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歯並びを治したいけれどお金がない場合の選択肢は?ポイントや費用内訳を徹底紹介

矯正は高額な治療費用がかかるイメージがありますよね。しかし、すぐにお金を支払うことが難しい人も多いでしょう。

では、どのようにしたら費用の問題を解決し、矯正を始められるのか。

本記事では、歯並びを治したいけれどお金がない場合の選択肢やポイント、費用内訳について徹底解説していきます。お金がなくて歯科矯正をためらっている中高生や大学生の方、我が子に子供のうちから歯科矯正させるべきか悩んでる方などは矯正医院や矯正方法を選ぶ際に、ぜひ参考にしてみてください。

浅見 拓哉
監修 矯正ドクター
日本矯正歯科学会 認定医/インビザライン認定ドクター
三上 智彦
監修 矯正ドクター
日本矯正歯科学会認定医/インビザライン認定ドクター
名倉 奈津子
監修 矯正ドクター
東京歯科大学卒/医療法人社団佑健会 勤務

歯並びを治すために必要な費用の内訳

歯科矯正には矯正中に使用する装置代金以外にも前後の治療で費用が発生します。

一体どのタイミングでどれくらい費用がかかるのか見ていきましょう。

矯正前

治療に入る前に必ず必要なのが、事前カウンセリングと精密検査、治療計画の説明と契約です。どのような歯並びが悩みなのかヒアリングします。現状の歯並びの状態を確認し、おおよその治療方針を提案します。その上でどのような治療を希望しているのかすり合わせます。

精密検査では、エックス線の撮影、問診、口腔内写真、顔の写真撮影、歯の型取り、治療方針やおおよその費用、治療期間の説明に加え、クリニックによってはCTの撮影やセファロ(頭部X線規格写真)の撮影を行うところもあります。

エックス線やCTを使った撮影では、目では確認できない歯茎の中の状態を確認します。

歯根の長さや状態、そして虫歯や埋没歯がないかといった口腔内の健康状態の確認がなされます。エックス線よりも高度なCTでは歯の神経や血管の位置なども把握することができます。

治療計画の説明では、精密検査の結果から詳しい現状の歯並びの状態の説明を行った上で、治療計画の説明を行います。治療計画の説明後、要望を聞きゴールのすり合わせを行い、契約するか否か話します。

カウンセリングは0〜10,000円ほどです。精密検査は3,000円〜60,000円前後とクリニックや矯正ブランドによって開きがあります。精密検査・治療計画はセットになっているところが多い傾向ですが、一部、分けているところもあります。

矯正中

いよいよ歯科矯正開始となってからかかる費用には、主に2つあります。一つが装置代、二つ目が処置代です。歯科矯正中には、ワイヤー調整やマウスピースのチェックがおこなわれます。

ワイヤーの調整は都度通院が必要となりますが、マウスピースの交換に関してはクリニックごとに都度通院が必要なところもあれば、配送されてくるところなどにも違いがあります。

かかる費用としては無料のところから都度5,000~10,000円ほどかかるところもあります。矯正代金が初回の見積もりに含まれている場合は、都度もらわないところや、回数ごとのコースになっている場合はまとめて支払うプランが用意されているところもあります。

矯正後

歯科矯正は装置が外れたら終わりではありません。せっかく長期間かけておこなった矯正治療できれいになった歯並びを保つには、保定装置(リテーナー)が必要です。

矯正装置や方法関係なしに、歯は元の位置に戻りやすいと言われており、とくに矯正治療直後の歯は、歯を支えている顎の骨がまだ安定していない状態なので「後戻り」という矯正治療前の歯並びに戻ってしまったり、歯並びが崩れてしまったりする現象が起きます。

そうならないためにも必要なのが保定期間中における保定装置の使用です。初めの見積もり段階で保定装置(リテーナー)代金が含まれているクリニックもあります。別途支払いが必要なケースでは、おおむね15,000円〜6万円程度と開きがあります。

矯正治療にかかる費用は年齢や範囲によって差がある

大人と子どもの差

歯科矯正を子どもの頃に始める場合と、大人になってから始める場合とでは金額や治療にかかる期間が異なります。その理由として、子どもの場合には乳歯から永久歯に生え変わり、骨も成長段階にあるため治療効果が出やすいことが挙げられます。

しかし、日々成長する子どもの場合には、大人と違い長期的に治療・観察が必要となります。

子どもの矯正治療は6~10歳という入乳歯から永久歯に生え変わるタイミングで行うケースと、10歳以降~15歳頃までに行う矯正があります。それぞれ大人より数十万円ほど安くなるケースもありますが、大人と違いモチベーションキープがしにくい観点から、治療の途中離脱や後戻りなどの懸念もあります。

