なんとなく歯並びを良くしたい気持ちはあるけど、実際に自分に歯科矯正は必要なのかどうかわからない方も多くいます。矯正の費用は安いものではないので、慎重に考えたいですよね。
そこで今回は、歯科矯正が必要なレベルなのかどうかの判断基準や、実際に歯科矯正をするとどんなメリットがあるのか、また歯科矯正を始めるとしたらどんな矯正方法がいいのかまで踏み込んで、分かりやすく解説していきます。
歯科矯正を検討している方はぜひ最後まで読んで参考にしていただければと思います。
歯科矯正が必要なレベルかどうかを判断するポイント
歯科矯正をしたほうが良いかどうかを判断するポイントを挙げていきます。
虫歯や歯周病のリスクが高いか
虫歯や歯周病になりやすいという人は、歯と歯の間が重なっていたり、ガタガタに生えているなどして磨きにくい箇所がある人が多いです。磨きにくい箇所があると噛み合わせや歯並びに問題をきたしていることもあり、清掃しづらい状態になっています。
虫歯や歯周病は見た目や痛みだけでけにとどまらず、口臭や全身の健康にも影響を及ぼします。
噛み合わせに問題があるか
歯が前に出っ張りすぎていたり、上下の噛み合わせが上や下のどちらかが覆いかぶさりすぎていたりすると、噛み合わせに問題があるケースがあります。
噛み合わせに問題があると、食べ物を十分に噛みきれずに胃腸に負担がかかることもあります。また、噛みやすいほうの顎ばかり使うことで、顔に歪みが出てしまうこともあります。
コンプレックスになっているか
出っ歯や歯並びが原因でコンプレックスを抱えている人もいます。コミュニケーションを取ることや、人と接することに消極的になってしまい、対人関係や社会生活にまで影響が及んでいるケースもあります。このような場合は、こころの側へのケアも必要ですが、歯並びを改善することで自信につながることもあります。
発音がしにくいか
普段会話をするときに、話しづらいと感じたり、相手から指摘されることはありませんか。歯並びが悪く、噛み合わせに問題がある場合、歯と歯の間の隙間から息が漏れてしまうようになり、相手から聞き取りづらい印象をもたれることがあります。
身体のバランスが崩れているか
歯並びの悪さが原因となり、左右の筋肉バランスが崩れていることもあります。噛み合わせの項目でも触れましたが、噛み合わせが悪いことでどちらかの筋肉ばかり酷使してしまい、体のバランスを崩すことにつながります。
歯科矯正が必要ない人とは?良い歯並びの条件4つ
悪い歯並びの判断基準を紹介しました。ここからは逆に良い歯並びの条件を見ていきましょう。
1.左右対称の歯並び
上の歯と下の歯を噛み合わせた際に、上下の歯の中心と顔の中心である鼻のラインが揃っている状態です。鼻の中心と上下の歯の真ん中ラインが大きくずれていると、顔が歪んで見えてしまうばかりか、噛み合わせが十分にできていない可能性があります。
また、歯の大きさも左右対象であることが理想的です。
2.歯と歯の重なりがない
一つだけ出っ張った歯がなく、弓のようなアーチ状を描いて生えそろっている状態が理想的です。噛み合わせた際に、なだらかなU字のようなアーチを描いている歯列は美しいとされています。
一部分だけ出ている歯や、歯の傾きが大きいとアーチが崩れ見た目に影響します。また、重なりが激しいと清掃性にも影響が出てしまい虫歯や歯周病の原因にもつながります。
3.歯がまっすぐに生えている
歯はやや傾いて生えてはいますが、歯の傾きが急だと出っ歯の原因になります。また、悪い噛み合わせの原因にもなります。まっすぐに近い傾きで生えている歯は凸凹が見られず綺麗な歯並びと言えます。
4.噛み合わせが良い
噛み合わせが良いと、食べ物を噛んでも噛みにくいところがなく、上下の歯で左右バランス良く噛める状態を指します。また、しっかりと噛むことで唾液がお口の中を循環し、虫歯や歯周病などのトラブルも防げます。顔の筋肉もバランス良く使えることから表情筋も発達し、左右どちらか一方に歪みのない顔立ちになります。
