下顎先を結ぶライン)に唇がつかないか、少し触れる程度の状態が理想的だと言われています。

ちなみにアメリカ人の場合は、鼻が高く顎が前方に出ていることが多いため、Eラインより数mm内側に唇がある状態が理想的だとされています。

簡単にできる!横顔のセルフチェック

理想的なEラインかどうかは、簡単にセルフチェックできます。

人差し指をまっすぐに立てて、鼻先と下顎の先端に当ててみましょう。ものさしなどのまっすぐな棒でもOKです。唇が指先につかないか軽く触れる程度の状態であれば、理想的なEラインなので、横顔のシルエットが美しいと言えるでしょう。

カメラで横顔の写真を撮ってみる方法もおすすめです。正面から見た印象とは違って見えることでしょう。人の顔は立体的なので、正面だけでなく横や斜めから見た顔もその人の印象に大きな影響を与えます。

こちらのYouTube動画では、歯科矯正でEラインをどのように手に入れるのかについて紹介しています。
Eラインを手に入れたい方はぜひ見てみてくださいね。

歯科矯正と横顔の関係は?影響を及ぼす歯並び

横顔に影響を及ぼす歯並びには、「出っ歯(上顎前突)」「受け口(下顎前突)」「上下顎前突」があります。それぞれ詳しく解説していきます。

上の歯が前に出ている「出っ歯」

「出っ歯」とは前歯が前方に出ている歯並びのことで、「上顎前突(じょうがくぜんとつ)」といいます。前歯が前に出ていることによって、口元も前に出てしまい「口ゴボ」の顔つきになることもあります。

「出っ歯」で横顔のバランスが崩れている方が、歯科矯正で歯を後ろに下げたり前歯の角度を整えたりすると、横顔が美しくなるでしょう。

下の歯が前に出ている「しゃくれ」「受け口」

「受け口」とは、上下の歯をかみ合わせたとき下の歯が上の歯よりも前方に出てしまっている状態のことを言います。「しゃくれ」「下顎前突(かがくぜんとつ)」「反対咬合(はんたいこうごう)」とも呼ばれます。

「受け口」は歯並びの問題だけでなく、横顔の輪郭に大きな影響を及ぼします。歯科矯正で下の歯を後ろに下げると、強調されていた下顎の輪郭に変化が生まれ理想的なEラインに近づくでしょう。横顔がスッキリときれいになり、若々しい印象になることも少なくありません。

上下の歯がどちらも前に出ている歯並び

上下の歯がどちらも前に出ている歯並びを、「上下顎前突(じょうげがくぜんとつ)」と言います。口元全体が前方に突出して「口ゴボ」になることも多いです。この歯並びはEラインに大きな影響を及ぼすので、横顔のシルエットが崩れてしまっていることが多いです。

歯科矯正で上下の歯列を下げると、横顔が美しくなることが多いです。

歯科矯正による横顔への変化

歯科矯正によって、どのように横顔が変化するのでしょうか。

変化①口を閉じているときの横顔

歯科矯正で、口を閉じているときの横顔が変化します。「上顎前突(出っ歯)」「上下顎前突」「下顎前突(受け口)」の歯並びの場合、口を閉じているときの横顔の指標「Eライン」が崩れてしまっていることが多いです。

矯正で歯並びを整えることによって、口を閉じているときの横顔のイメージが変化し、理想的な横顔に近づくことが多いでしょう。

変化②笑っているときの横顔

笑ったときの横顔も、矯正で変化します。特に出っ歯の方は、笑うと上唇が引きあがって歯茎が露出し「ガミースマイル」になりやすいです。歯科矯正で歯並びを整えると、唇が引き上げられなくなり笑顔の印象が改善することがあります。

変化③話しているときの横顔

話しているときの印象も変わります。出っ歯や受け口の方は、口を開けて話すと歯が目立ってしまうため「人前で話すのに抵抗感がある…」と消極的になってしまう方が少なくありません。歯科矯正できれいな歯並びになると、話しているときの横顔にも自信を持てるようになるでしょう。

歯科矯正は横顔以外にもさまざまなメリットがある!