大人の歯科矯正にかかる費用

大人の歯科矯正の場合、矯正装置の種類や歯並びを治す範囲によって費用が大きく変化します。

歯並び全体を治そうとする場合には、ワイヤー矯正では60万〜150万円程度。マウスピース矯正でも60万〜100万円程度はかかると言われています。

また、見た目を重視したり症状が重い場合はかかる費用が高くなることもあります。

子どもの歯科矯正にかかる費用

子どもの歯科矯正の場合、歯科矯正をはじめる時期によって費用と期間が異なります。

3〜15歳ごろまではワイヤーやブラケットといった装置を使用することはほぼなく、マウスピース型の装置や床矯正装置などを使用するため、費用を抑えることが可能となります。そのため、子供に歯科矯正を受けさせたいと考えている場合は早めに矯正相談に行ってみることをおすすめします。

また15歳以降は、ワイヤーやブラケット、マウスピースといった装置で歯並びと噛み合わせを整えるため、大人の歯科矯正に必要となる費用と同じだけかかることとなるので要注意です。

部分矯正と全体矯正の差

また、治療する範囲が大人の場合、前歯だけで済み人であれば部分矯正が適用可能となり、費用も治療期間も少なくて済みます。しかし、奥歯や噛み合わせの改善も含む治療では数年単位での治療期間と費用も増加してしまいます。

歯並びを治したいけれどお金がない場合に把握しておきたいポイント

ここからはお金がかけられないけれど、歯科矯正を検討したい人にとって把握しておくべきポイントを紹介していきます。

こちらのYouTube動画では、矯正の費用を抑えるための3つのポイントを紹介しています。
気になる方はぜひ見てみてくださいね。

歯科矯正に対する保険適用の有無

歯科矯正は基本的に保険適用外となります。この理由として機能面に問題はなく審美目的であることが挙げられます。審美目的とは、見た目の改善を指し、美容整形などが保険適用外となることと同じ理由です。

日常生活に支障はきたさないものの、見た目に悩んでいることが多い歯科矯正では保険がきかないことがほとんどです。まれに、機能面に問題があるケースや、顎骨に問題があり外科的な手術が必要な場合には保険が適用されます。

機能面での問題があるかどうか、骨格由来か外科的な処置が必要かは矯正歯科医に相談してみましょう。

確定申告による医療費控除の制度

医療費控除とは、1〜12月までの1年間に支払った医療費が10万円を超える場合に(年間所得が200万円以下の場合はすべての所得金額等の5%にあたる金額)、超過分の金額に対して所得控除が受けられるという仕組みのことです。

治療費用が高額になりがちな歯科治療では、かかった治療費を申請することで還付金がある場合があります。

医療費控除は、世帯をもっている場合には申告者だけでなく、世帯が同じ家族が支払った医療費も対象となりますので、世帯を同一にする家族がいる場合には合算金額で申請してみると良いでしょう。

トータルフィーシステム

当初提示された金額以上、基本的に追加での費用が発生しないシステムがトータルフィーシステムです。治療が長引いたらもっと費用が発生するのかという不安や、トータルでいくらかかるのか不明瞭といった心配が軽減され安心です。

モニター価格で受けられる矯正治療

矯正ブランドのなかには、モニターを募集しているところがあります。モニターとは、治療前後の画像や治療過程の様子を公開することで治療費が安くなったりクリニックが負担してくれるシステムです。

一つ注意したいのが、モニターとうたいつつ、治療にかかる費用を支払う必要があるところもあるようですので、どのような内容か、本当に費用が発生しないのか、どの程度費用がかかるのかなどはチェックしてから受けるようにしましょう。

矯正方法・クリニック選びの重要性

日本において歯科矯正をおこなおうとすると、歯科医師免許を持っていればいずれのクリニックでも施術可能です。しかし、歯を移動させる矯正治療は簡単なものではなく、歯科医師を選ぶ際は、一般歯科ではなく矯正を専門的に学んだ矯正歯科医を選ぶのをおすすめします。

矯正歯科医とは矯正を専門的に学び、これまで診断や治療の経験がある矯正治療を専門とした歯科医師を指します。また日本矯正歯科学会の認定医であるなど資格があるかどうかもチェックするといいでしょう。

矯正は、目に見える部分だけの治療にとどまらないことや、原因が先天的なものから日々の習慣、精神的なものまで複雑な要因が絡んでいる症状です。これらを患者さんへの丁寧なヒアリングや検査を行うことで、診断し、治療計画を作っていく必要があります。