歯科矯正によって得られる効果
悪い歯並びと良い歯並びの条件がわかりました。では次に、歯科矯正をすることでどのような効果が得られるのか具体的に見ていきましょう。
歯並びが綺麗になる
歯並びに自信がもてなかったり歯を見せて笑うことに抵抗があったりと、歯並びの悪さから気持ちまでネガティブに傾いてしまいます。しかし、歯並びを良くすることで笑顔にも自信がもてるようになり、メンタル面にも大きな変化が出てきます。
表情は人の印象を左右する要素ですので、笑顔に自信がもてるようになると周りからの印象も変わってくることでしょう。
噛み合わせが改善される
歯科矯正の目的は審美的な理由だけでなく、機能面の改善です。矯正をすることで、噛み合わせは良くなります。するとそれまでより食事がおいしく感じられるようになるはずです。食事は噛むという動作があってこそ。
虫歯や口内炎があるだけで食事の満足度が下がったという経験はないでしょうか。自分の歯があり、食物が噛み切れて飲み込めるという動作は生きる原動力にも繋がります。
口内のトラブルリスクが低下する
虫歯や歯周病といったリスクが下げられることも挙げられます。歯と歯の間に隙間があったり重なり合っている状態ですと、歯の清掃性が良くありません。
磨き残しがあったり、いつも同じ場所に歯垢が溜まっていると、虫歯や歯周病になる可能性が高くなります。歯並びを改善することで、こうしたリスクも軽減できます。
歯に負担となる癖が治る
歯並びを改善することでバランスよく身体の機能を使うことができ、悩みの解消につながることもあります。
また、歯並びの悪さを助長していた悪い癖である、頬杖や片頬だけで食事をするなどがなくなることで、左右の筋肉が均等に使われるようになります。すると、表情の歪みや体のコリなどが取れてくる人もいます。
歯科矯正は何歳からできるの? 開始時期の目安とは
歯科矯正を考えていると、早めのほうが効果が出るのでは? と考える人もいます。しかし、歯の動きや成長具合には個人差がありますので、一概に何歳から始めるべきということは断言できません。この項目では、年齢ごとの目安を説明します。
6歳未満の子どもの場合
6歳に満たない子どもの場合は、まだまだ永久歯に生え変わりつつあり顎の成長も続く段階にあります。6歳になればさまざまな治療が開始できる年齢になるため、理想としては6歳ごろから矯正歯科医へ矯正の相談をするのがおすすめです。
6歳になる前に相談して情報収集やどのような治療をおこなうのか理解しておくことはできます。しかし、患者本人がまだ歯並びへの理解が深められず治療に協力的になってくれるとは限らず、むしろ嫌がられてしまうのがほとんどかと思います。
矯正に嫌なイメージをもたれないためにも、自身が治療の意味を理解していくことは治療ゴールに近づくために重要な要素の一つです。
小学生・中学生の場合
小中学生はまだ子どもの部分もあれば大人と変わらない状態などが入り混ざっています。まだまだ顎や骨を含む全身が成長する見込みがある子もいれば、大人と変わらない程度まで成長している子もいます。
したがって、この年代の子への矯正治療は個々の成長具合と症状に応じて治療を開始するのが良いでしょう。矯正歯科医にまずは相談してみて、子どもにとっていつが最適な治療開始時期なのか聞いてみましょう。
高校生以上・成人の場合
高校生以上となれば、何歳でも矯正可能です。子どものころには気にならなかったという人も、人と接したり見た目を気にするようになってから、歯科矯正に興味をもち、結婚前に歯並びを治したいと思って始める人も少なくありません。
また、矯正は何歳であっても、歯を適切な位置に動かすことができます。歯の根っこ部分は、何歳でも移動させることが可能だからです。生活習慣や加齢によって若い時より歯並びが変わってしまったという60代以上の方で始められる方もいます。
子ども・大人が歯科矯正をおこなうメリット
子どもも大人も歯科矯正によって得られるメリットはたくさんあります。
子供のうちに歯科矯正をおこなうメリット