歯科矯正をすると、正面から見たときの顔立ちにも良い影響を与えることが多いです。さらに、「胃腸不良が改善される」「肩こりや頭痛が治る」などのうれしい効果も期待できます。

見た目の変化

歯科矯正をすると、「フェイスラインがスッキリする」「エラの張りが改善する」「顔が小さく見える」「面長治る」「顔の歪みが改善する」などの見た目の変化を実感できる可能性があります。

歯並びや噛み合わせが悪いと、食べ物を噛み砕くときに顔の筋肉に余計な負担がかかるのでエラが張ったり、左右のバランスが悪くて顔がゆがんだりします。また矯正で突出していた前歯を奥へ引っ込めることによって、面長の印象が改善される可能性もあります。

歯並びや噛み合わせを整えると、顔全体にも良い影響を与えるでしょう。

その他の変化

歯科矯正は、見た目以外にもさまざまな変化を与えます。例えば歯並びが良くなると、歯磨きがしやすくなり口内環境が改善されるので「虫歯や歯周病になりにくくなる」「口臭が発生しにくくなる」などのメリットがあります。

さらに、しっかりと噛めることで「胃腸への負担が減る」、左右バランスよく噛めるようになることで「体のバランスの乱れが改善される」などの変化も期待できます。見た目のコンプレックスがなくなることで、精神的にも良い変化を与えるでしょう。

横顔美人に近づくためにおこなう歯科矯正

歯科矯正の種類には「ワイヤー矯正(表側矯正)」「裏側ワイヤー矯正(舌側矯正)」「マウスピース矯正」があります。

ワイヤー矯正(表側)

前歯の表面(表側)に、「ブラケット」と「ワイヤー」をつけて歯を動かしていく矯正方法です。昔からある矯正方法で、幅広い症例に対応できるのがメリットです。抜歯を伴うような重度の歯列不正にも対応可能なので、横顔の印象も大きく変えることができるでしょう。

歯の表側に矯正器具をつけるため、目立ってしまうのがデメリットです。

メリット・幅広い症例に対応可能
・抜歯を伴うような重度の症例でも治療可能
デメリット・装置が目立つ
・自分で装置を取り外せない
・歯磨きがしにくいので虫歯や歯周病になりやすい
・ワイヤーが当たって痛みや違和感がでることがある
・口内炎ができやすい
・治療中に口元に厚みがでてしまう
・食べた物が装置にはさまりやすい

ワイヤー矯正(裏側)

歯の裏側(舌側)に、「ブラケット」や「ワイヤー」などの矯正装置をつけて歯を動かす矯正方法です。口を閉じていれば、矯正装置が見えないというメリットがあります。表側矯正と同じようにワイヤーで歯を動かす力をかけていく方法なので、抜歯が必要な症例にも対応できます。

費用が高かったり、装置が舌に当たって口内炎ができたり、滑舌に影響を及ぼしたりするのがデメリットです。

メリット・装置が目立たない
・幅広い症例に対応可能
・抜歯を伴うような重度の症例でも治療可能
デメリット・高額
・自分で装置を取り外せない
・歯磨きがしにくい
・ワイヤーが当たって痛みや違和感を感じる可能性がある
・口内炎が舌にできやすい
・発音しにくく滑舌が悪くなることがある
・食べた物が装置にはさまりやすい

マウスピース矯正

矯正用のマウスピースを装着することによって、歯を動かす力を加えて 歯並びを整えていく矯正方法です。段階的に新しいマウスピースに交換し、少しずつ歯を動かしていきます。

透明で目立たないプラスチックでできたマウスピースなので、見た目を気にすることなく歯科矯正ができるというメリットがあります。マウスピースは自分で簡単に取り外しができるので、食事や歯磨きの際は今までと同じように過ごすことができます。

適応範囲が限られている点がデメリットです。

メリット・目立ちにくい
・自分で取り外しができる
・歯磨きがしやすいので虫歯や歯周病になりにくい
・食事がしやすい
デメリット・歯並びによっては、マウスピース矯正で治療できない
・抜歯症例が苦手
・1日に20時間装着する必要がある
・自己管理が必要になる

こちらのYouTube動画では、マウスピース矯正の体験談について紹介しています。
マウスピース矯正が気になる方はぜひ見てみてくださいね。

綺麗な横顔を作るためには抜歯が伴うことも

歯を抜いてから歯科矯正をした方が、きれいな横顔を作りやすいのでしょうか?