歯科選びのポイントとしては、矯正歯科医であり実績(これまで治療した件数)が豊富であることなどが重要です。

歯並びを治したいけれどお金がない場合の選択肢

歯科矯正について詳しく知らなくても、何となく高額な費用が発生する治療というイメージがある人も少なくないと思います。そして、それは正しくもありますが選択肢はほかにもあるのも事実です。

ここではあまりお金をかけられないけれど歯科矯正をしたい人の選択肢を紹介します。

①矯正に必要となる金額を貯める

歯科矯正は、保険適用外となることがほとんどのケースのため、費用相場としては数十万円〜100万円以上の金額が必要となります。選択肢の最初としては、治療に想定される金額を貯金しておくという方法があります。

治療にかかる費用は患者さんごとの症状の程度や、目標とする治療ゴール、治療期間によってもばらつきがあります。軽度〜中程度の症状の方であれば数万円〜数十万円の治療費がかかります。重度の症例の方であれば数十万円〜150万円ほどの金額を想定しておくと良いでしょう。

②両親などから援助を受ける

学生の場合や、社会人であってもまだ貯蓄がない状態で歯科矯正を始めると、大きな出費となり日々の暮らしの負担となります。両親が金銭的に余裕があり、歯科矯正に理解を示してくれそうな場合には、援助を申し出るのも一つの手段です。

遺伝などの理由で歯科矯正が必要な場合には、その旨も説明するほか、歯並びが悪いことでどのようなデメリットが生じているのかなど説明したうえで治療への理解を促すと良さそうです。

③負担を分散させる支払い方法を選択する

歯科に関する治療は、虫歯など保険適用となる治療内容もあれば、インプラントなど保険適用外となり高額にのぼる治療費が発生する治療までさまざまです。

歯科矯正も保険適用となるケースもあればならないケースもありますが、ほとんどが保険適用外となります。その場合、以下のような支払い方法も検討してみましょう。

デンタルローン

多くの人にとって負担となる高額治療費に、歯科医院でもさまざまな支払体系が用意されています。一括払い以外にも、分割払い制度があるところや、定額制で支払えるところのほか、デンタルローンという歯科治療に特化したローンを選択できるところもあります。

歯科治療以外にも、住宅や車などの支払いがある人や、一括で多額の費用を支払うことに不安がある人は支払い費用を分散できる支払い方法を選択するのがおすすめです。

※矯正治療以外のローンがある場合は、自分自身の信用により借りることができない場合もあります。

フリーローン

フリーローンという言葉を聞いたことがない人もいるかもしれませんが、フリーローンとは、使い道を制限しないローンのことです。具体的には、デンタルローンや住宅ローンなどは、使い道が名前のとおり決まっているローンを指します。

一方、フリーローンの場合は、何に使っても制限がないため、歯科治療のほか旅費や引越し、婚姻などさまざまな用途に使えます。このローン制度を活用して歯科矯正も可能です。

カードローン

カードローンは、普段お使いのクレジットカードのローン機能を利用した支払い方法です。コンビニやATM、ネットなどから現金を引き落としたり、口座に入金ができたりするため利便性は高いです。金利や利用限度額は利用するカード会社によって異なります。

クレジットなどの分割支払い

ローンを利用することにネガティブなイメージがある人にとって敷居が低いのが、クレジットカードの分割払いです。

クレジットカード会社ごとにも、選べる支払い回数は異なりますが、数回〜数十回など分割して支払うことができます。一括払いより手数料が発生しますが、一度に多額の金額がなくなることがないほか、支払いの見通しが立てられます。

クレジットの分割が、決まった支払い回数があり総額を払い込む一方、カードローンの場合は支払い総額が決まっており、返済回数が変動するという違いがあります。

④費用が抑えられる矯正方法で治す

歯科矯正と言っても、さまざまな種類があります。費用が高額になるものもあれば格安をうたっているものまで選択肢はあります。なかでも治療費用を抑えたブランドを選ぶことで治療費を浮かせることはできます。主な治療方法とかかる費用相場を紹介します。

ワイヤー矯正(表側)

ワイヤー矯正とは歯を適切な位置に移動させるために歯にワイヤーを装着し、徐々に動かしていく矯正方法のことです。ワイヤーには金属製のものから、セラミックやプラスチックなどの目立ちにくい素材でできているものまであります。

また、ワイヤーにブラケットと呼ばれるワイヤーを通すための装置をつける必要がありますが、こちらも金属製のものから審美的に目立たない素材でできているものまであります。ワイヤー矯正表面の費用相場は、部分矯正で約8~45万円、全体矯正で約60~100万円が相場です。

