歯並びが悪い美人とは？歯並びを治すことによって得られる様々なメリットを紹介

歯並びがキレイだと美人に見えたり、清潔感を感じたりと好印象を与える場合も多くあります。しかし、歯並びは自分がどう思うのかが大切です。気になる人もいれば、気にならないで放置する人も多くいます。

本記事では、歯並びが気になる人向けに、そもそも歯科矯正することのメリットをご紹介します。ぜひ、矯正方法を選ぶ際の参考にしていただければ幸いです。

歯並びが悪い美人とは？ 日本と海外の違い

日本語の「カワイイ」は海外でも知られるように、独自の文化です。日本でかわいいとされている人や見た目も、海外ではマイナスに捉えられることも少なくありません。ここでは具体的にどのような状態が日米捉えられ方が違うのか見ていきましょう。

【日本】八重歯はかわいいというイメージもある

八重歯というと、日本ではかわいいというイメージをもたれることも多いです。アイドルでも八重歯をチャームポイントとして売り出していたり、つけ八重歯なるものまで商品化されています。

日本のかわいさや美しさには、古来から不完全さや初々しさなどが含まれることもあり、あどけなく見える八重歯に好印象を持つ人もいます。

【海外】矯正を受けさせる文化が定着している

一方、海外では左右対称で完璧さを美しさの定義とするところがあります。とくに、日本でかわいいとされている八重歯はドラキュラティースやバンパイアティースとも呼ばれ、ネガティブな印象として受け止められてしまいます。

また、歯並びの良さは育ちの良さや裕福さを表すともされており、小児のうちに歯並びを矯正する文化が根強いです。

歯並びが悪い美人が少ないとされる理由

美人の条件に歯並びの良さが挙げられる理由は何なのでしょうか。見た目の美しさ以外にも理由があります。

1.「左右対称の顔＝美人」と認識されやすいから

海外における美の概念と同様に、左右対称性があるものは美しく感じられます。とくに顔では左右対称になっていると、整っているという印象を受けます。歯並びにガタつきが見られて生え揃っていなかったり、噛み合わせが悪いことで顔の筋肉が左右非対称になって歪んでいると美しくない印象を与えてしまいます。

2.人は顔の下半分で受ける印象が大きいから

人の見た目の美しさや年齢などを判断するとき、口元は大きな要素を占めます。コロナ禍のいま、マスク生活が長引いたことで「マスク美人」と言われる人もいます。これは口元が隠れていることで歯並びの悪さや歪みが隠れているからです。

また、年齢を判断するときには、口元が下がっていたり、鼻と口の間の距離や、歯の白さ、ほうれい線の有無など口元のさまざまな情報が見られます。

3.ガタガタな歯並びは不潔感を与えるから

歯並びにガタつきがあると、美人ではないばかりか不潔な印象をも与えかねません。実際に、歯の重なりがあることで磨き残しが発生し、虫歯や着色が起きやすくなってしまいます。すると見た目だけでなく歯周病などのトラブルに発展するほか、口臭も発生する可能性があり、余計に美人から遠ざかってしまいます。

歯科矯正すべき歯並びとは？ 悪い歯並び

人の印象を左右する口元は美人の条件で重要なパーツです。ここからは、歯科矯正をすればもっと美人になれる可能性を秘めている歯並びの例を紹介します。

1.出っ歯

歯科の分野では「上顎前突」や「上下顎前突」などとも言われており、上の前歯がほかの歯と比べて前に飛び出している状態を指します。不正咬合の一つとされ、口元が盛り上がっているために、「口ゴボ」とも言われています。

2.ガタガタな歯並び

歯並びが悪い状態を歯科用語で、「叢生（そうせい）」と言います。横から見て歯が凹凸のない状態ではなく、乱杭状態に生えてしまっている状態を指します。叢生は、歯の大きさが異なっている、左右対象ではない、顎のスペースに対して歯の大きさがアンバランスなどが原因となって生じています。

3.噛み合わせが深い

噛み合わせが深い状態とは過蓋咬合と言い、上の歯が下の歯よりも深くかぶさってしまい、噛み合わせがうまくいかない状態を指します。

通常正しい噛み合わせは上の歯が数ミリ程度下の歯にかぶさっているような状態ですが、深すぎると噛みづらい、上の歯が乾燥している、口が閉じづらいなどのリスクが生じます。

4.前歯のせいで口がうまく閉じない

出っ歯や顎前に出っ張っているなどの原因から、口がうまく閉じない人がいます。すると、つねに口がポカンと空いているような状態が続き、口元がだらしなく見えてしまいます。

5.歯と歯に隙間がある

すきっ歯とは、おもに前歯2本の間に空間がある状態です。正中離開や空隙歯列とも言い、歯と歯の間に2mm程度の隙間が見られます。すきっ歯があると、歯と歯の間に食べ物がつまりやすくなります。すると、歯ブラシでは取りきれなかったり、磨き残しが発生したりして歯周病や虫歯になりやすいです。

歯並びを治すことでさまざまなメリットがある！

歯並びを改善することはより美人に近づける近道を得ることです。ここからは、歯並びを治すことで、どのようなメリットが得られるか見ていきましょう。

1.歯並びが整い「美人」になる

横顔

歯並びが改善されると、見た目に大きな変化が現れます。とくに横顔は変化を実感する人も多いと言われています。美しい横顔の基準として「Eライン」があります。

これは、下あごの突端部と鼻先を結ぶ線を指し、上唇と下唇がこの線上か少し内側にある状態が美しいといわれています。歯科矯正をすることで、出っ歯などが引っ込み、美しいラインに近づくと、顔の印象も変化します。