まず子どもの時期に歯科矯正を始めるメリットです。
・歯が移動しやすい
・清掃性が上がる
・食べ物が咀嚼しやすくなる
・発語しやすくなる
・コンプレックスとなる前に早期に解決できる
・永久歯を抜かずに矯正ができることもある
たくさんのメリットがある一方、小児矯正では治療期間が大人よりも長くかかってしまい、その分治療にかかる費用も高くなることもあります。この理由にはモチベーションの維持やスケジュールなどを抑えることが難しい点、そして成長が続くなか矯正がおこなわれるため、経過を観察しながら進めていく必要があるからです。
大人になってから歯科矯正をおこなうメリット
大人の矯正のメリットは、次のことが挙げられます。
・見た目の改善
・口臭や虫歯、歯周病などにかかるリスクが下げられる
・自信につながる
・機能面の改善
・不定愁訴がなくなり全身の健康が改善する
これ以外にも、歯ブラシがしやすくなる、積極的にコミュニケーションが取れるようになったなどメリットはたくさんあります。
歯科矯正は「部分矯正」と「全体矯正」に分けられる
歯科矯正をする場合、気になる部分だけを矯正する部分矯正と奥歯も含む全体を矯正する全体矯正があります。それぞれの特徴を見ていきましょう。
①部分矯正
部分矯正は、出っ歯やすきっ歯など歯並びで気になる箇所にのみ矯正を行う方法です。ワイヤーを使った矯正、マウスピース矯正どちらも症例によっては適応が可能です。
しかし、前歯以外に噛み合わせに問題がある場合や、奥歯も含む全体的に矯正が必要と判断されたケース、重度のがたつきがある歯並びなどには適応できません。
②全体矯正
全体矯正はその名のとおり奥歯まで含む歯並び全体を矯正する方法です。前歯などの部分的な矯正では対応できない中〜重度の症例に推奨されている治療方法です。
とくに、抜歯や歯の切削が必要なケースには歯の移動量が多くなります。その場合は歯数本だけの矯正だけでは綺麗な仕上がりになりませんので、全体的に歯の移動をおこなう必要があります。
全体矯正にはこのように奥歯や複数歯に及ぶ移動が必要な症例に向いており、適応範囲も広いです。
歯科矯正が必要かどうか悩んでいる方は矯正歯科医に相談しよう
歯科矯正が必要かどうかは素人ではなかなか判断が難しいものです。噛み合わせや発音などの機能面に問題を感じており、磨きにくさから虫歯や歯周病がある人は矯正が必要な歯並びかもしれません。もし理想とする歯並びがあって現状に悩みを抱えていたら、矯正歯科医に矯正する必要があるのか相談してみましょう。
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歯科矯正に関するよくあるQ&A
Q.大人の歯科矯正は何年かかる?
A.大人の歯科矯正にかかる期間は患者さんの症状の程度にもよりますが、全体矯正で約1〜2年半程度かかります。また、前歯だけなどの部分矯正の場合には数ヶ月〜1年程度かかるのが平均です。
Q.歯科矯正の費用はいくら必要?
A.矯正にかかる費用は選択する矯正の種類、症状の重さによっても変わります。
歯の表面に施すワイヤー矯正(全体)の場合かかる費用は70〜105万円程です。目立ちにくい歯の裏側に施すワイヤー矯正の場合にかかる費用は、100〜150万円程です。透明なプラスチック製のマウスピースを使った矯正方法では、90〜110万円程かかります。部分矯正では30〜60万円程が相場です。
Q.歯科矯正が必要ない良い歯並びの条件とは?
A.歯科矯正が審美的な問題はさておき、機能面では問題がないと言われる条件は次のとおりです。1.左右対称の歯並び、2.歯と歯の重なりがない、3.歯がまっすぐに生えている、4.噛み合わせが良い
これら4つの条件があれば、機能的には問題がなく審美的にも大きな悩みはないような歯並びがほとんどです。ただ、歯科矯正は審美的な理想を追い求めたい患者の希望もありますので、どうしても矯正でより美しくしたいという人は矯正歯科医に相談してみましょう。