ワイヤー矯正(裏側)

表側につける方法と異なり、会話でも目立たず矯正していることがわかりにくいというメリットがあるのが裏側矯正です。表側よりも高い技術が必要となるため、費用も高くなります。また、舌側につけるので、違和感を覚えたり、ブラッシングが難しいというデメリットもあります。

矯正器具が直接舌に触れることで口内炎などができることもあります。部分矯正の場合の費用は約16~55万円、全体矯正ですと約120~200万円が相場です。

マウスピース矯正

透明なプラスチック製のマウスピースをつけるマウスピース矯正は、目立ちにくいという点と、痛みを抑えられるというメリットがあります。

矯正歯科医による診断計画にのっとって、マウスピースを複数個作成し、歯の移動に応じてマウスピースを取り替えていきます。歯に徐々に力をかけて移動させるという点ではワイヤー矯正と同じです。

また、マウスピース矯正は、自分で取り外すことができるため、ワイヤー矯正の課題でもある清掃性の問題をクリアしています。マウスピース矯正の部分矯正ですと費用は約10~70万円で、全体矯正の場合は約80~100万円が相場です。

こちらのYouTube動画では、マウスピース矯正の体験談について紹介しています。
マウスピース矯正が気になる方はぜひ見てみてくださいね。

費用を抑えながら綺麗な歯並びを手に入れよう!

歯科矯正は決して安くない費用と短くない治療期間が発生します。しかし、歯科矯正によって得た歯並びは一生物ともなりえますので、治療を担う矯正ブランド・矯正歯科医選びは慎重におこないましょう。

今お金がなくても歯科矯正を諦めず、今回紹介したような方法で費用を抑えて治療を進めていく方法もありますので、ぜひ予算や支払い方法など条件に合うものを検討してみてください。

マウスピース矯正ブランドの「エミニナル矯正」では、月々2750円から矯正治療を開始することができます。
また、治療経験が500症例以上の矯正のプロ”矯正ドクター”が100%担当するシステムですので、1人1人にあった矯正計画で治療を進めていくことができます。
気になることがあれば、気軽に無料の矯正相談を受けてみてくださいね。

マウスピース矯正どれにしようか迷ったら、「エミニナル矯正」を受けてみて!

月々2,750円から始められるエミニナル矯正は、「安心」で選ばれるマウスピース矯正です。

近年、不適切なマウスピース矯正治療により、残念な想いをされている方がいます。

治療期間が短く、極端に安価であることを謳うマウスピース矯正がでてきている中で、「歯並びの仕上がり結果が、理想から程遠い。噛み合わせが逆に悪くなった。」「当初伝えられた治療費より、結果大幅に総額が高くなり、途中で治療を断念した」などのお声を聞きます。

これらの問題を解決すべく、エミニナルでは矯正のプロ”矯正ドクター”が100%担当する仕組みを作りました。在籍ドクターの治療経験は500症例以上なので、安心です。

エミニナル矯正の矯正相談では、あなた1人1人の矯正に対する不安を取り除き、そもそもマウスピース矯正が合っているのか?、金額や支払い方法はどのようなものがあるのかを丁寧にお伝えしています。

提携クリニックは全国拡大中です。お近くの提携クリニックはこちらからお探しください。

 

サービス名 エミニナル矯正(EMININAL)
目安総額
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歯並びに関するよくあるよくあるQ&A

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Q1.高校生の矯正には何円かかる?

A.高校生以上となれば、体の成長も落ち着くため、歯科矯正にかかる費用は大人と変わらないと思っておくと良いでしょう。

Q2.歯の矯正に利用できる支払い方法は?

A.歯科矯正代金の支払いは、選ぶ矯正ブランド、クリニックによって異なります。おもに、一括払い、分割払い、カードの分割払い、デンタルローン、定額払いなどがあります。それぞれメリットデメリットはありますが、自身が通う歯科医院が用意されている支払い方法を契約前に確認することをおすすめします。

Q3.歯の矯正にかかる期間は何年?

A.歯科矯正にかかる期間は、患者さんの症例や目指す治療ゴールによっても異なります。軽度の場合ですと部分矯正でも可能で、治療にかかる期間も数ヶ月〜1年以内と短くて済みます。中程度の場合ですと、1年〜2年程度の期間がかかり、重度の症例ですと2年〜3年程度かかります。


Emi

デパコスからドラコスまで大好きな、根っからの美容好き。最近は美容医療領域の興味関心度が高い。綺麗に年を重ね、素から綺麗を目指したい。