抜歯とEラインの関係

横からみた口元を改善して理想的なEラインにしたい場合は、抜歯をして矯正治療をする方法が有効です。抜歯をしないで矯正治療をした場合でも横顔に多少の変化はありますが、抜歯をして大きく歯を動かした方が口元の大きな改善を期待できます。

こんなケースは抜歯が必要となる

主に抜歯が必要になるケースをご紹介します。

・顎全体が前に突出している
・口を閉じることができないほど、前歯が前方に出ている
・歯が大きすぎて、顎に収まりきらない
・重度の出っ歯・受け口・叢生(ガタガタした歯並び)である

※歯科矯正のため「第一小臼歯(前から4番目の歯)」の抜歯は必要でないケースでも、「親知らず」の抜歯は必要になることが多いです。詳しくは下記の動画や記事で解説しています。

歯科矯正をして横顔美人を手に入れよう

歯科矯正をすると、歯並びが整うだけではなく横顔美人になれる可能性があります。特に、「出っ歯(上顎前突)」「受け口(下顎前突)」「上下顎前突」の歯並びを矯正すると、横顔の変化を感じやすいです。

マウスピース矯正ブランドの「エミニナル矯正」では、1人ひとりの歯並びや口の状況を精度高く診断し、治療計画を提示してくれます。
歯科矯正で横顔美人になりたい方は、気軽に矯正相談を受けてみてくださいね。

マウスピース矯正どれにしようか迷ったら、「エミニナル矯正」を受けてみて!

月々2,750円から始められるエミニナル矯正は、「安心」で選ばれるマウスピース矯正です。

近年、不適切なマウスピース矯正治療により、残念な想いをされている方がいます。

治療期間が短く、極端に安価であることを謳うマウスピース矯正がでてきている中で、「歯並びの仕上がり結果が、理想から程遠い。噛み合わせが逆に悪くなった。」「当初伝えられた治療費より、結果大幅に総額が高くなり、途中で治療を断念した」などのお声を聞きます。

これらの問題を解決すべく、エミニナルでは矯正のプロ”矯正ドクター”が100%担当する仕組みを作りました。在籍ドクターの治療経験は500症例以上なので、安心です。

エミニナル矯正の矯正相談では、あなた1人1人の矯正に対する不安を取り除き、そもそもマウスピース矯正が合っているのか?、金額や支払い方法はどのようなものがあるのかを丁寧にお伝えしています。

提携クリニックは全国拡大中です。お近くの提携クリニックはこちらからお探しください。

 

サービス名 エミニナル矯正(EMININAL)
目安総額
(軽度〜中度)
33万円〜66万円
※自由診療
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歯科矯正と横顔に関するよくあるQ&A

Q1.歯科矯正で横顔に変化がないことはある?

歯科矯正で横顔の変化を感じられる場合が多いのですが、変化の程度には個人差があります。もともとの歯科不正の状況が軽度だった場合は、横顔の変化があまり感じられない可能性もあるでしょう。

Q2.歯科矯正でブサイクになることはある?

歯科矯正後「きれいになった」「横顔美人になった」と感じる方がほとんどなのですが、一部「ブサイクになった…」「やらなきゃよかった」と後悔している方もいらっしゃいます。

歯科矯正でブサイクになる理由は主に「皮膚のたるみ」「筋肉の衰え」「抜歯・非抜歯による顔つきの変化」などです。皮膚のたるみや筋肉の衰えによるものは、矯正後に元の食生活に戻ると自然と改善することが多いです。

一部「抜歯が必要でない症例だったのに、抜歯矯正をしたため口元が下がりすぎてブサイクになった」ようなケースがあります。このような後悔しないために、歯科矯正を始める前の精密検査や歯科医選びがとても重要になります。

Q3.歯科矯正で理想的なEラインにできないことはある?

歯科矯正をするとEラインを改善できる可能性はありますが、歯科矯正だけでは限界があるのも事実です。 なぜならEラインを決める要素に「鼻の高さ」や「下顎の高さ」があるためです。例えばもともと鼻が低かったり、下顎が華奢だったりする方は、歯科矯正のみでは理想のEラインにできないことがあります。


Emi

デパコスからドラコスまで大好きな、根っからの美容好き。最近は美容医療領域の興味関心度が高い。綺麗に年を重ね、素から綺麗を目指したい。