正面

歯科矯正をすることで、これまでくっきり見えていたほうれい線が目立ちにくくなるという人もいます。ほうれい線があると老けた印象を与えてしまうので、歯科矯正によって若返った印象まで得られる可能性があります。

また、歯並びのせいで口が閉じづらく無理やり閉じていた人は、顎にシワがよって梅干しのようになってしまうこともあります。歯科矯正によって歯並びが良くなると自然に口が閉じられて顎のシワもなくなります。

2.虫歯・歯周病になるリスクが軽減する

先ほど触れた、歯並びを矯正したほうが良いケースでは見た目以外にも、虫歯や歯周病などのトラブルにつながるデメリットも紹介しました。歯科矯正によって歯並びが改善されると歯の清掃性もアップします。

これまで歯の重なりなどで磨きづらかった箇所もスムーズに磨けるようになり、オーラルケアのしやすさを実感できます。

3.体のバランスが整う

歯並びの悪さは口元の見た目だけに影響があるものではありません。

歯並びが悪かったり、噛み合わせが悪かったりすると、どちらかの顎で噛むようになり口の筋肉の使用にばらつきが出ます。すると、片方の筋肉ばかりが発達して顔の歪みが生じてきます。

歯並びを整え、体のバランスを良くすることで、肩こりや頭痛などの症状が改善します。

4.噛み合わせが改善する

歯並びを改善する目的は見た目の改善が目的という人は多いです。しかし、得られるメリットはそれだけでなく機能面も良くなることが挙げられます。

歯並びが良くなると、噛み合わせも良くなり、左右の顎でバランス良く食事ができるようになります。歯科矯正をした人のなかには、見た目以外にも、頭痛や肩こりなどの不定愁訴が治ったという人もいます。

歯並びが悪い女性が美人に近づくための方法は？

ここからは、歯並びを改善して美人になるための方法を紹介します。

1.ワイヤー矯正（表側）

ワイヤー矯正とは、歯にワイヤーを装着して徐々に動かしていく矯正方法のことです。適切な位置に移動させるために負荷をかけ続けられるため、矯正効果が出やすい方法です。

ワイヤーには金属製のものから、セラミックやプラスチックなどの目立ちにくい素材でできているものまであります。また、ワイヤーにブラケットと呼ばれるワイヤーを通すための装置をつける必要がありますが、こちらも金属製のものから審美的に目立たない素材でできているものまであります。

ワイヤー矯正にも種類があり、歯の表面につける方法と裏側につける方法があります。表面につける方法は、裏側よりも費用が抑えられるメリットがありますが、どうしても目立ってしまうというデメリットがあります。

2.ワイヤー矯正（裏側）

歯の裏側につける矯正方法は、笑ったり会話したときに矯正装置が目立たないことがメリットとして挙げられます。

しかし、舌側矯正の方が高い技術を必要とするため金額も表側より高くなる傾向にあるほか、高い技術を必要とされるため、どこの矯正歯科医でも対応できるわけではない点がデメリットです。

マウスピース矯正

マウスピース矯正は、透明の目立ちにくい矯正装置を使った矯正方法のことで目立ちにくいことや、選べる価格帯が幅広いこと、そして痛みや違和感を感じにくいことがメリットです。

一方、難しい症例には不向きな点や、自分で装着時間を管理しながら治療を進めないといけないという点がデメリットと言えます。

歯並びの悪さを自分で治すことはできない

歯並びが悪くてお金もそんなにかけられない人で、まれに自分で歯並びを改善しようとする人がいます。ネットで調べてみると、自分でアイスの棒などを使って歯を押すといった方法が出てくることもあります。しかし、歯の移動は治療行為であり専門的に学んだ矯正歯科医に委ねるべきです。

自分で歯を動かそうとすると、思うように動かないほか、歯の破損や歯並びの悪化を招くことにもつながります。自分では決して治そうとしないでください。

歯並びを綺麗にして美人になろう！

歯並びが良いと美人に見られます。歯並びに悩んでいる人は、歯科矯正をすればより美人に近づけるほか、自信が得られます。

歯並びの悪さは見た目以外にも全身の健康に関わってきますので、悩んでいたらまずは矯正歯科医に相談してみてはいかがでしょうか。

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歯並びに関するよくあるQ&A

Q1.「歯並びがいい」と言える条件とは？

A.歯並びが良い人の条件には次のことが挙げられます。

• 歯が綺麗に生え揃っている
• 歯並びが左右対称
• 重なりがない
• 歯の切端が揃っている
• 上の歯が下の歯よりも少し前に出ている状態

Q2.日本人で歯並びが悪い人の割合はどのくらい？

A.日本人で歯並びが悪い人は6割程度と言われており、この数値はアメリカと比べても大きく差はありません。歯並びが悪い人のうち、2割程度が歯科矯正をしていると言われています。

Q3.歯並びは両親から遺伝する？

A.背丈や顔立ちが似るように、歯並びも親から遺伝することはあります。骨格由来の歯並びの悪さの患者さんは、親も同様の悩みを抱えていたということも少なくありません。